Google連絡先はGmailのアドレス帳がスタンドアロン化した無料のクラウド型アドレス帳。
Google連絡先 の特徴
- Googleアカウントで紐付けして他のサービスで共用
- Gmailから送信した未登録のメールアドレスは自動で登録
- Androidデバイスでは電話帳として利用でき、同期設定すればバックアップにもなる
Google連絡先の仕様
- 最大登録数:25,000 件
- 最大サイズ:画像を除いて 20MB
- 1アドレスの最大サイズ:128 KB
- 1アドレスの最大フィールド数 : 500
- フィールドの最大文字数:1024 文字(メモ を除く)
制限を超えた場合はエラー表示になり、連絡先の更新ができない。
開発元
- 開発ベンダー:Google LLC
- 開発ベンダーの拠点:米国
システム要件
ブラウザは最新バージョンと 1つ前のバージョンのみサポート。
Google連絡先 へのアクセス
Googleのトップページ を開き、右上のアプリメニューから 連絡先 を選択するか、https://contacts.google.com/ へ直接アクセスする。
Gmail のサイドパネルからもアクセスできる。
People との連携
Windows 10は People を起動し、右上の 設定 アイコンから アカウントの追加 で Googleアカウントを追加。
Peopleは Windowsに標準搭載されているアドレス帳で、Windows 11の People は メール に統合された。
Windows 11 は メール を起動して Googleアカウントを追加。
Googleアカウントのログイン情報を入力してアクセスを「許可」。
「完了」で画面を閉じる。
Windows 11 は メール の 連絡先 から People を起動。
アカウントが同期されると Google連絡帳に登録しているアドレスが表示される。
同期はアカウント登録後 数分で自動実行される。
Google連絡先 の使い方
新規登録する場合は左サイドパネルの 連絡先の作成 から 連絡先の作成 を選択。
複数の連絡先を作成 は name<exsample@mail.com> の形式をカンマ区切りで一括登録できる。
Gmail から Google連絡先 に未登録のアドレスにメールを送信すると、送信先のメールアドレスが 連絡先 の その他の連絡先 に自動で追加される。
登録カードは表示項目が 1つでも入力されていれば保存できる。
登録した連絡先の並びは 姓 に入力された アルファベット順 → 平仮名/ カタカナの五十音順 → 漢字の音読み順 になるが、連絡先名やフリガナ を登録すると 姓 よりも優先される。
会社 は登録しても 連絡先の一覧には 表示されないが 検索 の対象になる。
連絡先名 や フリガナ を入力する場合は 姓名 を展開。
連絡先名 は旧バージョンの GoogleContactsで 並べ替えに使用する名前 と表記されていた項目で、連絡先名 に入力した名称は フリガナ(姓)よりも 並び替えの優先度が高い。
Androidアプリ Googleコンタクトでは 連絡先名 が並び替えに使用されず フリガナ が最優先になる。
姓 に(和泉)、連絡先名 に(A商事 和泉)、フリガナ(姓) に(わいずみ)で登録すると、Google連絡先には A商事 和泉 と表示され、並びはアルファベットの A になり、連絡先名 を未入力にすると 和泉 と表示され、 平仮名/ カタカナの五十音順 の わ の並びになる。
登録した連絡先はマウスオーバー で表示される 編集 アイコンから編集可能。
連絡先の削除と除外
削除や除外はマウスオーバー で表示される 3点リーダーから選択。
- 除外
対象の連絡先を非表示にする。 - 削除
選択した連絡先を完全に消去する。
削除 した連絡先は ゴミ箱 に移動し、削除してから 30日後に抹消 される。
連絡先から除外 された連絡先は その他の連絡先 に移動し、除外した連絡先にラベル が付いている場合はラベル からアクセスできる。
Androidアプリの Googleコンタクトでは その他の連絡先 が表示されないため、ラベルのないアドレスは除外するとアクセスできない。
連絡先から除外 されたカードはマウスオーバーで表示される 連絡先に追加 で戻すことができる。
一括削除
連絡先の先頭にあるアバターにマウスカーソルを合わせてチェックする。
アイテムを選択すると上部にメニューが表示され、チェックボックのメニューから すべて を選択で全選択できる。
全選択を一括解除する場合は なし を選択。
削除する連絡先にチェックを入れたらツールアイコンの 3点リーダーから 削除 または 連絡先から除外 を選択。
変更・削除の復元
連絡先を復元するには 設定 アイコンから 変更を元に戻す を選択。
復元できるのは連絡先の変更後 30日以内。
選択項目は 10分前・1時間前・昨日・1週間前・カスタム があり、日時を指定する場合は カスタム を選択。
復元を実行すると全ての連絡先が指定した日時に戻る。
ラベル管理
ラベルは連絡先の管理/ 整理する機能で、左サイドパネルの ラベル の「+」クリックして任意の名称を入力し、既存ラベルはマウスオーバーで表示される 編集 アイコンからラベル名を変更できる。
ラベルは自動で五十音順 になるため、任意の並びにする場合は先頭に数字やアルファベットを使用する。
連絡先の新規登録時にラベルを追加する場合は、上部の ラベル をクリックしてリストから選択。
統合と修正
統合と修正 は旧バージョンで 重複 と表示されていた項目で、姓名・メールアドレス・電話番号 から 重複登録をピックアップして統合や修正ができる。
重複と思われるデータが統合されて表示されるので、統合する場合は「統合」をクリック。
統合しても情報が異なる項目はすべて保存される。
連絡先にチェックを入れてツールアイコンの 統合 から手動で統合することもできる。
インポートとエクスポート
他のアドレス帳で出力した CSVファイルや vCardの取り込みは、左サイドパネルから インポート を選択し、「ファイルを選択」から インポートする CSV/ vCardを指定後に「インポート」。
インポートするアドレスに付けるラベルを付ける場合は 連絡先のインポート でラベルを指定。
データをエクスポートする場合は出力するアドレスを選択し、 3点リーダーから エクスポート 。
エクスポートの設定画面が開くので、出力するファイル形式を選んで「エクスポート」。
備考
クラウド型のアドレス帳なのでオンラインであれば Googleアカウントでアクセスでき、Gmailや Meets、モバイルの連絡帳で共用できるため使い勝手は良いが、2020年以降は金の亡者と化してガスライティング(他人をコントロールしようとする行為)を行っている Googleにデータを預けることに一抹の不安がある。
関連記事
パソコンとのストリーミング同期とミラーリング同期が可能で、バージョン履歴からの復元やファイル共有をサポートしている Googleが提供している無償オンラインストレージサービス
クラウド上の Googleドライブとパソコン間でのストリーミングやミラーリング同期が可能で、バージョン履歴からの復元やファイル共有をサポートしているデスクトップアプリ
インターネット上から自動収集される語彙で 変換に使用される辞書が作成さるため、登録されている語彙が豊富で変換精度が高い Google が開発している日本語IME
Google の各種サービス利用に必要な アカウントの作成と、Google が収集しているユーザーの行動履歴や広告設定のほか、サードパーティアプリのアクセス権、本人認証の設定などを紹介