FromHDDtoSSD v2 の特徴
- SSD/ HDDの劣化状態を診断する無料のユーティリティソフト
- ディスクが実装している 自己診断機能 S.M.A.R.T の情報だけではなく、シーケンシャルアクセス(データの先頭から順番に読み書きを行うアクセス方法)で 不良セクタや安定性を確認
- ビッグデータを利用した故障予測も可能
FromHDDtoSSD v2 の開発元
- 開発元:IUECデータソリューションセンター
- 開発元の拠点:日本
FromHDDtoSSD v2 のダウンロード
システム要件
バージョン 2.1 Build 2820 V2 Rev.10(開発終了)
- OS:Windows 2000/ XP/ Vista/ 7/ 8.x/ 10/ 11
開発は終了しているが、バグの修正や微調整は継続してサポートされている。
FromHDDtoSSD のインストール
FromHDDtoSSD v2 にアドウェアやスパイウェアは含まれていない。
ダウンロードページを中ほどまでスクロールし、最新版ダウンロード から使用している PC のアーキテクチャに合わせて [インストール版] FromHDDtoSSD v2.1のリンクをクリックしてダウンロードして任意に保存。
FromHDDtoSSD を起動して ユーザーアカウント制御のダイアログが表示されたら「はい」で許可。
セットアップウィザードが開始するので「次へ」。
使用許諾書に問題なければ「同意する」。
インストール先にこだわりがなければデフォルト設定で「次へ」。
デスクトップのショートカットアイコンを不要ならチェックを外して「次へ」。
「完了」でインストール完了。
初期設定
インストールが完了したら FromHDDtoSSD v2 を起動し、不良セクタの解析レポートやAI による 自動学習機能 を有効にする。
完全・詳細スキャン設定
不良セクタの解析レポート と 修復の設定をする。
メニューバーの 完全・詳細スキャン設定 の 設定ダイアログを開く を選択。
完全スキャン 各オプション の 不良セクタ解析レポートを有効にする にチェックを入れる。
ドライブへの負荷を低減させるため 不良セクタ修復の際、全部ではなく読込不能セクタのみ復活を試みる にチェックを入れる。
設定を保存する にチェックを入れて「OK」で設定画面を閉じる。
通信設定とヘルプ
AI による 自動学習機能 と ビッグデータの利用を有効にすることで、従来 理論付けすることができず 経験則や技術者の勘といった不明瞭でありながらも 有用な判断や方法をAI(人工知能 )によって 導き出すことが可能になる。
メニューバーの 通信設定とヘルプ の 通信設定 を選択。
ビッグデータの送受信および、データマイニングによる故障予測を有効にする にチェックを入れる。
自動学習機能 R.E.C.O AI を有効にする にチェックを入れ、自動学習の学習強度 は 中立 に設定し、不安定なドライブを検査する場合は 弱気 に変更。
FromHDDtoSSD の使い方
FromHDDtoSSD は 完全スキャン/ 統計スキャン・詳細スキャン・ストレージ故障予測 の 3 モードがある。
- 完全スキャン/ 統計スキャン
シーケンシャルアクセスによって ドライブの状態を診断。 - 詳細スキャン
HDD の不良セクタ予測や不良セクタの修復 を行う。 - ストレージ故障予測
FromHDDtoSSD を常駐させて ストレージの監視を行う。
起動時にドライブを読み込んでいるので 検査するドライブにチェックを入れる。
ドライブ一覧はタイトルをドラッグして入れ替えできる。
完全スキャン
シーケンシャルアクセスによって ドライブの状態を診断する。
完全スキャン には 統計スキャン と 時短スキャン があるが、統計スキャン と 時短スキャン はフリーエディションでは体験版になっているため、完全スキャン 各オプション で 完全スキャン が選択されていることを確認。
検査するドライブを選択後「完全スキャン」をクリック。
ドライブの容量やディスクの状態によって 処理時間は異なり、ドライブの状態が悪く 不良セクタが多いほど スキャンに時間を要する。
スキャン結果は デフラグのようにリアルタイムで マップに表示され、問題のない セクタは グリーン、不良セクタ は 読込不能・書込不能・危険 の 3段階で 色分けされる。
セクタ は ディスク形状の記憶媒体の物理的な最小単位 で、通常の動作で読込不能セクタが発生すると OS は複数のセクタが集まった クラスタ 単位で 不良セクタへのアクセスを回避する一方、ハードディスク内では 該当セクタのデータを読み込む努力が行われ、データの読込に成功した場合 は 保留セクタ にして 読み込んだデータは 代替え領域 へミラー(コピー)される。
その後 再度 保留セクタにアクセスして 読込に成功したら 通常セクタ に戻されて 代替セクタ にミラーされたデータを削除、再アクセス時の読込に失敗した場合 は 保留セクタ から 不良セクタ になり データへのアクセスは 代替セクタ が受け持つことになる。
完全スキャン ではドライブの 安定性 が表示され、不安定な箇所は 注意判断や危険判断 の領域まで指標が達している。
スキャンが終了すると 強制終了 が 作業完了 になるので クリック。
完全スキャンのレポートが表示される。
不良セクタ解析レポートを有効にする と 自動学習機能 R.E.C.O AI を有効にしていると 不良解析レポート にドライブの継続使用についてのコメントも表示される。
詳細スキャン
詳細スキャン では 不良セクタの予測シミュレーションや不良セクタの修復のほか、画像ファイルの復旧が行える。
完全・詳細スキャン設定 の 完全スキャン 各オプション で 詳細スキャン 動作モードで実行するモードを選択。
- 初期不良調査:高速リニアスキャン
完全スキャン の簡易版で スキャンは短時間で終了するが 精度が落ちる。 - 不良セクタ予測(HDD): 不良セクタシミュレーション
HDD の 三ヶ月~半年後の状態を予測。 - 不良セクタ修復(HDD/ SSD): 不良セクタレストレーション
不良セクタを検査して 再利用可能な不良セクタをリセットする。 - データ復旧:シグネイチャ直接書出
64bit 版 では未サポート。 - データ復旧:ドライブレストレーション(壊れかけドライブ退避)
フリーエディション では利用不可。 - 論理解析アドバンストデータ復旧
フリーエディション では 解析まで実行できるが復旧は不可。
実行するモードを選択したら「詳細スキャン」をクリック。
初期不良調査:高速リニアスキャン
高速リニアスキャン は精度が落ちるため 公式サイトでは 完全スキャン の使用を推奨している。
高速リニアスキャンは 速度調整が可能だが、速度と精度が反比例するので 初めは 標準値 を使用。
不良セクタ予測 – 不良セクタシミュレーション
不良セクタ予測 を利用できるのは ハードディスクのみで SSD/ NVMe は未サポート。
不良セクタシミュレーションは上段に現在のディスクの状態、下段に三ヶ月 ~ 半年後の状態をシミューレートしたグラフがカラー表示される。
不良セクタ修復 – 不良セクタレストレーション
ディスクの不良セクタ を検出して 修復を試みる機能で、ディスクに大きな負荷がかかり ディスクが劣化している場合は 致命傷になる可能性があるため、実行する場合は必ず保存データのバックアップを行う

不良セクタを検出した場合は 修復を試みて 回復可能なセクタであれば 下段のマップが「良好」になる。
ストレージ故障予測
ストレージ故障予測 は S.M.A.R.T の情報をビッグデータを利用して監視する機能で、問題が発見されるとメッセージが表示される。
常駐させる場合は FromHDDtoSSD を最小化して システムトレイに格納する。
S.M.A.R.T (Self-Monitoring, Analysis and Reporting Technology)は ハードディスクが実装している 自己診断機能で、ディスクの製造メーカーが 独自で定めた 正常 と 異常の境界「閾値」を超えると ハードディスク に劣化が生じていると判断される。
S.M.A.R.T ビュー
S.M.A.R.T ビュー は ビッグデータを利用して S.M.A.R.T の情報のみで ディスクの状態 と 中長期の故障予測を確認できる。
S.M.A.R.T ビューを表示させるには ホームの ドライブ一覧 から 任意のドライブをダブルクリック。
S.M.A.R.T ビュー が開いたら S.M.A.R.T ビューの処理(中長期評価、コンセンサス、S.T ゲージ)にビッグデータを利用する にチェックを入れ「OK」で一旦閉じて、再度 ホーム画面の ドライブ一覧 から ダブルクリックで S.M.A.R.T ビューを開く。
ビッグデータの利用が有効になれば 受信確認のダイアログが表示されるので「はい」。
ビッグデータを利用すればドライブの診断結果が表示される。
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