CloudReady Home のインストールと設定

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古いパソコンのリユースに最適な無料の Chrome OS

CloudReady は GoogleのオープンソースOS 「Chromium」をベースに構築されたオペレーティングシステムで、 PC にインストールすることで Chromebook 化 することができる。
ただし、 Chromebook で2017年モデルからサポートしているGoogle Playストアは利用不可。

CloudReady をインストールする際に必要なものは、8GBもしくは16GBのUSBフラッシュメモリと、インストールメディアを作成する Windows ・ Mac ・ Chromebook いずれかのパソコンと CloudReady をインストールするパソコン。

開発したのはアメリカの Neverware で、Homeエディションのみ無料で使用可能。
Chromebook と同様、主に教育機関向けに低価格で提供されており、 Microsoft のOfficeオンラインと統合されたOffice365 Education エディションなど、複数のバージョンがある。

Chromium と同様で、現在(バージョン 76.4.44)サポートされているのは64bit環境のみだが、32bit版も提供されている。

Windows 10の大型アップグレードにより、デュアル環境の CloudReady が破壊されるため、現バージョンではデュアルブートはサポートされていないが、 Oracle VM VirtualBox  がプリインストールされているので、そこそこのマシンスペックは必要になるが、仮想環境の構築も可能。

システム要件

CloudReady

バージョン 76.4.44 現在

RAM:2GB以上
ストレージ:16GB以上の空き

※IntelのGPU Intel GMA 500 / 600 / 3600 / 3650 はサポート外

CloudReady には動作テスト済みの認定モデルがあるので、インストールするマシンが存在するか事前確認を推奨。

CloudReady 認定モデルlink

インストールメディア作成アプリ

OS: Windows 7 以降

ソフトの入手先

CloudReady Home エディション ダウンロードページlink



インストールメディアの作成

使用するUSBメモリは8GBもしくは16GBのみ利用可能で 、 SanDisk のUSBメモリは利用不可。

CloudReady Home 025

ダウンロードページの「DOWNLOAD USB MAKER」をクリックしてインストーラーをダウンロードする。

CloudReady Home 026

ダウンロードした「 CloudReady -usb-maker 」を起動。

セットアップウィザードが開始するので、 SanDisk 製 以外の 8GBか16GB のUSBメモリを PC にセットして「Next」。

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64bitがレコメンド(推奨)になっているが、 CloudReady をインストールする PC の CPU が64bitをサポートしていないと使用できないので要注意。

PC に搭載されている CPU の型番を調べて、命令セットやアーキテクチャの項目が x86 であれば32bit、x64やIntel64、AMD64なら64bitを選択。

CloudReady Home 031

64bitに非対応の CPU で64bitの CloudReady をセットアップすると「This kerner requures an X86-64 CPU , but only detected an i686 CPU .(このカーネルはX86-64 CPU が必要ですが検出されたのはi686 CPU です)」というメッセージが出てインストールできない。

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32bitを選択すると「32bitの CloudReady は64bitマシンをサポートしてません。32bitのハードウェアが必要です」みたいなダイアログがでるので「Use 32-bit」をクリック。

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PC にセットしたUSBメモリを正しく認識しているか確認の上、チェックを入れて「Next」。

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USBメディアの作成が開始する。

プロセス完了までに最大20分かかると表示されているように、結構な時間がかかるので気長に待つ。

古いUSBメモリを使用すると20分以上かかることもあるので、できればUSB3.0で新し目のデバイスの利用を推奨。

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処理が完了したら「Finish」でセットアップウィザードを終了してUSBメモリを PC から外す。

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「Finish」で閉じると Windows がフォーマットするか訊いてくるので「キャンセル」もしくは「X」でダイアログを閉じる。

Chromebook リカバリーユーティリティを使用する場合

USB MAKER で作成したインストールメディアが正常に動作しない、もしくは作成時にエラーが発生する場合は「 Chromebook リカバリーユーティリティ」を使用して CloudReady のイメージファイルからインストールメディアを作成することも可能。

CloudReady Home 035

CloudReady のダウンロードページから「If you're using a Mac or a Chromebook :」の「DOWNLOAD 64-BIT」または「DOWNLOAD 32-BIT」をクリックしてZIPファイルをダウンロードする。

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「 Chromebook リカバリ ユーティリティ」のページへアクセスしてアプリを起動したら、右上のギアアイコンから「ローカルイメージを使用」を選択して、ダウンロードしたZIPファイルを指定。

詳細は 下記参照
Google-Chrome-icon

Chromebook Recovery – ChromeOSが起動しない時の対処法

Chromebook が Chrome OS is missing or damaged で起動しなくなった際のリカバリ方法 Chromebook に … “Chromebook Recovery – ChromeOSが起動しない時の対処法” の続きを読む

Chromebook リカバリ ユーティリティ で 書き込みできない場合は、Rufas を使用して解凍したZIPファイルの中にある「 CloudReady -free-xx.x.xx-xx-bit.bin」というバイナリーファイルをUSBメモリに書き込む。

CloudReady のインストール

CloudReady をインストールするパソコンでUEFI / BIOS を起動して、USBディスクからの起動設定ができれば、後はセットアップウィザードに従って設定を行うだけ。
ただし、Live USB で起動しているためHDDにインストールするまでは、処理速度が遅いのである程度の忍耐が必要。

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作成したUSBのインストールメディアを 1st Boot に設定して起動。

しばらくすると CloudReady のロゴが表示され、更にUSBメモリの読み込みが実行されるので、次の画面に切り替わるまで待つ。

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「Welcome!」と表示されたら日本語化するため「English(United States)」をクリック。

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「言語」と「キーボード」を日本語に変更して「OK」。

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日本語で「ようこそ!」になるので「続行」。

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ネットワークの接続設定をして「接続」。

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匿名のデータ収集に関する記載が表示されるので確認して問題なければ「CONTINUE」。

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「 Chromebook 」へのログインは、取得している Googleアカウント を入力。

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GoogleアカウントにログインするとChromeブラウザが起動して、アカウントの同期が開始するのでUSBメモリのアクセスランプが落ち着くまで待って、ブラウザは一旦閉じる。

Live USBで動作しているため、不必要なクリックやキー入力を行うとハングアップする可能性があり、その場合は電源長押しで強制終了することになるので要注意。

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初回のみメッセージが出るので「✕」で閉じる。

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CloudReady を PC にインストールするため、タスクトレイをクリックして「Install OS」を選択。

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「インストールする前に PC 内のデータはバックアップされているか要確認。
インストール中にデータが損失したり、 CloudReady が正常に動作しなくても責任は負いません。それでも良ければ「Install CloudReady ..」をクリックしてください。」みたいなことが書かれている。

「INSTALL CloudReady 」をクリック。

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ハードディスクの内容はすべて消去されるので要注意。

インストールが開始するとキャンセルはできないので、決心がついたら「ERASE HARD DRIVE & INSTALL CloudReady 」をクリック。

インストールが完了すると自動的にシャットダウンするが、放置していると途中でスリープ状態になり、復帰できない可能性が高いため、定期的にカーソルを動かしておくと良いかも。

シャットダウン直前に画面が暗くなるので、完全に電源が落ちていることを確認してからUSBメモリを取り外す。

※ Windows 10の更新によって CloudReady が破壊されることが確認されたため、 Windows とのデュアルブートは2018年6月に廃止

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正常にインストールされていれば電源を入れると CloudReady が起動する。

メディアプラグイン

CloudReady はChromeOSとほぼ同じなのだが、 CloudReady には設定ページに「Media Plugin」という項目があり、ChromeOSでは標準でサポートしている機能を個別にインストールする必要がある。

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「設定ページ」にはタスクトレイのアカウントアイコンをクリックし、「ギア」アイコンをクリックする。

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「Adobe Flash」は駆逐されゆく規格だが、未だに使用しているサイトが多いのも実情なので、必要に応じてインストールする。

「Proprietary Media Components」はMP4 などの動画や音声の再生をサポートする。

いずれのプラグインもインストール後は再起動が必要。

スワップ領域の設定

ChromeOSと同様、 CloudReady も通常操作であればシステム要件のメモリ2GBで十分に動作するが、さすがに1GBのメモリでは動作がギコチない。
また、2GBのメモリを実装していても、ブラウザのタブをやたらと開いたりすると、メモリが不足してくるため、データを一時的にハードディスクへ保存するスワップ領域を作成する。

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CloudReady のShell「Crosh」を起動する。

「Crosh」の起動は「Ctrl」+「Alt」+「T」 の同時押し。

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crosh> の後に「swap enable 2000」と入力してエンターキー。

なぜ2000(2GB)なのかというと、Googleがスワップ領域を2GB以内で作成することを推奨しているらしい。

入力したら続いて「exit」を入力してcroshを閉じて完了。

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Croshの入力だけではスワップ領域が作成された手応えがないため、Chromeのアドレスバーに「chrome://system」と入力してエンターキー。

表示されたシステム情報から「mem info」を展開して、「Swap Total」に数値が入っていれば領域が作成されている。
作成直後に確認したら1407660KBと微妙な数値になったが、再起動後に確認すると1999996KBで認識した。

作成したスワップ領域を削除する場合は、Croshで「swap disable」と入力するだけ。

ASUS TransBook T100TA 

2014年にリリースされた10.1インチ 2 in 1の 格安ノート PC 「TransBook T100TA」に64bit版の CloudReady をインストール。

CPU :Atom Z3775(1.46GHz)
RAM:2GB

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TransBook T100TA のBIOS の呼び出しは特殊で、「Shift 」キーを押しながら PC を「再起動」して起動時に「F2」キー、もしくは「Shift 」キーを押しながら PC を「シャットダウン」してから「F2」キーを押しっぱなしで電源を入れる。

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USBメモリからのBootは、USBメモリを PC にセットした状態でBIOSを呼び出し、「Boot」タブで「Boot Option #1」をセットしたUSBメモリに変更し、「 Windows Boot Manager」が表示されている場合は「Disabled」、「Secure Boot」も「Disabled」にしてから設定を保存して起動。

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ASUS TransBook T100TA はタッチパネルなので、 Chromebook 化との相性は良い。
ただ、タブレット側にeMMCが32GB、キーボード側に500GBのHDDのストレージを実装しているが、 CloudReady はHDDにインストールされ、図らずもデュアルブートになってしまった。
が、ブートローダーが機能していないため、普通に起動すると Windos10が立ち上がり、 CloudReady はその都度 BIOSでブート設定が必要という、嫌がらせのような環境に陥ったので、一旦 GParted で既存のパーティションを全部削除して、eMMCのみフォーマットをした状態で、MicroUSBの変換アダプタを使用してタブレット側で CloudReady のLive USB を実行。

結果、 CloudReady は再びキーボード側のHDDにインストールされ、ノート PC スタイルであれば普通に CloudReady が起動するが、タブレットスタイルでは使えなくなってしまった。

不具合らしきものは「スリープ状態から復帰しない」現象を確認。
電源ボタンの長押しで強制終了するしか対処法がなく、モバイル PC としては結構 致命的だったりする。

Epson Direct Na01 mini 

2008年にリリースされたウルトラモバイルの走りEpson Directの「Na01 mini 」に 32bit版の CloudReady をインストール。

CPU :Atom N270(1.6GHz)
RAM:1GB

※システム要件を満たしていないが動作可能(スワップ領域設定)

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「Na01 mini 」は起動時に「F2」でBIOSが呼び出せる。

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USBメモリを1stBootに設定。

後は前述のセットアップを実行して CloudReady をインストール。

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セットアップはしたものの使い込んでいないので何とも言えないが、 Windows XPが走っていたときよりも動作は軽い。
はっきり言って使い物にならないマシンだったのだが、ネットサーフィン程度なら使用できるレベルになった。

また、ASUS TransBook T100TA とは異なり、スリープ状態からも問題なく復帰できるので、こちらは結構 いい感じ。





Chrome OSのセットアップ

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