AOMEI Backupper Standard のインストールと使い方

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バックアップ の主要機能とスケジュール機能が無料で使用できる AOMEI の バックアップ 支援ソフト

AOMEI Backupper Standard は 香港のソフトウェアベンダー AOMEI International Network Limited が開発している 多機能 無料バックアップソフトで、無料ながら主要なバックアップ機能 と スケジュールが利用できるほか 無償版には珍しい 技術サポート ( 平日のみ ) も受けられる。

システム要件

バージョン 7. 1. 2 現在

OS: Windows XP/ Vista/ 7/ 8/ 10/ 11

ブータブルメディアを作成する場合はライティング可能な光学ドライブが必要。

ソフトの入手先

AOMEI Backupper Standard 公式ダウンロードページ

AOMEI Backupper Standard のインストール

AOMEI Backupper Standard に セキュリティソフトが検出するようなアドウェア や スパイウェアは含まれていないが、アプリの起動時に AOMEI Backupper の広告が 通知に表示される。

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AOMEI Backupper Standard のダウンロードページにある「 無料ダウンロード 」をクリック。

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ダウンロードしたインストーラーを起動し、ユーザーアカウント制御のメッセージが表示されたら「 はい 」で許可。

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言語選択画面が表示されるので Japanese (日本語 ) が選択されている状態で「 OK 」。

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AOMEI Backupper の 無料版 を使用する場合は「 スキップ 」。

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使用許諾書に 問題がなければ 「 今すぐインストール 」をクリック。

インストール先は パス から変更可能。

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インストール完了後「 今すぐ体験 」をクリック。

ユーザー体験向上計画 は 匿名で使用状況等を送信するものなので、拒否する場合はチェックを外して 無効にする。

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初回起動時に 広告が表示されるので 二度と表示しない にチェックを入れて閉じる。

ブータブルディスクの作成

Windows が起動しない場合に備えて、システムバックアップファイルへアクセスできる緊急起動ディスクを作成する。

作成するブートメディアの使用サイズは 約 400MB なので CD-R も利用でき、書込み可能な光学ドライブにブランクディスクをセットするか、フォーマットしても問題ない USBメモリを PC に接続する。

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ホーム画面の 左サイドバーから ツール を選択して ブータブルメディアの作成 を開く。

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Windows PE を選択し、インターネットから WinPE の作成環境をダウンロード にチェックを入れて「 次へ 」。

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USB メモリを使用する場合は USB ブートデバイス を選択後、PC にセットした USBメモリ を指定して「 次へ 」。

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ダイアログを確認して「 はい 」で 起動メディア の作成が開始する。

起動テスト

作成した 起動メディア の動作テストを行う。

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PC の 起動メニュー を呼び出して 起動メディアを指定。

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AOMEI Backupper が起動したら テスト完了。

復元する場合は 左サイドバーの 復元 から システムバックアップ のファイルを指定して実行。
起動ディスク が 正常に起動しない場合は、ISO ファイル をエクスポートして Rufus で USBメモリに書込みを行う。

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Rufus のインストールと使い方

USB メモリ の 起動ドライブ を作成するフリーソフト Rufus は Pete Batard 氏が開発している オープンソース の USB 起動ドライブ 作成ソフトで、OS のディスクイメージファイル ( .iso […]

AOMEI Backupper Standard の使い方

無料版の AOMEI Backupper Standard は システム のバックアップと復元データファイルのバックアップと復元ファイル同期 などの機能が利用でき、バックアップファイルは 拡張子が .adi の イメージファイルで保存される。

バックアップについては下記参照
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Windows の バックアップ設定と復元方法

Windows が実装している バックアップ機能の違いと設定方法 Windows は 不測の事態に備え、システム や ユーザーファイルをロールバックできる 実用的なバックアップ機能 と 不具合を解消する 修復 や 初期化 […]

バックアップ

バックアップには システムバックアップファイルバックアップディスクバックアップ があり、 バックアップを実行すると タスク として追加される。

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バックアップファイルは ベーシックディスク にのみ 保存可能で、 ダイナミックディスクには保存できない。

バックアップのメニューにある OneKey Recovery は別製品で、使用するには 別途 OneKey Recovery のインストールが必要。
システムバックアップ

システムバックアップは Windows や アプリケーションなど、Windows が動作するために必要な パーティションを含めて バックアップする。

システムバックアップファイルを使用して復元すると、バックアップファイルの状態に PC の環境をロールバックする。

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システムバックアップは 左サイドバーの バックアップ から システムバックアップ を選択。

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バックアップファイルの保存先を指定。

Cドライブ へアクセスできない場合に備え、Cドライブ以外の ドライブへの保存を推奨。

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タスク名 は自動設定されているが、復元 する際に分かりやすい名前にしておく。

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「 開始 」をクリックするとバックアップ処理が始まる。

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バックアップの設定は デフォルトで問題ないが、必要であれば オプション で変更できる。

スケジュール

バックアップをスケジュール化する場合は、 スケジュール から 自動バックアップ を有効にする。

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自動バックアップを有効にする を有効にすると、スケジュールが設定可能になる。

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システムバックアップは 増分バックアップ がデフォルトになっており、スキーム でバックアップ方法を変更することもできる。

増分スキーム
1 回のフルバックアップの後、変更された部分のみバックアップを行うもので、直近のバックアップに復元する際には、フルバックアップを含めた全てのバックアップファイルが必要になるが、バックアップの時間やファイルサイズを節約できるメリットがある。
フルバックアップ
毎回 システムドライブを丸ごとバックアップするため 復元は1つのファイルで可能だが、バックアップの所要時間やサイズが大きくなる。
差分スキーム ( 無料版では利用不可 )

1回のフルバックアップと フルバックアップに対して変更された部分をバックアップするため、フルバックファイルと差分バックアップの2つのデータで復元する。
増分バックアップに比べ バックアップの所要時間は長くなるが、復元に必要なファイルが少ないため 復元時のリスクが低減される。
無料版では 設定期間後にバックアップファイルを削除する機能が使用できないため、バックアップをスケジュール化する場合は 保存先の空き容量に注意する。

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スケジュールを設定した場合は「 開始 」ボタンのリストからメニューを選択。

自動クリーンアップ ( 有料機能 )

自動クリーンアップ は 有料の AOMEI Backupper Pro で 利用できる機能で、 バックアップファイルの自動削除が設定できる。

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バックアップの自動クリーンアップを有効にする を有効にすると、クリーンアップ方法の選択 と 設定が可能になる。

クリーンアップ方法で 数により を選択した場合の グループ は、増分バックアップスキームで 保持するバックアップ数を 3 に設定すると フルバックアップ 1 + 増分 1 + 増分 2  が 1つのグループになり、次のグループ ( フルバックアップ 2 + 増分 3 + 増分 4  ) が生成された時点で フルバックアップ 1 + 増分 1 + 増分 2  のグループが自動削除される。
ファイルバックアップ

ファイルバックアップ は 指定したフォルダ や ファイルを イメージファイルとしてバックアップする。

ファイルバックアップは ファイル単位で復元でき、 スケジュールで定期的にバックアップしていくと ファイルの世代管理が可能

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システムバックアップは 左サイドバーの バックアップ から ファイルバックアップ を選択。

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タスク名を設定してフォルダ追加 / ファイル追加 から バックアップする アイテムを指定。

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リストから フォルダ/ ファイル を選択し、バックアップするアイテムを指定後、バックアップの保存先 を設定する。

バックアップするアイテムは 複数登録が可能で、必要に応じて バックアップ スケジュールを設定する。
ディスクバックアップ

ディスクバックアップ は PC が実装している SSD/ HDD の パーティションなどの情報も含め、ディスク全体をバックアップする。

Standard でバックアップが可能なのは ベーシックディスクのみで、ダイナミックディスクはサポート外。

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ディスクバックアップは 左サイドバーの バックアップ から ディスクバックアップ を選択。

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タスク名を設定して「 ディスクを追加 」をクリック。

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ディスク選択画面 から バックアップするディスクを選択して「 追加 」。

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ディスクも複数選択が可能。

必要に応じて バックアップ スケジュールを設定する。
パーティションバックアップ

パーティションバックアップ はディスク内に作成された ドライブ単位でバックアップを行う。

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パーティションバックアップは 左サイドバーの バックアップ から パーティションバックアップ を選択。

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タスク名を設定して「 パーティションを追加 」をクリック。

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ディスクバックアップと同様に 複数のパーティション ( ドライブ ) を指定可能。

同期

同期 は指定した フォルダ/ ファイル を別の場所にコピーするもので、コピーしたファイルは 復元せずに使用できる。

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左サイドバーの 同期 から ベーシック同期 を選択。

無料版では ベーシック同期 のみ利用でき、同期元で削除したフォルダは 保存先でも削除される。

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同期の対象になる フォルダを指定。

Standard では リアルタイム同期 が使用できないため、フォルダの変更頻度に応じて スケジュール で同期するタイミングを設定する。

復元

復元 はバックアップしたイメージファイルを展開する操作で バックアップファイルを選択して 展開先を指定する。

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左サイドバーの 復元 から イメージファイルを選択 をクリックして、展開するバックアップファイルを指定。

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復元はウィザード形式になっており、選択したタスクによって設定は異なるが、基本は 復元するデータの指定 と 復元データの展開先の指定 になる。

システムバックアップの復元

システムバックアップの復元は 既存のシステムドライブに復元するか、別のディスクへ復元するかで操作が異なり、既存のシステムドライブに復元する場合は再起動が必要。

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システムバックアップは デフォルトで現在の システムドライブ を上書きする。

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システムバックアップを既存ディスクに復元する場合、Windows が動作していると上書きできないため、再起動して、AOMEI WinPE環境に切り替えて操作を継続 を有効にして「 はい 」。

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再起動すると WindowsPE が起動した後 AOMEI Backupper Standard が自動起動して 復元処理が開始する。

復元処理はすべて自動で行わるので 操作は不要。

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処理が完了すると再起動のメッセージが出るので「OK 」。

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再起動するとインストールしたアプリを含め 復元されている。

他のディスクへ復元

システムバックアップファイルは 既存のシステムディスク以外の保存先へ復元できる。

復元先のディスクが 未割り当ての状態であれば  復元先のディスクは 起動ディスクとして利用できるが、他のパソコンへ移植する場合は 有料の システムクローン で処理する必要がある。

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他の場所に展開する場合は「 システムを他の場所に復元 」にチェック。

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PC が実装している ディスク一覧が表示されるので 復元先のパーティションを指定。

ディスクバックアップの復元

ディスクバックアップの復元は バックアップファイルを指定したディスク上に復元する。

MBR ディスクのバックアップ も GPT形式のディスクに復元できるが、ディスク形式の変換が必要な場合は 復元前の変換を推奨。

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複数のディスクをバックアップしている場合は 復元するディスクを選択。

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復元先のディスクを指定。

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復元先ディスクのデータが消去されることの確認メッセージが表示され、「 はい 」をクリックすると復元が開始する。

データバックアップの復元

データバックアップはバックアップしたイメージファイルから 任意のファイルを指定して復元することができる。

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日付のリストから任意のバックアップファイルを選択後、バックアップファイルをツリー展開できるので 復元したい フォルダ / ファイル にチェックを入れる。

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元の場所へ復元 は選択した アイテム がバックアップデータにロールバックされ、新しい場所へ復元 はソースを残したまま バックアップファイルを任意の場所に復元する。

クローン

クローン は ディスクのパーティション構成を含め PC に接続されている 他のディスクへ複製を行う機能で、ターゲットディスクのディスクサイズが クローン元ディスクの使用容量よりも大きければ クローンは可能。

無料版 ではシステムディスクのクローンは未サポート。

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左サイドバーの クローン から 使用するモジュールを選択。

ディスククローン
指定ディスク を ターゲットディスクに 複製する。
パーティションクローン
指定したパーティション/ ボリューム を 任意の場所に複製する。

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複製する ディスク/ パーティション を選択。

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複製先の ディスク/ パーティション を選択。

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ダイアログを確認して「 はい 」。

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ターゲットディスクが SSD の場合は SSD 4K アライメント を有効にして「 開始 」。

AOMEI Backupper Pro の購入方法

AOMEI Backupper Pro は 新バージョンに無償アップグレードできる 買切りの 無期限ライセンス が提供されており、決済は ドイツの決済代行サービスで 日本法人もある クレバーブリッジ を利用している 。

AOMEI Backupper Pro 購入ページ 

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個人利用は Professional 版 を選択。

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購入ページで 商品 と 金額を確認後 必要事項を入力。

決済方法は コンビニ決済クレジットカードPayPalが利用可能。

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決済情報の認証が完了すると 最終確認画面になるので「 今すぐ購入する 」。

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決済が完了すると注文番号と同時に プロダクトキーが表示されるので コピーする。

登録したメールアドレス宛に送信されるメール本文にも プロダクトキー は記載されている。

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AOMEI Backupper Standard のメニューから「 登録 」。

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コピーしたプロダクトキー を貼り付けて「 登録 」。

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アップグレード完了。

ライセンスの移行

購入したライセンスは アクティベートした PC の 識別番号 に紐付けられるため、同じ PC であれば インストール と アンインストール を繰り返しても ライセンス認識されるが、PC の買い替え や Windows の入れ替え、マザーボード の交換 などが行われると ライセンス登録が拒否される

購入したライセンスを別の PC に移行したい場合は、注文番号氏名登録したメールアドレス など ライセンス購入時の情報をメールに記載して AOMEI のサポート に連絡 ( 日本語対応 ) すれば 対応してくれる。

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