Windows 7 インストール時の問題
- クリーンインストールした Windows 7 SP1では Windows Updateが利用できないため、更新プログラムのインストールが必要
- デフォルトのブラウザ IE 8ではウェブサイトにアクセスできないため、Windows 7をサポートしたブラウザのインストールが必要
- 2016年以降にリリースされているパソコンにインストールする場合は、PS/2 ポートと SATA接続の DVDドライブが必須
- 2016年以降にリリースされているパソコンで使用する場合は、使用環境にインストール可能な Windows 7 用のドライバが提供されているか要確認
Windows 7は USB 3.0 をサポートしていないため、USB 2.0ポートがないパソコンでは USBドライブを認識できない。
- 仮想マシンについては Oracle VM VirtualBox のインストールと使い方 を参照。
Windows 7 の入手方法
以前は Microsoft ダウンロードセンター で Windows 7のプロダクトキーを入力して ISOファイルをダウンロードできていたが、サポート終了により現在はダウンロードできないため、倫理・利用規約・著作権・セキュリティリスクなどの問題を無視することになるが、日本語版の Windows 7 Home Premium・Professional・Ultimate の ISOファイルは Internet Archive から入手できる。
インストールする際は正規のプロダクトキーが必要。
ダウンロードページの右にある DOWNLOAD OPTIONS の ISO IMAGE をクリックして ISOファイルをダウンロード。
インストールメディアの作成
Rufus や ImgBurn などを使用してインストールメディアを作成する。
- USBメモリを使用する場合は Rufus のインストールと使い方 を参照。
- DVD-Rを使用する場合は ImgBurn のインストールと使い方 を参照。
Rufus を使用して USBドライブのインストールメディアを作成する場合は USB 2.0 以下を使用し、パーティション構成は MBR で 作成する。
KB3138612 の取得
Windows 7 SP1をクリーンインストールすると Windows Updateが利用できないため、事前にWindows Update カタログ から Windows 7用更新プログラム KB3138612 をダウンロードする。
Windows 7 SP1のインストールメディアには KB3138612 が未インストールのため、Windows Update を実行すると 8007000E や 80072EFE で エラー になる。
Windows Update カタログ から KB3138612 をダウンロードして USBメモリなどにコピーする。
32bit 版 は Windows7 更新プログラム (kb3138612) 、64bit版は Windows7 for x64-Based System 用更新プログラム (kb3138612) をダウンロード。
Windows 7 のインストール
Windows 7には USB 3.0のドライバ(xHCI)が入っていないため、Windows 7をサポートしていない CPUやマザーボードでは USB接続の周辺機器が使用できない。
- Windows7 未サポートの CPUにインストールする場合は Ryzen 搭載 PC にWindows 7 をインストール を参照。
インストールメディア(仮想環境では ISOファイル)から Windows 7を起動。
「今すぐインストール」をクリック。
Internet Archive からダウンロードした Windows 7 SP1 All In One を使用している場合はすべてのエディションが表示されるので、プロダクトキーを所有しているエディションを選択後、ライセンス条項に同意してインストールする。
Windows Update
事前にダウンロードした KB3138612 を開いてインストールし、指示に従ってパソコンを再起動。
Windows Update で更新の確認を実行すると正常に更新プログラムを認識するので「更新プログラムのインストール」を実行。
使用許諾書に問題なければ「同意します」をチェックし、「完了」で Windows Updateの更新処理が開始する。
プログラムの更新エラーが発生するので再起動と更新の確認を何度か繰り返すと、KB4493132・KB4516065・KB4535102 がインストールできずエラーになる。
ブラウザが IE11に更新されているので、ブラウザを開いて Microsoft カタログ から 2019-03×64 ベース システム用 Windows 7サービス スタック更新プログラム(KB4490628)をインストールして パソコンを再起動し、再度 Windows Update を実行。
更新が正常にインストールされたら再起動し、更に Windows Updateを実行。
ブラウザが IE11から Edgeに更新される。
利用できる重要な更新プログラムはありません と表示されたら完了。
更新ファイル適用後 再起動すると、 Windows 7のフラッグが表示されてからブラックアウトしたような状態になるが、数分待てば 起動する。
KB4493132 がインストールされると起動時に お使いの Windows 7のサポートは終了しています と表示されるようになる。
ライセンス認証
コンピュータ の プロパティ を開くか、コントロールパネル の システムとセキュリティ から システム を開き、Windows ライセンス認証 のリンクをクリックして ライセンス認証 を実行。
ライセンスが認証されたら セットアップ完了。
Windows 7 はプリインストールされている OSのプロダクトキーでもライセンス認証が可能だが、プリインストールされている OS のプロダクトキー再利用は規約違反 になる。
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