Cyberduck for Windows のインストールと使い方

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Cyberduck for Windows の特徴

  • 主要なクラウドストレージにアクセスできる無料のクラウドストレージブラウザ
  • ファイル/ フォルダのドラッグによるアップロードやダウンロードをサポート
  • ブラウザ間のファイルコピーもできる
  • オープンソースで開発
  • ウェブサーバや NASにもアクセス可能
  • オープンソースの暗号化プログラム Cryptomator(クリプトマター)による暗号化をサポート

FileZilla クライアント など一部の FTPクライアントアプリがインストールされている場合は、セットアップ後に Cyberduckを起動して接続先をインポートできる。

開発元

  • 開発元: iterateGmbH
  • 開発元の拠点:スイス

ダウンロード

システム要件

  • バージョン:8.7.1
  • OS :  Windows 10/ 11(64-bit のみ)

サポートしているサービスとプロトコル

  • クラウドストレージ
    S3, Google DriveDropbox, Box, OneDrive, SharePoint, Backblaze B2, Google Cloud Strage, OpenStack Swift, DRACOON, Files.com, ownCloud, Nextcloud, Windows Azure Blog Storage
  • プロトコル
    FTP, FTP-SSL, SFTP, WebDAV, SMB

サーバの登録

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公式サイトCyberduck for Windows をクリックしてインストーラーをダウンロード。

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ダウンロードしたインストーラーを起動して「Install」をクリック。

インストール先を変更したい場合は Options で指定。

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ユーザーアカウント制御のプロンプトが表示されたら「はい」で許可。

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「Close」でセットアップ完了。

サーバーの登録

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Cyberduckを起動し、上部メニューバーの ブックマーク から 新規ブックマーク を選択。

Cyberduckはデスクトップにショートカット作成しないので、アプリ一覧から起動する。

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リストから使用するプロトコルや接続先を選択し、ログイン情報を入力。

入力した内容は自動保存されているので、入力が終了したら 右上の「X」で画面を閉じる。

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登録したブックマークを削除する場合は、ブックマーク を選択してコンテキストメニュー(右クリックメニュー)から ブックマークを削除

FTPクライアント

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FTPでサーバとデータの送受信を行う場合は暗号化された FTP over TLS を使用するのが一般的なので、プロトコルは FTP-SSL(Explicit AUTH TLS) を使用する。

暗号化をサポートしたサーバとの通信に FTP を指定すると、接続時に暗号化を促すダイアログが表示される。 
  • ニックネーム:任意の名前を入力
  • サーバ:接続するサーバの ホスト(FTP サーバ アドレス)を入力。
  • ユーザー名:サーバ側で提供されている FTP ユーザー名。
  • パスワード:サーバ側で提供されている パスワード。
  • ポート:通常は 21

NASへの接続

NASへ接続する場合は NAS側で FTP または WebDAV での接続を有効にする。

Synology Diskstation FTP / WebDAV の設定

バージョン 8.7.0で SMBをサポートしたので、SMBでの接続も可能。

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FTPで接続する場合は FTP-SSL(Explicit AUTH TLS)を選択、WevDAVで接続する場合は WebDAV(HTTPS) を選択。

NAS側で通信の暗号化を有効にしておく。 
FTP 接続
  • ニックネーム:任意の名前を入力
  • サーバ:NAS で設定した DDNS のドメイン名。
  • ユーザー名:NAS にアクセスする際のユーザー名
  • パスワード:NAS にアクセスする際の パスワード。
  • ポート:通常は 21
WebDAV 接続
  • ニックネーム:任意の名前を入力
  • サーバ:NAS で設定した DDNS のドメイン名。
  • ユーザー名:NAS にログインする際のユーザー名
  • パスワード:NAS にログインする際の パスワード。
  • ポート:NAS 側で設定した ポート番号
SMB 接続
  • ニックネーム:任意の名前を入力
  • サーバ:NASで設定したサーバ名
  • ユーザー名:NAS にログインする際のユーザー名
  • パスワード:NAS にログインする際の パスワード
  • ポート:445

クラウドストレージへの接続

Dropbox・OneDrive・Google Driveなどのクラウドストレージはプロファイルが登録されており、アクセスを許可した後 OAuth 2.0 で認証する。

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新規ブックマーク でプロトコルのリストから登録するオンラインストレージを選択し、ニックネーム を入力して ブックマーク の登録画面を閉じる。

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追加したブックマークを選択してコンテキストメニューから サーバへ接続 を選択するか、ブックマークをダブルクリックして接続すると、オンラインストレージへのログイン画面になるので、ログインして Cyberduckのアクセスを許可。

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OAuth 2.0 の認証コードが表示されるのでコードをコピー。

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Cyberduckのダイアログに認証コードを貼り付けて「続ける」で設定完了。

起動時の再接続

Cyberduckは前回終了時に接続していたブックマークに再接続して起動する設定になっているが、環境設定 で無効にできる。

再接続は最後に閉じた接続先を復元するもので、複数のブラウザが開いている場合に Ctrl + Q で Cyberduckを終了すると、次回起動時はブックマークの一覧が表示される。

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起動時の設定を変更する場合はメニューバーの 編集 から 環境設定 を選択。

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接続先を記憶し再起動後に接続 のチェックを外して 無効にする。

Cyberduck の使い方

Cyberduck は FTPクライアントのようにサーバとローカル間のデータ送受信のほか、Cyberduckのブラウザ間でもデータを転送できる。

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複数のブックマークを登録して利用する場合は、Ctrl + N新規ブラウザ を開いて接続する。

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ブックマークを選択してコンテキストメニューから サーバへ接続 を選択するか、ブックマークをダブルクリックして接続。

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階層の移動はアドレスバー でパスを編集するか、矢印ボタンを使用する。

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ローカルのファイル/ フォルダはブラウザへドラッグしてアップロード。

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ブラウザからローカルにドラッグするとダウンロード。

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ブックマーク間もドラッグで転送できる。

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アップロード/ ダウンロード時は進捗状況が別ウインドウで表示される。

転送画面の「削除」は履歴の削除で、移動したデータは削除されない。

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Cyberduckはファイルの拡張子を認識し、 外部エディタ として上部のツールアイコンに表示しており、アプリのアイコンをクリックするとファイルをダウンロードせず、ブラウザから直接指定のアプリで開くことができる。

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ブラウザ内はコンテキストメニューから フォルダの作成削除 などが行える。

Encrypted Vault

Encrypted Vault は暗号化プログラム Cryptomator(クリプトマター)を使用したフォルダで、NASやクラウドストレージ に暗号化フォルダを作成できる。

Encrypted Vaultで作成した暗号化フォルダは Cyberduckからアクセスした場合にのみ開くことができ、暗号化したフォルダを移動すると Cyberduck からアクセスしても開くことができなくなる

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暗号化フォルダを作成する場所を開き、コンテキストメニューから New Encrypted Vault を選択。

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フォルダ名を入力後、 Passphrase にパスワード、Confirm Passphrase に設定したパスワード再入力して「作成」。

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フォルダを開く際やファイルのアップロード/ ダウンロード時にパスワードの入力を求められる。

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Cyberduck以外で暗号化されたフォルダを開いても、フォルダ内に保存されているファイルを見ることはできない。

Encrypted Vault フォルダに設定したパスワードの変更や Encrypted Vault の解除はできない ので、変更や解除する場合は既存の暗号化ファイルをパスワードを使用して開き、フォルダ内のデータを取り出して再設定が必要。

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