PDFSAM Split and Merge Basicのインストールと使い方

PDFファイルの分割・結合に特化したフリーソフト「PDF Split and Merge」が、バージョン3.0からPDFSAM Split and Merge Basicとしてリニューアルした。
バージョン2.xでは微妙だった日本語も進化して、インターフェイスも大幅に改善されているものの、バージョン2.xで実装していたビジュアル機能が外されたのは残念。

PDFSAMにはオープンソースの「Basic」のほか、Basicの機能を補完する有料の強化版「Enhanced」が用意されている。
PDFSAM BasicではPDFファイルの分割と結合しかできないが、Enhancedではビュワー・PDFファイルの作成・変換・編集・MS OfficeやHTMLへのコンバート・PDFファイルの編集・セキュリティなど、と一通りのPDF編集機能が揃っており、使用可能なモジュール(機能)によって「スタンダード」「プロフェッショナル」「プロ+OCR」の3タイプに分かれている。

無料にこだわるなら、編集はPDF-XChange Editorを使用し、他のファイルをPDFにする場合はBullzip Free PDF Printer、分割・結合のみPDFSAM Basicを利用することになるが、PDFSAM ProfessionalならPDF-XChange Editorと同等の編集機能と、Bullzip Free PDF PrinterのようなPDFファイル作成機能が備わっているので、高額なAdobe Acrobatの代替としては有力候補かも。

システム要件

バージョン3.3.2現在

OS:指定なし
RAM:256MB以上
ストレージの空き容量:20MB以上
※Javaランタイム JavaFX8以上が必要(セットアップ時に自動インストールされる)

ソフトの入手先

PDFSAM  公式サイト ダウンロードページlink



PDFSAM Basicのインストール

セットアップは全て日本語化されているが、通常のセットアップウィザードとはスタイルが異なり、デフォルトで進めてしまうとPDFSAM Enhancedも同時インストールされるので注意が必要。
Enhancedではビュワーのみ無料で提供されており、PDFの作成モジュールはメールアドレスと氏名を登録することでアクティベートキーを取得できるものの、他のモジュールは使用できない。
Basicで可能な「PDFファイルの結合」はEnhancedでも「PDF作成」で対応できるが、「分割」に関してはEnhancedでは有料モジュールになるため、無料で使用する場合はBasicとEnhancedを併用することになる。

ダウンロードページの「Windows downloader(.exe)」をクリックして、プログラムをダウンロードする。

下段にある「Install PDFsam Enhanced….」の部分は画像なのでチェックは外せないが、セットアップ時に選択できるので気にしない。

ダウンロードしたPDFSAM Basicのインストーラーを起動すると、セキュリティ警告が出るので「実行」。

セットアップセットアップウィザードが開始するので、「詳細オプション」をクリック。

「PDFsam Enhanced」をインストールする設定になっているので、Basicのみ使用する場合はチェックを外す。

デスクトップへのショートカット他、「デフォルト設定」のチェックが全て外されて選択不可になるが、無料バージョンなので仕方がない。
「アプリケーションの実行中でも….」のチェックはどちらでも良いので、PDFsamのインストール先を確認して問題なければ、そのまま「次へ」。

Javaランタイムほか、必要なプログラムを自動ダウンロードしてインストールが開始する。

セットアップウィザードはインストールが完了すると、何も告げずに終了するが、 ブラウザが起動してPDFsamのウェブサイトが表示される。

Enhancedのチェックを外すと、デスクトップのショートカットやスタートメニューへの登録などPDFsamへのアクセス手段が全て取り消されるので、手動で登録する必要がある。

セットアップ時に確認したプログラムのインストール先(Windows7では C:\Program Files (x86)\PDFsam Basic)を開き、「pdfsam」の実行ファイルを選択後、コンテキストメニュー(右クリックメニュー)から、「スタートメニューに表示する」や「送る」→「デスクトップ(ショートカットを作成)など、任意で登録をして完了。

使用方法

PDFsam Basicでできるのは、「分割(Split)」と「結合(Merge)」「回転(Rotate)」の3機能。

PDFsamの起動直後は賑やかだが、プレミアム機能は使用できない。

左ナビゲーションから「ギア」アイコンをクリックして「設定」画面を開く。

「動作」の項目から「警告音を再生」「起動時に更新を確認する」以外の項目のチェックを外してからPDFsamを再起動。

Basicで使用可能な機能のみ表示され、ワークスペースがシンプルになる。

分割(Split)

「分割」は1つのPDFファイルを「各ページ」「偶数ページ」「奇数ページ」「指定したページの後ろ」「指定したページ数毎」の5通りが可能。

ワークスペースから「分割」を選択して分割フォームを開く。

フォームの上部にあるテキストボックスに、分割するPDFファイルをドラッグ・アンド・ドロップするか、「参照」からファイルを指定する。

ファイルにロックがかかっていると、追加したファイルの先頭に鍵のアイコンが表示されるので、アイコンをクリックしてパスワードを入力後に「ロックを解除」する。

当然ながらロックを解除しなければ分割や結合などの実行時にエラーがでる。

ファイルを追加したら「分割の設定」を行う。

後で分割

「後で分割」は指定したページの後ろで分割するもので、「各ページ」「偶数ページ」「奇数ページ」が選択できる。

6ページのファイルの場合、「各ページ」を選択すると6つのファイルが作成され、偶数ページだと1~2ページ、3~4ページ、5~6ページの分割、奇数ページだと1ページ、2~3ページ、4~5ページ、6ページという分割になる。

次のページ番号の後で文章を分割

「次のページ番号の後で文章を分割」は文字通り、指定したページ番号の後ろで分割される。
分割したいページ番号を入力し、複数ある場合は「,(カンマ)」で区切る。

6ページのファイルを「次のページ番号の後で文章を分割」で「4,5」と指定した場合、1~4ページ、5ページ、6ページのファイルが生成される。

“n”ページごとに分割

「”n”ページごとに分割」は指定した任意の「n」ページで区切って分割する。

6ページのファイルを「”n”ページごとに分割」で「3」と指定した場合、1~3ページと4~6ページのファイルが生成される。

分割設定が完了したら、次に出力設定を行う。

出力設定はファイルの生成場所の指定と、「詳細設定」で「しおり(ブックマーク)」の破棄と、PDFのバージョン変更が可能。

PDFファイルの閲覧アプリとして最も使用されているAdobe Reader(Acrobat Reader)は、下位互換になっているので、最新のAcrobat DCであれば全てのPDFファイルを表示可能。
また、Adobeの公式からはすでに入手不可能なバージョン4.0など、極端にバージョンの古いAcrobat Readerを使用しない限り、閲覧に支障が出ることはないので、PDFのバージョンはデフォルトの「入力文書と同じにする」で問題ない。

ファイルの出力先を設定したら、「ファイル名」を入力して「実行」。

出力されるファイルはデフォルトで「生成されたファイルの先頭ページ数_指定したファイル名」という体裁になる。
「PDFsam_89」というファイル名で6ページのファイルを3ページで分割すると、「1_PDFsam_89」と「4_PDFsam_89」のファイルが出力される。

ファイル名には変数を指定してすることも可能で、ファイル名の入力箇所で右クリックすると使用可能な変数が表示される。

「TIMESTAMP」は年月日にミリ秒までの時刻がファイル名として挿入される。
20170601_081452189(2017年6月1日8時14分52秒189ミリ秒)

「BASENAME」は「生成されたファイルの先頭ページ数」に「元ファイルのファイル名」が付いたもの。
分割元のファイル名が「TES」の場合、「1_TES」として生成される。

「CURRENTPAGE」は「生成されたファイルの先頭ページ数」。

「FILENUMBER」は生成されたファイルに連番を付けていく変数。

これらの変数はファイル名を入力せず変数単体でも使用可能で、任意のファイル名と組み合わせる場合は、ファイル名の前後など好きな場所に配置でき、変数を複数使用することもできる。

出力先が新規フォルダではなく、デスクトップや既存フォルダなど、すでにオブジェクトが存在している場所を指定した場合、「実行」時に「ディレクトリが空ではありません」というメッセージがでるので「上書き」を選択。
ただし、出力先に「同じ名前」のPDFファイルが存在しているとファイルが上書きされるので要注意。

結合(Merge)

結合は個別のPDFファイルを1つのまとめるもので、複数ページのファイルから範囲を指定して、別のファイルと結合することもできる。

結合するファイルをドラッグ・アンド・ドロップか、上部の「追加」からファイルを参照して追加する。
ファイルにロックがかかっている場合は「分割」と同様、ロックを解除する。

結合される順番は最上部が先頭ページになるので、追加したファイルをドラッグするか「上に移動」「下に移動」で調整する。

複数ページのファイルは「ページの範囲」指定が可能で、3ページから6ページを抜き出してマージする場合は「-(ハイフン)」、3ページと6ページを抜き出したい場合は「,(カンマ)」で区切る。
10ページのファイルを追加し、ページの範囲で「8-10,5,1-3,7」と指定すると、「8,9,10,5,1,2,3,7」というページ順のファイルが生成される。

「マージ設定」はファイルを結合する際のオプション機能で、印刷して冊子にする際に便利な「ページ番号が奇数の場合、空白ページを追加」。

「フッターを追加」は結合する各ページの最下部(フッター)に、元のファイル名と作成するファイルのページ番号を追加する機能。
ただし、ファイル名に「かな・カタカナ・漢字」が使用されているとエラーになるので注意が必要。

「ページサイズを標準化する」は結合するファイルがA4サイズやB5サイズなど混在する場合、結合時の1ページ目に設定したファイルの用紙サイズに統一する機能。

「インタラクティブフォーム」はPDF上で入力可能なAcro Formの取り扱いを指定する項目。
「しおりの処理」は元ファイルにしおりが設定されている場合の処理。
「目次」は元のファイル名や文書タイトルから目次を作成する機能。

各項目の設定が完了したら、「分割」と同じ要領で出力すれば結合されたファイルが作成される。

しおりレベルで分割

「しおりレベルで分割」は「分割」機能のオプションのようなもので、ファイルに設定された「しおり」ごとに分割する機能。

「分割設定」には「しおりレベルで分割」と「一致する正規表現」の2項目がある。

「しおりレベル」というのが分かり難いが、要は「しおり」の入れ子状態を表しており、「しおり」が入れ子状態になければレベル1になり、「しおりレベルで分割」の項目では「1」しか選択できない。

上図の場合だとP30がレベル3になり、レベルを3で分割を実行すると1ページ~29ページと30ページ~最後のページに分割される。
同様にレベル2で分割すると1ページ~14ページ、15ページ~21ページ、22ページ~最後のページの3分割になる。

「一致する正規表現」は「しおり」に含まれている単語を指定して、該当する「しおり」で分割する機能。
ワイルドカードが使用できるが「*(アスタリスク)」だけではなく、アスタリスクの前に「.(コロン)」が必要。
「P30」を指定する場合、「P30」と正しく入力するか、「.*30」または「.*3.*」とワイルドカードを使用することであいまい検索が可能になるが、「しおりのレベル」と一致しなければエラーになる。

上図の場合、「.*30」は「しおりレベル3」以外ではエラーになる。

回転

回転はファイルを90度もしくは180度にする機能で、スキャンして作成したPDFファイルなどでファイル向きを調整する場合に便利。

「回転の設定」には「すべてのページ」「偶数ページ」「奇数ページ」と、「時計回りに90度」「時計回りに180度」「反時計回りに90度」の選択肢があるので、必要に応じて設定する。

交互にミックス

特殊な結合機能で、2つ以上のPDFファイルを交互に重ねていく機能。

「A~F」6ページのファイルと、「1~5」5ページファイル、「あ~お」5ページのファイルを追加し、「1~5」のファイルを「逆順」で結合すると、「A,5,あ,B,4,い,C,3,う…」といった並びで結合されたファイルが作成される。

通常の結合と同様、「ページの範囲指定」のほか、差し込むページ数を指定する「ペース」も指定可能。

前述の設定で「A~F」「あ~お」のペースが各1、「1~5」のペースを2にして実行すると、「A,5,4,あ,B,3,2い,C,1,う,D,え..」という並びでファイルが作成される。

抽出

分割や結合の際に使用する「ページの範囲」を独立させた機能。

ページの範囲指定と同様、連続したページは「-(ハイフン)」、単ページは「,(カンマ)を使用して抽出範囲を指定する。

サイズで分割

ファイルの体裁にこだわらず、ファイルサイズで分割する機能。

分割時に指定できるサイズは「MB(メガバイト)」と「KB(キロバイト)」があるので任意で指定する。

一般的にメールに添付するファイルサイズは2MB前後に抑えるのがビジネスマナー。

単位

8bit = 1B(バイト)…半角英数1文字のサイズが1B(バイト)
1000B = 1KB(キロバイト)…正確には1024Bが1KBだが、一般的には1000B=1KBでOK。
1000KB = 1MB (メガバイト)…フロッピーディスク1枚が1.44MB
1000MB = 1GB(ギガバイト)…CD-R1枚は750MB、DVD-Rは4.7GB
1000GB = 1TB(テラバイト)…Blu-rayディスクは25GB
1000TB = 1EB(エクサバイト)…現段階ではほぼ容量無制限状態





PDF編集

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PDF-XChange Editorのインストールと使い方

PDF-XChange Editorはカナダのソフトウェアベンダー 「Tracker」が提供しているPDF作成・編集ソフトで、機能制限によりフリーソフトとして使用できる。
同社が提供していた無料のPDF-XChange Viewerは開発が終了しており、PDF-XChange Editorが実質的な後継ソフトになる。

PDF-XChange Editorは日本語化されており、PDFファイルの閲覧、テキストや図形、吹き出しの挿入、ハイライト・取り消し線・下線の追加など、5,000円以下で販売されているPDF編集ソフトと同等の処理が可能で、ビュワーだけなのに妙に重いAcrobat Readerの代替アプリとして非常に優秀。

システム要件

バージョン6.0現在

OS:Windows XP(SP3)以降

ソフトの入手先

PDF-XChange Editor 公式サイト ダウンロードページlink



PDF-XChange Editorのインストール

PDF-XChange Editorのセットアップは日本語非対応だが、インストール後は日本語化しているので特に問題はない。
また、もともと有料ソフトなのでアドウェアなどのインストールもなく、セットアップは至ってシンプル。

ダウンロードサイトにある「PDF-XChange Editor」の「Download」をクリックすると、インストーラーを含んだZIPファイルのダウンロードが開始する。

その他のインストーラーを使用する場合は、「Download」ボタンのリストから任意に選択。

ダウンロードしたファイルを選択して、コンテキストメニュー(右クリックメニューから「すべて展開」を選択。

解凍したフォルダに入っている「PDFXVE6.exe」を起動すると、セキュリティ警告がでるので「実行」。

セットアップウィザードを始めるので「Install」をクリック。

イニシャライズが完了するとセットアップウィザードが起動するので「Next」。

EULA(使用許諾書)が表示されるので確認して問題がなければ「I accept the terms the License Agreement」にチェックを入れて「Next」。

セットアップタイプは「Custom」をクリック。
プログラムのインストール先を変更する場合は「Change..」をクリックして任意の場所を指定。

インストールするプログラムの選択。
PDF-XChange Editor本体の他に、PDFファイルで出力する仮想プリンタの「PDF-XCange Lite」、PDFファイルをサムネイル表示させる拡張機能「Shell Extensions」、プログラムの更新を確認する「Tracker Updater」がインストールされる。

仮想プリンタ「PDF-XCange Lite」については出力したPDFファイルの上部両端に大きく「Click to buy NOW!」のスタンプが追加され、実用的ではないのでインストールを除外しても差し支えない。
仮想プリンタならBullzip Free PDF Printerの方が使い勝手が良い。
インストールから除外する場合は、任意のプログラムの「▼」をクリックしてリストを表示し、「Enter feature will be unavailable」を選択。

機能を外してインストールすると、後から上書きインストールでの追加ができず、一旦アンインストールしてPCを再起動した後、再度インストールする必要がある。

インストールオプションは上から「スタートメニューに追加」「デスクトップにアイコンを作成」「PDF X-ChangeをデフォルトのPDFファイルのアプリに設定」「ブラウザのPDFファイル閲覧に使用」「PDF-XCange Liteをデフォルトのプリンタに設定」。

Acrobat Readerの代わりにPDF-XChangeを使用する場合は、「PDF-XCange Liteをデフォルトのプリンタに設定」以外はチェックを入れて問題ない。

PDF不要なもののチェックを外して「Next」。

「Free Version」にチェックを入れて「Next」。

準備が完了したので「Install」をクリック。

セットアップが完了したので「Finish」。

起動したままのセットアップ開始プログラムも「Close」で閉じて完了。

使用方法

フリーバージョンのPDF-XChange Editorの編集機能は、マーカーやアンダーラインを引いたり、コメントを書き込んだり、赤入れをしたり、場合によっては付箋を貼り付けたりと、紙に印刷された書類に書き込むイメージ。

フリーバージョンでも原本の編集や、墨消しなどの特殊機能は使用可能だが、あくまでも機能を確認するための試用なので、保存時にDEMOスタンプが追加される。
DEMOスタンプの上に図形を重ねるとスタンプを隠すことはできるが、スタンプにはライセンス購入ページへのリンクが付いており、スタンプは隠せてもリンクは消せないので微妙かも。

基本操作

PDF-XChange Editorは多機能なのでツールの数も多く、上部メニューバーの下にはMS Officeライクなツールアイコンが並んでおり、「閲覧」「原本編集(有料)」「追加編集」の3つに分類できる。
アイコンを仕切っている太線の下にある「◀」をクリックすると、表示を折りたたむことができるので、使用しないアイコンは非表示にすると見やすくなる。

操作はほぼ上部のツールアイコンだけで事足りるが、PDF-XChange Editorはコンテキストメニュー(右クリックメニュー)も充実しているので、操作に迷ったらコンテキストメニューを表示すると、選択可能はメニューが確認できる。

閲覧ツール

本家のAcrobatReaderで可能な操作は網羅しており、ファイル閲覧時の操作で不便さを感じることはない。

「開く」をクリックするとファイル選択画面が起動。「▼」をクリックすると閲覧履歴が表示される。

「FDアイコン」はファイルの保存。
FDの右にあるのは「スキャナアイコン」で、スキャナから画像を取り込んで追加する有料機能。
「プリンタアイコン」はファイルの印刷。

「メールアイコン」は現在表示されているファイルをメールで送信する機能。
ただし、デフォルトではメールクライアントが設定されていないか、MS Officeがインストールされている環境では自動的に「Outlook」が選択されているので、メールアイコン横の「▼」でメニューを表示し、「Manage…」をクリック。

また、Gmailでは設定後に送信すると「安全性の低いアプリ」としてブロックされるので、Gmailを利用する場合は「安全性の低いアプリへのアクセスを許可」が必要になる。

「New..」のドロップダウンリストにはSMTPのほか、GmailやYahooなどメジャーなウェブメールが選択可能。

POPメールを使用している場合はSMTPを使用し、「差出人」「送信サーバ」「ユーザー名」「パスワード」などを入力。
入力内容は利用しているプロバイダの情報を参照。

GmailやYahooメールの場合はメールアドレスとパスワードを入力。

入力したメールが追加されるので、選択して「Make Current」をクリックするとデフォルトに設定されるので、後は「OK」で確定。

PDFを開いている状態で「メールアイコン」をクリックすると、メール送信画面が開くので、送信先のメールアドレスの他、件名や本文を入力して「OK」をクリックすると、PDFファイルが添付されてメールが送信される。

Gmailの場合は最初のメール送信時にブロックされるので、「安全性の低いアプリへのアクセス許可」のリンクをクリック。

「安全性の低いアプリへのアクセス許可」を「有効」にするとGmailでの送信が可能になる。ただし、表記の通りアカウントの脆弱性が高まるためGoogleは非推奨なので、個人的にはOutlookなど他のメールの利用を推奨。

 

「緑色の矢印アイコン」は(前の表示)(次の表示)で、PDF-XChange上で表示したページを巻き戻す機能で、右隣にある「青色の矢印アイコン」は(元に戻す)(やり直し)で、編集内容を巻き戻す機能。

「手のひらツール」はページを掴んで移動させる機能。

「スナップショット」はページのスナップショットを撮る機能で、アイコンをクリックしてスナップショットを取りたい範囲をドラッグして選択すると、クリップボードにコピーされるので、ペースト(貼り付け)して利用する。
ページ全体を撮影したい場合は、ドラッグではなくページをクリックするとページ全体がコピーされる。

「テキスト選択」はファイル上の文字列を選択するツール。
選択できるのは元ファイルで文字列として入力された部分のみで、画像内の文字列を認識させるためにはOCR処理が必要になる。

WordのテンプレをPDFファイルで出力し、そのスクリーンショットをテンプレに挿入後、再度PDFファイルで出力したサンプルでは、元のテンプレ内の文章は「テキスト選択ツール」選択可能だが、挿入した画像内の文書は文字として認識されない。

OCR

OCR(Optical Character Recognition)は画像に含まれている文字を認識し、文字コードに変換する技術。
紙に書かれた文書をスキャナーでスキャンした後、OCRで文字列に変換すれば、Wordなどで文書の編集が可能になる。。。。のだが、英文のOCRならともかく、日本語OCRの精度は残念な感じで、手入力したほうが早かったりする。

また、PDF-XChangeでOCRを実行した場合、本来テキストとして認識していた部分もOCRを実行して変換されるため要注意。

PDF-XChangeはデフォルトで英語のOCR機能のみ有効になっているため、日本語を追加する必要がある。
上部メニューの「ドキュメント」から「ページをOCR…」を選択。

「その他の言語..」をクリック。

ブラウザが起動してOCR言語ファイルのページが表示されるので、「Japanese Language Pack」のZIPファイルをクリックしてダウンロード。

ダウンロードしたZIPファイルはコンテキストメニュー(右クリックメニュー)の「すべて展開」で解凍し、ファイルの中のインストーラーを起動する。

セットアップウィザードが開始するので表示に従ってインストールする。

インストールが完了したらPDF-XChangeを再起動し、再度「ドキュメント」→「ページをOCR」の画面を開き、言語のドロップダウンリストから「Japanese」にチェックを入れる。

画像内の文字列を認識させるには「ページOCR」を開き、OCRを実行するページろ精度を指定して「OK」をクリックするだけ。
「精度」にはLow、Medium、Highの3種あり、Highが最高なのだが期待は禁物。

サンプルとして下記の画像内文章をOCRで変換してみた。

「このテンプレートのデザインを活用するには、[ホーム] タブのスタイル ギャラリーを使用します。見出しスタイルを使用して、見
出しの書式を設定することもできますし、強調や引用文のようなその他のスタイルを使用して、インポートしたテキストの表」

精度:Low
「この子薨ブレー卜の子ブイ篆壺濠舌用耳る打は丶 [市ーム] 夕コのス夕イル 芋竹ラリー壺イ更用し蓬葛置 見出しス夕イル壺便用して丶 兒
出しの貧王篭狂鼻紫定哲ることもてき蓋哲し丶 賽鑚誹丶炉彊|用文のようなその他のス夕イルを便用して、 イン爪ー 卜し厂こテ柔ス 卜の表」

精度:Medium
「このテシブレー卜のデげイ丶ノを活用荳るには 正ホーム] 夕ブのス夕イ儿 ギヤラリーを使用します。 見出しス夕イルを使用して、 見
出しの書式を設定芽ることもできますし丶 強調や彊|用文のようなその他のス夕イ丿しを便用して、 イシポー トし厂こテキス トの表」

精度:High
「このフーーンブレー卜のデザイ二蕗を活用するには丶 [ホーム] 夕ブのス夕イ儿 ギヤうリーを使用しま訊ュ 見出しス夕イルを使用して丶 見
出しの書式を設定するごともできますし丶 彊革調炉彊|用文のようなその他のス夕イルを使用して丶 イ二ノポー 卜し丁こ二丁ーキス 卜の表」

結果は見ての通り、一昔前のギャル文字っぽい変換になり、意外にも精度は「High」より「Medium」のほうがマシ?な感じ。

OCR処理をすることで、テキストとして認識していた部分も、コピーして貼り付けてみると、しっかりギャル文字化しているので、個人的にはあまりぉ££めしない。

「回転矢印アイコン」はページの回転。
「1:1」はページを100%表示。
「◀▲▶▼」は選択したページ全体を表示。
「◀▶」はページを横幅に合わせて表示。
上記アイコンの下にあるドロップダウンロストは表示倍率の指定で、数値の直接入力も可能。

「四角&虫眼鏡のアイコン」は選択範囲を拡大するズーム機能。
「+」はページの拡大表示。「-」はページの縮小表示。

ページの拡大は「Ctrl 」+「 +」、縮小は「Ctrl 」+「 -」のショートカットキーを使用したほうが便利。

有料機能

「コンテンツの編集」「テキストの追加」「フォームを編集」はいずれも有料機能で、フリーバージョンで使用すると保存時にDEMOスタンプが追加される。

「コンテンツの編集」は原本のフォントサイズを変更したり、オブジェクトを移動するなどの編集機能。
「テキストを追加」は原本を編集してテキストを追加できる機能。
「フォームを編集」は原本にドロップダウンリストやラジオボタン、チェックボックスなどを追加できる機能。

原本を直接編集できて便利な機能ではあるが、テキストの追加や編集であれば、ファイルにもよるがWordやLibreOfficeで開くと編集できる場合もあるので、フリーバージョンを利用する場合はアプリの使い分けが必要。

編集ツール

PDFファイルの申請書や申込書などを記入したり、PDFファイルで配布された資料にマーカーしたり、提出物にコメントをつけたり、添削したり、付箋を付けたり、PDFファイルを印刷して紙ベースで行ってきたことがPDF-XChangeで編集可能になる。

「コメントの編集」は後述する「付箋」機能をで追加したコメントの移動やサイズ変更などを行う。

「タイプライター」は原本の上に直接文字入力する機能で、申込書や申請書に記入する場合に便利な機能。
一般的なテキストエディタと同様、フォントの種類やサイズの指定、文字の拡大縮小、太文字・斜体・アンダーライン・取り消し線・下付き・上付き・文字寄せなど一通りの設定が可能。

また、設定したスタイルは「既定に設定」をクリックすることで、デフォルトに設定できる。

「テキストボックス」はタイプライターと同じ文字を入力する機能だが、枠と背景のカラーを指定できる。
オブジェクトの選択はテクストボックスの枠にカーソルを合わせると、カーソルが黒矢印に変化するので、その状態でクリックする。そのまま再度クリックすると、テキスト編集モードになる。

文字入力時はタイプライターのようにフォント設定が可能で、文字入力後にオブジェクトをクリックするとテキストボックスが選択され、ツールメニューがフォント設定から背景色とストローク(枠)のカラー選択へ変わるので、任意で設定を行う。
また、枠の線幅やテキストボックスの透過率も設定可能。

ちなみに背景色とストロークをどちらも「なし」にすると、タイプライターで入力した状態と同じ。

「吹き出し」はテキストボックスに矢印がついたもので、テキストの編集や背景色、枠の色などの指定はテキストボックスと同じ。
吹き出しの矢印は後から移動や編集が可能なので、追加する場合は適当に配置して問題ない。

「強調」「取り消し線」「下線」はPDFファイルがテキストとして認識されている箇所にのみ使用可能。
「付箋」「ファイルを添付」「サウンド」は任意の箇所に追加可能で、「ファイルを添付」のみ有料機能になる。

「強調」「取り消し線」「下線」は使用する色の変更や線種、透過率などの変更が可能。

「ブレンド」は効果の表示方法で、同じ「強調」でもブレンドの種類によって異なってくる。
上図は上から「標準」「乗算」「スクリーン」「オーバーレイ」「暗くする」「明るくする」「覆い焼き」。

デフォルトは「乗算」になっており、「標準」にすると元のテキストが隠れてしまうため、墨消しのように利用することもできる。

「付箋」はWordやExcel、LibreOfficeなどのOfficeソフトではお馴染の「コメント」機能と同じ。
「付箋」アイコンをクリックしてからコメントを挿入したい任意の箇所をクリックすると、付箋が作成される。

「サウンド」は付箋と同様、任意の箇所にMP3ファイルまたは、録音した音声を挿入する機能で、「サウンド」アイコンを選択後に任意の箇所をクリックすると「アクションの編集」ウインドウが開き、赤丸の録音ボタンをクリックすると録音開始で、四角の停止ボタンで録音終了。
また、「参照」で既存のMP3ファイルを指定することも可能で、録音したファイルはPDFファイルに挿入され、表示されるサウンドアイコンをダブルクリックすると再生が開始する。サウンドの再生はPDF-XChangeだけでなく、AcrobatReaderでも可能。

ただし、バージョン6.0では再生されたサウンドを停止する機能が存在しない
サウンドが停止できないのはAcrobatReaderでも同じで、再生中にサウンドをダブルクリックしても初めから再生されるだけで、ファイルを閉じないと停止できない。

線や楕円などの図形を追加するツールも備わっている。
水平線を引くには「Shift」キーを押しながらマウスで始点と終点をクリック。
正円・正方形を描く場合は、「楕円形」「矩形(くけい)」で「Alt」キーを押しながらマウスをドラッグする。
「ポリライン」「雲形」「ポリゴン」は終点でダブルクリックすると描画が終了する。

「スタンプ」は「APPROVED」や「TOP SECRET」などが用意されており、任意のデザインを選択してPDFファイルに追加することができる。

「スタンプ」アイコンから「スタンプパレット」を選択し、メニューにある「フォルダ」アイコンをクリックすると、スタンプの自作も可能。

使用できるファイルは、PDF / XPS / BMP / GIF / ICO / JBIG / JBIG2 / PBM / PGM / PPM / TGA / PCX / DCX / PNG / JPEG / JPEG2000 / TIFF / XDP / EMF / MS Word / MS PowerPoint / MS visio / リッチテキスト / プレーンテキスト。

任意のファイルを選択後、「タイトル」を入力し、対象コレクションは「新規」で任意の名称のコレクションを作成後、「OK」をクリック。

スタンプが追加される。

スタンプは追加した後に拡大縮小可能だが、スタンプを作成する際に使用する画像の大きさは100px~200pxが目安。

「鉛筆」はフリーハンドで描画するツールで、「消しゴム」は「鉛筆」で描いたものを消すツール。

特殊ツール

測定ツールではファイル内に配置された地図などの距離や面積を算出することができる。

「距離測定」ツールは指定した範囲の距離が表示される便利な機能で、スケールを指定して使用する。
画像内の実寸を求める場合は「1mm」=「1mm」。
地図などの縮図は「1cm」=「1km」など状況に応じて変更して使用する。

「周囲測定」も「距離測定」と同様にスケール設定が可能で、カーソルでクリックして囲んだ周囲の距離を算出する。
周囲を描く際はダブルクリックで終点となり、描く周囲は始点と終点が重なっていなくても問題ない。

「領域測定」もスケール設定後、任意の範囲の面積を求めることができ、「周囲測定」と同じく終点はダブルクリック。

ファイルのセキュリティ

PDFファイルにセキュリティをかけると、ファイルのオープン時にパスワードが必要になったり、編集や印刷を制限することができる、

セキュリティをかけるには、上部メニューの「ファイル」から「ドキュメントのプロパティ」を選択するか、「Ctrl」+「D」で開き、左ナビゲーションから「セキュリティ」を選択すると「ドキュメントセキュリティ設定」画面になる。

「セキュリティ設定」のドロップダウンリストから「パスワードセキュリティ」を選択。

セキュリティをかける項目にチェックを入れ、パスワードを設定。

保護をかけるとパスワードを求められるようになる。
この機能はPDF-XChangeだけでなく、AcrobatReaderでも有効。

セキュリティを解除する場合は、同様の操作でセキュリティ設定を「セキュリティなし」に変更して保存するだけ。

その他

PDF-XChange Viwerの頃から存在していた機能に「AcrobatReaderで実行」がある。

AcrobatReaderがインストールされている環境では、上部メニューの「ドキュメント」から「実行:AcrobatReader」が使用できる。
この機能はPDF-XChange Editorで開いているファイルを、そのままAcrobatReaderで開く機能。

AcrobatReaderを使用する際には意外と便利。

フォントが正しく表示されないケース

PDFファイルは作成時に使用しているフォントを埋め込むのが一般的なのだが、フォントが埋め込まれていないファイルの場合は少々厄介。
使用されているフォントがPCにインストールされていれば問題ないが、PCにインストールされていなければ、PDF-XChange Editorは使用されているフォントに「近い」と判断したフォントを使用して表示する。

本来ならお硬いはずの書類も、場合によっては表示が不自然になったりする。
上図はiTextを利用して出力されたと思われる書類で、使用されているフォントを確認(ファイル→ドキュメントプロパティ→フォント)すると、「HeiseiKakuGo-W5」が使用されており、このフォントはAcrobat Reader4.0の標準フォントだったもの。
現在のAcrobat DCでは「KozGoPr6」という小塚ゴシックが標準フォントになっているため、Acrobat DCで同じファイルを開くと小塚ゴシックで表示される。

PDF-XChange Editorでは「標準フォント」というものがなく、代替フォントはプログラムが選定するので、表示が明らかにおかしい場合はAcrobat DCを使用して対処するしかない。





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Bullzip Free PDF Printerのインストールと使い方

Bullzip PDF Printerは簡単にPDFファイルを作成できる仮想プリンタソフト。
フリーウェアのライセンスは10ユーザーまでで、商用利用も可能になっている。

PDFファイルの他にもBMPやJPEGなどの画像ファイルとして出力することも可能で、仕上がったファイルサイズも小さく、手軽にPDFファイルへ変換したい場合に最適。
ファイル情報やセキュリティなどの機能も搭載しており、使い勝手は上々。

システム要件

OS:Windows XP(SP3) / Vista / Windows7 / Windows8 / Windows10
※Ghostscript9.10以降が必須

ソフトの入手先

Bullzip PDF Printer 公式サイト ダウンロードページlink



Bullzip PDF Printerのインストール

Bullzip Free PDF PrinterはGhostScriptを使用してPDFファイルを出力するため、本体のインストールと同時にGhostScriptもインストールされる。
インストールそのものは日本語のセットアップウィザードなので特に問題は無い。

pdfprinter002

Bullzip Free PDF Printerのダウンロードページにある「Download」をクリック。

pdfprinter003

料金プランが表示されるので、少しスクロールして「Community Edition」にある「Download it here」をクリックすると、「Setup_BullzipPDFPrinter_xx_xx_x_xxxx_FREE」というインストーラーがダウンロードされる。

pdfprinter004

ダウンロードしたインストーラーをダブルクリックするとセキュリティ警告が出るので「実行」。

pdfprinter005

言語選択は「Japanese」になっているはずなので、そのまま「OK」。
他の言語が選択されている場合はプルダウンリストから「Japanese」を選択。

pdfprinter006

使用許諾書に目を通して「同意する」にチェックを入れて「次へ」。

pdfprinter007

インストール先を変更する場合は指定。こだわりがなければデフォルトのままでOK。

pdfprinter008

ここもデフォルトのままで「次へ」。

pdfprinter009

Free PDF Printerを実行するために必要な外部プログラムの選択。
必須なのは「Ghostscript」のみで、「PDF Power Tool 」と「Xpdf」はオプション機能になる。

ただ、PDF Printerのフリーエディションでは、電子署名などのオプション機能を使用すると「TRIAL MODE − a valid license will remove this message. See the keywords property of this PDF for more information.」という一文が赤文字で文書の最下部に挿入されるため、見栄えはあまり宜しくないので、これらの機能を使わないなら「PDF Power Tool 」と「Xpdf」はインストールしなくてもOK。

pdfprinter010

セットアップはFree PDF Printerをインストールした後、外部プログラムをダウンロードしてからインストールする。

pdfprinter011

これでセットアップ完了。

使用方法

Bullzip PDF Printerは仮想プリンタソフトなので、印刷物が紙で出力されるか、PDFファイルで出力されるかの違いで、使い方は普通のプリンタで印刷する手順と同じ。

pdfprinter012

コントロールパネルから「デバイスとプリンター」を開くと「Bullzip PDF Purinter」がプリンターとして認識されているのが確認できる。

pdfprinter013

「印刷」機能を実装しているソフトであれば、全て「Bullzip PDF Printer」でPDFファイルを作成できる。

PDFで保存したいファイルを開いた状態で、使用しているアプリで「印刷」を実行すると、大抵はWindowsのシステムダイアログが開くので、「プリンターの選択」で「Billzip PDF Printer」を選択して「印刷」をクリック。

一般

シンプルにPDFファイルを作成するなら使用するのは「一般」タブのみ。

pdfprinter014

保存するファイル形式と保存先を指定したら、「保存」をクリックするだけでPDFファイルが出力される。

普通にPDFを作成するだけなら、必要な操作はこれだけ。

pdfprinter015「フォーマット」のプルダウンリストをPDFから変更することで、BMP、EPS、JPEG、PCX、PNG、PS、TIFFなどで出力が可能。

pdfprinter016

「オプションセット」を「規定」から「編集」に変更すると、ダイアログのリセットメッセージが出てBullzip PDF Printerのオプション設定が開く。

pdfprinter017

Bullzip PDF Printerのオプション設定には電子署名もあるが、この機能は「PDF Power Tool 」がインストールされていないと使用できず、また、フリーエディションでは「TRIAL MODE」とファイルに印字されるため実用的ではない。
TRIAL MODEで利用する場合は、表示されるメッセージで「トライアルモードで継続」を選択。

各設定は基本的に規定のままでOK。
変更した箇所は「適用」をクリックしることで、次回から「規定」の設定として使用される。

ドキュメント

出力ファイルがPDFの場合のみ、PDF Informationの編集ができる。
PDF InformationとはPDFファイルに埋め込まれるメタデータで、作者・表題・題目・キーワードのほか、ファイル作成に使用されたアプリケーションやPDFのバージョンなどの情報を確認できる。

pdfprinter018

上図は日本HPの法人向けノートPC ProBook450のスペック表のPDF Infomationを開いたところ。
PDF Infomationはファイルのプロパティで確認できる。

pdfprinter019

Bullzip PDF Printerの「ドキュメント」タブでは、PDF Informationの「作者・表題・題目・キーワード」が入力できる。
これらの項目はファイルを作成しているアプリの情報が元になっており、入力情報を削除して空白にすることも可能。

pdfprinter020

「品質」では変換するPDFの画質を「規定・画面・EBook・プリンタ・製版」の5つのレベルから選択可能。
上図は各品質でPDFファイルに出力したサンプルを400倍に拡大したもの。
※「画面」のサンプルは取り漏れ(_ _;)

サンプルは文字が書かれている画像で、400倍にすると各品質ごとにブロックノイズの出具合が異なることが分かる。
ただし通常倍率(100%)の時は見た目に大きな差はなく、WordやExcelなどで文字入力されたものをPDF出力した場合、400倍に拡大してもブロックノイズは確認できなかった。
また、ファイルサイズは規定が最も小さく、サンプルでは最も画質の良い「製図」は「規定」の25%ほどファイルサイズが大きくなった。
「互換性レベル」は文字通りAcrobatととの互換性で、デフォルトのPDF1.5(Acrobat6.x)で問題ない。

「画像圧縮」はファイルに画像が含まれている場合に圧縮してファイルサイズを小さくするもので、フリーエディションで「画像圧縮」を「OFF」にすると出力したファイルの下部に「TRIAL MODE」と赤字で挿入されるため、画質を向上したい時は「品質」を「製版」にするほうが良いかも。

「PDF/A-1b」は国際標準規格に完全準拠の仕様で、ファイルサイズが若干大きくなる。

pdfprinter021

「サムネイルを見る」は出力したファイルを開いた際に、「ページサムネイル」としてPowerPointのようにページのサムネイルが表示されるようになる。
ただ、この機能が有効なのはAcrobat Readerだけで、Acrobat Reader以外のビュワーではアプリの機能として、ページのサムネイル表示を実装しているものが多い。

「ウェブ用高速表示」は文字通り、ウェブ表示用に最適化された仕様で、具体的にはリニアライズドPDFという仕様になる。
ただし、この機能もフリーエディションではページ最下部に「TRIAL MODE」の文字が挿入される。

画像

イメージタブは、「一般」タブの出力ファイル形式で画像フォーマットを選択した場合に設定可能になる。

pdfprinter022

「デバイス」では選択した画像フォーマットによって異なり、JPEGだと「jpeg」と「jpeggray」が選択可能で、PNGだと「pngmono」「pnggray」「png16」「png256」「png16m」「pngalpha」の選択肢がある。
「mono」は白黒、「gray」はグレースケールで、後は色数なので16色(4bit)、256色(8bit)、1677万7216色(24bit)、1677万7216色(32bit)になり、出力する画質やカラーを指定できる。
また、PNGの場合のみ32bitで透明度(アルファ値)の情報を持たせることが可能。
「水平解像度」「垂直解像度」では画像解像度の指定ができ、デフォルトは150dpi。
画像解像度とはドット(点)が1インチ(25.4mm)にいくつ並んでいるか(いくつのドットに分割されているか)を基本としたdpi(ドット・パー・インチ)という単位を使用し、パソコンで取り扱う画像データは96dpiのものが多い。
少々ややこしいが、画像に変換するファイルがA4サイズで、画像解像度を96dpiに設定した場合は1122px x 793pxの画像になり、150dpiで出力すると1753px x 1240pxの画像になる。
デジカメで撮影した画像のファインモード(3648×2432)だと300dpi程度なので、デフォルトの150dpiは画質とファイルサイズのバランスが取れた設定だったりする。

「アルファ・ビット」は画像のアンチエイリアス(画像のジャギーを低減する処理)で、数値を下げるとアンチエイリアスの効果を下げることができる。

「1ページにつき1イメージファイル」にチェックを入れておくと、複数ページの書類を印刷する際、印刷する書類のページ数だけ画像ファイルが作成され、チェックを入れていないと1ページ目しか画像ファイルに変換されない。
また、チェックを入れて「保存」をクリックすると「<pageno>マクロを出力するファイル名に不可しますか?」と、ちょっと意味不明なメッセージが出る。
これは複数作成されるファイルに連番を付ける機能なので、「はい」を選択。ここで「いいえ」にすると上書きの警告が出て一度に複数の画像ファイルが作成でき ない。

透かし

「透かし」は出力したファイルに透かし文字を入れる機能だが、フリーエディションでは「TRIAL MODE」で使用になる。

pdfprinter023

「テキスト」には透かしで入れる文字を入力。ただし、日本語で入力すると文字化けする。
もちろん日本語フォントを選択しても化けるので、利用する場合は半角英数字のみ。
「前」となっているが、これは「Front」と「Font」の読み違えだと思われ、この項目ではフォントの種類を選択する。
@が先頭についたフォントは日本語の縦書き用のフォントなので除外。%が付いたフォントも特殊なので除外。&が先頭についたフォントも避けた方が無難。

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「サイズ」は単位が不明だが、A4サイズいっぱいに入れるなら200くらい。
空白のままでも透かしは入るが、A4だと100~200くらいがオススメ。

「アウトライン」はフォントの縁の幅を設定。
大きな透かし文字を入れる場合はアウトラインの数値を増やしたほうが良いかも。

「レイヤ」では透かし文字を本文の背景としていれるか、本文の上に入れるか指定する。

「回転」は透かし文字の角度。
デフォルトでは対角線上に入るようになっているが、ここへ数字を入力すると、その角度で透かし文字が入る。

「水平の位置」「垂直の位置」は透かし文字を入れる位置を指定。
垂直・水平でそれぞれ「上・中央・下」を選択し、、調整のところに数値を入れて、右の図で位置を確認しながら微調整を行える。

結合

結合タブでは指定した既存のPDFファイルに、新たにPDF出力するドキュメントを結合することが可能で、選択した既存のPDFを背景として挿入するトリッキーな機能もある。

pdfprinter027

「PDFの付加」のところにある「…」部分をクリックして、これからPDFに出力するファイルに結合するファイルを指定する。
ただし複数のPDFファイルを指定することは出来ない。

次に結合する位置を指定。
「上・下」とあるが、この「位置」は指定したPDFファイルの位置を示しており、「上」を選択すると指定したPDFファイルが、Bullzipで新たに出力するPDFファイルの上にくる。

pdfprinter028

「背景PDF」は「PDFの付加」と同じ要領で既存のPDFを選択すると、選択したPDFを背景として取り込むことが可能だが、この機能はWordなど文書ファイルなどで有効で、画像ファイルをPDF化したものでは、背景の上に画像が重なるため背景は見えなくなる。
また、背景に指定したPDFファイルは透過されるため、写真などをPDF化したものだと解像度を高くしても少々残念な画質になる。

セキュリティ

セキュリティタブはパスワードによるセキュリティ設定が可能で、「一般」以外のタブではおそらく最も使用頻度が高い機能。

pdfprinter029「所有者のパスワード」を入力することで「ユーザーのパスワード」や「許可」の項目が有効になる。

「所有者のパスワード」はファイルそのもののアクセス制限に実行するために必要で、設定を解除するためには「所有者のパスワード」が必要になる。

「ユーザーのパスワード」を設定すると、ファイルを開く際にパスワード入力が必要になる。
当然ながら「所有者のパスワード」と「ユーザーのパスワード」を同じものにすると、「所有者のパスワード」が簡単に破られ、セキュリティが解除されるので要注意。

「許可を設定する」にチェックを入れると、印刷設定が「許可されていません」「高品質」「低品質」から選択でき、「許可されていません」にするとセキュリティを解除しない限り印刷や他形式ファイルへのエクスポートができなくなる。
また、「クリップボードへコピーする」のチェックを外すと、PDFビュワーに備わっているスナップショット機能を無効にできる。ただし、スクリーンショットは無効にできない。





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