IOBit Software – IObitアプリの使用リスクについて

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IObit が批判される理由とアプリの危険性

IObit は システムユーティリティと セキュリティソフト を開発している ソフトウェアベンダーで、マルウェア扱いしている記事も散見されるほど 悪評が多い一方で IObit Uninstaller など 高評価を得ているアプリも存在する。

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現在 IObit の公式サイトに掲載されている 会社情報 では 拠点が 米国 サンフランシスコの チャイナ・ベイシンになっているが 2004年に中国の上海で設立された 中国企業。

現在も開発が継続されている システムユーティリティソフト「 AdvancedSystemCare 」のリリースから始まり、アンチウイルスソフト「 IObit Malware Fighter 」, アンインストール支援ソフト「 IObit Uninstaller 」などを販売している。

ブラウザハイジャッカー IObit Apps Toolbar

IObit 製品の インストーラーには ブラウザハイジャッカー「 IObit Apps Toolbar 」がバンドルされていた時期があり、誤ってインストールするとブラウザに追加され「 ホームページの変更 」「 検索エンジンの変更 」「 潜在的なリスクのある 広告ページへのリダイレクト 」などが行われるほか、検索したキーワード や アクセスしたサイトなどのデータ収集を行う スパイウェアの性質も備えていた。
「 IObit Apps Toolbar 」は セキュリティアプリで PUP / SUS ( 不審なプログラム ) や アドウェア としてブロックされ 現在は配布されていない。

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Windows XP 全盛時は レジストリの肥大化 や インターネットキャッシュ , システムの一時ファイル などで PC のパフォーマンスが 大きく低下するため システムメンテナンスユーティリティソフトは人気があり、AdvancedSystemCare をインストールして 「 IObit Apps Toolbar 」に悩まされた ユーザーは少なくない。

Malware Fighter – Malwarebytes との確執

2009年 11月 米国のセキュリティベンダー Malwarebytes は 自社の セキュリティソフト「 Anti-Malware 」のデータベース定義を IOBit が盗んでいると告発。

IOBit Steals Malwarebytes’ Intellectual Property link

Malwarebytes は 盗用されていることを証明するために「 Anti-Malware 」のデータベースに「 Rogue.AVCleanSweepPro 」という ダミーの定義を追加。
本来 存在しないはずの マルウェア を IOBit の「 Malware Fighter 」は 2週間以内に 同名で検出するようになった。

IObit は 事実を認めなかったが 最終的に 「 Malware Fighter 」のデータベースから 全体の 7 割 を占めていた「 Anti-Malware 」の定義を削除。

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VirusTotal で「 IObit Malware Fighter 」のインストーラーを スキャンすると「 Dr.Web 」「 eGambit 」「 GData 」でも PUP として検出される。

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VirusTotal では検出しないが Malwarebytes の「 Anti-Malware 」も すべての IObit 製品を「 不審なプログラム ( PUP ) 」として インストールをブロックする。

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無料で利用できる「 IObit Malware Fighter Free ( バージョン 8 )」は ユーザーの不安を煽る ローグウェア のような表示はないが 他の セキュリティソフトが ブロックするような プログラムに対しても 無反応でスルーするので 保護は期待できない。

 有料版 の「 IObit Malware Fighter Pro」は ルーマニア の セキュリティベンダー「 BitDefender 」が開発している スキャンエンジンを使用しているが 本家の「 BitDefender 」とは実装の方法が異なり、 AV-Comparatives や AV-TEST のような 独立したテストラボ にも提供されていないため  セキュリティソフトとしての信頼性は低い。

IObit Malware Fighter 公式サイト link

AdvancedSystemCare

IObit の主力製品 で IObit Apps Toolbar の 媒介にも なった システムメンテナンス アプリ「 AdvancedSystemCare 」は 安全性を疑問視する見方もあるが、同種のアプリは 不要と思われるファイル やレジストリの削除 を 行うため 少なからずリスクがあり「 AdvancedSystemCare 」だけが 特別危険なわけではない。

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ローグウェアの場合は 警告を表示するだけで 実質的な処理は行われていないが 「 AdvancedSystemCare ( バージョン 14 ) 」は 指定した設定に基づいて処理を行っている。

無料版 では 機能制限 があり システムの最適化 や 高度なスキャン は使用できないが、無料版でも スキャンは攻め気味で 他の システムメンテナンス アプリ では検出されないような アプリのログファイルなども削除の対象になっている。

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無料版で 使用できる モジュールの一部は ダウンロードが必要で「 IObit Uninstaller 」「 Driver Booster 」など IObit の他のアプリケーションも表記して インストールを誘導している。

IObit の製品は 使用許諾書 で インストール時に 進捗状況を非表示にする サイレントインストール を許可しているため 「 IObit Uninstaller 」「 Driver Booster 」など 他の IObit アプリをクリックしても セットアップ画面は表示されない。
現バージョン ( v14 ) では見られないが 旧バージョンでは IObit の関連アプリを ユーザーの許可なく 自動で インストールする「 ダウンローダー型トロイの木馬 」と似たような挙動をする時期があった。

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「 AdvancedSystemCare 」のインストーラーは「 AVG 」「 Dr.Web 」「 eGambit 」「 GData 」でも PUP として検出され、Malwarebytes は「 不審なプログラム ( PUP ) 」として インストールをブロックする。

IObit AdvancedSystemCare 公式サイト link

IObit Uninstaller

IObit Uninstaller は 分かりやすいユーザーインターフェイス で IObit 製品の中でも 評価が高く  無料版でも 十分に機能する。

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現バージョン ( v 10.1 ) では「 アクションセンター 」に IObit の製品 のインストールメニューがあるだけで Revo UninstallerGeek Uninstallerと同様の機能を実装しており、他の アンインストーラーでは 有料版で利用可能な インストールしたプログラムのモニタリングも行える。

AdvancedSystemCare と同じく スキャンは攻め気味で Revo Uninstaller で 除外されている ファイルも削除対象になる。

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「 IObit Uninstaller 」のインストーラーは「 AVG 」「 Dr.Web 」「 eGambit 」「 GData 」でも PUP として検出され、Malwarebytes は「 不審なプログラム ( PUP ) 」として インストールをブロックする。

IObit Uninstaller 公式サイト link

IObit 製品の評価

現在の IObit 製品 については アプリの性質 に伴う 使用リスクがあり、AdvancedSystemCare や IObit Uninstaller のほか パソコンにインストールされている ドライバを更新する Driver Booster などは 実行後に システムが不安定になる可能性があり、AdvancedSystemCare や IObit Uninstaller は 同種のアプリよりも スキャンが ポジティブ なので 多少 リスクは 高いが、現バージョンでは マルウェア と断じるほどの 脅威は存在しない。

近年は セキュリティソフト の性能が大きく向上して アドウェアなど「 潜在的な脅威 」に対しても ブロックするようになったため、以前のように アドウェア や スパイウェア をアプリに仕組んで 収益化するビジネスモデル が 通用しなくなったという背景があり、IObit の製品は 例えるなら「 過去に 何度も 食中毒 を起こしている 飲食店が リニューアル 」したようなもので「 今は大丈夫 」でも 過去の実績が 不安要素になっており、中国企業という偏見もあって 現状は「 潜在的に望ましくないアプリ ( PUA ) 」と評価されている節がある。

同種のアプリがあるので 敢えて IObit の製品を使用する理由はなく 使用を避ける理由は多い というのが現状。





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