自転車のボトムブラケット(BB)とクランク交換


BBと表記されることが多い「ボトムブラケット」は、ペダルを漕いだ際に回転する部分で、クランクはBBに固定することになる。

ボトムブラケット(BB)は複数の種類が存在するが、最も一般的なのがクランクの接合部分が四角い「スクエア」タイプで、サイズは主に「68mm」「70mm」「73mm」があり、使用しているフレームによってサイズが決まってくる。

サイズは実際にノギスなどで計測しても良いのだが、使用されている既存BBや自転車のスペック表で確認したほうが確実。

BBは「ボトムブラケットシェル」と呼ばれる横向きのパイプ内に入っている。

BB交換時にはフレームの合わせたサイズの選定と同時に、使用するクランクセットの軸長に合わせる必要がある。

「軸長」はBBの両端にあるクランクを固定するシャフトの端から端の長さで、クランクセットによって適合する軸長は異なってくる。

そのため既存のクランクセットを利用してBBのみを交換する場合は、現在使用しているBBと同じ軸長のものが必要で、クランクセットを交換する場合は、新たに使用するクランクセットに適合したBBを選定する。

また、スクエアタイプBBとクランクセットを交換する場合は、フロントとリアのチェーンラインを合わせる必要があり、慎重を期すると手間暇がかかるので、ネットの情報を参考に、同じモデルのフレームと互換性のあるパーツを探すのが手っ取り早いかも。

チェーンラインの計算方法



使用工具とパーツ

BBやクランクの交換には専用工具が必要になる。

ペダルレンチ

クランクからペダルを取り外す際に使用する専用工具。

クランクリムーバー

クランクリムーバーは文字通りクランクを外すための工具で、「コッタレス抜き」ともいう。

BBツール(BB抜き)

ボトムブラケットを取り外す(取り付ける)ための専用工具。

キーレンチ

クランクを外す際に必要。
トルクレンチのみでも可。

トルクレンチ

締め付けトルクの調整に必須。

デュラエースグリス

BBをセットする際などに使用。

クランクセット

オリジナルのクランクセットのサイズは170mmだったため、同じ170mmで8速対応、ガード付きの「シマノ ALTUS」を使用。

ボトムブラケット(BB)

クランクセットが軸長が123mmのため、68cm LL123のメーカー推奨「シマノ BB-UN26」を使用。

クランクの取り外しと取り付け

クランクセットの交換、BBの交換、フロントディレイラーの交換などの際には、まずクランクを外さないといけないが、クランクの取り外しには専用工具が必要。

既存のクランクからペダルレンチを使用してペダルを外す。
厚みなどが合えばモンキーレンチでも代用可。

ペダルは左右ともペダルを漕ぐ方向の逆側に回して外す。

解説本などには「自転車の後ろにまわり、反対側のクランクを持って回す」と書かれているが、ペダルが固着している時は全く回らないので、ペダルレンチをかました状態でレンチをゴムハンマーなどで軽く叩くと良いかも。

ペダルを外したら、チェーンをギアから外し、クランクの締め付けボルトをキーレンチで緩めていく。

締め付けボルトにカバーが付いている場合のあるので、ボルトが見えない時はカバーを外す。

シティサイクル(ママチャリ)やルック車(なんちゃってMTBなど)の場合は、クランク締付けボルトに14mmのボルトが使用されていることがあり、輪業用ラチェットレンチが必要になる。

クランクリムーバーは、クランクの溝にパーツを取り付け、BBのシャフトに当てるパーツをねじ込むことで、クランクが押されるという仕組みになっている。

ペドロスのクランクリムーバーには、BBのシャフトを押すパーツがスクエア用とオクタリンク・ISIS用があるので、パーツの付け違いに要注意。

BBのシャフトが四角いスクエアタイプの場合は、上図の細い方を使用する。

クランクリムーバーを手で締め込む。

更にモンキーレンチでしっかりと締め込む。

クランクリムーバーの締め付けパーツをねじ込んでいく。
先端がBBのシャフトに当たると急に硬くなるが、回り始めると後はクランクが徐々に外れてくる。

クランクが外れるとBBのシャフト露出する。
同じ要領で反対側のクランクを外したら完了。

BBを交換しない場合は、パーツクリーナーなどで露出したBBのシャフトの汚れを取り除き、グリスをシャフトに塗布する。

新しいクランクを取り付け、締付けボルトを指定トルクで固定したら換装終了。

シマノの場合は締め付けトルクは「5 – 7 N-m」。

新しいクランクにグリスが付いていない場合は、締付けボルトにもグリスを塗布しておく。

ボトムブラケット(BB)の取り外しと取り付け

ボトムブラケット(BB)を取り外すには、まずクランクを取り外し、その後でBBツールを使用してBBシェルからボトムブラケットを抜き取る。

クランクを取り外してBBのシャフトを露出させる。

ギアのついているクランク側(右側)でBBツールをしっかりを噛ます。

BBは「左回し」で緩めていく。

BBを摘出。

反対側もBB抜きを使用して同様に取り除く。

BBシェル内部の汚れをパーツクリーナーで取り除く。

新しいBBのネジ山にグリスを塗り、BBシェルに入れ、ある程度まで手で締め込む。

最後にBBツールを使用してしっかりと固定する。

反対側も同様にネジ山にグリスを塗布してBBシェルに入れる。

左側のパーツがプラスティックの場合は、BBツールで締めすぎると破損するので要注意。

これでBBも換装作業が完了。





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