スパンボリュームや ソフトウェアRAID が可能な Windows 独自のディスク管理
ダイナミックディスクは 2020年 5月に 開発終了がアナウンスされ、今後のアップデートで ダイナミックディスク は 記憶域スペース に置き換わる予定になっており、Windows での利用は非推奨 になったため ベーシックディスク を使用する。

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ダイナミックディスクは Windows 2000 から実装された Windows 独自のディスク管理形式で、パーティションの制限を受けず 複数のドライブをまたいだ スパンボリューム・ストライプボリューム ( RAID 0 )・ミラーボリューム ( RAID 1 ) などが構築できるが、プライマリーパーティションという概念がないため マルチブートができないなどの特徴がある。

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ダイナミックディスク への変換
Windows は デフォルトが ベーシックディスクのため、ダイナミックディスクを使用する場合は 変換が必要になる。
ディスクの状態確認 や 操作は Windows 標準機能の ディスク管理 で行う。
ディスク番号が表示されている箇所で コンテキストメニューを展開して ダイナミックディスク に変換 を選択。
ダイナミックディスク へ変換するディスクにチェックを入れる。
再度変換するディスク番号を確認。
ダイアログを確認して 問題なければ「 はい 」で 変換を実行。
ベーシックディスクが ダイナミックディスク に変換される。
スパンボリューム
スパンボリューム は 2台以上の ドライブにある 未割り当て 領域 を結合し、1つのボリュームとして扱う ダイナミックディスク のボリューム形式。
ストライプボリューム は ボリュームを構成する HDD が 1台でも故障すると 全てのデータがアクセス不能になる。
複数のダイナミックディスク に 未割り当て領域 が存在する場合は ダイナミックディスクを選択してコンテキストメニューを展開すると「 新しい スパンボリューム 」が選択可能な状態で表示される。
コンテキストメニューから 新しい スパンボリューム を選択すると、新しい スパンボリューム ウィザードが開始するので「 次へ 」。
スパンボリューム を構成するディスクを 利用可能なディスク から 選択されたディスク に「 追加 」して「 次へ 」。
割り当てるドライブ文字をリストから選択して「 次へ 」。
このボリュームを次の設定でフォーマットする にチェックを入れて「 次へ 」。
アロケーションユニットサイズ : 既定値
ボリュームラベル : 任意
設定を確認して「 完了 」。
フォーマットが完了すると スパンボリューム として使用可能になる。
ボリュームの削除
作成した スパンボリューム を削除すると データが消失して 未割り当て領域 になる。
スパンボリュームを選択して コンテキストメニューから ボリュームの削除 を選択。
ダイアログを確認して 削除する場合は「 はい 」。
スパンボリュームが解除されて 未割り当て領域になる。
ストライプボリューム
ストライプボリューム は 2台以上の ドライブにあるボリュームを利用して RAID 0 ( ストライピング ) を構成するボリューム形式。
ストライプボリューム は ボリュームにデータを分散させて処理を行うため、構成するボリューム数に比例して高速化を図れる反面 ボリューム数に比例して故障率も増加し、ボリュームを構成する HDD が 1台でも故障すると 全てのデータがアクセス不能になる。
500 GB の HDD 3台で ストライプボリューム を構成してた場合 1 台でもボリュームを300 GB にすると 作成されるボリュームの合計サイズは 900 GB になり、各ドライブに未割り当ての領域が 200 GB ずつ生じる。
RAID の詳細については下記参照

RAID の 基礎知識
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複数のダイナミックディスク に 未割り当て領域 が存在する場合は、ダイナミックディスクを選択してコンテキストメニューを展開すると 新しい ストライプボリューム が選択可能な状態で表示される。
コンテキストメニューから 新しい スパンボリューム を選択すると 新しい スパンボリューム ウィザードが開始するので「 次へ 」。
ストライプボリューム を構成するディスクを 利用可能なディスク から 選択されたディスク に「 追加 」して「 次へ 」。
割り当てるドライブ文字をリストから選択して「 次へ 」。
このボリュームを次の設定でフォーマットする にチェックを入れて「 次へ 」。
アロケーションユニットサイズ : 既定値
ボリュームラベル : 任意
設定を確認して「 完了 」。
フォーマットが完了すると RAID 0 のボリュームが使用可能になる。
ディスクエラー
ストライプボリューム や スパンボリューム で 構成しているディスクが損傷するなどして 読み込めなかった場合、ディスク管理 では読み込めなかったディスクに 不足 と表示され、状態が 失敗 になる。
ディスクが 1台でも 不足 の状態になれば ボリュームへのアクセスは不可能で、新しいドライブに差し替えても 再構築はできない。
不足の原因が ドライブの接続であれば 再接続することで ボリューム は回復するが、ドライブが損傷していると復旧は難しい。
ミラーボリュームと RAID 5
Windows Home Edition の ダイナミックディスク で作成できるのは シンプルボリューム・スパンボリューム・ストライプボリューム の 3種類だが、Professional Edition では ミラーボリューム・RAID 5 ボリューム など 冗長性のあるボリュームが作成できる。
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