CrystalDiscInfoのインストールと使い方

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CrystalDiskInfは国産のソフトで、S.M.A.R.Tに対応したハードディスクの診断ツール。
分かり易いインターフェイスのため、小難しい事が分からなくても、起動するだけでハードディスクの状態を確認できる、手軽で優れたアプリケーション。

S.M.A.R.T(スマート)とは(Self-Monitoring, Analysis and Reporting Technology)の略称で、HDDに搭載されている自己診断機能。
HDDの各ベンダーが独自で「しきい値」という正常と異常の境界を定め、その「しきい値」を超えるとハードディスクに劣化が生じていると判断される。

システム要件

OS:Windows XP(SP3) / Vista / Windows7 / Windows8 / Windows10
IE:バージョン8.0以上(11.0推奨)

ソフトの入手先

CrystalDiskInfo 公式サイト ダウンロードページlink




 

CrystalDiskInfoのインストール

インストール作業そのものは難しくはないが、ダウンロードページには「通常版」のほかに「Shizuku Edition」なるものが存在し、更に「Shizuku Edition」には3つのバージョンがある。
インストーラー版もポータブル版(zip)も、「通常版」に比べ「Shizuku Edition」は極端にサイズが大きいが、機能的には全く同じ。

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「通常版」との違いは「水晶雫」という萌えキャラ。
「Shizuku Edition」には「水晶雫」のグラフィックが表示され、「Full」と「Ultimate」には巫女や晴れ着など12のテーマが同梱されている。

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こちらが通常版。

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萌え好きなら「Shizuku Edition」、そうでないなら「通常版」をダウンロード。
インストーラーとzipファイルがあるので、手軽なzip版を推奨。

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ダウンロードしたzipファイルを選択し、右クリックメニューから「すべて展開」。

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解凍された「CrystalDiskInfo7_x_x」フォルダの名前を「CrystalDiskInfo」に変更し、CドライブのProgramFilesフォルダへ移動。

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移動した「CrystalDiskInfo」フォルダを開くと、32ビット版と64ビット版が格納されているので、使用しているOSのアーキテクチャ(32ビットか64ビット)と同じ実行ファイルを選択し、右クリックメニューから「スタートメニューに表示する」を選択。
※Windows10の場合は「スタート画面にピン留めする」。
同様に、デスクトップにショートカットを作成する場合は、右クリックメニューから「送る」→「デスクトップ(ショートカット)」を選択。

使用方法

使い方と言っても基本的には起動するだけ。
S.M.A.R.Tの情報は少々専門的で取っ付き辛いのだが、CrystalDiskInfoはPCビギナーにも一目瞭然で分かる親切設計になっている。

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Windows7でCrystalDiskInfoを起動するとセキュリティ警告がでるので、「このファイルを開く前に警告する」のチェックを外しておく。

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次に「ユーザーアカウント制御」のメッセージがでるので、「これらの通知を表示するタイミングを変更する」をクリックし、レベルを「通知しない」にする。

ユーザーアカウント制御(UAC)のレベルを下げると、CrystalDiskInfoだけでなく多くのフリーソフト起動時に表示されるメッセージをスキップできるが、セキュリティ的にはリスクが高まるので、レベルの変更は慎重に
変更したUACをもとに戻すには、「コントロールパネル」→「ユーザーアカウント」→「ユーザーアカウント制御設定の変更」で可能。
Windows10でコントロールパネルを開くには、キーボードの「スタート(フラッグ)」+「X」のメニューから「コントロールパネル」。

「セキュリティ警告」と「ユーザーアカウント制御」をスキップすることで、CrystalDiskInfoが実装しているスタートアップ機能がスマートに実行できるようになる。

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CrystalDiskInfoは起動した時点で、パソコンが搭載しているSSDとHDDのS.M.A.R.Tを読み込んでいるので、特に操作することはない。

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小難しいS.M.A.R.Tの情報などを分からなくても、「健康状態」と「温度」だけ確認するだけで十分。
「健康状態」はS.M.A.R.T情報の「代替処理済セクタ数」「代替保留中のセクタ数」「回復不可能セクタ数」の3項目から判定されており、これらは不良セクタと、その予備軍で、ディスクが物理的に損傷して使用できない、もしくは間もなく使用できなくなると予測されるもの。
セクタとは扇形をした一定の記憶領域で、単純に「単位」だと思って差し支えない。
ちなみにHDDでは1セクタは512B。

健康状態が「注意」になっていると、「代替処理済セクタ数」「代替保留中のセクタ数」「回復不可能セクタ数」の何れかで「しきい値」を超えた項目があるということ。
今すぐにクラッシュすることはないが、該当のHDDやSSDに重要なファイルが保存されている場合は、速やかにバックアップすることを推奨。

「温度」については一般的に動作が保障されている最高温度は55℃で、通常は45℃未満が目安。
45℃前後の高温状態が続くと、HDDの寿命を大幅に縮めることになるため、PC内部の清掃やエアフローなど、冷却を見直したほうが良い。

S.M.A.R.Tの重要項目

01-リードエラーレート

データを読み込む前に発生したエラーの割合。この数値が悪いとハードディスク内に異常がある可能性が高い。ただ、すぐに使用不能になるわけではない。

05-代替処理済セクタ数

不良セクタにより、再度割り当てされたセクタ数。

07-シークエラーレート

磁気ヘッドの消耗率。磁気ヘッドが移動(シーク)に失敗した割合で、ハードディスクに物理的な問題がある可能性がある。

0C-電源投入回数

ハードディスクの電源をON/OFFした回数。

C2-温度

ハードディスクの現在の温度。

C5-代替処理保留中のセクタ数

不良セクタ待機率。不良セクタ化が検討されているセクタ数。

C6-回復不可能セクタ数

オフラインスキャンで発見された回復不可能なセクタ数。

その他の主要項目

03-スピンアップタイム

モーター始動完了(規定回転数に到達)するまでの時間。

04-スタート/ストップ回数

モーターの始動回数。

09-使用時間

工場出荷状態からのハードディスクの累積稼働時間。

0A-スピンアップ再試行回数

スピンアップに失敗した回数。

0B-キャリブレーション再試行回数

キャリブレーション(熱によるオフトラック現象を自動的に補正する機能)を再試行しようとした回数。

C1-ロード/アンロード サイクル回転数

磁気ヘッドが磁気ディスク表面から退避場所に退避し、その後再び磁気ディスク表面に戻った回数の合計。

C4-セクタ代替処理が発生回数

セクタの代替処理が発生した回数。

C7-UltraDMA CRCエラー数

DMAモードでのデータ転送中に発生したCRCエラーの数。

C8-ライトエラーレート

データの書き込みに失敗した割合。

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複数のハードディスクを使用している場合は、各ドライブ毎に健康状態と温度が表示され、クリックすると対象ドライブの詳細情報が表示される。

ハードディスクをパーティションで区分けしている場合は、上図の赤枠部分左端のように「C:D:E:」といった表示になる。
このドライブは3つのパーティションに区切られている。

便利機能

CrystalDiskInfoにはスタートアップや常駐機能があり、タスクトレイに常駐させてHDDの状態を監視できる。
常駐時のメモリリソースは12MB程度なので、よほど非力なマシンでない限り負担になるものではない。
HDDやSSDは頻繁にクラッシュするものではなく、CrystalDiskInfoのようなユーティリティソフトは実行するのが億劫になりがちなので、常駐させておくのはクラッシュ予防のためにも意外と便利。

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CrystalDiskInfoは定期的にS.M.A.R.Tの情報を更新しており、初期設定は10分間隔になっている。
変更する場合はメニューバーの「機能」→「自動更新」で行えるが、温度を確認するにはデフォルトの10分くらいが妥当かも。

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自動更新するドライブを選択する場合は、メニューバーの「機能」→「自動更新対象」で任意のドライブを選択。

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自動更新の設定ができたら「機能」のメニューから「常駐」と「スタートアップ」を選択してチェックが入った状態にする。

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タスクトレイに常駐しても隠れてしまうので、タスクトレイにある▲をクリックして「カスタマイズ..」を選択。

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CrystalDiskInfoのアイコンを「通知のみ」から「アイコンと通知を表示」に変更。

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タスクトレイに各ドライブの温度が表示されるようになる。
この状態であれば、不良セクタや代替処理のセクタなどが「しきい値」を超えた場合、背景色が青から黄色に変わるのですぐに分かる。

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Windows10の場合は、タスクトレイから直接設定画面を開けないので、「スタート」→「設定」→「個人用設定」→「タスクバー」でCrystalDiskInfoをオン。
または、タスクトレイに表示されている時計の上で右クリックメニューを出し、「通知アイコンのカスタマイズ」を選択。

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「機能」のメニューにはグラフもあり、各項目ごとに推移を視覚化できる。


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