Oracle VM VirtualBox 6.1 の特徴
- Oracle VM VirtualBox はメジャーバージョンアップして VirtualBox 7.0がリリース
- Oracle VM VirtualBox 6.1 は 2023年 12 でサポートが終了
- Oracle VM VirtualBox 7.0 は Oracle VM VirtualBox のインストールと使い方 を参照。
開発元
- 開発元:Oracle Corporation
- 開発元の拠点:米国
ダウンロード
Oracle VM VirtualBox 6.1 公式サイト
システム要件
- バージョン 6.1.40
- OS:Windows 8.1/ 10(64 bitのみ)
- CPU:SSE2をサポートしているCPU
- RAM:実行するホスト・クライアント OS の推奨メモリ合計
- HDD:インストールするクライアント OS に応じて数十GB
マルチプロセッサ利用時は、ハードウェアを仮想化するため Intel VT/ AMD-V をサポートした CPUの利用と UEFI/ BIOSの設定が必要。
インストール
公式サイト から VirtualBox 6.1.40の Windows hostsと Extension Packのリンクをクリックしてダウンロード。
ダウンロードした VirtualBox のインストーラーを起動し、ユーザーアカウント制御のダイアログが表示されたら「はい」で許可。
セットアップウィザードが開始するので「Next」。
インストールするコンポーネント と インストール先 は デフォルト設定で「Next」。
スタートメニューへの登録やデスクトップのショートカット作成 が不要であれば チェックを外して「Next」。
インストール時にネットワークが一時的に切断されるので 続行する場合は「Yes」。
インストールの準備ができたので「Install」。
シリアルバスコントローラーのインストールを訊ねてきたら「インストール」。
「Finish」をクリックしてセットアップウィザードを終了。
最新バージョンがリリースされている場合はダイアログが表示されるので、リンクをクリックしてインストーラーをダウンロードし、「OK」でダイアログを閉じる。
VirtualBoxが起動した状態で、ダウンロードした Oracle VM VirtualBox Extension Pack を起動。
ダイアログが表示されたら「インストール」をクリック。
使用許諾書が表示されるので、内容を確認して問題なければ「同意します」をクリック。
Oracle VM VirtualBoxのセットアップ完了。
VirtualBoxが起動すると VM VirtualBox Extension Pack に関するダイアログが表示されるので、ダウンロードしてインストール。
「アップグレード」で VM VirtualBox Extension Pack を更新し、ダウンロードした VirtualBox Extension Pack は「削除」。
UEFI/ BIOS の設定
ゲストPCで利用する CPUコアの割り振りや 仮想化支援機能を有効にするためには、VirtualBoxの設定を行う前に UEFI/ BIOS を設定する。
UEFI/ BIOS を起動して Advanceや 詳細 にある CPU に関する項目で、AMDは SVM(Secure Virtual Machine)、intel は Intel VirtualizationTechnology を有効にする。
仮想マシンの作成
ホーム画面の 新規 をクリック。
各項目を設定して「次へ」。
- 名前:仮想マシンの 名前を入力
- マシンフォルダー:空き容量に余裕のあるドライブを指定
- タイプ:インストールする OS
- バージョン:インストールする OS のバージョン
使用する仮想マシンに割り当てるメモリサイズを指定。
仮想ハードディスクを作成する にチェックが入った状態で「作成」。
ファイル形式は VDI を選択して「次へ」。
- VDI:VirtualBox の仮想ディスクイメージ形式
- VHD:Microsoft の仮想ディスクイメージ形式
- VMDK:VMware の仮想ディスクイメージ形式
作成する仮想ハードディスクのサイズを選択。
仮想ディスクの最大サイズを指定。
OSが未インストール状態の仮想マシンが追加される。
仮想マシンの設定
左サイドパネルから仮想マシンを選択して 設定 を開く。
CPU
UEFI/ BIOSで CPUの仮想化支援機能を有効すると、システム の プロセッサー タブで使用する CPU のコア数を指定できる。
- PAE /NX
32-bit の OS で 4GB 以上の メモリを扱う拡張機能 で、有効にすると ホストPC の PAE/ NX 機能が 仮想マシンで使用可能になり、ホストOS が32-bit で ゲストOS にUbuntサーバ を使用する際には必須。 - ネステッドVT-x/AMD-V(使用する際には UEFI/ BIOS の設定が必要)
仮想マシン をハードウェアレベルで システムリソースの割り当てを実行するため、ソフトウェアレベルでの割り当てに比べ処理能力が向上する。
ホストPC に 64-bit OSを使用している場合 PAE /NX は無効にしても問題ない。
マザーボード タブで 拡張機能の設定を確認。
- IO APIC(IO Advanced Programmable Interrupt Controller)
外部割り込みを複数のプロセッサに分散するための機能で、ゲストOS が Windowsの場合はデフォルトで有効になっている。 - EFI(Extensible Firmware Interface)
BIOSの後継になるファームウェアのインターフェース仕様で、有効にするとゲストOSを UEFIモードでインストールできる。(ゲストOSのインストール前に変更が必要)
ディスプレイ
スムーズな描写のためビデオメモリは最大サイズを推奨。
- グラフィックスコントローラー:ゲストOSに対応したコントローラーが自動選択される
- 3Dアクセラレーションを有効化:OpenGL/ Direct3Dをホストのハードウェアで実行
ネットワーク
クライアントPC は デフォルトで NAT(ネットワークアドレス変換)が有効になっているため、ホストがインターネットに接続できれば クライアントもインターネットが利用できる。
ブリッジアダプター を選択時は 名前 の項目でホストPCが使用しているネットワークアダプタを指定する。
ブリッジアダプターにするとローカルネットワークに表示され、ネットワーク上にあるプリンタも TCP/IPで接続できる。
共有フォルダ
ホストとゲスト双方でアクセスできる 共有フォルダ の作成は、左サイドパネルの 共有フォルダ から右上のフォルダアイコンをクリック。
フォルダーのパス で その他 から共有するホストPCのフォルダを選択し、 自動マウント をチェックするとゲストPC起動時に共有フォルダへのアクセスが有効になる。
ゲストOS のインストール
左サイドパネルから OS をセットアップする仮想マシンを選択して 設定を開く。
左サイドパネルの ストレージ を開いて、ストレージデバイス から 空 の光学ドライブアイコンを選択。
属性 のディスクアイコンをクリックして、ホストPCの物理ドライブを使用してゲストOSをインストールする場合は ホストドライブ 、ISOイメージファイル を使用する場合は ディスクファイルを選択 から OSの ISOファイルを指定。
デバイスのブート設定は、左サイドパネルの システム から 起動順序 で編集。
設定が完了したら OSをインストールするため 起動 をクリック。
EFIモードで ゲストOSをインストールすると OS起動時に VirtualBoxのロゴが表示される。
セットした OS の起動ディスクを読み込み セットアップが開始するので OS をインストールする。
マウス/ キーボード のキャプチャ
作成した仮想マシンに OS をインストールする際、ゲストOSでマウスがサポートされていない状況だと Virtual BoxがマウスとキーボードをキャプチャしてゲストOSに入力を可能にする。
右 Ctrl が使用できない時は、メニューバーの ファイル から 環境設定 を開き、入力 の 仮想マシン タブにある ホストキーの組み合わせ のショートカットを編集。
Guest Additions のインストール
ゲストOS のインストールが完了したら、ゲストOS を起動してメニューバーの デバイスから Guest Additions CDイメージの挿入 を選択。
Guest Additions をインストールするとホスト・ゲスト間 の マウス/ キーボードの統合・クリップボード共有・ドラッグ アンド ドロップ・解像度の変更などが可能になる。
Guest Additionsのセットアップウィザードが起動しない場合は、 PC を開いてマウントされている CDドライブを開き VBox Windows Additions を起動。
Guest Additions のセットアップウィザード が開始するので、デフォルト設定でインストール。
システムデバイスのインストールを訊かれたら「インストール」。
「Finish」で OS を再起動。
クリップボード/ ドラッグ & ドロップ
メニューバーの デバイス にある クリップボードの共有 と ドラッグ & ドロップ を 双方向 に変更すると、ホストとゲスト間でファイルの移動やコピペが可能になる。
ゲストOS の画面自動リサイズ
Guest Additionsをインストールすると、ゲストOSは VirtualBoxのウィンドウサイズに自動でリサイズされるが、画面サイズが 変わらない場合は、メニューバーの 表示 から ゲストOS の画面自動リサイズ をクリックして無効にしてから再度 クリックして有効にする。
メニューバー/ ツールバー の 再表示
表示モード をフルスクリーンや シームレス に変更して メニューバーやウインドウ下のツールバーが非表示になった場合は、Host キー(右 Ctrl)+ Home キー で メニューを呼び出せる。
スケールモード を選択した場合は 右 Ctrl キー + Home キー でメニューを呼び出し、表示 から スケールモード を再選択してチェックを外すと 通常画面に戻る。
ホストデバイスへの接続
CD/ DVD・USBメモリ など 外部デバイスを利用する場合は 、メニューバーの デバイス から対象のデバイスを選択。
ホストPCに接続されているデバイスをマウントすれば ゲストPCで利用可能になる。
Windows 11 のホストPCにプリンタを USB接続し、Windows XPのゲストPCでマウント後にドライバをインストールすれば、 Windows 11で未サポートのプリンタも利用できる。
仮想マシンのクローンと移動/ 削除
クローンの作成はコピー元の仮想マシンを選択し、コンテキストメニュー(右クリックメニュー)から クローン を選択するか、コピー元の仮想マシンを選択してメニューバーの 仮想マシン から クローン を選択。
クローンの設定画面が開くので 名前や保存先 などを設定して クローン で実行。
- すべてをクローン
元の仮想マシン をコピーするため 元の仮想マシンを削除しても 動作可能だが、クローンに時間がかかり ファイルサイズも大きくなる。 - リンクしたクローン
元の仮想マシンをベースにしているため 元の仮想マシンを削除すると 起動できないが、クローン処理が早く ファイルサイズも抑えることができる。
仮想マシンの移動
作成した仮想マシンの保存先を変更は、コピー元の 仮想マシンを選択し、コンテキストメニュー(右クリックメニュー)から 移動 で 移動先を指定する。
保存先のフォルダを直接 移動すると VirtualBoxが認識できず、仮想マシンを起動できなくなる。
仮想マシンの削除
仮想マシンの削除は、削除する仮想マシンを選択し、コンテキストメニュー(右クリックメニュー)から 除去 。
すべてのファイルを削除 で仮想マシンのデータが削除され、 除去のみ はファイルは保存されたまま VirtualBoxの登録から削除される。
スナップショットの削除
リンクでクローンを作成した際のスナップショットが保存されていると、クローンを削除してもリンク元にはリンク先が表示される。
スナップショットの削除は、仮想マシンのメニューから「スナップショット」を選択。
すでに削除しているクローンのスナップショッを選択して 削除 。
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