多くのツールを実装した無料のオールインワンのディスクメンテナンス フリーソフト
HDCleaner はドイツの Kurt Zimmermann 氏が開発している ディスク メンテナンス のトータルソリューション アプリ。
不要ファイル , レジストリの削除 , データの完全消去 , ディスクのデフラグ , ファイル分割 , ファイルの復元 , ファイルの暗号化 などの機能を実装している。
システム要件
バージョン 1. 325 現在
OS:Windows XP / Vista / 7 / 8 / 8.1 / 10 ( 32 & 64bit )
ソフトの入手先
KurtZimmermann HDCleaner 公式 サイト
HDCleaner のインストール
インストーラーに アドウェア や サードパーティ製アプリは含まれておらず、セットアップも日本語化されていて1画面で完了するので ビギナーでも安心。
KurtZimmermann HDCleaner の公式サイトにアクセスして「 Download 」をクリック。
「 Download HDCleaner.exe 」をクリックしてインストーラーをダウンロード。
ダウンロードした インストーラーを起動。
ユーザーアカウント制御のダイアログが表示されたら「 はい 」で許可。
追加するタスクを選択 と インストール先の指定。
こだわりがなければデフォルト設定のまま、使用許諾契約書を確認して 問題なければ「 インストール 」をクリック。
復元ポイントを作成して インストールが実行される。
「 フィニッシュ 」をクリックすると HDCleaner が起動する。
HDCleaner の使い方
HDCleaner にはメイン機能になる 不要ファイル ( ジャンクファイル ) の削除のほか、ディスク管理ソフトが実装している データの完全削除 や ディスククローン , ファイル分割 や ファイルの暗号化などのモジュールを利用できる。
公式サイトのサポートで 使い方 や 機能の詳細が記載されているので要参照。
ダッシュボード
「 ダッシュボード 」では HDCleaner や PC の状態が確認できる。
合計クリーニング済み ( Cleanup Summary )
HDCleaner で実行した「 クリーニング 」の アクティビティを表示
デバイスのパフォーマンスと健全性 ( Device performance and integrity )
デバイスドライバの問題を検出。
問題が検出された場合は「 情報 」で該当のデバイスを確認できる。
ブートアップとシャットダウン ( System start & shutdown )
PC を 起動する際の所要時間 と シャットダウンに要した時間を表示。
「 情報 」で起動 や 終了のパフォーマンスに悪影響を与えているプロセスを確認できる。
ハードドライブの状態 ( Disk status )
ディスクドライブのエラーチェックを行い 必要に応じて修復する。
「 情報 」で詳細情報を確認できる。
インストールされたセキュリティソフト ( Installed security software )
PC にインストールされている「 ウイルス対策 」「 スパイウェア対策 」「 ファイアウォール 」と Windows 標準機能の「 システムの復元 」の状態を確認できる。
「 システムの復元 」が無効の場合は「 有効 」のリンク表示され クリックすると有効になる。
セキュリティセンター ( Security center )
重要なセキュリティ項目を監視してステータスを表示。
最新の状態に更新されていない場合などに警告がでる。
システムインフォメーション ( System information )
PC が実装しているハードウェア や OS の情報を表示。
クリーニング
「 クリーニング 」は HDCleaner の基本機能で 不要ファイル ( ジャンクファイル ) を削除する。
左ナビゲーションバーの「 オプション 」にある「 言語 」リストで「 English 」を選択後に「 Apply 」で言語を変更。
「 クリーニング 」は「 Simple 」「 Default 」「 Advanced 」の 3モード になっている。
Simple cleanup
「 Simple cleanup 」は ウェブブラウザのキャッシュ や 履歴 , Cookie 、 ゴミ箱を空にする 、システムやアプリの一時ファイル など最も一般的な 不要ファイルを削除する。
スキャン項目は選択できるが デフォルトのままで問題ない。
起動している ブラウザ や アプリは終了後 「 Clean Up Now 」をクリックすると対象項目のクリーニングが開始する。
前の画面に戻る場合は 左下の「 Show cleanup Wizard 」をクリック。
削除したファイル数とサイズが表示されて完了。
Default cleanup
「 Default cleanup 」は「 ブラウザ 」「 システム 」「 プラグイン ( アプリ ) 」「 レジストリ 」に分かれており 削除する項目をユーザーが設定できる。
実行する「 ブラウザ 」「 システム 」「 プラグイン 」「 レジストリ 」の各クリーナーはボタンで 有効 / 無効 の切り替えを行う。
クリーナーの対象になっている項目は「 Settings… 」で確認できる。
初期設定で削除対象になっている項目のほか 削除する項目にチェックを入れる。
※項目に保存されているパスワードの削除があるので要注意
削除項目を選択したら「 Analyze Now 」をクリックして対象項目の分析を実行。
「 Clean up the PC 」をクリックすると分析後に削除が実行される。
分析結果が表示され「 Details…」で削除されるファイルの確認ができる。
検出された項目の削除を実行する場合は「 Clean up the PC 」。
クリーニングが完了。
Advanced cleanup
「 Advanced cleanup 」は プリフェッチデータ や フォントキャッシュ など 通常は 削除が不要な項目が含まれる パワーユーザー向けの エキスパートモードで、操作は「 Default cleanup 」と同じ。
シュレッダー
「 シュレッダー 」は データの完全削除 を実行するメニューで「 ファイル 」「 空き領域 」「 パーティション 」「 ディスク全体 」が選択できる。
「 シュレッダー 」は「 空きマーク 」が付いた領域を上書きすることで 残っているデータが破壊され 回復できなくなる。
抹消方法はデフォルトで 米国 国防総省 が過去に使用 ( 現在は 国防総省を含め 国家機密を扱う機関では物理破壊を含めた別の抹消方法を採用 ) していた データ抹消規格「 DoD 5220.22-M 」が設定されている。
ファイルを完全に削除
個人情報 や 機密情報 など外部に漏洩すると問題になる ファイル や フォルダ を抹消する。
抹消するオブジェクトは ドラッグ・アンド・ドロップで追加。
追加したファイルを取り消す場合は 対象を選択して下部にある「 削除 」。
「 シュレッドファイル 」で実行。
オブジェクトの抹消が完了すると 作業ウインドウが閉じる。
抹消方法 ( ワイプメソッド ) を変更する場合は「 オプション 」でリストから選択。
固定値 ( 0 , 1 ) や 乱数 を 7 回 書き込むもので、抹消の安全性と処理速度のバランスがよいワイプメソッド。
Peseudo random Data ( 擬似ランダムデータ )
乱数を上書きするワイプメソッド 。上書き回数は表示がないため不明。
US DoD 5220.22-M (8-306./E )
固定値 や 乱数 を 3回書き込む ワイプメソッド で、「 US DoD 5220.22-M (8-306./E, C & E) 」と比較して 処理速度は早いが安全性が劣る。
Schneier’s 7 pass
米国の暗号研究者 ブルース・シュナイアー氏が定めたアルゴリズムで「 US DoD 5220.22-M (8-306./E, C & E) 」と同じく固定値 ( 0 , 1 ) や 乱数 を 7 回 書き込む ワイプメソッド 。Gutmann
固定値 ( 0 , 1 ) と 乱数が混在したものを 最大 35 回 書き込むもので、安全性は最も高いが処理に時間を要する。
ワイプフリースペース
ディスクの空き領域に対してワイプメソッドを実行する。
対象のディスクを選択して「 WipeFreeSpace 」で実行。
ワイプメソッドは「 ファイルを完全に削除 」と同じく「 オプション 」で変更できる。
パーティションのすべてのデータを上書きする
ディスクのパーティションに対してワイプメソッドを実行する。
対象のディスクを選択して「 ワイプパーティション 」で実行。
ハードディスクの確実な消去法 ( SECURE DELETION of data carriers )
「 SECURE DELETION 」では データを抹消するディスクが SSD と HDD で動作が異なり、SSD の場合は すべてのデータを削除した後 セル ( 記憶素子 ) を空としてマークするので 工場出荷時の状態になり、HDD は指定したワイプメソッドで パーティションを含め ディスク上のデータを完全に抹消する。
ディスクは パーティションスタイルを変更する場合は「 パーティショニングスタイル 」から MBR / GPT を選択して「 Apply 」。
ディスクのデータを抹消する場合は 対象のディスクを選択して「 ワイプボリューム 」をクリック。
「 消去 」と入力して「 OK 」で処理が開始する。
ワイプを実行すると「 初期化されていないディスク 」になるので 使用する場合は ディスクの初期化とボリュームの作成が必要。
「 SECURE DELETION 」のみ ワイプメソッドが他のメニューと異なり「 Zero Bytes – 1Pass 」がデフォルトになっている。
システム
「 システム 」では 主に Widnows が実装している機能を補完するメニューのほか、ブラウザヘルパーオブジェクトの確認と非アクティブ化 や 削除 ができる。
アンインストーラー
Windows 標準の「 プログラムと機能 」と同等のアンインストーラー。
システム回復
Widnows 標準の「 システム復元ポイント 」にロールバックする機能で、保護するドライブの設定 や復元ポイントの作成 や 復元ポイントの削除などの操作も可能。
システム情報
システムパラメータとソフトウェアの情報を表示。
「 ライセンス 」の項目で Windows の プロダクトキーの確認も可能。
スタートアッププログラム
Windows 起動時に自動実行される プログラムの確認 と 自動実行の停止 ( 無効化 ) , 自動実行の削除 などが行える。
ブラウザヘルパーオブジェクト ( BHO )
BHO は Internet Explorer や Windows エクスプローラで使用するプログラムの総称で、便利なブラウザの拡張機能のほか アドウェア や スパイウェアの BHO もある。
HDCleaner の BHO では インストールされている BHO が一覧表示され、プログラムの 非アクティブ化 や 削除 ができる。
Hardware information
パソコンのハードウェア情報を表示。
HDD
HDD では ディスクメンテナンス 関連メニューが実行できる。
DiskDoctor
「 DiskDoctor 」は Windows に実装されている「 ckdisk 」と同く、検査 / 修復するのは「 ファイルシステム 」で 不良セクタの 検査 / 修復 も設定で追加できる。
DiskAnalysis
ディスク分析 は ファイルサイズが大きい 動画 / 音声 / 画像 / アーカイブ ファイル などを検出する。
Duplicate files ( 重複ファイル検索 )
「 Duplicate files 」は指定した条件に基づき ドライブを検索して重複ファイルを検出する。
ディスクから重要でないファイルを削除する
Windows が生成する 一時ファイル や 破損ファイル ( .tep / .temp / .gid / .chk / .~ ) を検出して削除する。
ディスクのデフラグ
対象のドライブが SSD の場合は 削除されたブロックを「 空 」としてマークし、HDD の場合は 断片化しているデータの並び替えを実行する。
Bad Links
無効なショートカットを 検出して 修復 / 削除する。
ページファイリング
メモリ不足が発生した際に RAM に格納できないデータを SSD / HDD へ退避させる スワップファイルの設定。
デフォルトで自動管理になっている。
ディスクスペースアナライザー
ディスクの使用状況が確認できる。
ツール
「 ツール 」のは「 削除されたファイルの復元」「 ファイルの暗号化 」「 ファイルの分割 」「 ファイルのリネーム 」のほか 代替データストリーム ( Alternate Data Stream ) のスキャンができる。
削除されたファイルを復元する
「ゴミ箱を空 」にして削除したファイルの復元を試みる。
ドライブを指定して「 今すぐスキャン 」を実行すると削除されたファイルがリストアップされる。
「 状態 」が「 優れた 」または「 良い 」ファイルは回復できる可能性が高いが「 不良 」はすでにファイルが破損しているので回復は難しい。
AES – 暗号化ファイル
任意のファイルをパスワード保護して暗号化する。
任意のファイル ( フォルダは不可 ) を追加後 パスワードを設定して「 エンコード 」を実行すると 元の拡張子に .aes の拡張子が追加されてファイルが暗号化される。
暗号化されたファイルを開く場合は 暗号化と 逆の手順で「 デコード 」を実行。
ADS スキャナ
通常のセキュリティソフトではスキャンされない ADS のスキャンを行いリストアップする。
「 危険 」「 不審 」なストリームが検出された場合は スキャン結果に表示される「 脅威の分析 」を参考に 削除などを行う。
DirToHTML
フォルダ や ファイルのリストを テキスト または HTML で出力する。
ファイルスプリッタ
ファイルを任意のサイズに分割することができ、分割ファイルと同時に生成されるパッチファイル開くことで HDCleaner がインストールされていない環境でも 自己結合 が可能になっている。
ファイル名変更
シンプルなリネームツール。
Exif や メタデータ を検出してのリネームはできないが、任意の ファイル名で連番をつけたり、ファイル名の一部を置換したい際には便利。
レジストリ
「 レジストリ 」では レジストリの検索 , レジストリのバックアップ , 再構築 が実行可能。
レジストリの検索
条件を指定してレジストリの検索を行う。
Windowsレジストリのバックアップと復元
レジストリのバックアップと バックアップからのリストアを行う。
デフラグの登録
レジストリを再編成して最適化する。
モニタリング
メモリやシステム、ブラウザの監視設定が可能。
デフォルト設定でモニタリングは無効になっているので、監視させる項目にチェックし 左下の「 監視を有効にする 」をチェックを入れて「 Apply 」。
モニタリングが有効になると HDCleaner が常駐して タスクトレイに アイコンが表示される。
バックアップセンター
HDCleaner は「 クリーニング 」を実行する際に 自動生成した バックアップファイル から回復を行う。
復元したいバックアップを選択して「 リストア 」。
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