Google Chrome の特徴
- オープンソースの Chromiumをベースに Googleが開発した多機能タブブラウザ
- スピード・シンプル・セキュリティをコンセプトに 2015年以降は世界シェア No 1をキープ
Google Chromeは現在の標準ブラウザだが、過度な個人情報の収集が非難の的 になっており、Googleアカウントでログインしていなくても、アプリを使用するとデバイスの固有IDと情報を紐づけて収集を行い、収集されたデータはアカウント・デバイスの固有ID・電話番号など一意の情報でパーソナライズ化され、質の高い個人プロファルとして広告などに利用される。
開発元
- 開発ベンダー:Google LLC
- 開発ベンダーの拠点:米国
ダウンロード
システム要件
- バージョン:120.0
- OS:Windows 10/ 11
- CPU:Intel Pentium 4 以降のプロセッサ(SSE3 対応)
バージョン 110 で Windows 8.1/ 7 はサポート終了。
インストール
公式サイト の「Chromeをダウンロード」をクリックしてインストーラーをダウンロード。
使用統計データの送信が有効になっているので、拒否する場合はチェックを外して無効にする。
ダウンロードしたインストーラーを起動し、ユーザーアカウント制御のプロンプトが表示されたら「はい」で許可。
インストールが自動実行されるので、Chromeが起動したら「開始する」からブックマークや背景、既定のブラウザなどを設定。
Google アカウント でログインする場合は「続行」してログイン、ログインせずに利用する場合は「同意しない」を選択。
Googleアカウントでログインすると Chromeのブックマーク・拡張機能・保存パスワード・閲覧履歴 の同期が可能なほか、Gmail・Google カレンダー ・Google ドライブ など、Googleが提供しているサービス がシームレスに利用できる。
Googleアカウントにログインすると同期の設定画面になり「有効にする」で同期が開始。
Googleアカウントの追加やゲストモードでの利用は右上のアカウントアイコンから設定。
- ゲスト
ブラウザを閉じた時点で 閲覧履歴や Cookieが削除される。
- +追加
複数の Googleアカウントを登録し、異なった環境の Chromeを同時に起動できる。
設定
起動時に表示するページ
起動時に表示するページは アドレスバーに chrome://settings/onStartup と入力するか、右上にある 3 点リーダーから 設定 を開き、左サイドバーの 起動時 を選択して表示するページを指定。
検索エンジンの変更
検索エンジンを変更は、アドレスバーに chrome://settings/search と入力するか、設定 の 左サイドバーから 検索エンジン を選択し、アドレスバーで使用する検索エンジン のリストから指定。
Googleの検索エンジンは、あいまいな単語が入力されると検索履歴などからユーザーが検索していると推測される 検索結果を表示するアルゴリズムを採用しており、ユーザーにとっては意図した検索結果が得られるため便利な反面、ユーザーが得る情報にフィルタがかかり、確証バイアスが発生しやすい危険な状態を生みやすく、フィルターバブル問題 として 懸念されている。
セキュリティ
セーフブラウジングの設定は、アドレスバーに chrome://settings/security と入力するか、 設定 の左サイドバーから プライバシーとセキュリティ を選択し、セキュリティ で編集できる。
パスワードの保存
パスワードの保存設定は、アドレスバーに chrome://settings/passwords と入力するか、設定 の左サイドバーから自動入力 を選択して パスワードマネージャー で編集。
メモリセーバー機能
非アクティブなタブのメモリを開放するメモリセーバー機能は、アドレスバーに chrome://settings/performance と入力するか、設定 の左サイドバーから パフォーマンス を選択して メモリセーバー を有効にする。
メモリセーバー有効にすると、アクティブなタブにリソースを集中できるためパフォーマンス低下の抑止を期待できる反面、非アクティブのタブに切り替えた際にリロードが必要になる場合がある。
ショートカット
新規タブで表示される Google検索バー下のショートカットは、ショートカットを追加 から 表示名と URLを入力して追加登録できる。
登録したショートカットは、マウスオーバーで表示される 3 点リーダーの メニューからが編集や削除が可能。
右下の Chrome をカスタマイズ から ショートカット をよくアクセスするサイト に変更したり、ショートカットを非表示 にすることもできる。
パソコンのクリーンアップ(廃止)
2015年に実装された「パソコンのクリーンアップ」は、セキュリティアプリのようにパソコンをスキャンしてマルウェアの検出と駆除ができるモジュールだが、現在の保護機能(セーフブラウジング)が望ましくないソフトウェア(PUA)をブロックできるため、バージョン 111で廃止された。
従来の リセットとクリーンアップ の項目は 設定のリセット になり、変更した設定をデフォルト設定に戻す機能になった。
拡張機能
拡張機能 は chrome ウェブストア からインストール するブラウザの追加機能で、ホーム画面のショートカットか、アドレスバーに chrome://apps と入力して ウェブストア を選択。
chrome ウェブストア が開くので、拡張機能を「Chrome に追加」でインストール。
拡張機能は Chromeに対して アクセス権限を要求してくるので内容を確認して追加。
ブラウザから個人情報を収集するスパイウェアのような拡張機能も存在するため、インストールする際には要求してくるアクセス権限やアプリの提供元などを確認する。
インストールした 拡張機能はアカウントメニューの左にある 拡張機能 のリストに追加され、ピン留めをクリックするとアドレスバーの横に表示される。
Google Chrome の使い方
タブ
Chromeのタブは個々が独立して動作しているため、閲覧しているページでエラーが発生してもタブを閉じれば他のタブに影響がない反面、メモリリソースの消費量が多く、開いているタブの数だけ消費メモリが増加する。
誤って閉じたタブは Ctrl + Shift + T か、タブバーの空白部分でコンテキストメニューを開き、閉じたタブを開く で復元する。
タブの固定
タブを固定すると Chrome 起動時に表示されるようになる。
タブの固定は、固定するページを開いてタブのコンテキストメニュー(右クリックメニュー)から 固定 を選択。
固定されたタブはサイトのファビコンのみ表示される。
タブのグループ化
グループ化はタブをまとめる機能で、グループ化するタブのコンテキストメニューから タブを新しいグループに追加 を選択。
グループ名を設定。
グループに追加するタブのコンテキストメニューから タブをグループに追加 で追加するグループを指定。
グループ名をクリックするとグループに属するタブを非表示にできる。
固定タブはグループに追加することはできず、次回起動時に作成したグループを表示する場合は、起動時の設定を 前回 開いていたページを開く に変更する。
ブックマーク
☆印をクリックするとブックマークの編集画面が開くので、ウェブページの表示名やブックマークの追加先などを指定して「完了」。
ブックマークの管理
ブックマークバー のコンテキストメニューから フォルダを作成 でブックマークバーにフォルダを追加でき、ブックマークやフォルダはドラッグで移動できる。
ブックマークバー を常時表示する場合は、3 点リーダーから ブックマーク を選択して ブックマークバーを表示 を有効にする。
リーディングリスト
リーディングリスト は気になった記事などを登録する機能で、タブのコンテキストメニューから リーディングリストにタブを追加 を選択すると閲覧中のページがリストに追加される。
追加したページは サイドパネル の リーディングリスト からアクセスできる。
アプリ
Progressive Web Apps (PWA)をサポートした サイトはアプリとしてインストールでき、PWAをサポートしているサイトはアドレスバーの右端にインストールアイコンが表示され、インストールするとデスクトップにショートカットアイコンを作成する。
アドレスバーに chrome://apps と入力すると、インストールしたアプリの一覧にアクセスできる。
アプリ一覧のページをブックマークに追加することも可能。
追加したアプリのアンインストールは、アプリを開いて 3点リーダーから アンインストール を選択するか、アプリ一覧 から削除するアプリのコンテキストメニューを開いて Chromeから削除。
印刷
ブラウザに表示しているページの印刷は Ctrl + P か、右上の 3 点リーダーから 印刷 を選択すると印刷設定画面が開く。
シークレットウインドウ
シークレットウインドウ は、ブラウザを閉じると 閲覧履歴・Cookie・フォームデータ などユーザーのアクティビティが削除されるプライバシー保護モードで、Ctrl + Shift + N か、3 点リーダーから 新しいシークレットウィンドウ を選択して起動する。
シークレットモードは使用しているデバイスでアクティビティが削除されるだけで、通信が匿名化されるわけではないため、ISPの DNSサーバや接続先サーバにはアクセスログが残る。
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