Windows 10 のライセンス
Windows 10にはデジタルライセンス認証と従来のプロダクトキーによる認証があり、デジタルライセンス認証はパソコンのハードウェアと Windows 10 が紐付けられ、汎用プロダクトキーが使用されている。
汎用プロダクトキー
- Windows 10 Home の汎用プロダクトキー
YTMG3-N6DKC-DKB77-7M9GH-8HVX7
T49TD-6VFBW-VV7HY-B2PXY-MY47H - Windows 10 Pro の汎用プロダクトキー
VK7JG-NPHTM-C97JM-9MPGT-3V66T
T49TD-6VFBW-VV7HY-B2PXY-MY47H - Windows 10 Home の汎用 OEMプロダクトキー
37GNV-YCQVD-38XP9-T848R-FC2HD - Windows 10 Pro の汎用 OEMプロダクトキー
NF6HC-QH89W-F8WYV-WWXV4-WFG6P
汎用プロダクトキーではライセンスは認証されない。
Windows 10 の初期化
Windows 10 は Windows の初期化 というインストールメディアが不要なクリーンインストール機能を実装している。
- Windowsの初期化については Windows 10/ 11 の リセット(初期化)を参照。
ダウンロード
システム要件
- CPU:1GHz 以上
- RAM:2GB 以上
- HDD:20GB 以上の空き容量
- グラフィックカード:DirectX 9 以上
- ディスプレイ:800 x 600 以上
Microsoftアカウント
インストールメディアを使用して無償アップグレードしたパソコンにクリーンインストールする場合は、デジタルライセンス認証が通らない場合に備え、クリーンインストールの前に Microsoftアカウントの管理画面を確認する。
スタート から 設定 を開き、アカウント名の下にある Microsoftアカウント のリンクから Microsoftアカウントにサインイン。
管理画面の デバイス の項目に使用しているパソコンが登録されているか確認。
インストールメディアの作成
公式サイト の「ツールを今すぐダウンロード」からプログラムをダウンロード。
ダウンロードした MediaCreationTool を開く。
ユーザーアカウント制御のプロンプトが表示されたら「はい」で許可。
ライセンス 条項 に問題なければ「同意する」。
別の PCのインストールメディアを作成する を選択。
この PCにおすすめのオプションを使う のチェックを外すと各項目が変更可能になるので、 クリーンインストールするパソコンと同じ アーキテクチャを選択するか、アーキテクチャが不明な場合は 両方 を選択。
USBフラッシュ ドライブ と ISOファイル の選択画面になるので、 USBメモリを使用する場合は USBフラッシュ ドライブ を選択。
DVD-Rで起動ディスクを作成する場合は ISOファイルを選択し、Windows 10の ISOファイルをダウンロード後 ライティングソフトを使用して DVD-R に書き込む。
USBメモリが認識されるとリムーバブルドライブの一覧に表示されるので、Windowsを書き込む USBメモリを選択して「次へ」。
相性の問題などで Windowsのセットアップウィザードが USBメモリを認識しない場合は、ISOファイルで出力後 Rufus を使用して USBメモリに書き込む。
Windows 10のダウンロードが開始。
「完了」で USBのインストール メディアが完成。
Windows 10 のクリーンインストール
インストールメディアをパソコンにセットして電源を入れ、Windowsが起動する前に Boot メニューを開き、一覧からインストールメディアを選択 するか、BIOS/ UEFIで 1st Bootドライブの設定を変更する。
起動設定が正しくできていれば Windowsのセットアップが開始する。
「今すぐインストール」をクリック。
ライセンス認証でプロダクトキーの入力を求められるので、無償アップグレードした場合は プロダクトキーがありません をクリック。
インストール するエディションを選択。
ライセンス条項 に問題なければ「同意します」をチェックして「次へ」。
カスタム: Windowsのみをインストールする を選択。
既存のパーティションが表示されるので、Windowsがインストールされているパーティション・システムパーティション・回復パーティションを削除 し、未割り当ての領域 を選択して「次へ」。
Windowsのインストール が開始。
BIOS/ UEFIの Boot設定を変更している場合は、Windows 10のセットアップ 完了後に BIOS/ UEFIを起動して 1st Bootに Windowsをインストール したドライブを指定。
ライセンス認証の確認
スタート の 設定 から 更新とセキュリティ を開く。
左サイドバーの ライセンス認証 を選択し、ライセンス認証 の項目に Windowsはデジタルライセンス によってライセンス認証 されています と表示されていればインストール 完了。
ライセンス認証に失敗する場合
無償アップグレードした時のハードウェア構成を変更したパソコンで プロダクトキーがありません を選択してインストール を実行すると、異なるパソコンだと認識されるためデジタルライセンス認証に失敗する。
クローン化した SSD/ HDDを構成の異なるパソコンで使用した場合も同様で、クローン化したドライブ接続時はライセンス認証されているが、クリーンインストールを実行すると認証が通らなくなる。
ライセンス 認証が通らなかった場合はエラーコード 0x803F7001 で Windows はライセンス認証されていません と表示される。
Microsoftアカウントを使用して再認証する
Microsoftアカウントにパソコンを紐づけしている場合は、ライセンス認証画面の トラブルシューティング から Microsoftアカウントにアクセスしてライセンス認証する。
PCベンダーの OEM版 Windowsや OEM版のプロダクトキーを使用して認証した Windowsは、Microsoftアカウントを使用してライセンスを他のパソコンに移行すると利用規約違反になる。
設定 の 更新とセキュリティ からライセンス 認証 画面にある トラブルシューティング をクリック。
トラブルシューティングが完了してもライセンス 認証 は通らないので、このデバイス上のハードウェアを最近変更しました をクリック。
Microsoftアカウントのログイン情報を入力。
Microsoftアカウントに登録されているパソコンが表示されるので、現在使用中のデバイスは、これです をチェックして「アクティブ化」をクリック。
問題なければライセンス認証されて完了。
Microsoftアカウントに紐づけしていない場合
パソコンを Microsoftアカウントに紐付けせずクリーンインストールをした場合は、 Windows 7/ Windows 8(8.1)の正規プロダクトキー でライセンスを再認証できる。
設定 の 更新とセキュリティ からライセンス 認証 画面にある プロダクトキーの変更 をクリック。
ライセンス認証画面と同時に プロダクトキーの入力 画面が開くので、Windows 7/ 8(8.1)のプロダクトキー を入力して「次へ」。
Windowsのライセンス認証 画面になるので「ライセンス認証」をクリック。
入力したプロダクトキー が有効であればライセンス認証されて完了。
Windows 7/ 8(8.1)のライセンス認証でインストール ID が表示され、電話の自動音声でライセンス認証を行ったものは認証が拒否される。
Windows 10では電話の自動音声によるライセンス認証が未サポートのため、Windows 7/ 8.xのライセンス認証 が通らない場合は、Windows 7/ 8.xをクリーンインストールしてから Windows 10 に無償アップグレード すれば、新たな構成のパソコンでライセンス認証された Windows 10が利用できる。
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