HDD の断片化解消と SSD の最適化も可能な 無料メンテナンスソフト
Defraggler は Avast 傘下のソフトウェアベンダー Piriform が開発しているディスクメンテナンスアプリで、 ハードディスクの断片化解消 や SSD の空き領域最適化、ファイル や フォルダ単位での断片化 解消などができる。
システム要件
バージョン 2. 22. 995 現在
OS : Windows XP/ Vista/ 7/ 8/10
ソフトの入手先
Defraggler のインストール
Defraggler のインストーラーに アドウェア や スパイウェア は含まれていない。
ダウンロードページ から Free の Download をクリックして インストーラーをダウンロードする。
ダウンロードしたインストーラーを起動し、ユーザーアカウント制御の ダイアログが表示されたら「 はい 」で許可。
セットアップウィザードが起動したら、右上のランゲージリストから Japanese を選択して 日本語表記に変更。
使用許諾書・プライバシーポリシー に問題がなければ 「 インストール 」。
「 Defraggler を実行 」をクリックしてセットアップ完了。
Windows のデフラグ
Defraggler を使用する場合は Windows で実行される デフラグのスケジュールを変更する。
WIN + R で ファイル名を指定して実行 で dfrgui と入力して ドライブのデフラグと最適化 を開き、 スケジュールされた最適化 の 設定の変更 を選択。
スケジュールに従って実行する のチェックを外して無効にする。
Defraggler の使い方
Defraggler では HDDのデフラグ・SSDの最適化・ファイル / フォルダ のデフラグ・ディスクの状態確認 ができる。
Defraggler を起動すると ユーザーアカウント制御のダイアログが表示されるので「 はい 」で許可。
Defraggler は 上ペインに認識している各ドライブが一覧表示され 下ペインに選択したドライブの情報が表示される。
HDD の デフラグ
HDD は データの書き込み と 削除 を繰り返すことで データのフラグメンテーション ( 断片化 ) が発生する。
HDD は プラッタ(磁気ディスク)という円盤部分をモーターで回転させ 磁気ヘッドが プラッタ上を往復することで データの読み書きを行っており、データの断片化が進むと 円盤の回転数 と ヘッドの移動量が大幅に増加するため 遅延が発生し、ハード ディスクの物理的な故障の遠因にもなる。
ディスクの状態
デフラグは 分散しているデータを連続的な 読み込みと書込 を実行して 再配置する 負荷 の大きな作業で、ディスクの状態によっては プラッタ や 磁気ディスクが物理的に損傷する可能性があるため、デフラグを実行する前に ディスクの状態を確認する。
Defraggler は 自動的に S.M.R.A.T のデータを読み取って ディスク状態 に表示する。
状態 タブでは S.M.R.A.T の値を確認できる。
ディスクの解析 / エラーチェック
ディスクの状態が 良好 であることを確認したら ディスクの断片化率 を解析する。
断片化率の確認は 対象のディスクを上ペインで選択後 下ペインの「 解析 」をクリック。
「 解析 」を実行すると ゴミ箱を空にする ダイアログが表示されるので、 特別な理由がない限り削除して空きスペースを作っておく。
解析が終了すると下ペインに解析結果が表示される。
断片化が進行している場合は デフラグ時のリスク軽減のため メニューバーの アクション にある Advance から ドライブのエラーチェック を実行。
ベリファイ は データの読み込み / 書き込みのエラーチェックを行うもので、問題が検出された場合は HDD のデフラグを中止し、From HDD to SSD などで 詳細なディスク分析を推奨。
デフラグ
デフラグを実行する場合 アプリケーションが起動している状態では ファイルの移動が行えず、デフラグが終了しなかったり 断片化が正常に解消されなかったりするため、起動しているアプリケーションは 常駐ソフトも含め 可能な限り終了させる。
巨大ファイルをドライブ後方へ移動
動画ファイル や 圧縮ファイル、イメージファイル など サイズが大きく 変更が少ないファイルは、ドライブの後方に配置することで ドライブ全体の アクセス効率が向上する。
巨大ファイルをドライブ後方に移動 は デフォルトで 無効になっているため、有効にする場合は メニューバーの 設定 から オプション を選択。
デフラグ のタブを選択して ドライブのデフラグ中に巨大なファイルをドライブ後方へ移動 にチェックを入れる。
準備が整ったら 「 デフラグ 」をクリックして実行。
デフラグの進捗状況は ドライブマップと 断片化の割合 で確認でき、おおまかな終了時間も表示される。
SSD の 最適化
SSD ( Solid State Drive ) はランダムアクセスが可能で データが断片化していてもアクセス速度に影響がないため デフラグは不要で、Defraggler も Windows 標準の デフラグ も SSD に デフラグは行わず、パフォーマンスを向上させるため 削除データを消去する TRIM コマンド が実行される。
解析 を行った後に「 最適化 」を実行。
Defragler は SSD に対して TRIM コマンドを実行して 空白領域を作る。
ドライブマップ
ドライブマップは ドライブの断片化状況を視覚的に表したもので、ブロックをクリックすると ブロック内のファイルを確認できる。
ドライブマップで表示されているブロックは色で区分けされており、下ペインの ドライブマップ タブで各項目をクリックすると マップで強調表示される。
巨大ファイルをドライブ後方に移動 を有効にすることで 回避できる可能性が高いが、ドライブ後方への移動できないファイルは ドライブ外へファイルを移動してから ドライブのデフラグ後にファイルを戻す程度しか対策がない。
ファイル単体のデフラグ と クイックデフラグ
Defragler は 断片化が顕著なファイルを単体でデフラグする事が可能で、時間が無い時に実行できるクイックデフラグ も用意されている。
対象のドライブを 解析 後に ファイルリスト タブを開くと、ファイル名・ 断片数・サイズ・形式 などが表示され、任意のファイルにチェックを入れて「 デフラグ 」を実行すると 対象のファイルのみデフラグが実行される。
クイックデフラグ は下ペインの「 デフラグ 」ボタンのドロップリストから選択可能。
クイックデフラグ の設定は オプション の クイックデフラグ タブで 独自ルール適用 にチェックを入れて 任意の条件に変更できる。
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