便利で使いやすく音質も良い無料のサウンドプレーヤー
MusicBee は Steven Mayall 氏 が開発している 多機能 ミュージックプレイヤーで、動作が軽く 強力なファイル管理機能を実装し、WASAPI や ASIO もサポートしている。
システム要件
バージョン 3. 5. 8447 現在
OS: Windows 7/ 8/ 10/ 11
RAM:512 MB 以上
HDD:50 MB 以上の空き容量
.NET Framework : 4.8 以上
DirectX : 8.1 以上
ソフトの入手先
MusicBee のインストール
MusicBee のインストーラーに インストーラーに アドウェア や スパイウェアは含まれていない。
ダウンロードページ から「 GET MUSICBEE INSTALLER 」をクリックすると MEGA のダウンロードページが開くので「 ダウンロード 」で Zipファイル を保存。
ダウンロードした ZIPファイルを選択して コンテキストメニュー(右クリックメニュー)から すべて展開 で 解凍し、フォルダ内の MusicBee Setup_3_5 を起動。
Microsoft Defender SmartScreen がブロックした場合は 詳細情報 を開いて「 実行 」。
ユーザーアカウント制御のダイアログが表示されたら「 はい 」で許可。
セットアップウィザードが開始するので「 Next 」。
使用許諾書を確認して問題なければ「 I Agree 」をクリック。
インストール先にこだわりがなければ デフォルト設定で「 Install 」。
デスクトップへのショートカット作成が不要なら Create Desktop Shortcut のチェックを外して「 Finish 」で インストール完了。
初期設定
インストールが完了したら MusicBee を起動。
言語選択 画面が開くので リストから 使用する言語 を選択して「 Next 」。
MusicBee のライブラリに取り込む音楽ファイルを選択。
iTunes を利用している場合は トラックとアートワークをインポートできるので 任意でチェックを入れる。
拡張子が .mp4 の 音声ファイルは 取り込めないため .m4a に変換が必要。
NAS などネットワーク上のドライブに音楽ファイルを保存している場合は 右上の「 フォルダ選択 」から「 ネットワーク共有の追加 」を選択し、ネットワーク上のフォルダを指定して「 選択 」。
指定したネットワーク上のフォルダが追加されたら「 OK 」をクリックして、ライブラリに追加する音楽ファイルが保存されているフォルダを選択後「 今すぐスキャン 」。
スキャンが完了すると 音楽ファイルをライブラリに取り込んだ状態で MusicBee が開いてセットアップ完了。
環境設定
MusicBee はレイアウト や ライブラリの監視 など 様々な項目をカスタマイズできる。
基本設定画面はウインドウの左上にある ハンバーガーボタンから 設定 を選択。
フォルダの監視 – ライブラリへの自動追加機能
MusicBee は 指定した フォルダを監視して フォルダ内に サポートしている 音声ファイルが追加されると 自動的に ライブラリへ追加できる機能を実装している。
ライブラリへの追加を自動で行うには 左サイドバーの ライブラリ を選択し、監視対象のフォルダ で「 フォルダを選択 」から任意のフォルダを指定。
ファイルの自動整理
ライブラリに登録されたファイルは 指定した保存先へ 自動的に移動できる。
ファイルを自動的に整理するには ライブラリ にある メディアファイルを自動的に整理 を有効にし、ライブラリのファイル整理 で 移動する対象・ドライブ・移動先 を設定。
命名テンプレート では 移動したファイル名の定義し、3 点リーダーからテンプレートを編集できる。
命名テンプレート の 置換設定は ID3タグ を元にしており、タグが欠落しているとファイルは整理されないため 事前に MP3tag などで ID3タグ の確認を推奨。
WASAPI ・ ASIO の設定
MusicBee は WASAPI の共有モード が デフォルト設定になっているが 再生環境によって ASIO などに変更できる。
WASAPI と ASIO
WASAPI ( Windows Audio Session API)も ASIO (Audio Stream Input Output)もオーディオ用のインターフェイスで、 WASAPI の排他モードや ASIO を使用すると、Windows が実行している エラー音などを合成するミキシングをスキップして アプリケーションが直接ファイルを読み書きできるので、より原音に近い状態での出力が可能になる。
WASAPI 排他モード や ASIO を使用するには 設定 の プレーヤー にある 出力 のドロップダウンリストから選択すると 自動的に適切な サウンドデバイス に切り替わる
WASAPI の排他モード や ASIO を選択すると MusicBee が独占的にサウンドデバイスを使用し、エラー音など Windows や他のアプリが出力する音声が再生されなくなる。
リサンプル を有効にしてリストからサンプリングレートを選択すると MusicBee がリサンプリングしてサウンドカードに出力するようになる。
Unable to start playback
Unable to start playback のダイアログが表示される場合は WASAPI の排他モード や ASIO を 他のアプリが使用している可能性あるため、ASIO を使用している場合は WASAPI の排他モード に切替るなど プレーヤー の 出力設定 を変更する。
MusicBee の使い方
MusicBee では メディアファイルの再生・ Podcast ・インターネットラジオ が利用可能で、シャッフル や ギャップレス再生など iTunes に比肩する機能を実装しつつ 使いやすくなっている。
サポートしているオーディオファイル
ライブラリへの追加
MusicBee のライブラリへは ファイル/ フォルダ のドラッグで追加できる。
ドラッグによるファイル/ フォルダの追加は 音楽 タブの 中央ペインにある アルバムとトラック 部分に限られており、 再生中のトラック にもドラッグできるが ライブラリへの追加は行わず、その他のペインはドラッグが禁止されている。
オーディオ CD のインポート
オーディオCD から MP3 / FLAC / Wave などのファイルに変換して取り込むこともできる。
CD をドライブにセットして MusicBee のドロップダウンメニューの ツール から CD を取り込む を選択。
音源 で CD がセットされているドライブを選択すると 収録されているトラックを読み込み、メタデータからアーティストとアルバムがリストアップされるので該当するアルバムを選択。
アーティスト&アルバムセレクタ が表示されない場合は 各項目を手入力すると出力ファイルに格納できる。
カバーアートは ここにドラッグする と記載されているが ドラッグでは追加できないので、任意の画像ファイルをコピーして カバーアートの箇所でコンテキストメニューの 貼り付け で追加( Ctrl + V は不可 )する。
右上の「 設定 」をクリックして CD の取込設定 を開き、エンコード形式 で 出力するファイル形式、プロファイル で 品質 を選択後、保存先を変更する場合は保存先フォルダ を任意に指定して「 開始 」で出力。
基本操作
ミュージックプレイヤーなので 再生・ 前へ / 次へ ・停止・シャッフル・イコライザ が 基本部分で、 コントロールボタンは 全てフッターバーに集められている。
音楽の再生は ライブラリ や プレイリストを使用するのが基本で、最もシンプルなのは 音楽 タブで アーティスト・アルバム・楽曲を選択しての再生。
再生 / 一時停止 などの操作は フッターバー のコントロールボタンで行う。
停止ボタン「 ■ 」を表示する場合は フッターバーにカーソルを合わせた状態で コンテキストメニューを開き、パネルレイアウト から 停止ボタンを表示 を選択。
マウスオーバーで各アイコンの名称が表示されるが 左から イコライザ・ last.fm ・リピート・シャッフル 。
イコライザ は デフォルトで無効になっているので 使用する場合は設定画面を開き、イコライザを有効 にチェックを入れて 手動で編集するか、リストから任意のプリセットを選択する。
有効にするには 設定 にある プラグイン の last.fm の項目で 有効 をクリックして、フッターバーの Last.fm アイコンをクリックしてログインする。
シャッフル は 設定 にある 再生中 の シャッフル設定 で 曲単位・アルバム単位などの設定が可能。
通常のシャッフルより 詳細なカスタマイズが可能な オートDJ を使用する場合は ツールバーの「 + 」をクリックし、左サイドバーから プレイリスト を展開して オートDJ を選択。
ツールバーに オートDJ が追加されるので 再生設定をする。
再生中
MusicBee では楽曲を再生中に インターネット上から取得した画像やアーティストのプロフィールが表示され、視覚的にも楽しめる仕様になっている。
再生中に 再生中 タブを表示すると アーティストの画像・略歴 ・メンバー構成・ビジュアライザなどが表示される。
ビジュアライザを非表示にしたり アーティスト画像の表示をアルバムカバーを変更するには、右上の 再生中 をクリックして表示されるメニューで編集。
タブの追加と削除
MusicBee のヘッダーバーにはデフォルトで 音楽・再生中・ミュージックエクスプローラ・ポッドキャスト のタブが設定されているが、タブのメニューは任意で変更できる。
表示されているタブをクリックして コンテキストメニュー ( 右クリックメニュー ) から タブを閉じる を選択するとタブを削除、タブの右端にある「 + 」をクリックすると新規タブを作成できる。
新規・既存に関係なく タブを選択後に再度クリックすると左ペインにナビゲートメニューが表示され、メニューから任意の項目をクリックするとタブの内容を変更することができる。
ポッドキャスト
Podcast とは もともと iPod 向けに制作されたインターネットテレビ・インターネットラジオのコンテンツで、ニュースやエンタメ、教育など様々な分野のコンテンツを自動的にダウンロードすることが可能。
追加するポッドキャストの URL が分かっている場合は ポッドキャスト タブの左ペインでコンテキストメニューを出し サブスクリプションの追加 を選択。
ポッドキャストのURL に購読するコンテンツの URL を入力し、URL が有効だとポッドキャストの名前や作者などの情報が自動入力されるので「 保存 」をクリック。
URL が不明な場合は ポッドキャストディレクトリの検索 を選択し、ポッドキャストを検索する事もできる。
ライブラリの破損
監視対象のフォルダが未設定の状態で 起動時にライブラリが破損している場合 MusicBee は起動時にライブラリの選択画面が開く。
表示されているライブラリをダブルクリックして再読込を実行。
this library is no longer valid ( このライブラリは無効です ) とダイアログが表示されたら、既存のライブラリを削除して ライブラリの再構築が必要。
無効になったライブラリを選択して「 除去 」をクリック。
「 新規作成 」をクリック。
ライブラリ名に任意の名称を入力し、スキャンするフォルダを選択して「 ライブラリ追加 」をクリック。
エンコーダーの追加
MusicBee が デフォルトで使用可能な エンコーダーは MP3・FLAC・WMA・Aiff・Wave で、AAC・Ogg・Opus・ALAC は 追加すると利用可能になる。
AAC の有効化
AAC を有効化する場合は NERO AAC Encoder を用意する。
Free-Codecs.com の NERO AAC Codec ダウンロードページ にある「 DOWNLOAD 」をクリックして Zipファイルをダウンロード。
ダウンロードした Zipファイルを 解凍して、フォルダ内の win32 フォルダにある neroAacEnc.exe を MusicBee の Codecフォルダに移動する。
MusicBee の Codecフォルダ は デフォルト設定でインストールしている環境の場合は 下記の場所にある。
C:\Program Files (x86)\MusicBee\Codec
AAC の エンコーダを Codec フォルダ に移動したら、MusicBee を起動して MusicBee のドロップダウンメニューの ツール から CDを取り込む を選択。
インポート画面が開くので右上の「 設定 」をクリック。
詳細設定画面が開くので右上の「 エンコーダ設定 」をクリック。
AAC 有効 にチェックを入れると neroAacEnc.exe を認識して使用可能になるので「 保存 」をクリックして設定画面を閉じて完了。
OGG の有効化
Ogg Vorbis を利用する場合は Oggenc2.exe を Codecフォルダに追加する。
RareWares oggenc2 ダウンロードページ にある Oggenc2.88 using libVorbis v1.3.6 の Generic をクリックして Zipファイルをダウンロード。
ダウンロードした Zipファイルを解凍し、解凍したフォルダ内の oggenc2.exe を MusicBee の Codecフォルダに移動。
OGG 有効 にチェックを入れ「 保存 」で完了。
Opus の有効化
Opus を利用する場合は opusenc.exe を Codecフォルダに追加する。
Free-Codecs.com のOpus Audio Codec ダウンロードページ から使用環境に合わせて Opus Audio Codec 1.3.1 official build の 32bit または 64bit をダウンロード。
ダウンロードした Zipファイルを解凍し、フォルダ内の opusenc.exe を MusicBee の Codecフォルダに移動。
OPUS 有効 にチェックを入れ「 保存 」で完了。
MPC ( Musepack ) の有効化
MPC ( Musepack ) を利用する場合は mpcenc.exe を Codecフォルダに追加する。
Musepack の MPC for Windows ダウンロードページ から Musepack SV8 tools の右下にある FD アイコンをクリックして Zip ファイルをダウンロード。
ダウンロードした ZIPファイルを 解凍して 使用環境に合わせてフォルダ内にある mpcenc.exe を MusicBee の Codecフォルダに移動。
MPC 有効 にチェックを入れ「 保存 」で完了。
ALAC ( Apple Lossless Audio ) の有効化
ALAC を利用する場合は ffmpeg.exe を Codecフォルダに追加する。
FFmpeg ダウンロードページの Architecture で使用環境に合わせた OS を選択して「 Download Build 」をクリック。
解凍したフォルダ内の bin フォルダにある ffmpeg.exe を MusicBee の Codecフォルダに移動。
ALAC 有効 にチェックを入れ「 保存 」で完了。
WAVEPACK / TAK の有効化
WAVEPACK と TAK ( Tom’s lossless Audio Kompressor ) もエンコーダを Codecフォルダに追加する。。
WAVEPACK は ダウンロードページから使用環境に合わせて WavPack Win32 / WavPack Win64 をダウンロード。
解凍したフォルダ内の wavepak.exe を MusicBee の Codecフォルダに移動。
TAK は Hydrogenaudio の TAK ページにある Software support の Windows にある TAK 2.3.0 をクリックしてZipファイルをダウンロード。
解凍したフォルダ内の Application にある Takc.exe を MusicBee の Codecフォルダに移動。
エンコードを有効化して完了。
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