ChromeOS Flex の特徴
- 古いパソコンを Chromebook として無償でリユースできる Googleが開発している無料の ChromeOS
- Chromium OS ベースの オペレーティングシステム CloudReady の後継 OS
- Playストアは利用不可
- 代替えストア からダウンロードした APKもインストール不可
ChromeOS Flexは使い勝手が微妙だった初期の Chromebookと同じで、Googleのサービスやブラウザで操作できるウェブアプリの利用には適しているが、Windowsや Mac、Linuxのような汎用性はない。
- 無料の Windows代替え OSは Zorin OS のインストールと設定 を参照。
開発元
- 開発元:Google LLC
- 開発元の拠点:米国
ダウンロード
CloudReadyでサポートしていた ISOイメージファイルは提供されていない。
ChromeOS Flex のダウンロードページ からは chromeOS Flex本体のダウンロードやインストールメディアは作成できない。
システム要件
- バージョン:125.0
- CPU:Intel/ AMD 64-bit
- RAM:4GB 以上
- ストレージ:16GB 以上の空き
- 認定モデル: Googleによる動作テスト済みの認定モデル
Intel の GPU [ Intel GMA 500 / 600 / 3600 / 3650 ] はサポート外。
旧バージョンは有線LANのデスクトップPCにもインストールできていたが、現バージョン(125.0)は Wi-Fiをハードウェアレベル(Wi-Fi子機は不可)で実装していないとインストールできない。
インストールメディアの作成
Chromeウェブストア から Chromebook リカバリ ユーティリティ を「Chrome に追加」で 拡張機能を追加。
拡張機能 から Chromebookリカバリ ユーティリティ をクリック。
Chromebookのリカバリメディアの作成 ウィザードが起動するので「始める」。
Chromebookの識別 になるので リストからモデルを選択 をクリック。
メーカーを選択 のリストから Google Chrome OS Flex、製品を選択 のリストから Chrome OS Flex を選択して「続行」。
8GB以上 の USBメモリをパソコンにセット。
USB 3.0 以上の利用を推奨。
デバイスに保存されているデータは消去されるので事前に確認しておく。
使用するデバイスを選択して「続行」。
「今すぐ作成」でリカバリメディアを作成。
プログラムをダウンロード後に解凍して USBメモリに書き込みを行う。
書込みを開始する際にユーザーアカウント制御のプロンプトが表示されたら「はい」で許可。
「完了」をクリックすると Chromebook リカバリユーティリティ が閉じる。
書込みに失敗する場合の基本的な対処法
- 別のUSBメモリを使用する。
- 別のUSBコネクタを使用する。
- 別のパソコンを使用する。
- ブラウザを管理者モードで起動する。
- Google Chromeのデベロッパー版 Chrome Canary で試行してみる。
対処法として 成功率が最も高いのは 別のパソコンを使用 で、経験則では デスクトップ PC よりも ノート PCを使用したほうが成功する確率が高い。
「このファイルは無効です」と表示される場合
ChromeOS Flex installation guide にアクセスして Dowmload from Google にある ChromeOS Flex installer image のリンクから Zipファイルをダウンロード。
Chromebookリカバリユーティリティを起動し、右上の 設定 から ローカルイメージを使用 を選択してダウンロードした Zipファイルを指定。
8GB以上の USBメモリをパソコンにセットして書込みを実行。
ChromeOS Flex のインストール
ChromeOS Flexをインストールするパソコンに作成した USBドライブをセットし、起動時にブートメニューを呼び出して USBドライブから起動するか、UEFI/ BIOSで Boot設定で USBドライブを 1stに設定。
ブートメニューの呼び出しはキーはパソコンやマザーボードの取説を参照。
UEFI:選択時に ChromeOS Flexのロゴが表示されて進まない場合はパソコンを強制終了して USB:から起動。
chromeOSが起動するとスクリーンリーダー ChromeVox に関するダイアログが表示されるので、読み上げが不要であれば「Close」。
ChromeOS Flex のウエルカム画面が表示されたら、日本語化するため English(United States) をクリックし、言語 と キーボード を日本語 に変更して「OK」。
日本語 表示になったら「始める」。
Live USB での利用は 試してみる、ストレージをフォーマットして ChromeOS Flexをインストールする場合は ChromeOS Flexをインストール を選択して「次へ」。
インストール前に Live USBでの試用を推奨。
既存OSとのデュアルブートは未サポート。
試してみる - Live USB
Wi-Fiに接続。
利用者を選択して「次へ」。
Chromebook で Googleアカウントを使用する で「次へ」をクリックし、Googleアカウントにログイン。
利用規約に問題なければ「同意して続行」。
診断と使用状況のデータ送信を拒否する場合はチェックを外して無効にする。
Googleアカウントを同期するので「同意して続行」。
ハードウェアのデータ収集を拒否する場合はチェックを外して「同意して続行」。
ログインに使用するパスワードを選択して「次へ」。
Chromebookのパスワードを作成する を選択した場合はパスワードを設定。
同じ Googleアカウントを使用している Androidデバイスが同一ネットワーク内にあると検出するので、接続する場合は「同意して続行」。
テーマなどを任意で設定。
セットアップが完了したら「始める」。
ChromeOS Flexが起動する。
次回起動時からはログイン画面が表示される。
ChromeOS Flex のインストール
Live USBでセットアップした場合はログイン画面の「ChromeOS Flex をインストール」を選択。
ChromeOS Flex のインストール画面が開くので「ChromeOS Flex をインストール」。
ストレージのデータ抹消に関するダイアログが表示されるので「インストール」で実行。
インストールが完了したら再起動する前に USBドライブを取り外す。
インストール完了画面が表示されずにモニタがブラックアウトした場合は、デバイスを強制終了してから再起動する。
ChromeOS Flex のウエルカム画面が表示されたら LiveUSBと同じ手順でセットアップ。
関連記事
Chromebook が「Chrome OS が存在しないか破損しています。」 で起動しなくなった際の対処法や、リカバリメディアの作成方法とリカバリモードの起動方法などを紹介。