VLC media player のインストールと使い方

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オープンソースの多機能 マルチメディアプレーヤー

VLC media playerは多様なコーデックを内蔵し、クロスプラットフォームに対応したオープンソースの多機能マルチメディアプレーヤー。
再生時のエフェクターだけでなく、レコーディングやエンコーディング機能も実装しており、現在はフランスを拠点とする非営利団体  VideoLAN Project が開発を行っている。

Media Player Classic(MPC)と同様にDVD-Videoが再生可能なため、Windows Media Playerの定番代替アプリ。

2018年に VLC 3.0.0(コードネーム「Vetinari」)へメジャーバージョンアップし、ハードウェアデコード、4K・8Kおよび10Bit・HDR、360°ビデオの再生をサポートしたほか、NASなどネットワークドライブのブラウジングが強化され、ハードウェアアクセレーションによるデコードもデフォルトで利用可能になっている。

システム要件

バージョン 3.0.8 現在

OS:Windows XP(SP3) / Vista / 7 / 8 (8.1)  /10(32 & 64bit)

※Windows95~Meで動作させる場合は VLC の旧バージョンを使用。

ソフトの入手先

VLC (Windows用) 公式ダウンロードページlink



VLC media player のインストール

VLC のセットアップは日本語化されており、アドウェアやサードパーティ製アプリのバンドルなどはないので、基本的にデフォルト設定のままインストールして問題ない。

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VLC のWindows用ダウンロードページにある「Download VLC 」の▼をクリックしてドロップダウンリストを表示させ、任意の形式を選択する。

32ビット版のインストーラーを選択する場合は、ドロップダウンリストから指定せずに「Download VLC 」をクリック。

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ダウンロードしたインストーラーを開き、ユーザーアカウント制御が表示されたら「はい」で許可。

言語選択が「日本語」で表示されるので「OK」。

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日本語のセットアップウィザードが開始するので「次へ」。

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ライセンス契約を確認して問題なければ「次へ」。

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インストールするコンポーネントとファイルの関連付けの設定。
基本はデフォルトのまま「推奨」設定でOK。

常時 VLC を利用しない場合は「ファイル形式の関連付け」のチェックを外しておく。

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インストール先を確認して「インストール」をクリックすると VLC のインストールが開始する。

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「完了」をクリックしてセットアップウィザードを終了。

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初回起動時のみ「プライバシーとネットワークポリシー」が表示されるので、ネットワークアクセスポリシーを任意で選択。

メタデータの自動取得は便利な半面、セキュリティ面でのリスクがあるので、セキュリティを重視するならチェックを外しておいたほうが無難かも。

VLC media player の使い方

VLC はメジャーなファイルフォーマットにはほぼ対応しているので、再生で困ることはほとんどないはず。
また、CSSで暗号化されたDVD-Videoの再生も可能。

AACSで保護されたBlu-rayディスクに関しては VLC で再生できないが、無料のメディアプレーヤー Leawo Blu-ray Player で再生可能。
また、DVDFab Passkey for Blu-ray Redfox AnyDVD HD がインストールされている環境でも再生できる。

入力フォーマット
MPEG (ES,PS,TS,PVA,MP3) / AVI / ASF / WMV / WMA / MP4 / MOV / 3GP / OGG / OGM / Annodex / Matroska (MKV) / Real / WAV (including DTS) / Raw Audio: DTS / AAC / AC3/A52 / Raw DV / FLAC / FLV (Flash) / MXF / Nut /  Standard MIDI / SMF / Creative  Voice

上記の他にDVD Video、保護されていないBlu-ray Disc、CD などの再生が可能。

既定のプレーヤー設定

セットアップ時にデフォルトのままファイルの関連付けを設定しても、既定のプレーヤーが設定されていると反映されないので「既定アプリ」の設定を確認。

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「スタート」→「設定」→「アプリ」を開き、「既定のアプリ」でビデオプレーヤーを VLC に変更する。

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動画や音声ファイルのアイコンが VLC に変わっていれば関連付けされている。

基本操作

VLC をインストールする際にファイルの関連付けをし、 VLC を既定のアプリに設定してれば、再生したいファイルをダブルクリックすれば再生が開始する。

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プレーヤーの基本操作は「再生(一時停止)」「プレイリストの移動」「停止」「全画面表示」「エフェクト」「プレイリスト」「ループ」「シャッフル」。

プレイリスト

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プレイリストは再生するファイルを登録することで、任意のファイルを順番もしくはランダムに再生する機能で、アイコンをクリックすることで表示の切り替えを行う。

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プレイリストを別ウインドウで開く場合は、メニューバーの「表示」から「プレイリストをドッキング」でチェックを外す。
また「プレイリストの表示モード」では アイコン・詳細リスト・リスト・画像フロー が選択可能で、デフォルトは「詳細リスト」になっている。

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プレイリストにファイルを追加するには、任意のファイルをプレイリストにドラッグアンドドロップ。

または上部メニューバーの「メディア」から「ファイルを開く」「複数のファイルを開く」「フォルダを開く」で追加する。

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VLC に関連付けされているファイルであれば、ファイルのコンテキストメニュー(右クリックメニュー)から「 VLC メディアプレーヤーのプレイリストに追加」も使用可能。

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プレイリスト内のファイルはドラッグで順位の入れ替えが可能。

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プレイリストの項目は、項目名の箇所で右クリックメニューを出して変更可能。

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VLC を終了するとプレイリストはクリアされる。

クリアされたくないプレイリストは「メディア」→「プレイリストファイルの保存」でリストを保存。
「 .xspf」 という拡張子のファイルでプレイリストが保存され、このファイルをダブルクリックで開くと VLC がプレイリストを認識した状態で起動する。

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プレイリストと異なり「メディアライブラリ」に登録したファイルは、 VLC を閉じてもクリアされず、次回起動時にも読み込まれる。

メディアライブラリへの追加はプレイリストと同様で、音楽ファイルなどはアーティストのフォルダごとまとめてドラッグアンドドロップで追加できる。

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メディアライブラリのファイルはプレイリストにドラッグアンドドロップ、またはコンテキストメニューの「プレイリストに追加」で追加可能。

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メディアライブラリから再生するファイルやフォルダを選択し、コンテキストメニューの「再生」またはプレーヤーの再生ボタンで視聴できる。

メディアライブラリのコンテキストメニューになる「プレイリストをクリア」は、メディアライブラリに登録されている全てのリストが瞬時にクリアされ「Ctrl + z」でも回復できないので要注意。
項目の削除は「選択されたものをクリア」を使用。

タイトル移動・早送り

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「|◀◀「▶▶|」はクリックでプレイリストやメディアライブラリの移動、長押しすると早送り。

プレイリストを使用しないで再生している場合は、クリックすると冒頭から再生される。

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チャプター移動のコマンドは、DVD-Videoなどチャプターが設定されているメディアの再生時のみ表示される。

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早送りやスロー再生などは、メニューバーの「ツール」から「設定」を開き、「ホットキー」で操作するキーコマンドを確認できる。

再生時の主なホットキー

  • 一時停止(再生開始): Space
  • 早送り・巻き戻し: Alt + カーソルキーの右(早送り)と左(巻き戻し)
  • スロー再生: - (マイナスキー)
  • 倍速再生: +(プラスキー)
  • 通常再生: =(イコールキー)
  • 全画面表示: f
  • 全画面解除: ESC

「ホットキー」の画面で変更する項目をダブルクリックし、任意のキーを入力すれば変更も可能。

ループ・シャッフル

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ループは1タイトルのみを繰り返し再生と、全体を繰り返し再生の2種があり、シャッフルはプレイリストやメディアライブラリに登録されているファイルをランダムに再生する。

エフェクト・同期化( 音ズレ調整 )

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エフェクトには「オーディオ」「ビデオ」「同期化」があり、オーディオエフェクトにはプリセットも用意されている。

VLC media player-086オーディオエフェクトを使用する際には「有効化」にチェックを入れる。

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ビデオエフェクトには画質調整やノイズ低減、クロッピングなどがあり、オーディオエフェクトと同様、使用する際には各項目にチェックを入れて調整を行う。

画質や色味を修正は「基本」タブ行い、「基本」以外のタブではグレースケールや反転などフィルターの設定が可能になっている。

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「同期化」では音ズレ や 字幕のズレ の調整が可能。

動画と音声の僅かなズレは、音声が先行している場合が多いので「オーディオトラックの同期化」で数値を増やして音声を(遅延)させる。
動画の音声が遅延している場合は数値をマイナスにして(先行)。

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表示させる操作アイコンはカスタマイズが可能で、使用頻度の高い操作を表示させることができる。

変更する場合は、メニューバーの「ツール」→「インターフェイスのカスタマイズ」を選択し、「ツールバーの要素」から追加する操作アイコンを「ライン1」もしくは「ライン2」にドラッグアンドドロップする。

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「録画」「スクリーンショット」「指定区間のリピート再生」「コマ送り」などの拡張コントールボタンの表示は、上部メニューバーの「表示」から「拡張コントール」を選択。

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コントールボタンが追加される。

ディスクを開く

VLC で DVD や Blu-ray 、CD、VCD と そのISOファイルを再生する際は、再生するディスクの種類を選択する必要がある。

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上部メニューバーの「メディア」から「ディスクを開く」を選択。
「ディスク」タブの「ディスク選択」で再生するメディアにチェックを入れる。

デフォルトでは DVD が選択されているため、DVDディスクは直接再生可能だが、保護されていないBlu-rayやそのISOファイルを再生する際は「ブルーレイ」にチェックを入れないと再生できない。

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DVDのISOファイルは「ディスク選択」で指定されているメディアに関係なく直接再生可能だが、ブルーレイのISOファイルは仮想ドライブでマウントした後、「ディスク選択」で「ブルーレイ」にチェックを入れ、「ディスクデバイス」からマウントしたドライブを選択して「再生」。

ネットワークストリームを開く

ネットワークストリームは、インターネット上に保存されている動画ファイルのURLを入力してストリーミング再生を行うもので、Youtubeなどの動画を VLC で再生できる。

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メニューバーの「メディア」から「ネットワークストリームを開く」を選択し、「ネットワークURLを入力してください」の箇所に動画のURLを入力。

「再生」をクリックすると VLC で再生が開始されるが、ドロップダウンリストから「再生キューに追加」を選択するとプレイリストに追加さるので、複数の動画を連続再生することができる。

レコーディング

VLC はレコーディングというビデオキャプチャ機能を実装しており、デスクトップやWebカメラの映像を録画できる。

レコーディング機能は再生中の動画も録画でき、処理的にはリッピングとは異なるが、映画館でビデオ撮影しているのと同じなので、CSSでプロテクトのかかっている映画などのDVD-Videoで使用すると著作権法30条に抵触するので要注意。

デスクトップのキャプチャ

デスクトップをキャプチャする場合は、メニューバーの「ファイル」から「キャプチャーデバイスを開く」をクリック。

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「キャプチャーボード」を「Direct Show」から「デスクトップ」へ変更。

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フレームレートを指定。

フレームレートを高くすれば、より滑らかな動画になるが、動きの少ない箇所では無駄が多く、フレームレートに比例してファイルサイズも大きくなるので、高くすれば良いというものでもなかったりする。

フレームレートのおおよその目安はDVD-Videoと同じ30fps(30フレーム/秒)を上限として、それほど動きがないのであれば10fps前後で十分。

フレームレートを入力したら「再生」をクリック。
VLC の再生画面にデスクトップがフルスクリーンで表示され「録画」ボタンをクリックするとデスクトップのキャプチャが開始。
一時停止や終了も操作ボタンで行える。

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ただしデュアルモニタなどマルチモニタ環境の場合、キャプチャするモニタの指定やキャプチャ範囲を指定できないため、残念な感じになってしまう。

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保存されるファイル形式は.avi で  RV32 というコーデックが使用された Rawファイルが「ビデオ」フォルダに保存される。

Rawファイル のため 1920x1080のモニタをフレームレート20fpsでキャプチャすると、20秒ほどの動画で3GBと巨大なファイルが生成されるので、キャプチャする際はHDDの空き容量に注意が必要。

再生中の動画のキャプチャ

ビデオデッキやHDDレコーダーのように VLC は再生中の動画をビデオキャプチャーとして録画できる。

この機能は VLC で再生可能な動画であれば全て録画できるため、保護されているDVD-Videoを再生して録画すると、著作権法に抵触するので要注意

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録画の方法は「レコーディング」のボタンを押すだけ。
レコーディング開始のメッセージなどはでないが、ボタンに色がついて録画中であることが分かるようになっている。

再生ボタンをクリックしてから録画ボタンを押すと1秒ほど動画が進んでしまうので、ビデオテープやカセットテープの時のダビングと同じ要領で、一時停止の状態にしてから録画ボタンを押してから再生するとスムーズ。

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録画を終了するには「停止」ボタンをクリック。
キャプチャされたファイルは「マイビデオ(Windows10の場合はビデオ)」フォルダに保存される。

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ファイルフォーマットは指定できず、オリジナルのフォーマットで保存される。

WEBカメラの録画

キャプチャの対象をUSBデバイスに変更することで、USB接続されたWEBカメラからの録画も可能。
ただし、録画したファイルは破損率が高く、 VLC では再生可能でも、他の編集ソフトで読み込めないケースが多いため、使用の際は要注意。

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キャプチャモードは「DirectShow」のままで、「ビデオデバイス名」を「Default」から「USBビデオデバイス」に、音声も同時に録音するなら「オーディオデバイス名」も「Default」から「マイク(USBデバイス)」に変更して、「再生」をクリック。

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WEBカメラからの映像が VLC に表示され、「レコーディング」ボタンをクリックすると録画が開始する。

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録画フォーマットは無圧縮のAVIファイルで、ビデオコーデックはYUY2、音声コーデックはPCM。
WEBカメラの解像度も関係してくるが、無圧縮ファイルなのでファイルサイズが極端に大きくなる。わずか10秒程度で100MBくらいになったりするので、保存領域の空き容量には注意が必要。

エンコード

VLC には動画フォーマットの変換機能も備わっており、手軽にファイルをエンコードできる。
ただ、正常にエンコードできなかったり、エンコーディングのクオリティも優れているわけではないので、Freemake Video Converter や XMedia Recodeの使用を推奨。

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メニューバーから「変換/保存」を選択。

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「ファイルの選択」の箇所に変換する動画をドラッグアンドドロップするか、「追加」ボタンから任意のファイルを指定して、「変換/保存」をクリック。

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設定画面が表示されるので、「プロファイル」から変換したいファイルフォーマットを選択し、「出力ファイル」の「参照」をクリックして、ファイルの保存場所とファイル名を指定して「開始」。
エンコーディングの進行状況はプログレスバーで表示される。

「出力の表示」にチェックを入れると、エンコード作業中に動画が表示されるが、動画が止まった状態で音声のみが再生されたりするので、チェックは外したままでOK。
「デインターレース」はインターレース解除なので、アナログ放送を録画した動画などをプログレッシブ化する場合はチェックを入れる。

エンコードの設定を行う場合は、「プロファイル」の横にある「ツール」アイコンをクリック。

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ファイルフォーマットのほかコーデックやビットレートなどを設定できる。

スキンの変更

VLC のデザインはシンプルで実用的だが、洒落っ気があまりないので、スキンを追加してイメージを変更することもできる。

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メニューバーの「ツール」から「設定」を選択し、「インターフェイス」の「ルックアンドフィール」で「カスタムスキンを使用」にチェックを入れる。

VLC スキンWebサイトのリンクが出るのでクリックして開く。

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開いたページにいろいろあるので、取り敢えず上部にある「here」のリンクをクリックして全てダンロード。

zipファイルがダウンロードされるので解凍。

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設定画面の「選択」から解凍したフォルダを選択し、任意のスキンを指定したら「保存」して VLC を一旦、閉じる。

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次に VLC を起動すると設定したスキンが読み込まれる。

様々なスキンがあるものの、基本的には日本語には未対応で、操作にも癖があったりする。
好き嫌いの別れるところだが、再生以外の機能を使用する頻度が高ければ、デフォルトが最も使い勝手が良い気がする。

スキンをデフォルトに戻す場合は、「設定」の「インターフェイス」の画面で「ルックアンドフィール」の項目を「ネイティブスタイルを使用」に戻すだけ。
ただし、スキンを変更した時点で、メニューバーがなくなることが多く、設定画面を出すのが大変だったりするので、ビギナーは要注意。





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