AMD Athlon II X3 450を使用した自作パソコンの制作記録。
制作する PCのスペック
- CPU:AMD Athlon II X3 450
- チップセット:AMD 880G + SB710
- メモリ:DDR3 PC3-10600 4096MB
- グラフィック:RADEON HD 4250(オンボード)
- ストレージ:SATA 500GB
- 電源:520W
予算 5万円で 18 ~ 22インチの ワイドモニタ・ワイヤレスのキーボード・マウス 込みの LEDファン付きで 可能な限りハイスペックという条件の制作依頼を受け、封印コアがあるクジ付きの AMD Athlon II X3 を使用して制作。
パーツ
モニタとキーボード・マウスで 15,000円は必要なため、パソコン本体の予算は実質 35,000円程度。
CPUの TDPが 95Wと高めで CPUコアのアンロックまたは オーバークロックを実施するため CPUクーラーを強化。
制作日:2011年4月3日
パーツ | メーカー | 型番 | 価格 |
CPU | AMD | AMD Athlon II X3 450 | 7,280 |
マザーボード | ASRock | 880GM-LE | 4,970 |
メモリ | CFD販売 | DDR3 PC3-10600 2048MB x 2 | 3,780 |
電源ユニット | KEIAN | Bull-MAX KT-520RS | 2,958 |
ケース | Value Wave | KUROBe | 4,680 |
ストレージ | WesternDigital | WD5000AALS 7200rpm | 3,250 |
光学ドライブ | Sony Optiarc | AD-7260S-OB | 2,480 |
CPUクーラー | SCYTHE | 刀 3 SCKTN-3000 | 2,480 |
OS | Microsoft | Windows XP | 既存 |
合計:31,878円
利用規約違反だが コストを抑えるため OS は廃棄する 既存 PC のものを転用。
組立
KUROBe はフロントにLED 搭載の吸気ファンがあり、ケース裏に10mm ほどのスペースがあるため 裏配線ができる。
刀3 SCKTN-3000 は 使用するソケットに応じて AMD / INTEL のパーツを取り付ける。
CPUクーラーは 両サイドにある金具をツメに引っかけて 固定する。
通電テストを実施してから ケースに固定。
3.5インチのシャドーベイは 1つ空いているが CPUクーラーが障害となって設置しにくいため 専用ボードを使用。
KUROBe は裏配線ができるが ケース内が狭く、刀 3 を設置すると圧迫感がある。
組立が完了したら Athlon II X3 の 隠れコア のアンロックを実行したが、PC が 再起動すると BIOS が起動しなくなったため CMOSクリア(BIOS 初期化)で復帰。
AMD Athlon II X3 の中には 不良などが原因で封印されているコアを持つものがあり、コアのロックを解除することで 4コア の CPU として使用できるものが混じっており、ASRock の 880GM-LE は PC 起動時にX キーを押すだけで システムが再起動して コアのアンロック と オーバークロック が自動的に行われる Turbo UCC を実装している。
CMOSクリア はマザーボード上の CMOS クリアの端子をショートさせて CMOS が所持しているデータを消す作業で、今回のMB は 3pinのジャンパだったので ジャンパを差し替えて 数秒間待ってから 元に戻して作業終了。
CMOSクリア後に確認のため 再度 Turbo UCC をPC起動時に「X」キーで呼び出したが 再び システムダウンしたため コアアンロックは諦めて BIOS で ベースクロックを10% 上げて オーバークロックのみ実行。
AthlonⅡX3 450 は クロック倍率を変更できないため、ベースクロックを10% 引き上げ 200 MHz を220 MHz にして 最大 3.52 GHz に設定。
CPUクーラー に刀 3 を搭載したのが奏功したのか、ケースを触ると冷たいと感じるほど よく冷える。
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