CryptSync のインストールと使い方

CryptSync の特徴

  • クラウドストレージにアップロードする際に 7zでファイルを暗号化してデータを保護
  • デスクトップアプリのあるクラウドストレージのほか、外付けドライブもサポート
  • オープンソースで開発
CryptSyncを使用すると不正アクセス時のデータ漏洩を防止でき、クラウドサービスを提供しているサービスプロバイダのファイル閲覧や利用の懸念も払拭できる。

モバイルアプリがないため Androidや iOSでファイルを閲覧する際は、暗号化された 7zの解凍をサポートしているアーカイバが必要。

開発元

  • 開発者:Stefan Küng
  • 開発者の拠点:スイス

ダウンロード

システム要件

  • バージョン:1.4.4
  • OS:Windows 7/ 8.x/ 10/ 11

サポートしているクラウドストレージ

クラウドストレージと同期する場合は、クラウドストレージのデスクトップアプリが必要。

インストール

CryptSync 001

Github から Windowsのアーキテクチャに合わせてインストーラーをダウンロード。

CryptSync 002

ダウンロードしたインストーラーを起動して「Next」。

CryptSync 003

インストール先を確認して「Next」。

CryptSync 004

「Install」でインストールを実行。

CryptSync 005

ユーザーアカウント制御のプロンプトが表示されたら「はい」で許可。

CryptSync 007

Launch CryptSync をチェックして「Finish」でインストール完了。

設定

CryptSync 008

CryptSync 009

ファイルを暗号化するためのフォルダを作成してから、CryptSync の「New Pair」をクリック。

CryptSync 010

Original folder に作成したフォルダ、Encrypted folder にクラウドストレージの同期フォルダを指定。

Encrypted folder にはクラウドストレージのルートフォルダを設定することも可能で、ネットワークドライブや外付けドライブなども指定できる。

CryptSync 014

暗号化するためのパスワードを設定。

デフォルトは 7z での暗号化と圧縮が有効で、暗号化の方法を GunPG に切り替えることも可能。
GunPG(GNU Privacy Guard)は OpenPGP規格に準拠した暗号化ソフトで、7z利用時のように 7-Zipなどのアーカイバを利用してファイルを開くことができないため安全性は高まるが、ファイルサイズが 30-40%ほど肥大化する。
CryptSync 013
ファイル名も暗号化する場合は Encrypt filenames を有効にする。

CryptSync 017

同期方向は「双方向」になっているので、一方向同期にする場合は変更。

CryptSync 019

CryptSync 021

CryptSync 020

暗号化するファイルを Original folder に保存し、「Sync files」をクリックしてターゲットフォルダ(Encrypted folder)に暗号化されたフォルダが追加されるか確認。

CryptSync 022

CryptSync 018

問題なく暗号化されたら Start with Windows を有効にして「Run in background」を実行すると、 Original folder に保存したファイルが自動的に暗号化されてターゲットフォルダに保存され、他のデバイスから暗号化して保存したファイルは、復号化されて Original folder に保存される。

CryptSync 024

作成した Original folder を複数のクラウドストレージやネットワークドライブに保存することもできる。

複数デバイスの利用時

CryptSync 023

複数のパソコンで同期する場合は全てのパソコンに CryptSyncをインストールし、Original folder を作成後、Encrypted folder にクラウドストレージの同期フォルダを指定、パスワードなどをすべて同じ設定。

CryptSync 020

CryptSync 021

CryptSync 019

クラウドストレージには他のデバイスからアップロードされた暗号化ファイルが同期されているので、「Sync files」をクリックして同期を実行すると Original folder に復号化されたファイルが保存される。

CryptSync 022

CryptSync 018

問題なく複合化されたら Start with Windows を有効にして「Run in background」を実行。

CryptSync の使い方

CryptSync 025

設定時に Start with Windows を有効にすれば Windows 起動時に自動起動してバックグラウンドで動作する。

CryptSync 008

クラウドストレージに暗号化して保存するファイルは Original folder に保存し、デフォルト設定では Original folder から削除したファイルはクラウドストレージ(ターゲットフォルダ)からも削除される。

ファイルの編集は復号化されている Original folderのファイルを使用するため、暗号化を意識せずにファイル操作ができる。
CryptSync 026
7z で暗号化したファイルは、7-ZipPeaZip など、暗号化された 7zの復号化をサポートしているアーカイバでパスワードを入力すれば直接解凍できる。
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