CloudReady Home のインストールと設定

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CloudReady Home

2022年 7月 Chrome OS Flex(CloudReady 2.0)の 安定版リリースに伴い CloudReadyは提供停止。

CloudReady 1.0の最終バージョンは 96.3.22で、CloudReady Home Editionは 自動更新が有効になっているため、Chrome OS Flexがサポートしているデバイスは Chrome OS Flex にアップデートされる

CloudReady から Chrome OS Flex に更新すると使用状況やハードウェア情報が直接 Googleのサーバに送信されるようになり、Home Editionでは コマンドラインアクセスができなくなる。

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開発元

  • 開発ベンダー: Neverware
  • 開発ベンダーの拠点:米国

2020年12月 Neverwareは Googleが買収。

ダウンロード

  • ダウンロード不可

システム要件

CloudReady
  • バージョン:96.3.22(開発終了)
  • CPU:64bit
  • RAM:2GB 以上
  • ストレージ:16GB 以上の空き

Intel の GPU [ Intel GMA 500 / 600 / 3600 / 3650 ]  はサポート外

Chromium OS のサポートが 64bit 環境のみになったため、32bit版の CloudReadyは廃止され、アップデートも 2019年 8月で停止。
Windows 10の大型アップグレードで デュアル環境の CloudReadyが破壊されるため、Windowsとのデュアルブートは 2018年 6月に廃止。

インストールメディア作成アプリ
  • OS: Windows 7 以降

インストールメディアの作成

Live USB で使用する場合は USB 3.0の使用を推奨。

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ダウンロードページの「INSTALL THE HOME EDITION」をクリック。

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インストールの手順が表示されるので、スクロールして「DOWNLOAD USB MAKER」をクリックしてインストーラーをダウンロード。

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ダウンロードした CloudReady -usb-maker を開くとセットアップウィザードが開始するので、SanDisk製以外の 8GB か 16GBの USBメモリ をパソコンにセットして「Next」。

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パソコン にセットした USBメモリを正しく認識しているか確認し、チェックして「Next」で USBメディアの作成が開始する。

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処理が完了したら「Finish」でセットアップウィザードを終了して USBメモリをパソコンから外す。

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Windowsがフォーマットするか訊いてくるので「キャンセル」もしくは「X」でダイアログを閉じる。

Chromebook リカバリーユーティリティを使用する場合

USB MAKER で作成した インストールメディアが正常に動作しない時や、作成時にエラーが発生する場合は、Chromebook リカバリーユーティリティを使用して CloudReadyのイメージファイルからインストールメディアを作成する。

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CloudReadyのダウンロードページから Create USB installer manually の「DOWNLOAD 64-BIT」をクリックして Zipファイルをダウンロード。

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Chromebookリカバリ ユーティリティを起動し、 右上のアイコンから ローカルイメージを使用 を選択してダウンロードした Zip ファイルを指定。

CloudReady の起動

CloudReady をインストールするパソコンで UEFI / BIOS を起動して、ブート設定で USBディスクを1st Boot に設定。

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USBメディアが読み込まれると CloudReadyのロゴが表示されので、次の画面に切り替わるまで待つ。

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ウエルカム画面が表示されたら日本語化するため English(United States)をクリック。

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言語キーボード日本語 に変更して「OK」。

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Chrome デバイスへようこそ になるので「始める」。

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ネットワークの接続設定。

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利用規約を確認して問題なければ「同意して続行」。

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利用者を選択。

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Googleアカウントでログイン。

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アカウントの同期設定を選択。

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セットアップが完了したら「始める」。

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CloudReady が起動し、Live USB で利用可能になる。

CloudReady のインストール

デバイスに CloudReadyをインストールすると動作が安定する。

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CloudReadyのインストールは Live USBで起動した状態から、システムトレイをクリックして Install OS を選択。

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表示内容を確認して「INSTALL CLOUDREADY」をクリック。

表示されているダイアログは、インストール中のデータ損失や CloudReadyが正常に動作しなくても責任は負わないという主旨の内容になっている。

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「ERASE HARD DRIVE & INSTALL CLOUDREADY」をクリックして実行し、インストールが完了後、完全に電源が落ちていることを確認してから USBメモリを取り外す。

インストールを実行するとストレージのデータはすべて消去され、インストール後は言語やネットワークの再設定が必要。

インストールが完了すると自動的にシャットダウンするが、放置していると途中でスリープ状態になって復帰できない可能性が高いため、定期的にカーソルを動かしておくことを推奨。

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正常にインストールされていれば電源を入れると CloudReadyが起動する。

現バージョンでは メディアプラグイン スワップ領域 の設定は不要。

CloudReady を実際にインストールしたモデル

ASUS TransBook T100TA

2014年にリリースされた 10.1インチ 2 in 1の格安ノートパソコンに 64-bitの CloudReadyをインストール。

  • CPU :Atom Z3775(1.46GHz)
  • RAM:2GB

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TransBook T100TA の BIOSの呼び出しは特殊で、 Shift キーを押しながらパソコンを再起動し、起動時に F2 キー もしくは Shift キーを押しながら パソコンをシャットダウン してから F2 キーを押しっぱなしで電源を入れる。

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USBメモリからの Boot は USBメモリをパソコンにセットした状態で BIOSを呼び出し、 Boot タブで Boot Option #1 をセットした USBメモリに変更し、Windows Boot Manager が表示されている場合は DisabledSecure BootDisabled にしてから設定を保存して起動。

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ASUS TransBook T100TA はタッチパネルなので  Chromebook化との相性は良い。

ASUS TransBook T100TAはタブレット側に eMMCが32GB、キーボード側に 500GBの HDDを実装しているが、CloudReady は HDDにインストールされる。
不具合らしきものは「スリープ状態から復帰しない」現象を確認しており、電源ボタンの長押しで 強制終了するしか対処法がなく モバイルPCとしては結構 致命的だったりする。

Epson Direct Na01 mini

2008年にリリースされたウルトラモバイル Epson Direct の Na01 mini に 32bit版の CloudReady をインストール。

  • CPU :Atom N270(1.6GHz)
  • RAM:1 GB
システム要件を満たしていないが動作可能(スワップ領域設定)

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Na01 mini は起動時に F2 で BIOSが呼び出せる。

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USBメモリを 1st Bootに設定して CloudReadyをインストール。

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Windows XPが走っていたときよりも動作は軽く、ネットサーフィン程度なら使用できるレベルになった。

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