EaseUS Todo Backup Homeは通常のバックアップ機能のほかにシステムの移行やクローンなどをサポートしたバックアップソリューション。
EaseUS Todo Backup Home の特徴
- ドライブやファイルのバックアップを自動化し、リアルタイムをサポートした双方向同期にも対応
- 増分・差分バックアップとバックアップデータの自動削除をサポート
- システムドライブのクローンや既存データを使用して新しいシステムドライブの作成が可能
- Windowsが起動しない場合はブータブルメディアでシステムバックアップから復元
- バックアップデータをマルウェアなどの脅威から保護
- Chromeブラウザ・Outlookメールのデータをバックアップ
EaseUS Todo Backup は独自のイメージファイル(.pbd)でバックアップデータを保存する。
開発元
- 開発元:CHENGDU YIWO Tech Co., Ltd
- 開発元の拠点:中国
ダウンロード
30日の無料体験期間はあるが、利用できる機能は Todo Backup Free と同じ。
システム要件
- バージョン:16.4
- OS: Windows XP/ Vista/ 7/ 8.x/ 10/ 11
- CPU:x86系 500 MHz 以上
- RAM:1GB 以上
x86系 500MHzクラスの CPUは 2000年前後にリリースされた PentiumⅢや Celeron、Athlon(K7)や Duron といったモデル。
インストール
公式サイト の「無料ダウンロード」をクリック。
ダウンロードしたインストーラーを起動し、ユーザーアカウント制御のプロンプトが表示されたら「はい」で許可。
使用許諾書とプライバシーポリシー に問題なければ「今すぐインストールする」でインストールを実行
カスタムインストール では使用言語とプログラムの保存先を変更できる。
インストールが完了したら「今すぐ始める」。
EaseUS Todo Backup が利用可能になる。
通知に広告が表示された場合は 今後表示しない にチェックを入れて閉じる。
設定
右上にある メニューリストから 設定 を選択。
不要な項目を無効にする。
- ユーザーエクスペリエンス向上プログラムに参加
使用状況やパソコンの情報などを匿名のデータ送信 - EaseUS Todo Backupトレイを有効にする
閉じるボタンで終了せずにシステムトレイに常駐する
「EaseUS Todo Backupトレイを有効にする」は有効にしておく。
緊急ディスクの作成
ホーム画面の右上にある ツール から ブータブルディスクの作成 を選択。
緊急ディスクは Windowsが起動しない時に使用する起動メディアで、パソコンに保存されているバックアップデータにアクセスし、システムバックアップからの復旧を実行する。
USBドライブか CD-R/ DVD-Rをパソコンにセットし、使用するメディアを選択して「作成」。
緊急ディスクのデータサイズは 500MBほど。
EaseUS Todo Backup で USBドライブや CD /DVD の作成に失敗する場合は ISO を選択して ISOイメージファイルを作成し、USBドライブは Rufus、CD/ DVD は ImgBurn などブートメディアを作成できるアプリを使用して作成する。
EaseUS Todo Backup Home の使い方
EaseUS Todo Backup を起動し、ユーザーアカウント制御のプロンプトが表示されたら「はい」で許可。
ホーム画面の「バックアップを作成」をクリック。
バックアップの対象をファイル・ディスク・システム から選択し、ファイル・ディスク はバックアップするアイテムを指定。
- ファイル
ユーザーファイルのバックアップ機能 で、 指定した フォルダ / ファイル をバックアップ。 - ディスク
ディスクやパーティション をバックアップ。 - システム
Windows が動作するために必要な未割り当てのパーティションを含め Cドライブ の ファイルをすべて バックアップ。 - アプリケーションデータ
Outlookなどサポートしてアプリのデータをバックアップ。
バックアップ先は Cドライブの My Backups フォルダになっているので、アイコンをクリックしてバックアップ先を指定。
- ローカルドライブ
バックアップデータをローカルドライブに保存。 - EaseUS クラウド
バックアップデータをEaseUSが提供している有料のクラウドストレージに保存。
利用する場合はアカウントの作成とEaseUS Todo Backup Home & Cloud の購入が必要。 - ネットワーク
バックアップデータを NASや FTP接続のサーバ、 Dropbox・Googleドライブ・OneDrive などのクラウドストレージに保存。 - セキュリティゾーン
指定したドライブに暗号化されたパーティションを作成してバックアップデータを保存。
バックアップデータをマルウェアの攻撃から保護する。
バックアップデータはシステムドライブ以外の場所への保存を推奨。
バックアップ先を指定したら「今すぐバックアップ」でバックアップを実行。
スケジュール
ホーム画面の左サイドパネルからスケジュールを設定するタスクを選択し、次回のバックアップ に表示されている スケジュールがありません のリンクをクリック。
バックアップのタイミングを左サイドパネルの 毎日・毎週・毎月・イベント時 から選択し、実行する日時を設定。
「イベント時」ではバックアップのタイミングにシステムの起動/ 終了時、ログオフ/ ログインを選択できる。
バックアップ方法 を選択し、増分 選択時は必要に応じてフルバックアップ(完全)を実行するタイミングを設定。
- 完全
毎回すべてのファイルのバックアップ を実行するため バックアップにかかる時間も長く、保存先の空き容量も圧迫するが、すべてのバックアップ ファイルから復元が可能なため、一部のファイルが破損していても 他のファイルで回復できる。 - 増分
「完全」で実行したバックアップ ファイルからファイルの変更履歴をバックアップしていくもので、バックアップが短時間で実行でき、ファイルサイズも小さく最も効率が良い反面、最新の状態に回復するためには すべての増分バックアップ ファイルが必要で、途中のファイルが欠損していると完全バックアップから欠損したファイルまでの状態にしか回復できない。 - 差分
「増分」を冗長化したもので「完全」から変更されたファイルを全てバックアップしていくため、「増分」よりもバックアップの時間が長く、ディスク容量を使用するが、回復時にすべてのバックアップファイルを必要とせず、「完全」と最新の差分バックアップ ファイルで回復が可能。
バックアップのイメージファイルは削除されず全て保存されるが、イメージの保存設定 を 有効 にすると、設定した条件に従ってファイルを自動的に削除できる。
バックアップフォルダー で バックアップフィルター を有効にし、一時ファイルなどのジャンクファイルや 不要なファイルをバックアップの対象から除外する。
デフォルト設定で一般的に不要なファイルとフォルダは登録されているが、ファイル拡張子や パスを指定して追加できる。
バックアップ保護
ツール から バックアップ保護 を選択。
バックアップ保護 はバックアップファイルの読込み/ 書込みを EaseUS Todo Backupに制限し、マルウェアなどによる不正な改ざんから保護する機能。
保護するドライブを選択して「有効にする」。
バックアップタスクの削除
削除するタスクを選択してコンテキストメニュー(右クリックメニュー)から バックアップを削除 で タスクが削除される。
バックアップデータを同時に削除する場合は「イメージファイルの削除」を有効にする。
イメージをチェック
ツール の イメージをチェック を開き、参照 からバックアップファイル(.pbd)を選択するとエラーチェックを実行できる。
EaseUS Todo Backup からの復元
復元するタスクを選択して「復元」をクリックするか 参照元を復元 から直接イメージファイルを指定。
ファイル
復元するデータは既存ファイルへの上書きや、別の場所を指定して保存することができ、バックアップデータに含まれる特定のフォルダ/ ファイルを指定して復元することも可能。
ディスク
ディスク のバックアップデータは復元するバージョンとモードを選択する。
- ディスクパーティションモード
ディスク全体やパーティションを指定して復元。 - ファイルモード
バックアップデータに含まれている特定の フォルダ / ファイル を指定して復元。
ディスク/ パーティションの復元は再起動が必要で、再起動時にディスクが上書きされる。
同時に複数のディスクをバックアップ していても復元時は 1つずつリカバリが必要で、ダイナミックディスクのバックアップデータはダイナミックディスクのみ復元でき、ベーシックディスクは指定できない。
ディスクパーティションモード は復元先にディスクやパーティションを指定。
バックアップデータが保存されている ディスクは 復元先 に指定できない。
高度なオプション には復元先のディスクが SSDの場合に使用する SSDに最適化 、ディスクに不良セクタがあると疑われる場合に使用する セクタバイセクタ復元 があり、必要に応じてチェックを入れる。
システムバックアップ
復元するバージョンと復元先のディスクを選択。
ダイナミックディスクのバックアップデータはダイナミックディスクのみ復元可能で、ベーシックディスクは指定できない。
同期
左サイドパネルの「新しい同期を作成」で同期するフォルダを指定し、中央のアイコンをクリックして同期の方向を設定。
「オプション」で同期するタイミングを設定して「今すぐ同期」で実行。
システム移行
システムの移行 はシステムのバックアップデータを別のドライブに展開するモジュールで、ツール から システム移行 を選択し、システムバックアップファイルが保存されている場所を選択。
バックアップデータの展開先ディスクはバックアップデータを展開できる容量があれば、コピー元ディスクよりも容量が少なくても展開できる。
バックアップデータと展開先は同じパーティション形式(GPT/ MBR)でなければ展開できないため、実行前に展開先のディスクはバックアップデータのパーティション形式に変更する。
移行するシステムバックアップファイルを選択して「OK」。
復元するバージョンと展開先のディスクを選択して「次へ」。
ダイアログを確認して「続ける」。
ディスクレイアウトを確認して「実行」で開始。
ダイアログが表示されたら「再起動」で、システムバックアップファイルが指定ディスクに復元され、復元後「完了」をクリックするとパソコンが再起動する。
システムバックアップファイルを展開したディスクを使用する際は、パソコンに接続している他の HDD / SSDをすべて未接続の状態にしてから Windowsを起動し、Cドライブとして認識したらシャットダウンして他の HDD/ SSDを接続する。
クローン
ツール から クローン を開いてメニューを選択し、複製元と複製先のディスクを選択して「実行」。
- クローン
指定したディスクを任意のディスクにパーティション構成を含めて複製。
複製先ディスクは、複製元のディスクと同じ容量か、大きくなければ複製できない。 - システムクローン
システムドライブをターゲットディスクに複製。
ターゲットディスクは Windowsが展開できる容量があれば複製元のディスクより容量が少なくても指定可能。 - パーティションクローン
選択したパーティションを別のドライブに複製。
ディスクは同じパーティション形式(GPT/ MBR)でなければ複製できないため、実行前に複製先のディスクは複製元のパーティション形式に変更し、パーティションを削除して「未割り当て」の状態にしておく。
システムを複製したディスクは、パソコンに接続している他の HDD / SSD をすべて未接続の状態にしてから Windowsを起動し、Cドライブとして認識したらシャットダウンして他の HDD/ SSDを接続する。
緊急ディスクからの復元
緊急ディスクをパソコンにセットし、パソコンの電源を入れてブートメニューを呼び出し、緊急ディスクを選択して起動。
デスクトップアプリと同じユーザーインターフェイスの画面が開くので同じ手順で復元を実行。
備考
通常のバックアップにシステムクローンやシステム移行が利用でき、バックアップデータの保護もサポートしている SOHO向けのバックアップソリューション。
バックアップデータだけなく、複製して物理的にバックアップを作成していれば大抵の問題には対応できるので心強い。
購入方法
公式サイト で購入するプランを選択。
プランは 1ヶ月/ 1年のサブスクリプションと新バージョンへ無償アップグレードが可能な買切りタイプの永久ライセンスが提供されている。
サブスクリプションタイプは自動更新が有効になっているので、無効にする場合は 細部 から ライセンスを自動更新する を いいえ に変更。
支払い方法は クレジットカードと PayPal が可能。
決済システムはグローバルな決済代行サービス 2Checkout を使用している。
必要な決済情報を入力して決済。
ライセンスの認証
EaseUS Todo Backup の右上にある カートアイコン からライセンス認証の画面を開き、決済完了後にメールで送信されるライセンスコードを入力して「認証」。
EaseUS Todo Backup Free からのアップグレードも可能。
ライセンスが認証されると WinPEブータブルディスク(緊急ディスク)の案内が表示されるので、ダイアログを閉じて完了。
サブスクリプションのキャンセル
決済完了時に送信されるメール本文の 定期購入をキャンセル をクリックしてサブスクリプションをキャンセル。
購入時のメールを紛失した場合は 2Checkout の 管理ページからサブスクリプションをキャンセル できる。
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