DAVx5は CalDAV/ CardDAV/ WebDAVの双方向同期ツール。
DAVx5 の特徴
- サーバの CardDAVと CalDAVからデータを取得してスマートフォンの連絡先やカレンダーに同期
- WebDAVサーバに接続してフォルダをマウント
- オープンソースで開発
開発元
- 開発元:bitfire web engineering
- 開発元の拠点:オーストリア
ダウンロード
Playストアでは 4.99ドルで販売されているが F-Droid から無料で入手できる。
システム要件
- バージョン:4.4.12
- OS:Android 7.0 以上
第三者と共有されるデータ
- デベロッパー申告による他の企業や組織と共有するデータはなし。
インストール
F-Droid から DAVx⁵をインストール。
- F-Droidについては Google Playストア の代替えストアアプリ を参照。
DAVx⁵ を起動して矢印をタップして続行。
タスクの同期 は後から設定できるので タスクの対応は不要です をチェックして「矢印」をタップ。
以下のすべて を有効にするとシステムダイアログ表示されるので、連絡先とカレンダーへのアクセス、通知の送信を許可して「矢印」をタップ。
一定の間隔で同期 を有効にし、バックグラウンドでの実行を許可して「矢印」をタップ。
操作中に寄付の案内が表示されたら、しばらく非表示にする をチェックしてチェックアイコンをタップ。
ウエルカムメッセージが表示されたら DAVx⁵を再起動。
DAVx⁵ の使い方 - WebDAV マウント
ホーム画面の左上にあるハンバーガーボタンから WebDAVマウント を選択し、新規追加アイコンをタップ。
常時VPNを利用時は事前に VPNアプリのスプリットトンネリングを有効にして DAVx⁵ を追加しておく。
サーバとログイン情報を入力して「マウントを追加」。
- WebDAV URL:WebDAVサーバ の URL(DDNSのドメイン:ポート番号)
- 表示名:任意の名前
- ユーザー名:サーバのログインアカウント
- パスワード:サーバのログインパスワード
WebDAVサーバをマウントしたら「コンテンツを共有」でファイルマネージャーのメニューに DAVx5 が追加され、WebDAVマウント からサーバに直接アクセスが可能になる。
マウントした DAVx⁵にアクセスできるのは Storage Access Framework (SAF) をサポートするファイル マネージャー のみで、デバイスにプリインストールされているファイルマネージャー ならほぼ利用できる。
DAVx⁵ が 未知の証明書を検出した場合は、内容を確認後 私は手動でフィンガープリント全体を確認しました。 をチェックして「同意」。
DAVx⁵ の使い方 - Synology NAS PIM との同期
Synology NASの Contactsと Calendarとの同期は NASにダイナミックDNSの設定が必要。
- Synology NASのダイナミックDNSについては Synology NAS:ダイナミックDNSの設定 を参照。
Synology Contacts の同期
Synology Contacts の マイ連絡先 にある 3点リーダーから CardDAV を選択。
CardDAV は WebDAVを使用したアドレス帳を同期するプロトコル(通信規格)。
CardDAV クライアント に表示されている URL https://(設定した DDNS):(https のポート番号)/ carddav /(ユーザー名)/ xxxxxx のユーザー名までをコピー。
DAVx⁵ のホーム画面で「アカウントを作成」をタップ。
URL と ユーザー名でログイン を選択して「続行」。
サーバのログイン情報を入力して「ログイン」。
- ベースURL:Synology Contactsで取得した(ユーザー名までの)URL
- ユーザー名:Synology DSMのログインアカウント
- パスワード:Synology DSMのログインパスワード
アカウント名を任意に設定し、グループを個別の vCard に分割 を選択して「アカウントを作成」。
CardDAV を選択し、同期するアドレス帳を有効にして「今すぐ同期」。
連絡帳アプリのアカウントに DAVx⁵ の My Contacts が追加される。
連絡帳アプリの設定で 新しい連絡先のデフォルトアカウント を DAVx⁵のアドレス帳に変更して完了。
Synology Calendar の同期
Synology Calendar を開き、右サイドバーにある My Calendar のドロップダウンリスト から CalDAVアカウント を選択。
- CalDAV
WebDAVを使用してカレンダー を同期するプロトコル。
DAVx⁵ で同期できるのは Etar や シンプルカレンダー など CalDAVのクライアントとして機能するカレンダーアプリのみで、Googleカレンダーは CalDAVのサーバとしては機能するがクライント機能がないため同期不可。
Thunderbird に表示されている URL https://(設定した DDNS):(https のポート番号)/ caldav /(ユーザー名)/ home のユーザー名までをコピー。
カレンダー用のアカウントを作成するためホームの「+」をタップ。
URL と ユーザー名でログイン を選択して「続行」。
サーバのログイン情報を入力して「ログイン」。
- ベースURL:Synologyカレンダーで取得した(ユーザー名までの)URL
- ユーザー名:Synology DSMのログインアカウント
- パスワード:Synology DSMのログインパスワード
アカウント名 を設定して アカウントを作成 をタップ。
「連絡先のグループ方法」は関係ないのでデフォルト設定にしておく。
CalDAV を選択して同期するカレンダーを有効にして「今すぐ同期」。
有効にしたカレンダーがカレンダーアプリに追加される。
DAVx⁵ のデフォルト設定で同期は直近 90日になっているので、右上の 設定 を開いて CalDAV にある 過去のイベント時間限度 を編集する。
すべてのイベントを同期する場合は 空白にする。
備考
Googleカレンダーを使用せずにカレンダーを同期したり、Androidデバイスから WebDAVサーバにアクセスしたい場合に使用する用途が特殊なアプリで、設定はサーバによって異なるので テスト済みサーバリスト をチェック。
アプリは比較的安定しているが、同期エラーが発生した場合はアプリを更新し、省電力アプリやデバイスの省電力モードで DAVx5の実行が妨げられていないか確認する。
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