バックアップ の主要機能とスケジュール機能が無料で使用できる AOMEI の バックアップ 支援ソフト
AOMEI Backupper Standard は 中国のソフトウェアベンダー「 AOMEI Technology 」が開発している 多機能 無料バックアップソフトで、無料ながら主要なバックアップ機能 と スケジュールが利用できるほか 無償版には珍しい 技術サポート ( 平日のみ ) も受けられる。
システム要件
バージョン 6. 5. 1 現在
OS: Windows XP / Vista / 7 / 8 / 10(32bit / 64bit)
※ブータブルメディアを作成する場合はライティング可能な光学ドライブが必要。
ソフトの入手先
AOMEI Backupper Standard 公式ダウンロードページ
AOMEI Backupper Standard のインストール
AOMEI Backupper Standard に セキュリティソフトが検出するようなアドウェア や スパイウェアは含まれていないが、アプリの起動時に AOMEI Backupper の広告が 通知に表示される。
AOMEI Backupper Standard のダウンロードページにある「 無料ダウンロード 」をクリック。
ダウンロードしたインストーラーを起動して ユーザーアカウント制御のメッセージが表示されたら「 はい 」で許可。
言語選択画面が表示されるので「 日本語 」になっていることを確認して「 OK 」。
AOMEI Backupper の 無料版 を使用する場合は「 スキップ 」。
使用許諾書を確認して 問題なければ 「 今すぐインストール 」をクリック。
インストール完了後「 今すぐ体験 」をクリック。
起動時に ユーザーアカウント制御のダイアログが表示されるので「 はい 」で許可すると AOMEI Backupper Standard が起動する。
ブータブルディスクの作成
作成するブートメディアの使用サイズは 約 400MB なので CD-R も利用でき、書込み可能な光学ドライブにブランクメディアをセットするか、フォーマットしても問題ない USBメモリを PC に接続しておく。
左サイドバーの「 ツール 」から「 ブータブルディスクの作成 」を選択。
「 Windows PE 」を選択。
ブートモードは 使用する PC が UEFI であれば「 UEFI ブータブルディスク 」を選択、BIOS の場合は 「 レガシーなブータブルディスク 」を選択。
「 USB ブートデバイス 」を選択後 PC にセットした USBメモリ を指定して「 次へ 」。
ダイアログを確認して「 はい 」で 起動メディア の作成が開始する。
起動テスト
作成した 起動メディア の動作テストを行う。
PC の 起動メニュー を呼び出して 起動メディアを指定。
レガシー ブータブルディスク の場合は 「 Press any key to boot from USB 」の表示が出るので 任意のキーを押す。
AOMEI Backupper が起動したら テスト完了。

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AOMEI Backupper Standard の使い方
無料版の AOMEI Backupper Standard では「 システム のバックアップ と 復元 」「 データファイルのバックアップと復元 」「 ファイル同期 」などの機能が利用でき、バックアップファイルは 拡張子が .adi の イメージファイルで保存され データの復元も AOMEI Backupper で実行する。
バックアップについては下記参照

Windows の バックアップ設定と復元方法
Windows が実装している バックアップ機能の違いと設定方法 Windows は 不測の事態に備え、システム や ユーザーファイルをロールバックできる 実用的なバックアップ機能 と 不具合を解消するため 修復 や 初 […]
バックアップ
バックアップには「 システムバックアップ 」「 ファイルバックアップ 」「 ディスクバックアップ 」があり バックアップを実行すると「 タスク 」として追加される。
システムバックアップ
システムバックアップは Cドライブ にインストールされている Windows や アプリケーション ,ドライバのほか Windows が動作するために必要なパーティション を含めて バックアップする。
システムバックアップは 左サイドバーの「 バックアップ 」から「 システムバックアップ 」を選択。
バックアップファイルの保存先を指定。
タスク名 は自動設定されているが「 復元 」する際に分かりやすい名前にしておく。
「 開始 」をクリックするとバックアップ処理が始まる。
バックアップの設定は デフォルトで問題ないが 必要であれば「 オプション 」で変更できる。
スケジュール
バックアップをスケジュール化する場合は「 スケジュール 」をクリックして 任意の設定を行う。
システムバックアップは「 増分スキーム 」がデフォルトになっており「 詳細 」タブで「 フルバックアップ 」に変更することもできる。
1 回のフルバックアップの後、変更された部分のみバックアップを行うもので、直近のバックアップに復元する際には、フルバックアップを含めた全てのバックアップファイルが必要になるが、バックアップの時間やファイルサイズを節約できるメリットがある。
フルバックアップ
毎回 システムドライブを丸ごとバックアップするため 復元は1つのファイルで可能だが、バックアップの所要時間やサイズが大きくなる。
差分スキーム ( 無料版では利用不可 )
1回のフルバックアップと フルバックアップに対して変更された部分をバックアップするため、フルバックファイルと差分バックアップの2つのデータで復元する。
増分バックアップに比べ バックアップの所要時間は長くなるが、復元に必要なファイルが少ないため 復元時のリスクが低減される。
スケジュールを設定した場合は「 開始 」ボタンのリストから任意のメニューを選択する。
スキーム ( 有料機能 )
「 バックアップスキーム 」は 有料の AOMEI Backupper Pro で 利用できる機能で、 バックアップファイルの自動削除が設定できる。
バックアップファイルの自動削除 を設定する場合「 スキーム 」を選択。
AOMEI Backupper Pro にアップグレードすると「 バックアップスキームを有効にする 」が使用可能になり リストから各スキームの設定ができる。
スキームの設定で使用されている「 グループ 」は 増分バックアップスキームで 保持するバックアップ数が 3 の場合 「 フルバックアップ 1 + 増分 1 + 増分 2 」が 1つのグループになり、次のグループ「 フルバックアップ 2 + 増分 3 + 増分 4 」が生成された時点で「 フルバックアップ 1 + 増分 1 + 増分 2 」のグループが自動削除される。
ファイルバックアップ
ファイルバックアップ は 任意の フォルダ や ファイルを イメージファイルとしてバックアップする。
システムバックアップは 左サイドバーの「 バックアップ 」から「 ファイルバックアップ 」を選択。
任意のタスク名を設定して「 フォルダ追加 / ファイル追加 」から バックアップする フォルダ / ファイルを指定。
バックアップする フォルダ / ファイルは 複数登録が可能で リストから「 フォルダ / ファイル 」をを選択して バックアップするアイテムを指定後、バックアップの保存先 を設定する。
ディスクバックアップ
ディスクバックアップ は PC が実装している SSD /HDD の パーティションなどの情報も含めて バックアップする。
ディスクバックアップは 左サイドバーの「 バックアップ 」から「 ディスクバックアップ 」を選択。
任意のタスク名を設定して「 ディスクを追加 」をクリック。
「 ディスク選択画面 」から バックアップするディスクを選択して「 追加 」。
ディスクも複数選択が可能。
パーティションバックアップ
ディスクバックアップが SSD / HDD を丸ごとバックアップするのに対して「 パーティションバックアップ 」はディスク内に作成された ドライブ単位でバックアップを行う。
パーティションバックアップは 左サイドバーの「 バックアップ 」から「 パーティションバックアップ 」を選択。
任意のタスク名を設定して「 パーティションを追加 」をクリック。
ディスクバックアップと同様に 複数のパーティション ( ドライブ ) を指定可能。
同期
バックアップは イメージファイルとして保存されるので 使用する場合は「 復元 」が必要になるのに対して「 同期 」は指定した フォルダ / ファイル を別の場所にコピーするもので、バックアップしたファイルは 復元せずに使用できる。
左サイドバーの「 同期 」から「 ベーシック同期 」を選択。
同期の対象になる フォルダを指定。
リアルタイム同期 ( 有料機能 )
リアルタイム同期 は ローカル環境の OneDrive や Dropbox などのオンラインストレージのようなもので、対象のフォルダを監視して リアルタイムでフォルダ内の変更がターゲット先に反映される。
同期の設定画面にある「 リアルタイム同期 」をクリック。
バックアップ元のフォルダから 削除されたオブジェクトを ターゲット先からも削除する場合は「 ソースディレクトリからファイルを削除すると~ 」にチェックを入れる。
復元
「 復元 」はバックアップしたイメージファイルを展開する操作で バックアップファイルを選択して 展開先を指定する。
左サイドバーの「 復元 」から「 イメージファイルを選択 」をクリックして 展開するバックアップファイルを指定。
復元はウィザード形式になっており 選択したタスクによって設定は異なるが、基本は「 復元するデータの指定 」→「 復元データの展開先の指定 」になる。
システムバックアップの復元
システムバックアップの復元は 既存のシステムドライブに復元するか 別のディスクへ復元するかで操作が異なり、既存のシステムドライブに復元する場合は再起動が必要。
システムバックアップは デフォルトで現在の システムドライブ を上書きする。
システムバックアップを既存ディスクに復元する場合 Windows が動作していると上書きできないため、再起動して メモリ上で動作する「 Windows PE 」を起動してから バックアップファイルを展開するので「 再起動して、AOMEI WinPE環境に切り替えて操作を継続 」を有効にして「 はい 」。
再起動すると WindowsPE が起動した後 AOMEI Backupper Standard が自動起動して復元処理が開始する。
処理が完了すると再起動のメッセージが出るので「OK 」。
再起動するとインストールしたアプリを含め 復元されている。
他のディスクへ復元
システムバックアップファイルは 既存のシステムディスク以外の保存先へ復元できる。
他の場所に展開する場合は「 システムを他の場所に復元 」にチェック。
PC が実装している ディスク一覧が表示されるので 復元先のパーティションを指定。
復元先に既存のパーティションを指定すると パーティション内に システムディスクの構成が展開されるので、復元後のディスクを起動ディスクに指定しても Windows は起動しないので要注意。
ディスクバックアップの復元
ディスクバックアップの復元は バックアップファイルを指定したディスク上に復元する。
複数のディスクをバックアップしている場合は 復元するディスクを選択。
復元先のディスクを指定。
復元先ディスクのデータが消去されることの確認メッセージが表示され、「 はい 」をクリックすると復元が開始する。
データバックアップの復元
データバックアップはバックアップしたイメージファイルから 任意のファイルを指定して復元することができる。
日付のリストから任意のバックアップファイルを選択後、バックアップファイルをツリー展開できるので 復元したい フォルダ / ファイル にチェックを入れる。
「 元の場所へ復元 」は選択した フォルダ / ファイル がバックアップデータにロールバックされ、「 新しい場所へ復元 」はソースを残したまま バックアップファイルを任意の場所に復元する。
クローン
クローン は ディスクのパーティション構成を含め PC に接続されている 他のディスクへ複製を行う機能で、ターゲットディスクのディスクサイズが クローン元ディスクの使用容量よりも大きければクローンは可能。
左サイドバーの「 クローン 」から「 ディスククローン 」か「 パーティションクローン 」を選択。
指定ディスク を ターゲットディスクに 複製する。
パーティションクローン
指定したパーティション / ボリューム を 任意の場所に複製する。
複製する ディスク / パーティション を選択。
複製先の ディスク / パーティション を選択。
ダイアログを確認して「 はい 」。
ターゲットディスクが SSD の場合は「 SSD 4K アライメント 」を有効にして「 開始 」。
AOMEI Backupper Pro の購入方法
AOMEI Backupper Pro は バージョンアップが 有料の「 通常ライセンス 」と 新バージョンに無償アップグレードできる「 無期限ライセンス 」があり 無期限ライセンス で 1 ライセンス 約 6,000 円で、決済は ドイツの決済代行サービスで 日本法人もある「 クレバーブリッジ 」。
「 通常ライセンス 」「 無期限ライセンス 」
購入ページで 商品 と 金額を確認後 必要事項を入力。
決済情報の認証が完了すると 最終確認画面になるので「 今すぐ購入する 」。
決済が完了すると注文番号と同時に プロダクトキーが表示されるので コピーする。
AOMEI Backupper Standard のメニューから「 登録 」。
コピーしたプロダクトキー を貼り付けて「 登録 」。
アップグレード完了。
ライセンスの移行
購入したライセンスを別の PC に移行したい場合は「 注文番号 」「 氏名 」「 登録したメールアドレス 」など ライセンス購入時の情報をメールに記載して AOMEI のサポート に連絡 ( 日本語対応 ) すれば 対応してくれる。
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