音質に定評のあるCDリッピングアプリ
CDex は オープンソースで開発されていた 音質に定評のある CD のリッピングアプリだが、 バージョン 1.70 以降 プロジェクトマネージャーが不在で ソースコードも非公開になっており、公式サイトのサポートフォーラムも閉鎖されている。
アプリは 2020年 8月にリリースされた バージョン2.24 を最後に更新が停止している。
現バージョン のインストーラーは Avira・ESET・Microsoft・Symantec など主要なセキュリティソフトで PUA ( 不要と思われるアプリケーション ) や アドウェア が検出される。
システム要件
バージョン 2.24 現在 ( 開発停止 ? )
OS:Windows XP/ Vista/ 7/ 8/ 10
ソフトの入手先
CDex のインストール
CDex のインストーラーには アドウェア/ PUA が含まれているため、ブラウザ や セキュリティソフトによって ダウンロードはブロックされる。
アプリのリスクを把握した上でダウンロードする場合は、CDexのダウンロードページにある CDex-2.24.exe のリンクを右クリックし、コンテキストメニューから 名前をつけてリンク先を保存 を選択。
ダウンロードしたインストーラーを起動し、ユーザーアカウント制御のダイアログが表示されたら「 はい 」で許可。
言語選択は 日本語 で「 OK 」。
CDex の日本語セットアップウィザードが開始するので「 次へ 」。
ライセンス契約書に 問題がなければ このライセンス契約書に同意します をチェックして「 次へ 」。
エンコーディングは Unicode encoding を使用すると ID3タグが日本語の場合に Lame でエラーが発生するため、Multbyte encoding を選択して「次へ」。
インストール先に こだわりがなければ デフォルト設定で「次へ」。
ASPI は CDex が光学ドライブを認識するために必要なドライバなので 有効のまま「 次へ 」。
「インストール」をクリックすると CDex のインストールが開始する。
Run CDex にチェックを入れて「完了」。
「 OK 」をクリックするとブラウザで 寄付のページが開く。
日本語化
CDex は マルチリンガル をサポートしているので 日本語表記に変更する。
メニューバーの Option にある Select Language から japanese を選択。
出力設定
出力するファイル名の定義 や 保存先 は 設定 で編集する。
設定画面は メニューバーの オプション から 設定 を選択するか F4 キー で開く。
出力ファイルは デフォルトで アーティスト名フォルダ内の アルバムタイトルフォルダ内に 0付きトラックナンバー”-”トラック名でオーディオファイルが保存されるので、変更する場合は 左サイドバーの ファイル名 にある ファイル名形式 を編集。
出力ファイルの保存先は デフォルト設定で ユーザーフォルダ内の Music フォルダに設定されている。
PC内のオーディオファイルを変化した際の保存先。
トラック保存先
CDからリッピングした際の保存先。
音質
音質の設定については Lame のプリセットを使用し、左サイドバー のエンコード で編集する。
Low(q=9):低音質設定
High(q=2) :高音質設定
Voice:モノラルでボイスレコーダーのような「音」をエンコードする際に使用
R3Mix Preset:可変ビットレートの標準的な音質。
Very High Quality(q=0):最高音質設定–alt-preset standard
ビットレート 200 kbps 前後の標準設定
–alt-preset fast standard
preset standard を高速化した設定
–alt-preset extreme
ビットレート 250 kbps 以上の高音質設定
–alt-preset fast extreme
preset extreme を高速化した設定
-alt-preset ABR
平均ビットレート
-alt preset in same
320 kbs の固定ビットレート
–alt-preset CBR
固定ビットレート
平均ビットレート(ABR)は可変ビットレート(VBR)で起こるビットレートのバラつきに対し 一定の水準を設けて可変させる方式で、ABR の数値を 250 で指定すると 全体的に 250 kbps に近いビットレートになり、extremeや standardと比較して トラックごとのビットレートの差異が少なくなる。
オンザフライ
CDから MP3 を作成する処理には、CDからWAVファイルを作成して WAVファイルから MP3 を 作成する方法と、CDからダイレクトに MP3 を作成する方法の二通りあり、WAVファイルへ変換してから MP3 を作成したほうが変換処理は確実だが、ワンテイク増えて時間がかかるため オンザフライというCDから直接 MP3 へ変換するのが一般的。
デフォルト設定では オンザフライ MP3 エンコード が有効になっているため、WAVファイルへ変換後に MP3 を作成する場合は 無効にする。
リモートCDDB
リモートCDDB は CD のアルバムタイトル やトラック名などを データベースから オンラインで自動取得でいていたが、freedb が 2020年 3月に閉鎖したため 現在は利用不可。
CDex の使い方
CDex のメニューには CD → WAVファイル・CD → MP3・WAV → MP3・MP3 → WAV があり、エンコーダーを変更することで MP3 以外のファイルへも変換できる。
CDex が実装しているエンコーダー
エンコーダーの切替は 設定 の エンコーダ で エンコーダ のリストから使用するエンコーダを選択。
CD のリッピング
ドライブに CD がセットされると CDex は自動的に トラックを認識する。
リッピングするトラックを選択して 右サイドバーから WAV か MP3 ( 使用するエンコーダーによってファイル形式は変化する ) をクリックすると 処理が開始する。
トラックの部分取出・合成
CDex では音声データの編集はできないが、トラックの部分取出・合成 で 複数トラックの結合 や トラックから1部分を抽出することができる。
トラックの抽出・結合を行う場合は 右サイドバーから トラックを合成して1つのファイルにします を選択。
出力ファイル形式 で 出力するファイル形式を選択。
トラックを結合して出力する場合は 開始点となるトラック と 終了点となるトラックを指定する。
トラックから1部分を抽出する場合は 開始点・終了点ともに 同じトラック名にして、抽出したい部分を 分:秒 で指定する。
コンバート ( 変換 )
CDex は WAV ファイル のエンコード もサポートしており、WAV ファイルから MP3 などへの変換 と MP3 などを WAV ファイルに変換できる。
右サイドバーから WAV → MP3 か MP3 → WAV を選択。
ディレクトリ で 変換するファイルが保存されているフォルダを指定。
変換するファイルを選択して「 変換 」で処理を実行。
関連記事

ACDR のインストールと使い方
オーディオCD から MP3・WAV・Ogg などの ファイル形式で トラックを出力するリッピングアプリ ACDR ( Audio CD Reader ) は スウェーデンの ソフトウェアベンダー FMJ – […]

CDex のインストールと使い方
音質に定評のあるCDリッピングアプリ CDex は オープンソースで開発されていた 音質に定評のある CD のリッピングアプリだが、 バージョン 1.70 以降 プロジェクトマネージャーが不在で ソースコードも非公開 に […]

AIMP for Windows のインストールと使い方
音質に定評のある多機能オーディオプレーヤー AIMP はロシアの Artem Izmaylov (АртёмИзмайлов ) 氏が開発した 音質に定評のある 多機能オーディオプレーヤーで、再生中のメディアファイルを最 […]

1by1 のインストールと使い方
システムリソースの消費が少なく、プレイリストが必要ない シンプルな オーディオプレーヤー 1by1 は ドイツの Martin Pesch 氏 が開発している 無料の オーディオプレーヤーで、システムリソースの消費が少な […]

MusicBee のインストールと使い方
便利で使いやすく音質も良い無料のサウンドプレーヤー MusicBee は Steven Mayall 氏 が開発している 多機能 ミュージックプレイヤーで、動作が軽く 強力なファイル管理機能を実装し、WASAPI や A […]