低スペックの PC でも動作する 旧バージョンの HandBrake
HandBrake は HandBrake Teams によって オープンソース で 開発が進められている トランスコーダーで、 保護されていない DVD/ Blu-ray/ UHD Blu-ray や ビデオファイル を MP4 / MKV ファイルに 圧縮・変換できる。
システム要件
バージョン 1. 3. 3
OS : Windows 7(SP1)以降 64bitのみ
CPU : Intel Core 2 Duo / AMD Athlon x2 以上
RAM :
・SD 画質のトランスコードは 256MB 以上の空き容量
・HD 画質のトランスコードは 1GB 以上の空き容量
・4K 画質のトランスコードは 2GB 以上の空き容量
画面解像度:1024 x 768 以上
.NET Framework : 4. 7. 1 以降
バージョン 1. 2. 0 以降 は 64bit 環境でのみ使用可能で、32bit 環境にインストールするとダイアログが表示されてインストールできない。
ソフトの入手先
日本語をサポートした 最新の HandBrake は 下記参照

HandBrake のインストールと使い方
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HandBrake のインストール
HandBrake のインストーラーに アドウェア や スパイウェア は含まれていない。
ダウンロードページから HandBrake-1.3.3-x86_64-Win_GUI.exe をクリックして インストーラーをダウンロード。
ダウンロードしたインストーラーを起動し、ユーザーアカウント制御のダイアログが表示されたら「 はい 」で許可。
セットアップウィザードが開始するので「 Next 」。
使用許諾書 に 問題なければ「 Next 」。
インストール先に こだわりがなければ デフォルト設定で「 Install 」。
「 Finish 」でセットアップ完了。
HandBrake の使い方
HandBrake に コピーガード解除機能を実装していないので、コピーガードで保護されている DVD / BD ディスクは DVDFab Passkey や AnyDVD HD を使用するか、Make MKV で MKV ファイルに出力してから HandBrake でトランスコードする。

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DVD / BD / UHD BD のリッピング
DVD / BD / UHD BD を MP4 / MKV に変換する場合は ディスクを ドライブセットしてから HandBrake を起動する。
HandBrake の 左ペインに セットした ディスクが表示されるので クリックして選択。
DVD の ISO イメージファイル や MKV ファイルは File 、 DVDフォルダは Folder ( Batch Scan )から指定するか、HandBrake の Or drop a file or folder here.. へドラッグして追加。
バージョン 1. 3. 3 では Blu-ray / UHD BD の ISO ファイル や BDフォルダ は読込めないが、最新バージョンではサポートしている。
HandBrake で読み込めないファイルを選択すると No valid source or titles found ( 有効なソースが見つからない ) と表示される。
新規に ファイル や フォルダを読み込む場合は Open Source をクリックすると HandBrake 起動時の画面に戻る。
ディスク や ファイルが 正常に読み込まれると タイトルなどが 表示され、プレビューで映像を確認できる。
DVD / Blu-ray で メニュー や 特典映像など 複数の動画ファイルが格納されている場合は Title のリストから変換するソースを指定できる。
4K UHD Blu-ray は 本編が自動選択されないので 出力するタイトルの選択が必要。
動画を抽出して変換する場合は Range の項目で Chapter・Seconds・Frame の 3 項目から選択し、 Chapter はチャプター番号、 Seconds は 時間、Frames は フレーム数の 始点 と 終点 を入力する。
プリセットの選択
ファイルの出力設定は プリセットから選択する。
プリセット は デフォルトで Fast 1080p30 が選択されている。
デフォルトでビデオコーデックに「 H.264 」を使用した MP4 ファイルで出力する 基本のプリセット。
Web :
動作サイトへの投稿など ストリーミング再生に適した プリセット。
Device:
スマートフォン や タブレット など 使用するデバイスに最適化されているプリセット。
Matroska :
MP4 よりも多くの 要素を格納できる「 MKV 」ファイルで出力するプリセット。
Production :
プロ仕様のビデオ編集に適したファイルを生成するプリセットで、ファイルサイズが極端に大きくなるので 一般利用には不向き。
General には 解像度 別に Very Fast・Fast・HQ・Super HQ が用意されている。
UHD BD を 2160p で出力する場合 General には 2160p の選択肢がないため Matroska を使用する。
解像度
1080p = 1920 x 1080( FHD画質 )
720p = 1280 x 720( HD画質 )
576p = 720 x 576( SD画質 )
480p = 720 x 480( SD画質 )
プリセット別 ビットレートの目安
デフォルト設定では ビデオ品質 を基準に出力されるため、ソースによって ビデオビットレートは異なり、映画 の Blu-ray を出力した場合は おおよそ 下記のような数値になる。
Fast 1080p30:2500 ~ 3500 kbps
HQ 1080p30 Surround:6000 ~ 6500 kbps
SuperHQ 1080p30 Surround : 9000 ~ 10000 Mbps
Sumally – 概要
選択したプリセットの詳細は Sumally タブで確認でき、ファイルフォーマット などの変更も可能。
ファイルフォーマットは Format のリストから MP4 / MKV / WebM を 選択できる。
ネットワーク上で動画が すぐに再生されるようになるオプション。
Align A/V start
音ズレを防止するため フレームを調整してビデオ と オーディオの 初期タイムスタンプを揃えるオプション。
Dimensions – 解像度
Dimensions タブでは 動画の解像度 と クリッピングの設定が可能。
Anamorphic ( アナモフィック )
Anamorphic は アスペクト比 4:3 の場合に入る 黒帯 ( レターボック ) を利用して 縦伸びした画像を作り、ワイドスクリーンでの再生時に横へ引き伸ばして 画面いっぱいに表示する スクィーズ方式 と呼ばれる技術 の設定をする。
Loose : アスペクト比が維持された状態で 横幅 ( Width ) のみ変更可能。
None : 横幅 ( Width ) , 高さ ( Height ) を変更可能。
Modulus
横幅 と 高さは Modulus で 指定した値で割り切れる数値に自動計算され デフォルトの設定値は 2 。
Cropping
Cropping は 動画の黒帯を検出して 削除する機能で デフォルト有効になっているため、トランスコードを実行すると自動的に黒帯が削除される。
Filter
フィルターでは 逆テレシネ・インターレース解除・ノイズ除去・グレースケール などを有効にできる。
Detelecine – 逆テレシネ
テレビ録画などテレシネされたソースに対して有効で、テレシネで追加されたフレームを取り除き 元の 24フレームに戻すフィルタ。
Deinterlace – インターレース解除
インターレースを解除するフィルタで、インターレースになっている部分を検出してフィルタをかける Decomb が デフォルトで 有効になっている。
Denoise – ノイズ除去
ノイズを低減するフィルタで デフォルトは無効になっており、ソースにノイズがある場合は 有効にすることで 画質 の向上を期待できるが、フィルタが強すぎると 画質の劣化を招く可能性がある。
ローパスフィルタで ぼかしてノイズを低減する。
NLMeans
類似したピクセルを平均化しノイズを低減するため hqdn3d のように 高周波数範囲を壊さずノイズを低減できる。
Sharpen
シャープニング は エッジ や 細部 を強調して 見栄えを向上させるもので、フィルタが強すぎると ノイズが増大して 画質が低下する可能性がある。
Deblock – ブロックノイズ低減
Deblock を有効にすると ブロックノイズを塗りつぶすような感じになるため、フィルタが強いと メリハリのない画質になる。
Grayscale・Rotate・Flip
映像をグレースケールに変換。
Rotate
指定した角度で映像を回転。
Flip
左右反転 ( ミラー )。
Video – ビデオ
Video タブでは選択したプリセットの コーデック / 画質 / フレームレート などの設定が可能。
Video Codec
選択したファイルフォーマットによって 利用可能な ビデオコーデックが異なる。
MP4 : H.264 / H.265 / MPEG-4 / MPEG-2
MKV : H.264 / H.265 / MPEG-4 / MPEG-2 / Theora / VP8 / VP9
WebM : VP8 / VP9
Framerate
HandBrake のデフォルト設定は 可変フレームレート ( VFR ) で Peak Freamerate で設定した数値が 最大フレームレートになり、シーンに合わせてフレーム数が調整されるため、固定フレームレートに比べ 効率的にファイルサイズを小さくできる。
VFR をサポートしていないプレーヤーでは 音ズレが生じる可能性があるため、汎用性を高めるなら固定フレームレート ( Constant Framerate ) で ソースと同じ フレームレートに設定する。
DVD-Video や フルHD Blu-ray ( BDMV ) のフレームレートは 29.97 fps で 1 秒間に約 30 枚の絵が表示されている。
Quality
ビデオ品質 は H.264 / H.265 の場合 デフォルトで レート係数 ( RF ) が使用されており、選択したプリセットによって レートも変動する。
SD 画質 ( 480p / 576p ) : RF 18-22
HD 画質 ( 720p ) : RF 19-23
フルHD ( 1080p ) : RF 20-24
4K UHD ( 2160p ) : RF22-28
※アニメは PFを 1~2 引き上げる ( 低品質にする )ことで 同等画質で ファイルサイズを抑えられる。
コンテンツをスキャンしてからトランスコードするため 時間はかかるが 品質の高いトランスコードが可能。
Turbo first pass
コンテンツのスキャンがなく 予測しながら変換作業を行うため 2パストランスコードに比べ作業時間は短縮されるが 品質が低下する可能性がある。
Optimise Video
Optimise Video は 特殊設定のため 通常は使用しない。
トランスコードの速度調整で「 Fast 」に近いほどトランスコードは早くなり圧縮率が悪くなる。
Encode Tune
ベンチマークを目的として使用する。
Grain
フィルムグレイン ( フィルム動画独自のノイズ ) を保持する。
Zero Latency
X.265 の設定で レイテンシを除去する。
Audio – 音声
Audio タブでは 出力する音声 / コーデック / オーディオビットレート などの設定が可能。
出力する音声 や 使用するコーデックなどを変更する場合は リストから選択する。
ソースに含まれている全ての音声を追加する場合は「 Clear 」をクリックしてから「 Add Track 」のリストから Add All Remaining Tracks を、個別に追加する場合は Add New Track を選択。
トラック を 無劣化で ソースからコピーする場合は Auto Passthrough を選択。
オーディオトラックの設定は 初期設定の値が 一律で適用されるので、設定値を変更する場合は「 Selection Behavior 」をクリック。
各項目の初期設定画面が表示されるので 設定を変更したら「 Apply 」で適用。
Subtitle – 字幕
映画などの字幕は 直接動画に焼き付ける方法 と 字幕の情報をコンテナに格納する方法 がある。
ソースが Blu-ray の場合 ファイル形式に MP4 を使用すると 設定に関係なく 字幕は すべて焼付けになるため、複数の字幕を ファイルに 格納したい場合は MKV を使用。
出力する 字幕 をリストから選択。
ファイルに焼付 か 格納 を設定。
強制字幕のみ追加。( 通常の字幕を出力する場合は無効にする )
Burn In
字幕 を ファイルに焼付。( 無効にすると字幕をファイルに格納 )
Default
初期設定で表示する字幕を指定。( 指定がない場合は 一番上の字幕がデフォルトで表示 )
強制字幕が デフォルトで 有効になっているため、通常の字幕 を出力する場合は 「 Forced Only 」のチェックを外して無効にする。
Preview – プレビュー
HandBrake は 設定したプリセットで トランスコードした場合の画像を確認できる プレビュー機能を実装している。
プレビュー で確認する場合は ツールアイコンから Preview を選択。
ソースが表示されるので スライドバーを動かして 予め区切られている任意の開始位置を決め、 Duration のリストから トランスコードする時間 ( 秒 ) を指定し、Use system default Player にチェックを入れ「 Live Preview 」でトランスコード開始。
トランスコードが完了したらプレーヤーが自動起動して再生される。
トランスコード の実行
全ての設定が完了したら 出力先 を指定して トランスコードを実行する。
ホーム画面 左下にある Save As の「 Browse 」をクリックして保存先を指定。
保存先にドライブは選択できないため フォルダの指定が必要。
ツールアイコンの Add to Queueをクリックして 現在のタスク を キューに追加。
Start Encode でトランスコードが開始する。
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