ブータブルUSBが利用できるデバイス
Chromebookは UEFI/ BIOSを呼び出して起動デバイスの指定ができないため、ファームウェアの更新が必要になるが、すべてのモデルでファームウェアが更新できるわけではない。
USBドライブから起動しても ChlomeOS 以外の OSのインストールにはかなり面倒で高度な作業が必要になるので、基本は Live USBでの操作になる。
- サポートデバイスの確認は ChromebookでのブータブルUSB 使用条件 を参照。
- 代替OSについては MrChromebox.tech の Alternative OSes を参照。
Chrome OS の起動モード
- 通常モード
Googleが署名した ChromeOSのみ起動可能で、Chromebookのデフォルトモード。 - リカバリモード
通常モードの起動に失敗した場合に移行し、Googleが署名した ChromeOSのリカバリ用 USB/ SDカードを起動。 - デベロッパーモード
署名チェックが無効になり、キーストロークで起動先の指定が可能になる。
Ctrl + D:内部ストレージの ChromeOS
Ctrl + U:USBの ChromeOS
デベロッパーモードへの変更
デバイスの電源オフの状態から ESC + 更新 キーを押しながら 電源ボタンを押して リカバリモード を起動。
Chromebookをデベロッパーモード に切り替えるとデバイスは工場出荷時の状態に初期化されるため、必要なデータは事前にバックアップ する。
デベロッパーモードはメーカーや Googleのサポート対象外。
リカバリモード の 復元用の USBメモリまたは SD カードを挿入してください。の画面で Ctrl + D キー。
OSの確認機能(OS verification)とローカルデータのクリアに関するメッセージが表示されたら Enter キー。
OSの確認がオフになっています 。と表示されたら再度 Ctrl + D キーを押す。
デベロッパーモードに変更後は電源を入れる度に「OSの確認がオフになっています。」の画面が表示される。
メッセージが表示された後にデベロッパーモードへの変更が実行され、処理が完了するとデバイスが再起動する。
処理が完了するとビープ音が鳴り、「OSの確認がオフになっています。」の画面が表示されるので、ウエルカム画面が表示されるまで待つ。
Chrome OSが起動したらセットアップしてデバイスを再起動。
「OSの確認がオフになっています。」の画面が表示されたら Ctrl + D キーを押し、Chromebookにログイン。
Ctrl + D キーを押さなくても 30秒経過したらビープ音が鳴ってログイン画面が表示される。
ファームウェアの更新
Chrome OSが起動したら Ctrl + Alt + T キーを押して Crosh を開く。
Ctrl + Shift + P で ターミナルの設定 を開き、左サイドパネルの キーボード や キーボードとマウス などの項目にある Ctrl+C キーのコピーの動作 と Ctrl+V キーの貼り付けの動作 を有効にする。
crosh> の後に shell と入力して Enter キー。
デベロッパーモードになっていないと shell コマンドは受け付けない。
下記のコードをコピーして chronos@localhost / s の後に貼り付けて Enter キーを押すとファームウェアのダウンロードが開始する。
cd; curl -LO mrchromebox.tech/firmware-util.sh
sudo install -Dt /usr/local/bin -m 755 firmware-util.sh
sudo firmware-util.sh
Ctrl + V で ペーストできない場合は Ctrl + Shift + V を使用。
ファームウェアが更新されるとデバイスの情報が表示されるので、RW_LEGACY Firmware を更新する場合は 1 と入力して Enter キー。
ライトプロテクトを解除して UEFI Firmwareを更新する場合は「2」を選択。
Default to booting from USB ? と表示されたら y と入力して Enter キー。
「Default to booting from USB ?」が表示されない場合は、モデルが RW_LEGACY Firmware をサポートしているか要確認。
RW_LEGACY Firmware の インストールが完了して RW_LEGACY firmware successfully installed/updated と表示されたら Enter キーでメインメニューに戻り、 R キーを押して Enter で デバイスを再起動。
スクリプトの詳細については ChromeOS Firmware Utility Script を参照。
ブータブルUSB の起動
ファームウェアを更新したら、起動用の USBを Chromebookにセットし、デベロッパーモードの OS確認画面 で Ctrl + L を押す。
ChromeOS を起動する場合は Ctrl + D 。
SeaBIOS が起動した瞬間に ESC キーを押すとブートメニュー になり、タイミングを外すとセットした USBドライブを読み込む。
レガシーブートモード の有効化
ファームウェア更新時に Default to booting from USB を有効にしても USBドライブを読み込まない時はレガシーブートモードを有効にするため、デベロッパーモードの OS確認画面 で Ctrl + D を押す。
Chromebook のログイン画面が表示されたらログインせずに Ctrl + Alt+ → キー を押す。
デベロッパー コンソールウインドウが開くので、localhost login: の後に chronos と入力して Enter キー。
chronos@localhost / s の後に sudo crossystem dev_boot_usb=1 dev_boot_legacy=1 と入力して Enter キーを押し、sudo poweroff と入力して電源を切ってから、再度ブータブルUSBから起動。
関連記事
Chromebook のセットアップの手順や Windows・NAS の共有フォルダのマウント方法、シャットダウン・印刷・ファイルマネージャーの基本操作など Chromebook のセットアップと基本操作 をビギナー向けに紹介
Chromebook で Chrome OS 以外の OSを使用するためのファームウェア更新やカスタムファームウェアのインストールが可能なモデルの確認方法などを紹介
Chromebook が「Chrome OS が存在しないか破損しています。」 で起動しなくなった際の対処法やリカバリメディアの作成方法のほか、リカバリモードの起動方法などを紹介。