Blu-rayのコピーとリッピングの基礎知識

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Blu-rayの規格やリッピングアプリについて

Blu-ray のコピーソフトを求めている方は こちら

Blu-ray は 1層で DVD の 5倍超になる 25 GBの容量を記録することができるメディアで、4 層の BDXL では最大 128 GB の記録容量がある。

DVD はアナログからデジタルの過渡期に誕生した規格で 画素数は 720 x 480 の SD 画質なのに対し、Blu-ray はフルHD  1920 x 1080 、次世代規格の 4K UHD Blu-ray は 3840 x 2160 になる。

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SD画質の画素数720 * 480 px
HD画質 ( 720p )の画素数1280 * 720 px
フルHD画質 ( 1080p ) の画素数1920 * 1080 px
4K の画素数3840 * 2160 px

映画などの DVD-Video の画素数が 345,600 なのに対して Blu-ray の画素数は 2,073,600 で 画素数だと DVD の 6 倍。
ビットレート ( 1秒間に送受信するデータ量 ) も DVD-Video が最高画質で 9.8 Mbps なのに対して Blu-ray の BDMV は最高画質で 54Mbps になっている。

画素数が コンテンツを再生する際の画面解像度により低い場合は 画素を追加してアップスケーリング ( 拡大 ) 処理が行われるため、DVD を フルHD のテレビやモニタで再生すると画質が甘くなるが、 Blu-ray は 4K のテレビやモニタを使用しない限り アップスケーリングされないので画質が鮮明で、ビットレートも高いため 動きの激しいシーンでも よりスムーズに再生されるなど、画質に関してはメリットが多いものの、データサイズが大きいため保存領域の確保など 取り扱い易さに難がある。



Blu-ray の規格

Blu-ray の規格には BDMV ( Blu-ray Disk Movie ) と BDAV ( Blu-ray Disc Audio/Visual ) があり、映画などの Blu-ray ディスク ( BD-ROM ) で使用されているのが BDMV , 地デジ放送など Blu-ray プレイヤーなどでブランクメディアに書き込みを行う際に使用されるのが BDAV 。

BDMV と BDAV はコンテナフォーマット「 Mpeg-2 TS 」を使用しており、ビデオコーデックは MPEG-4 / AVC , MPEG-2 が使用可能だが、BDMV はビデオビットレートは最大 40Mbpsあるのに対し BDAV は 最大 15Mbps になっている。
また、BDMV の 音声コーデック は AAC が未サポートで BDAV は AAC をサポートしている。

記録されているデータを抽出・変換してパソコンへ取り込み(リッピング)が可能なのは BDAV だが
録画した地デジのデータは不可。
地デジを録画すると Blu-ray は AACS というコピー防止のプロテクトがかかり、通常の手順ではリッピングは不可能で プロテクトを解除すると著作権法に抵触する。

AACS

AACS ( Advanced Access Content System ) という保護技術は、ワーナーブロス , ウォルトディズニー , マイクロソフト , インテルなど 錚々たるメンバーで創設された著作権保護団体 AACS LA ( AACS License Administrator ) が作ったもので、現在進行形でバージョンアップされており 上位互換のため再生するドライブとソフトウェアの バージョンが ディスクよりも高くないと再生できない仕組みになっている。

ドライブのバージョンよりもディスクのバージョンが高い場合は ドライブのバージョンが自動的に更新されるのだが、再生するソフトウェアが更新されていなかったり サポートが終了していると AACS で保護された Blu-rayディスクは再生できない仕組みになっている。

AACS で保護されたディスクには  MKB ( Media Key Block ) と呼ばれる 暗号化キー があり、保護を解除するリッピングソフトは デバイスキー を使用して 暗号を解除している。
AACS LA では 解除に使用されたデバイスキーを発見すると、 MKB を更新( バージョンアップ )して 該当のデバイスキーを使用できなくする。

AACS の 「ドライブとソフトウェアの バージョンが ディスクよりも高くないと再生できない」というのは MKB のバージョンのことで、MKB は年に 1 ~ 2 回更新されている。
使用しているドライブの MKB のバージョンが上がることを「 感染 」というが、最新のコンテンツを視聴しないならともかく、通常に使用する場合 感染 ( MKBのバージョンアップ ) は避けられないため、最新のコンテンツをリッピングする場合は DVDFab など MKB のバージョンを常に更新している有料のリッピングソフトの使用が必要になる。

AACS LA link

AACS LAは「保護技術を解除するリッピングソフト」の販売元を提訴するなど 圧力をかけ続けており 2016年 2月 には Any DVD を販売していた Slysoftのサイトが閉鎖(※その後 RedFoxとして再起)。

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リッピングソフトの老舗メーカー DVD Fab に関しても損害賠償を請求され、4K Blu-ray に採用された最新のプロテクト AACS 2.0のプロテクト解除は行わないことを発表しているが、2018年に 光学ドライブのファームウェアの不具合を利用した  4K Blu-ray をサポートしたリッピングソフトをリリースしている。

AACSの期限

PC で動作する有料のBlu-ray の再生が可能なメディアプレーヤーや Blu-ray に書き込みが可能なTVキャプチャカードなど ドライブ以外のものには AACS の有効期限が設けられている。

購入時には意外と見落としがちだが、期限を超えるといきなり使えなくなったり 更新料を求められることになる。

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上図は IO-Data の TV キャプチャカード「 GV-MVP/HS3 」で表示されたエラーメッセージ。

GV-MVP/HS3 は 2015年 8月 で AACS の更新期限が切れており、地デジ録画や視聴は可能だが 録画したデータを Blu-ray に書き出す際には 上図のようなエラーメッセージが表示され 書き出しができない。

これがメディアプレーヤーになると DVD やその他の動画ファイルは再生できて、保護された Blu-ray ディスクだけ再生できない事態に陥る。
期限内であれば AACS はインターネット経由で自動更新されているが、期限が終了すると各メーカーによって対応が異なってくる。

IO Data のキャプチャカードにバンドルされている Corel のソフトは 有効期限が過ぎたらそれまで。
有償無償を問わず 更新する方法がないので、 Blu-ray に書き込みする場合は ハードウェアから交換する必要がある。
また、ピクセラのように有効期限までは自動更新で 期限が切れたら更新料を請求してくるパターンもある。

リージョンコード

DVD-Video と同様に Blu-ray ディスクにもリージョンコードが設定されている。
リージョンコードとは指定された地域以外で再生できないように制限するもので、販売日や価格などの調整に使用される。

Blu-ray のリージョンコードは A~C の 3地域に分類されており A ( 日本・南北アメリカ・東南アジア、朝鮮半島、台湾 ),  B ( 欧州・中近東・アフリカ・オセアニア ), C ( 中央アジア・南アジア・中国・ロシア・モンゴル ) になっており、同じリージョンコード(A)でも 国の情報が設定してあるようで、国内の一般的な Blu-ray プレーヤーでは 北米版の Blu-ray ディスクは再生できないケースが多い。

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パソコンの場合でも Blu-ray の再生が可能な Power DVD などのメディアプレーヤーでは「本ディスクのコンテンツならびに機能は、米国・カナダにおける販売と視聴のみにライセンス付与されています。本ディスクのコンテンツは、当国ではご利用になれません」と表示され 再生できない。

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北米版Blu-rayディスクの再生

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Blu-rayのブランクメディア

Blu-ray のブランクメディアにも DVD と同様に「 録画用 (ビデオ用)」と「 データ用 」が存在するものの DVD のようなコピーワンスの制御信号を持つコピーガード「 CPRM 」は無い。

話がややこしいが「録画用」と「データ用」の区分は 1992年の著作権法改正によって導入された「 私的録音録画補償金制度 」によるもので、デジタルで録音や録画する場合に一定の補償金を徴収して 著作物の権利者へ還元するのが目的だった。
そのため 補償金が上乗せされている分だけ録画用が割高なっているだけで、データ用も録画用も実質的には同じものだった。

その後 コピーワンス や ダビング10 によって私的複製が制限されることになり、東芝が私的録音録画補償金の支払いを拒否し 2012年 11月 に最高裁で東芝の勝訴が確定したことで 各メーカーがこぞって補償金の支払いを止め、補償金を管理していた SARVH ( 私的録音補償金管理協会 ) は財源を失い破綻し 2015年 3月末 に解散している。

DVD の場合は CPRM が導入されたため「 録画用 」と「 データ用 」の区分けは必要だが 未だに Blu-ray が区分けされているのは不可解。
おそらく当時の名残で いまさら統合すると却って混乱を招く怖れがあるからと思われる。

Blu-ray-R(片面一層):容量は 25GB
Blu-ray-R DL(片面2層):容量は50GB ※DLはDual Layerのこと
Blu-ray-RE (片面1層):容量は25GB ※REはRewritableのことでDVDのRWと同じ。

Blu-ray-R は追記タイプのディスクで書き込める回数は1回、書き換えが可能なのは Blu-ray-RE。

書き換え可能な Blu-ray-RE にはカートリッジタイプ ( Ver1.0 )が存在していたが 現行のプレーヤーでは非対応のものが多く、現在はカートリッジのない ( Ver2.0 )が主流になっている。

Blu-ray も DVD と同様、録画やデータの保存用として使用されるが 経年劣化は避けられず、寿命は DVD や CD と同じで 10年程度だと言われている。
また、直射日光や温度差 , 湿度差が激しいと劣化が進むため 重要なデータはバックアップが必須。

コピーとリッピング

VHS ビデオが全盛だった頃は ビデオテープのコピーを「 ダビング 」といっていたが、DVD や Blu-ray の場合は 出力する形式によって ブランクディスクへの複製は「 コピー 」、HDD へのデータ保存(バックアップ)を「 リッピング 」という事が多いものの、ほぼ同義なので混同して使用されている。

Blu-ray の コピー / リッピング をするためには リッピングアプリが必要で、DVDFab や Leawo など Blu-ray の保護技術である AACS や BD+ protection の解除をサポートしているものもある。
リッピングソフトは ビットレート( 1秒間のデータ送受信量 )を圧縮する トランスコード のほか、ディスクに格納されているコンテンツの選択もできる。

レンタルされている映画などの Blu-ray は ほぼ片面 2層を使用しているため、無劣化コピーするには 片面 2層 の BD-R DL が必要で、25 GB の BD-R にコピーすると 高い圧縮率になるため、より高画質でコピーする際には データサイズが大きい音声のほか メニューや字幕、本編以外のコンテンツをコピーの対象から外す必要がある。

リッピングの場合も同様で ファイルサイズを極力抑えながら 高画質で出力する際は 必要なコンテンツを低圧縮率でトランスコードするのがポイントになる。

リッピングの違法性

Blu-ray ディスクをコピーする際は ディスクが AACS で保護されていないことが大前提になる。
例え自ら購入した Blu-ray であっても そこに収められているコンテンツは著作権法で保護されており「 著作権等を有する者の意思に基づいて行われるものを除く暗号化の解除 」は 著作権法 第30条 (私的使用のための複製)に抵触する。

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Copyright Act – 著作権法とリッピングやキャプチャの違法性

コピーやリッピングの際には要注意 違法ファイルとは著作権法に抵触しているファイルで 俗に「割れ(Warez)」と呼ばれる不正コピーしたものを指す。 著作権法では「私的利用での複製」は認められているが、複製したものを ファ […]

DVD-Video で使用されている CSS が 保護技術である「 コピーコントロール 」ではなく「 アクセスコントロール 」だという観点から 2012年 に著作権法が改正されるまでは グレーゾーンとして公然と DVD のリッピングは行われていたのだが、Blu-ray の AACS に関しては「 コピーコントロール 」なので 著作者の意思に反する保護解除は違法になる。

ただ、リッピングソフトの使用そのものが禁じられてるわけではなく「 AACS を解除してエンコードする 」ことが禁じられているので、暗号化されていない Blu-ray をリッピングする行為については私的使用の範囲内であれば全く問題がない。

リッピングソフト

AACS で保護されていない Blu-ray であれば HandBrakeXMedia Recode ,などのエンコーダーを使用すれば動画ファイルに変換でき、ImgBurnBurnAwear を使用すれば ISO イメージファイルへの出力も可能。

AACS で保護されている Blu-ray に関しては DVDFabLeawo などから販売されている AACSの解除機能を実装している有料ソフトでリッピングが可能。

リッピングソフトは主に コピー元を分析し エンコード(変換)を行いながら目的のサイズに合わせたファイルを生成する。
ソフトによってはディスクの内容を編集でき、メニューを無くして本編だけを抽出したり 字幕や音声の選択も可能になっている。

圧縮率を少しでも抑えるためには メニューや不要な字幕、音声を省略することで 本編で使用する容量を増やすことができるため、画質の劣化対策としては最も効果的。

PC での再生だけであれば Leawo が提供している無料のメディアプレーヤーLeawo Blu-ray Player は保護された Blu-ray ディスクの再生もサポートしているが、 ドライブに Blu-ray セットすると自動的に AACS を解除する DVDFab Passkey for Blu-ray を利用すると パソコンで Blu-ray を DVD のように取り扱うことが可能になる。

ただ、AACSの保護解除機能に絞れば DVDFab Passkey for Blu-ray よりも DVDFab Blu-rayコピー が優秀。

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