Chromebook での ブータブルUSB 使用条件

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Chromebook の ファームウェア と ファームウェアのインストールが可能なデバイスの確認方法

Chromebook は ブータブルUSB からの起動が制限されており、モデルによっては物理的に ブータブルUSB からの起動が 不可能に近い場合もある。

Chromebook は デフォルト設定で Google が署名した Chrome OS しかインストールできない設定になっており、Google が提供している 無料の Chrome OS Flex のインストールも拒否される。

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リカバリ用の USB メモリなど Google が署名した ChromeOS は、デバイスの電源オフの状態から  ESC + 更新 キー を押しながら 電源ボタンを押して起動する リカバリモード からインストールできる。

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Chrome OS Flex を含め Google の署名がない Chrome OS は 挿入されたデバイスには Chrome OS が含まれていません。と表示されて インストールが拒否される。

Google の署名がある ChromeOS のブータブル USB

デベロッパーモードの OS確認画面から Ctrl + U で起動でき、リカバリモードでは USBメモリをデバイスにセットすると自動的に読み込む。

Windows など 他の OS のブータブル USB

RW_LEGACY ファームウェアを更新できている場合は デベロッパーモードの OS確認画面から Ctrl + L で  SeaBIOS の呼び出して 起動ドライブを指定でき、デバイスの ライトプロテクトを無効化して UEFI ファームウェア を更新できている場合は デベロッパーモードの OS確認画面から Ctrl + LTianocore を呼び出して 起動ドライブを指定できる。

ファームウェア

Chromebook のファームウェアは Chrome OS を起動するよう設定されているが、RW_LEGACY ファームウェア ( SeaBIOS ) を実装しているモデルは レガシーブートモード を有効にすると SeaBIOS を呼び出して 起動ドライブを指定できる。

ファームウェアの更新方法は下記参照
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Chromebook でブータブルUSB を起動する方法

Chromebook のファームウェアを更新して 起動用USB へのアクセスを可能にする Chromebook は UEFI/ BIOS を呼び出して 起動順位を変更することができず、ブータブルUSB を使用する場合は […]

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デベロッパー コンソールウインドウ で sudo crossystem dev_boot_usb=1 dev_boot_legacy=1 とコマンド入力し、レガシーモードを有効にするためには RW_LEGACY ファームウェア の更新 や インストールが必要。

SeaBIOS の呼び出しが可能な カスタムファームウェア は MrChromebox.tech で 提供されており、カスタムファームウェアの ダウンロードからインストールまで実行できる Firmware Utility Script を使用するが、カスタムファームウェアはすべての Chromebook にインストールできるわけではなく、MrChromebox.tech で サポートしているモデル も確認できる。

MrChromebox.tech で EOL ( End Of Life ) と表示されているのは サポート終了モデル。 

UEFI Firmware

UEFI ファームウェアは オープンソースのTianocore を使用しており、Tianocore の設定画面を開くことができれば ブータブル USB を起動することも可能だが、UFEI は ライトプロテクト されているため カスタムファームウェアをインストールする場合は デバイスのライトプロテクトを無効にする必要がある。

Chromebook に Windows をインストールする場合は UEFI ファームウェア の利用が必須。
ライトプロテクト ( WP )

UEFI Firmwareのみの場合 Firmware Utility Script でファームウェアを更新できれば Windows デバイスのように UEFI へアクセスできるが、UEFI は ライトプロテクトで保護されているため Firmware Utility Script を実行しても エラーになる。

ハードウェア の ライトプロテクトは モデルによって仕様が異なり、Supported DevicesWP Method で仕様を確認できるが、switch / screw の場合はデバイスの裏蓋を開ける必要があり、CR50ChromeOS デバックケーブル が入手困難なため 裏蓋を開けて ケーブルを取り外す作業が必要。

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UEFI Firmware をサポートしているデバイスは Firmware Utility Script  を実行すると 2) Install / Update UEFI ( Full ROM ) Firmware を選択できるが、実行すると ライトプロテクトでエラーになる。

Chromebook は ハードウェア と ソフトウェアで ライトプロテクトが有効なため、flashrom –wp-disable のコマンドだけでは カスタムファームウェアをインストールできない。
ライトプロテクトの位置 は switch / screw のみ Supported Devices ページ のリンクから確認できるが、解除の手順などは YouTube などから 同一モデルの動画を検索しての作業が必要で、作業に慣れていないと リスクが高く、CR50 の場合は情報が少ないため 解除するのは難しい。

サポートデバイスの確認

Firmware Utility Script を使用できるデバイスは モデル名 ではなく ボード名 で確認する。

ARM の CPU を実装している Chromebook はサポート外。

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デバイスの電源オフの状態から  ESC + 更新 キー を押しながら 電源ボタンを押して リカバリモード を呼び出す。

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復元用の USBメモリ または SD カードを挿入してください。の画面が表示されたら、画面下部にある モデル を確認。

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Supported Devices のページには モデル別に RW_LEGACY FirmwareUEFI FirmwareWP Method の項目があり、RW_LEGACY Firmwareにチェックが入っている Board Name のモデルは RW_LEGACY を更新できる。

同じモデル番号でも メーカーによっては 使用している CPU が異なるため、CPU の型番 と 開発コードネーム を確認。

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UEFI Firmware のみサポートしているデバイスは、ライトプロテクト ( WP Method ) を 解除できれば更新できる。

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RW_LEGACY FirmwareUEFI Firmware いずれもチェックが入っていない デバイスで Firmware Utility Script を実行すると、 1) Install / Update RW_LEGACY Firmwar2) Install / Update UEFI ( Full ROM ) Firmware が グレーアウトして 実行できない。

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Firmware Utility ScriptRW_LEGACY ファームウェアを 更新できていない場合、レガシーブートモード を有効化して デベロッパーモードの OS確認画面Ctrl + L を押しても ビープ音が鳴るか、操作できないブートローダーの選択画面が表示され  SeaBIOS を呼び出すことはできない。

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