Googleアカウント
Googleアカウントは Googleが提供している Gmail・YouTube・Chromeブラウザ・Google Drive・カレンダー のサービスを利用する際に必要で、アカウントに関連付けられた情報はサービス間で共有され、サービスやデバイスを縦断して利用できる。
2010年以降 市場の独占や個人情報収集などの問題でビッグ・テックに対する風当たりが強くなり、Googleアカウントの設定も改善されているが、Googleは広告収入で利益を上げる企業で、無料提供しているサービスも様々な形で情報を収集して広告に活用している。
アカウントの作成ページ
Googleアカウントの作成
アカウント作成は 氏名・生年月日・性別・メールアドレス で登録できるが、 パソコンから作成する際は本人確認のため SMSが受信可能な電話番号の入力を求められる。
表示順が異なるだけで 入力項目はパソコンからのアクセスとスマホは同じ。
現在は 名 の登録のみでアカウントを作成できる。
姓名 で設定した名前は Gmailや YouTube など Googleが提供している全てのサービスで表示され、登録後も変更できる。
生年月日・性別 は必須項目で 、生年月日は年齢確認に使用されるため、未成年の場合はアクセス制限や使用制限がかかる。
再設定用のメールアドレス はパスワードの失念などの緊急時に使用するので設定を推奨。
表示されているメールアドレスを選択するか、自分で Gmailアドレスを作成 を選択して ユーザー名 に希望のアカウントを入力。
アカウントにハイフン(-)やアンダーバー(_)は利用できず、account など 使用できない文字列 もある。
パスワードは半角英数 8文字以上のアルファベット・数字・記号を組み合わせたものを登録。
パソコンからアクセスしている場合は電話番号の入力を求められるので、SMSを受信できる携帯電話番号を入力。
スマートフォンからは契約切れの SIMでも電話番号を入力せずに新規アカウントを作成できる。
受信した確認コードを入力。
音声通話でのコード取得はサポートされなくなった。
再設定用のメールアドレスを任意で入力。
本人確認で利用した電話番号を Googleアカウントに追加してサービスと関連付ける場合は「次へ」、 スキップ を選択すると アカウントのセキュリティとパスワードの再設定 のみ有効になる。
登録内容を確認して「次へ」。
プライバシーポリシーに問題なければ「同意する」をクリック。
その他の設定 で アクティビティなどを設定できるが、各項目はアカウント作成後に管理画面で設定できる。
パソコンの場合はアカウントの管理画面が表示される。
Androidデバイスではプライバシーポリシーに同意すると Googleドライブへのバックアップ設定が表示され、管理画面は表示されない。
アカウントの管理画面
アカウント設定は Googleの ホームページ でログインし、アカウントアイコンをクリックして「Googleアカウントの管理」からアクセスするか、https://myaccount.google.com/ に直接アクセスする。
Androidデバイスは 設定 の Google から「Googleアカウントの管理」で設定画面が開く。
アカウントの取消し
Googleアカウントは以下のポリシー違反で無効化される可能性がある。
- 不正なソフトウェア、フィッシング、他の悪意のあるアクティビティ
- アカウントのハッキングまたは不正使用
- 不正行為のために複数のアカウントを使用する
- スパム行為
- 児童の搾取
- 人々を欺くための偽装 ID の作成
- テロリストのコンテンツ
- 過剰な通話量
- 自動通話またはメッセージ
- サービスポリシーの違反
2021年 6月のポリシー更新で、2年間非アクティブなアカウントは、Gmail・ Googleドライブ・Googleフォト などのデータが削除されることになったが、2023年 8月のポリシー更新で Googleアカウントも削除されることになった。
Googleが収集しているアクティビティ
アクティビティは Googleが収集しているユーザーの行動履歴。
- Googleを使用した検索履歴
- Chromeブラウザの履歴
- Discover の閲覧履歴
- Googleアシスタントの使用履歴
- Google翻訳の履歴
- Googleマップの使用履歴
- Androidデバイスの使用状況(使用したアプリなどの情報)
- Playストアの使用履歴
- クリックした広告
ユーザーの行動履歴にクレジットカード、使用デバイスの固有ID、メールアドレスなどから他の個人情報を紐づけると詳細なプロファイルを作成でき、Googleはパーソナルプロファイルを広告という形で販売している。
アクティビティ管理
アクティビティの設定は、アカウント管理画面で左サイドパネルの データとプライバシー を開き、履歴の設定 で編集できる。
ロケーション履歴 は デフォルト設定で 一時停止になっているが、ウェブとアプリのアクティビティ が有効の場合は Googleマップや検索履歴などに位置情報が含まれ、GPS機能をオフにしていてもネットワークの基地局の情報 が収集されている。
ウェブとアプリのアクティビティ で「オフにする」をクリックして無効にする。
ダイアログが表示され「一時停止」で アクティビティは停止する。
停止後も直近の検索内容は収集される 。
過去に収集されたデータが残っているため、古いアクティビティを削除 で任意の期間のアクティビティを削除する。
保存されているアクティビティは アクティビティ管理 から自動削除の期間変更や手動削除ができる。
ロケーション履歴
ロケーション履歴 はユーザーの位置情報を記録する機能で、現在はデフォルトで一時停止になっているが、ロケーション履歴を有効にすると行った場所が Googleマップに日時を含めてマッピングされる。
YouTube の 履歴
デフォルトで有効になっている YouTubeの履歴は、再生や検索と評価などの情報が含まれており、おすすめ機能 などで使用される。
パーソナライズド広告 - 広告設定
パーソナライズド広告 は、アカウントに追加された個人情報や Cookieを使用してユーザーの興味/ 関心 を推測して広告を表示する「行動ターゲティング広告」で、左サイドパネルの データとプライバシー を開き、パーソナライズド広告 の マイアドセンター で無効にできる。
パーソナライズド広告を無効にしても広告は表示される。
パーソナライズド広告を無効にすると、Googleアカウントの情報は利用されないが、ウェブサイト閲覧時に生成される Cookieがユーザーの行動を追跡しているので、ターゲティング広告を無効にする場合はブラウザの Cookieを削除するなど、トラッキングの防止対策が必要。
セキュリティ
ログイン時の 2段階認証などは、左サイドパネルの セキュリティ で設定できる。
アカウント作成時に登録した電話番号は新規デバイスからのログインや、再設定の際に本人確認として利用される。
電話番号を削除すると 再設定用のメールアドレス に Googleアカウントで使用しているメールアドレスが自動設定され、パスワードの失念時にアクセスできなくなるのでメールアドレスの編集が必要。
サードパーティ製のアプリとサービスへの接続
サードパーティ製のアプリ にGoogle サービスへ アクセスを許可している場合は、サードパーティ製のアプリとサービスへの接続 で確認でき、不要なアプリはクリックしてアクセス権を削除できる。
サードパーティ製アプリとの連携は利便性が向上する反面、 Gmailの閲覧問題 のようにサードパティアプリの開発者がアクセスできるため、セキュリティリスクが高まる。
アカウントの削除
アカウント無効化管理ツール はユーザーがアクセスできなくなる 不慮の事態 を想定した遺書のような機能で、左サイドパネルの データとプライバシー を開き、その他のオプション の デジタル遺産に関する計画 で設定できる。
「開始する」をクリックして待機期間や連絡先などを設定する。
SMSを受信可能な携帯電話番号 の入力が必須。
Googleアカウントの削除 では Googleアカウントと関連サービスのデータが抹消される。
特定の Google サービスを個別に削除する場合は データのダウンロード、削除 の サービスを削除 で設定。
データは削除された後 一定期間内であれば 復旧できる。
アカウントに 再設定用のメールアドレス を登録していると、「アカウント復元ページ」のリンクが記載された削除通知が送信される。
アカウントの復元
削除したアカウントの復元は、アカウント復元ページ にアクセスし、復元するアカウントのログイン情報を正しく入力すると復旧する。
パスワードを忘れている時は 別の方法を試す で 登録している電話番号や再設定用アドレス へ確認コードが送信される。
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