Torブラウザのインストールと使い方


セキュリティと利便性や効率性は相反する関係にあり、情報を保護すればするほど扱いにくく不便になる。
現在は個人情報を切り売りして利便性を手に入れているようなもので、それを否定すれば世捨て人のような生活を余儀なくされてしまう。

PCの場合はWindows8くらいから環境が変化し、MicrosoftがGoogle並みに個人情報を収集し始め、Windows10ではコルタナさんも登場して、初期設定では様々な情報が送信されるようになっているが、そのなかで最も個人の嗜好や行動、思想などを把握しやすいのが、ChromeやIE、Firefox、Edgeなどの「ウェブブラウザ」。
いま閲覧しているページの右側に表示されている広告は、ランダムに表示されているわけではなく、「あなた」のこれまで閲覧してきたページが追跡され、最も関連性が深い、つまり興味を持っていると思われるものが表示されていたりする。

また、サイトへアクセスすると「アクセスした日時」「IPアドレス」「使用しているOS」「使用しているモニタの解像度」「ページビュー」などなどの情報のログがサイトに保存されている。
ちなみに当サイトでは、ありがたい事に私以上にサイトへアクセスしている強者が、大阪市に存在していたりする。

知っている人にとっては当たり前のことなのだが、初めて知ったときは「気持ち悪っ!」といった印象だった。

前置きが長くなってしまったが、Torブラウザは「セキュリティ」と「匿名性」に特化したブラウザで、はっきり言って使いづらい。
拡張機能(プラグイン)を含め、個人情報を記録するような機能がオフになっており、デフォルトの検索エンジンはGoogleでもBingでもなく、トラッキング(行動記録)を行わない「DuckDuckGo」。

そして最大の特徴が「Tor(トーア)」によって、IPアドレスが匿名化されること。
Torは俗に言う「串」を通す規格で、通常は閲覧するサイトのサーバは直接アクセスするので、自身のIPアドレスや情報が閲覧サイトへ記録されるのだが、閲覧サイトのサーバへ直接アクセスせず、中継サーバを経由することで、元のIPアドレスが匿名化される仕組みになっている。

記憶に新しいのは2012年に発生した「パソコン遠隔操作事件」で、犯行にTorが利用されたことでも話題になった。
ただ、Torは技術が悪用されたときのために、現在ではログを残すようになっており、Torブラウザを使用したからと言って身バレしないと思ったら大間違い。

犯罪に使用されている印象が強いため、「Tor」そのものが否定されがちだが、BitTorrent等と同様で、あくまで「Tor」はIPアドレスを匿名化する規格であって違法性はない。

システム要件

バージョン7.5 現在

OS:Windows XP / Vista / Windows7 / Windows8 / Windows10(32bit & 64bit)

ソフトの入手先

Tor Browser 公式サイト ダウンロードページlink



Tor Browserのインストール

Tor Browserのセットアップは一般的なアプリのように「ProgramFiles」フォルダにインストールされるものではなく、指定した場所に「Tor Browser」フォルダと「Start Tor Browser」というショートカットを作成するだけで、レジストリ等への書き込みを行わないため、インストールされたアプリ一覧には表示されず、アンインストールは作成されたフォルダとショートカットを削除するだけ。
また、インストール先をUSBメモリにするとTor Browserのポータブル版を作成できる。

ダウンロードページの「DOWNLOAD」ボタンの下にあるドロップダウンリストから「日本語」を選択してから「DOWNLOAD」ボタンをクリック。

ダウンロードした「玉ねぎ」アイコンのインストーラーを起動すると言語選択画面が開くの「Japanese」を選択して「OK」。

インストール先の指定。
デフォルトではデスクトップになっているので変更する場合は「参照」をクリック。

インストール先に「Program Files」「Program Files(x86)」フォルダは指定できないので、Cドライブに保存する場合はCドライブ直下に新規フォルダを作成後、任意のフォルダ名に変更したものを指定して「OK」。

ポータブル版を作成するならインストール先にUSBメモリを指定する。

場所を指定したら「インストール」をクリック。

Torブラウザへのアクセスしやすくするため「Add Start Menu & Desktop shortcut」にチェックが入っていることを確認して「完了」。

セットアップが完了すると「Tor」への接続画面が開くので「接続」をクリック。

Torへ接続が完了するとブラウザが起動する。

使用方法

TorブラウザはFirefoxライクなブラウザで、「Gecko」時代のFirefoxと使い勝手はほぼ同じで、FirefoxのプラグインもSyncの利用も可能。
ただし、セキュリティの観点から使い勝手を向上させる拡張機能(プラグイン)の追加も推奨されていない。
また、Torブラウザは前述のように中継サーバを経由しているため、当然ながら一般的なブラウザよりも表示速度が遅くなる。

ブラウザを全画面表示にすると「元のままで使え」と怒られる。

検索

Torブラウザでデフォルトになっている検索エンジンは、トラッキングを行わないことで安全性を訴求している「DuckDuckGo」。

検索はChromeやFirefoxと同様、アドレスバーや検索バーで行う。

「DuckDuckGo」以外の検索エンジンを使用する場合は、「検索バー」に検索語を入力し、下部に表示される検索エンジンから任意に選択。

ツイッターなどを開くと「サービスを利用するとEU外のCookieの使用とデータ転送に同意することになり、Googleとかに広告で利用されるぞ」と注意を受ける。

検索エンジンを「DuckDuckGo」から「Google」に変更して検索すると、Googleから「利用規約違反」としてブロックされることもある。

IPアドレスが匿名化されているためサイト側でロケーションが特定できず、フェイスブックが英語表記になったり、「DuckDuckGo」や「Google」での検索も、漢字やひらがなを混ぜないと英語圏の検索結果が表示されることになる。

ブックマーク

ブックマークの追加はコンテキストメニュー(右クリックメニュー)を使用するのが簡単。

ブックマークを追加するページ上でコンテキストメニューを開き、上部の「☆」アイコンをクリック。

追加するブックマーク場所を「フォルダー」で選択して「完了」をクリック。

ブックマークの整理や編集は右上のメニューアイコンから「ブックマーク」を選択。

ブックマークを整理するなら「ブックマーク」メニューの最下部にある「すべてのブックマークを表示」でも行えるが、「ブックマークサイドバーを表示」でサイドバーに表示したブックマークもドラッグ・アンド・ドロップで移動が可能なので、サイドバーで編集したほうが分かりやすいかも。

アドレスバーの下にブックマークツールバーを表示させたい時は、「ブックマークツールバーを表示」にチェックを入れておく。

Sync

Firefoxを利用している場合は、「Sync」を利用してFirefoxの設定をTorブラウザに同期させることができる。

「メニュー」アイコンから「オプション」を開き、左ナビゲーションから「Sync」を選択して、Firefoxアカウントでサインインする。

後はログインの認証を行えば、保存されているブックマークやパスワードなど指定した項目が同期される。

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中継サーバの確認

Torブラウザが利用している中継サーバはサイト毎に変更され、ブラウザで現在の中継サーバを確認できる。

任意のウェブサイトを開いた状態でブラウザ左上にあるTorの玉ねぎアイコンをクリックすると、経由しているサーバとIPアドレスが表示される。

上記の場合、閲覧しているサイトにはスウェーデンからアクセスがあったというログが残ることになる。






ブラウザ

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