Turbo VPN - 使用リスクのあるVPNアプリ

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Turbo VPNは使用リスクのある 無料 VPNアプリ。

Turbo VPN の使用リスク

  • VPN接続時に DNSリーク(DNS漏れ)で匿名化されていないので接続元を容易に特定できる
  • 有料版でキルスイッチを有効にしても DNSリークが防げない
  • 第三者機関の監査を受けていないため個人データの内部処理が不透明
  • 収集されたデータが中国に転送されている
  • ユーザートラフィックのデータを利用・販売している可能性がある
  • ユーザーのデバイスを出口ノード(最終的にサーバへアクセスする IP)として使用される可能性がある

開発元

  • 開発元:Innovative Connecting
  • 開発元の拠点:シンガポール

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Innovative Connecting は、LEMON CLOVE PTE.LIMITED 名義で「VPN Proxy Master」、AUTUMN BREEZE PTE.LIMITED 名義で「Snap VPN 」も提供している。

システム要件

  • バージョン:4.15
  • OS:Android 6.0以上
第三者と共有されるデータ
  • デバイスまたはその他の ID(IMEI 番号・MAC アドレス・Widevine ID・Firebase ID・広告 ID など)
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Turbo VPN の DNSリーク(DNS漏れ)

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VPN接続は暗号化された DNSサーバを使用するためアクセス元の IPアドレスが隠れて アクセスの匿名化 が確保されるが、Turbo VPN は VPN接続時も接続元の IPアドレスが見えている

DNS(Domain Name System)は IP アドレスとドメイン名を紐づけするシステムで、オンラインで行われるやり取りは DNS サーバを経由して行われている。

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DNS漏れを確認できる IP Leak net にアクセスすると、接続サーバは米国になっているが、DNSサーバのロケーションに日本が表示され、接続元のロケーションが匿名化されていない。

ProtonVPN など無料でも信頼できる VPNサービスは、Your IP addressに接続先のサーバ情報のみが表示されるか、接続先サーバと DNSサーバに同じ国が表示される。

キルスイッチ

Turbo VPN 4.15プレミアムプランで キルスイッチ を有効にしても IPアドレスは匿名化されず、通信が切断されることもなく 接続元の IPを晒している。

キルスイッチ を有効にすると、暗号化された DNSサーバへの接続が何らかの理由により切断された際、DNSクエリが通信を維持するため暗号化されていない DNSサーバに転送するのを遮断し、DNSリークを阻止できる。

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プライバシーポリシー

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Turbo VPN のプライバシーポリシー には収集したデータを 拠点国のデータ保護法が通用しない国へ データを転送する ことが明記されている。

イノベーティブはグローバルビジネスです。 当社は、データが最初に収集された国以外の国に個人情報を転送する 場合があります。 これらの国には、最初に情報を提供した国と同じデータ保護法がない場合があります。 当社がお客様の個人情報を他の国に転送する場合、このプライバシーポリシーに記載されているようにその情報を保護します。

最新のプライバシーポリシーでは Other Country になっているが、以前のプライバシーポリシーには 中華人民共和国 と記載されていた。

TOP 10 VPN の調査 では Turbo VPNを運営する Innovative Connecting の取締役に Li Chenguang、Sun Kaixuan、Chen Danianなど中国国籍の人物が在籍しいていることが判明している。

ロギングポリシー

プライバシーポリシーの 7 項 セキュリティ対策 には VPNサービスの使用に関連するトラフィックデータまたは個人情報は収集・保存されない と記載されているが、過去にはノーログポリシーを採用していた PureVPN が FBIにユーザーのネットワークログを提出した事例もあり、メタデータなど実際に保存されているログに関してユーザーは確認できない。

信頼できる VPNプロバイダは独立した第三者機関の監査を受けて自社の透明性を証明しているが、Turbo VPNは監査機関から認定を受けておらず、令状のカナリア も掲載がないので実態は不明。

安全な VPNアプリ

ExpressVPN for Android の設定と使い方

プライバシーヘイブン 英国領ヴァージン諸島に本社があり、高度な暗号化によるセキュアな接続、ノーログポリシーによるプライバシー保護など最高レベルのセキュアな環境で通信できる VPNアプリ

CyberGhost for Android の設定と使い方

接続先の Wi-Fi 変更時の VPN自動接続 や 広告・マルウェアのドメインブロックなどの機能を実装し、ゼロログポリシーを採用した セキュアな環境で通信できる VPNアプリ

TunnelBear for Android の設定と使い方

無料プランでもキルスイッチや DNSリーク対策が適用され、アクティブログも記録しない、ビギナーでも簡単に VPNを導入できる セキュアな VPNアプリ

Surfshark VPN for Android の設定と使い方

ノーログポリシーを採用し マルウェアブロック や VPNトラフィックブロック回避機能を実装、デバイスの接続数に制限のない セキュアで多機能 リーズナブルな VPNアプリ

PrivadoVPN for Android の設定と使い方

プライバシー保護のためノーログポリシーを採用し、キルスイッチやスプリットトンネリングもサポートしている 月間 10GBまでデータ転送が可能な セキュアな無料 VPNサービス

備考

VPNプロバイダは送信されてきたトラフィックを分析できるため、VPNアプリはスパイウェアの偽装アプリとして利用されることが多く、実際に Onavo ProtectHola VPNなどの無料 VPNアプリはユーザーデータの利用・販売が明るみに出ているため、信頼できる VPNプロバイダは第三者機関による監査などで安全性を証明している。

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