ビデオテープのデータ取り込み
- ビデオテープをデジタル化する場合はビデオデッキ・パソコン・ビデオキャプチャが必要
- USBビデオキャプチャには専用のキャプチャソフトが付属しているためキャプチャアプリは不要
ビデオデッキは 2016年まで DXアンテナ(船井電機)が生産していたが、現在 ビデオデッキを生産している国内メーカーはない。
長期間 再生していなかったビデオテープは テープの切れ・変形・カビの発生 などでテープが劣化している可能性があるため再生前に確認し、長期間使用していないビデオデッキは不要なビデオテープ等で必ずテスト再生を行ってから使用する
アナログ USBビデオキャプチャ
パソコンとビデオデッキを接続するビデオキャプチャは、ビデオデッキ側が RCA端子(ピンプラグ)、 パソコン側が USBになっており、 ケーブルはコンポジット映像信号(黄色のプラグ)のほかに S端子での接続もできる。
ビデオキャプチャの RCA 端子はメスなので、ビデオデッキとビデオキャプチャを接続するオスの RCA ケーブルが別途必要。
録画はビデオキャプチャに付属している専用のアプリを使用する。
一般的な USBビデオキャプチャは VHSビデオをキャプチャして MPEG 2 で保存し、アプリによっては保存した MPEG 2を MPEG4や WMVにエンコードできる。
DVDに書込む場合はキャプチャした MPEG2ファイルが DVDに収まるサイズにトランスコード(圧縮)される。
画像安定装置(タイムベースコレクタ)
ビデオをより高画質でデジタル化したい場合は、廃番になっている過去の名機を中古で購入するか、既存のビデオデッキに 画像安定装置(タイムベースコレクター)を設置する。
画像安定装置 はノイズリダクションにより画像をクリアにするのもので、不要な信号を除去するため、副産物的な機能として マクロビジョンなどのコピーガードも解除される。
キャプチャしたファイルの編集
ビデオで録画されたテレビ番組は インターレース方式 のため、キャプチャした動画ファイルには 縞模様のような ちらつき が発生するが、動画編集ソフトを使用して プログレッシブ化(インターレース解除)することで改善できる。
インターレースはアナログ放送やビデオで使用されている走査線を奇数と偶数に分けて送信する方式で、デジタル化すると縞々になる。
Avidemux
無料の動画編集ソフト Avidemux には複数のインターレース解除フィルタが搭載されている。
インターレース解除 は交互に欠けている走査線を補間して表示する技術で、動画と使用するフィルタによって画質が違ってくるため、KernelDeint・Libavdec・Yadif などをテストしながら最適な画質が得られるフィルタを適用する。
インタレース解除を行うとシャープさが損なわれて画質は甘くなるが、縞模様がなくなる。
ノイズ低減 や シャープネスなど複数のフィルタを適用すると見やすい映像になる。
動画を DVDとして保存
キャプチャした動画ファイルを DVDプレーヤーで再生できる形式にするためには、DVDオーサリングソフト を使用する。
- DVD Styler
オリジナルメニューの作成も可能な無料の DVDオーサリングソフト - DVDFab 12 DVD作成
メニューテンプレートが用意されている簡単操作の DVDオーサリングソフト - Leawo DVD 作成
リーズナブルな簡単操作の DVDオーサリングソフト
関連記事
Blu-ray のコピーとリッピングの基礎知識 - Blu-ray の規格 や メディアの種類、Blu-ray の画質、コピーガードで使用される AACS の仕組みについて
4K UHDの解像度や 4K/フルHD/HDなどの規格、テレビの最適視聴距離と HDR の特徴、 HLG・HDR10・Dolby Visionの違い、UHD Blu-ray の仕様や再生環境など、4K UHDの基礎知識