AMD RYZEN7 1700X を使用した自作PCの制作記録
AMD FX-8350 が稼働している Corsair の PCケース CC800DW を 「 Zen 」アーキテクチャを採用した AMD の最新 CPU Ryzen 1700X に換装。
RYZEN をサポートしている OS は Windows 10 のみで Windows 7 や 8 では Windows Update でエラーが発生する。

Ryzen 搭載 PC に Windows 7 をインストール
Windows 10 のみサポートしている AMD Ryzen 搭載 PC で Windows7 を利用 マイクロソフトは Intel 第 7 世代・AMD 第 7 世代・Qualcomm “8996″ 以 […]
使用パーツ
CPU | AMD | AMD Ryzen 7 1700X(3.4-3.8GHz) |
マザーボード | ASRock | AB350 Pro4 |
メモリ | Crucial | Q4U2400CM-8G 8GB x 4 |
グラフィック・カード | SAPPHIRE | PULSE RADEON RX 560 4G GDDR5 |
サウンド・カード | Creative | Sound Blaster Audigy Fx |
電源ユニット | CORSAIR | CMPSU-850HXJP HX850W |
ケース | CORSAIR | Obsidian800D CC800DW |
補助記憶装置(C:) | Crucial | SSD525GB T525MX300SSD1 |
補助記憶装置(D:) | 7200rpm 500GB x 3(RAID0 1.5TB) | |
光学ドライブ | PIONEER | BRD-207DBK |
CPUクーラー | Cooler Master | Hyper TX3 EVO |
ケースファン | Corsair | AF120 / AF140 |
OS | Microsoft | Windows 10 |
パーツの購入先
既存パーツの撤去
Corsair Obsidian 800D は Corsair が 2009年にリリースした PC ケースの 初代モデルで、水冷システムをサポートしており 裏配線を前提とした仕様と 3 個 の 140mm ファンによって優れたエアフローを実現した リリース当時は評判になった逸品。
ケース内部を正圧にしてため ホコリが積もっているようなことはないが、微粒なホコリがファンの羽やファンからの風が当たる部分に付着しているので OA 用のウエットティッシュとエアーダスターで掃除。
ZALMAN の CPUクーラー「 CNPS9900 MAXB 」を取り外す際に ネジ穴が完全に なめてしまったため エンジニアの「 ネジザウルス 」で 取り外し。
7年以上使用しているため ゴムの部分は経年劣化により硬化して ケーブルを取り外す際に千切れた部分がある。
組立
RYZEN の読み方は リリース前に リーゼン , レイゼン , ライゼンなど 出回ったが「 ライゼン 」で定着している。
RYZEN7 1700X は 8コア16スレッド TDP 95W 、グラフィックス機能がないため 別途 グラフィックカードが必須。
グリスを塗って MB へ固定。
Cooler Master の CPU クーラー「 Hyper TX3 EVO 」は 既存の CPU クーラー固定具を使用するタイプで、ヒートシンクに固定してあるファンを外してから 付属の金具をフックに掛ける。
反対側の金具にレバーを取り付ける。
メモリ と グラフィックボードを取り付ける。
メモリは現在のところシングルランクの 2 枚刺しが Ryzen での定石で、動作周波数は 2400 MHz なのだが、敢えてシングルランクの4枚刺し(動作周波数2133MHz)にしてみた。
このあたりの差はベンチマークなどで視覚的に表示しないと認識できないレベルなので OC する予定もなし。
ケースのパワースイッチのほか 24 PIN の主電源と 12V の 4PIN ケーブルを接続。
CPU , CPUクーラー , メモリ , グラフィックボード , キーボード , モニタ の 最小構成で BIOS / UEFI が正常に起動するか確認。
電源ユニットを設置してからマザーボードを固定して ケースファン や 光学ドライブなどを取り付けて配線。
Obsidian 800D ( CC800DW ) は HDD を収納する 3.5 インチベイに サイドから 140mm と 120mm ( オプション ) のファンで冷却する仕組みで、ボトムから吸気してケースの裏側を通り 背面から排気するエアフローになっている。
ボトム吸気のエアフローを確実にするため 140mm ファンにはカバーを取り付ける。
最後にサウンドーカードを取り付け LED テープで装飾して完成。
CPUクーラーを CoolerMaster MasterAir Maker8 に換装
ライゼンのリリースから 3 ヶ月経過しても ソケット AM4 に対応した CPUクーラーは選択肢が少ないが、CoolerMaster 欧州向けサイトで「 MasterAir Maker8 」の AM4アップグレードキットが無料で提供されていた。
海外発送も可能で トラッキングナンバー 付きが 約3,000円 , トラッキングナンバー無しが 1,000円程度だったため購入。
1週間ほどで スイス から国際郵便で届いた。
MasterAir Maker8 は オプションパーツをボルトで固定するような図になっているのだが ボルトが同封されていないため 手持ちのインチネジ(6mm)を使用。
本体にパーツを固定 すると 6mm のインチネジで先端が少し出る程度。
メモリへの干渉はなかったが ヒートシンク付きメモリだと CPUクーラー側の 2枚は干渉が避けられない。
完成。
システム構成
チップセット:AMD Promontory B350
メモリ:DDR4 PC4-19200 32GB Dual Channels
グラフィック:RADEON RX 560
ストレージ:SSD SATA 6Gb/s SATA3Gb/s 1.5TB(RAID0)
電源:850 W
制作日:2017年7月10日
単純に 20℃ ずれてるってことなので 実際の温度は 30℃ 前後。
ALU は FX-8350 の 118% , RAM もDDR3 からDDR4 になっているためか 150% ほど数値が伸びている。
Cooler Master MasterCase MC500 に移転
愛用してきた Corsair の PC ケースが 9 年の歳月で ゴムや プラスチック部分 の劣化が進み パワースイッチ裏のプラスチックが破損して 電源が入りにくくなっていたため、ケース と同様に 9 年間使用してきた 電源ユニット と合わせて換装。

Mastercase5 の HDD ケージ を個人輸入
Cooler Master Mastercase の HDDケージを個人輸入 Cooler Master の PCケース「 Mastercase 5 」シリーズは カスタマイズ できるのが大きな特徴で、Cooler Ma […]
使用パーツ
電源ユニット | CORSAIR | RM850X PS795 CP-9020180-JP |
ケース | Cooler Master | MasterCase MC500 |
組立
ミリタリーデザインの「 MasterCase MC500 」は スタンダードな仕様で組みやすく サイドパネルは 強化ガラス になっており 程よい 重量感 もあって チープさはない。
電源 や ケーブル などを取り除いて マザーボード を 既存ケース から外す。
トップパネルも簡単に取り外すことができるので 裏配線で難儀する 12V ケーブル も 接続しやすい。
フロントは Corsair のケースファンに交換。
裏側のケーブルも比較的 きれいにまとまる。
トップとリアも Corsair のケースファンで統一し LED ストリップを取り付けたら完成。
同じ Cooler Master だけに巨大な CPU クーラー「 MasterAir Maker8 」も問題なく設置できる。
システム構成
チップセット : AMD Promontory B350
メモリ : DDR4 PC4-19200 32 GB Dual Channels
グラフィック : RADEON RX 560
ストレージ : SSD SATA 6Gb/s SATA3Gb/s 1.5 TB ( RAID0 )
電源 : 850W
制作日:2019年2月7日
室温が 20℃ くらいの数値だが フロントファン がない Corsair のフルタワーケース「 Obsidian 800D CC800DW 」と同等の 冷却効果 がある。
Sharkoon SHA-BW9000W へ移転
メインマシンの Ryzen 5800X 換装に伴い 玉突きで Ryzen 1700 X は使用頻度の低い Sharkoon へと移転。
新調したパーツはなく MasterCase MC500 からの引っ越しだが、グラフィックカードだけ Ryzen 2700 X で使用していたものを転用。
使用パーツ
グラフィック・カード | ASRock | PG Radeon RX560 2G |
ケース | Sharkoon | SHA-BW9000W-B |
組立
初回制作から 4 年経過しているため ファン や ヒートシンク の掃除がメインなので、入れ替え作業は滞りなく終了。
巨大な CPU クーラー「 MasterAir Maker8 」も そのまま設置できた。
システム構成
チップセット : AMD Promontory B350
メモリ : DDR4 PC4-19200 32 GB Dual Channels
グラフィック : RADEON RX 560
ストレージ : SSD SATA 6Gb/s
電源 : 850W
制作日:2021年9月25日
MasterCase MC500 より ケースファンが 1つ少ないが 温度は ほぼ許容範囲。
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