テキストや 図形、吹き出しを追加できる 無料の PDF 作成・編集ソフト
PDF-XChange Editor は カナダのソフトウェアベンダー Tracker Software Products が開発している PDF 作成・編集ソフトで、PDF ファイルの閲覧 のほか テキスト・図形・吹き出しの挿入、ハイライト、取り消し線、下線の追加などの機能が 無償で利用できる。
システム要件
バージョン 9.5 現在
OS:Windows 8.1 / 10/ 11
ソフトの入手先
PDF-XChange Editor 公式サイト ダウンロードページ
PDF-XChange Editor のインストール
PDF-XChange Editor のインストーラーに アドウェア や スパイウェアは含まれていない。
ダウンロードページにある PDF-XChange Editor の 64 BIT MSI INSTALLER を選択して「 DOWNLOAD 」。
ダウンロードしたインストーラーを開くと セットアップウィザードが開始するので「 Next 」。
使用許諾書に問題がなければ I accept the terms in the License Agreement にチェックを入れて「 Next 」。
インストール先に こだわりがなければ デフォルト設定で Custom のアイコンをクリック。
インストールする モジュールを選択して「 Next 」。
PDF-XCange Lite : PDF ファイルで出力する仮想プリンタ ( 試用版 )
Shell Extensions : PDF ファイルをサムネイル表示する拡張機能
Tracker Updater : プログラムの更新を確認する拡張機能
PDF-XCange Lite は試用版のため 出力した PDFファイルには Click to buy NOW! のスタンプが追加されるので、インストールしない場合は ▼ から Entire feature will be unavailable を選択。
インストールオプションを選択して「 Next 」。
スタートメニューに追加
Create Desktop icon.
デスクトップにアイコンを作成
Set PDF X-Change Editor as default application for PDF files.
PDF X-Change を デフォルトの PDFビューアに設定
Show PDF files in browsers.
ブラウザの PDF ファイル閲覧に使用
Set Printer “PDF-XCange Lite” As Default.( PDF-XCange Lite インストール時のみ表示 )
PDF-XCange Lite をデフォルトのプリンタに設定
Free Version にチェックを入れて「 Next 」。
準備が完了したので「 Install 」をクリック。
ユーザーアカウント制御 のダイアログが表示されたら「 はい 」で許可。
「 Finish 」をクリックすると PDF-XChange が起動する。
日本語 OCR
OCR ( Optical Character Recognition ) は画像に含まれている文字を 文字コードに変換する技術で、デフォルトで 英語・ドイツ語・フランス語・スペイン語・チェコ語・フィンランド語 がインストールされており、日本語 を使用する場合は 言語ファイルのインストールが必要。
日本語 OCR を有効にする場合は メニューバーの ファイル から 設定 を開き、カテゴリー の OCR を選択して「 言語を追加 / 更新 」をクリック。
言語リストから 日本語 を選択して「 インストール 」。
OCR のデフォルト言語が 日本語 に設定される。
クラシックツールバーへの変更
バージョン 8.0 より PDF-XChange は リボンUI が採用されているが、従来のツールバー に 変更できる。
ツールバーの切替は 右上のアイコンから クラシックツールバーに切り替え を選択。
クラシックツールバーでは アイコンを仕切っている太線の下にある ◀ をクリックすると 表示を折りたたむことができるので、使用しないアイコンは非表示にすると見やすくなる。
リボンUI のカスタマイズ
リボンUI で 使用しないアイコンを非表示にする場合は カスタムツールバー で設定を行う。
右上のアイコンから カスタムツールバー を選択。
不要な項目のチェックを外す。
PDF-XChange Editor の使い方
PDF-XChange Editor が実装しているツールは 閲覧・追加編集・原本編集 に 分類でき、通常の操作で使用するメニューは リボンUI の場合 ホーム に集約されており、コンテキストメニュー からも機能選択が可能。
ツール
ホーム の ツール では PDFファイル の閲覧時に 使用する メニューが登録されている。
手のひら は ページの位置調整を行うツールで、PDFファイル を 開くとデフォルトで選択されている。
テキスト選択 は テキストとして認識されている部分を選択できる。
コメント選択 は PDFファイル に追加されている コメント を選択する。
スナップショット は ページの スナップショットを撮る機能で、スナップショット アイコンをクリックして スナップショットを取りたい範囲をドラッグして選択すると 選択範囲が クリップボードにコピーされる。
表示
表示 タブでは ページの拡大・縮小 と 回転 の操作のほか、左サイドバーに サムネイル・ブックマーク・コメント を表示できる。
デフォルト表示は ページを PDF-XChange Editor の ウインドウ幅 に合わせる設定になっており、ページの拡大率を 100% にする 1:1 のほか、ページ全体を表示 が選択できる。
サムネイル・ブックマーク・コメント・コンテンツは 左サイドバー 、添付ファイル は ページの下ペイン、プロパティ は右サイドバー に表示される。
オブジェクト
オブジェクト は ファイル の内容を 編集できるツールで、 無料版 では 画像 と QR コードの追加のみ 利用できる。
追加 から イメージを追加 を選択。
矩形イメージをドラッグ を選択。
画像を追加する箇所を ドラッグして範囲指定すると ファイルエクスプローラーが開くので、配置する 画像ファイルを指定。
イメージ追加 画面で オプションを選択して 配置。
選択範囲にサイズ調整され 画像が配置され、手のひらツールで選択して 移動が可能。
コンテンツとして追加
選択範囲にサイズ調整されて 画像が 埋め込まれる ( 移動不可 )。
QR コード は 連絡先・URL・フリーテキスト・メール・電話番号 が作成でき、データの種類 で選択後 必要項目を入力して作成。
コメント
コメント は ファイルに テキスト・マーカー ・コメント を追加する ツール。
テキストの追加は タイプライター 、マーカーは 強調 、アンダーラインは 下線 を選択。
タイプライターは 原本の上に 直接文字を入力する機能で、ホーム にはタイプライターのみ表示されているが、コメント タブから テキストボックス・吹き出しも選択できる。
フォント や フォントサイズ の変更、文字揃え・インデント・箇条書きなどは フォーマット タブを開いて 設定。
設定した書式 は 既定設定 をクリックすると デフォルトの書式 に設定できる。
強調・下線 は テキスト として 認識されている箇所 にのみ使用可能。
通常は非表示になっているが 強調・下線をダブルクリックすると コメントを追加できる。
コメント タブから 取り消し線・テキスト入力・テキスト置換 も使用可能。
付箋 は コメントを追加できるツールで、 付箋 アイコンをクリックしてから コメントを挿入したい箇所をクリックすると 付箋 が作成される。
強調・取り消し線・下線・付箋 も フォーマット タブで カラーの変更 や 線種、透過率などの変更が可能。
墨消し
テキスト を 墨消し する場合は フォーマット で 塗りつぶしの色 を 黒にする方法のほか、ブレンドモード を変更すれば 黒以外のカラーで 塗りつぶすことができる。
ブレンドモード はデフォルト設定で 乗算 になっているので、墨消し にする場合は 標準 に変更。
強調 の範囲が 指定色 で 塗りつぶされる。
スタンプ
スタンプ には APPROVED や TOP SECRET などが用意されており、任意のデザインを選択して PDFファイルに追加することができる。
スタンプ から スタンプパレット を選択後、メニューにある 新しく追加 から スタンプの自作も可能。
スタンプに使用できるファイル
測定ツール
測定ツールではファイル内に配置された 地図などの 距離 や 面積を 算出することができる。
測定ツール は コメント タブから 選択。
フォーマット タブで スケールを設定。
二点間の距離は 距離測定 を選択後 測定範囲を ドラッグ して指定。
周囲測定 は クリックして囲んだ 周囲の距離、 領域測定 は指定範囲の面積を算出でき、周囲を描く際はダブルクリックで終点になり、始点 と 終点は 重なっていなくても問題ない。
パスワード設定
PDF-XChange Editor は ファイルに パスワードを設定して ファイルを保護できる。
パスワードで保護する場合は メニューバーの ファイル から ドキュメントのプロパティ ( Ctrl + D )を開き、左サイドバーの セキュリティ を選択して セキュリティ設定 のリストから パスワードセキュリティ を指定。
パスワード設定は 編集 / 印刷 を制限して 閲覧権限 のみ付与することも可能。
保護をかけるとパスワードが要求される。
フォントが正しく表示されない原因
PDF ファイルは 作成時に使用しているフォントを埋め込むのが一般的だが、フォントが埋め込まれていないファイルの場合 同じフォントが PC にインストールされていないと 代替えフォントが使用される。
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