Synergyのインストールと使い方

Synergyは1組のマウスとキーボードを複数のPCで共有する非常に便利なアプリケーション。
LAN経由で複数のパソコンを1組のキーボードとマウスで操作可能なるため、操作するPCのマウスを間違えたり、キーボード切替器のように都度、切り替えボタンを押す必要もない。
更にSynergyはマウスとキーボードだけではなく、クリップボードのデータも共有できるため、複数のPCをあたかも1台のPCのように操作できるのが特徴。

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以前はフリーソフトで寄付を募っていたが、寄付がダウンロード総数の0.002%に過ぎず、開発を早めるために2013年頃から有償へ変更。
ただ、有償と言ってもBasic版で10ドル。
月額ではなく、1度支払ったら以降のバージョンは全て利用可能なユーザーに優しい料金設定になっている。

有償に変更された際のバージョンは1.4.1で、2016年8月にStable版として最新バージョン1.8.2がリリースされた。

システム要件

OS:Windows XP(SP3) / Vista / Windows7 / Windows8 / Windows10

Windowsのほか、Mac OS X 10.7以降、Linux Ubuntu 14.04、Linux RedHat 6以降のOSがフルサポートされている。

使用するPCが全てLAN接続されている事。(有線・無線は問わず)

ソフトの入手先

現在ではSynergyを無償で入手することはできないため、購入ページから「Basic」もしくは「PRO」を選択してライセンスを購入する必要がある。

Synergy 公式サイト プラ選択ページlink




Synergyのインストール

プラン選択ページには「Basic」と「PRO」があり、Basicは10ドル、PROは29ドル。

「PRO」はPC間で送信されるデータをSSLで暗号化することで、よりセキュアな環境にすることができ、更に電話かメールでヘルプデスクのサポートも受けられる。

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現在のSynergyは試用ができないので、初めて利用する場合は「BASIC」を推奨。
後からPROへアップグレードすることも可能で、その際は差額分19ドルを支払えばOK。

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「YOUR FULL NAME」の箇所には氏名を英字入力し、次いでメールアドレスを入力後、「BUY NOW」をクリック。
氏名を漢字で入力すると?????????となるので要注意。

ちなみに「MULTIPLE USERS ~」の場合は「見積もり」になり、Synergyからの連絡を待つことになる。

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支払いはクレジットカードとペイパルがあるので、希望の支払い方法をクリック。

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支払いが完了するとパスワードの設定画面に戻るので、任意のパスワードを「新しいパスワード」に入力し、同じパスワードを「確認用パスワード」にも入力して「OK」をクリック。

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住所は入力しなくても良いので「Skip」をクリック。

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Synergyのダウンロードページに移動するので、希望のプログラムをクリックしてインストーラーをダウンロードする。

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ダウンロードページはSynergyのサイトにある「ACCOUNT」をクリックし、支払いの際に登録したメールアドレスとパスワードでログインすると、アカウントページに「Synergyをダウンロード」というリンクから先から何度でもダウンロードできるので安心。

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ダウンロードしたインストーラーを実行するとセットアップウィザードが開始する。
古いバージョンのSynergyがインストールされている場合は、セットアップウィザードを開始する前にアンインストールしておく。

バージョンアップされた直後は、インストール時にセキュリティソフトが「疑わしいファイル」として検出することがあるので、気になるようならダウンロードページの下部にある「代替ダウンロード」のリンク先から、1つ前のバージョンをダウンロードするのもあり。

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EULA(使用許諾書)が表示されるので、内容を確認して「I accept the ~」のチェックボックスにチェックして「Next」。

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インストール先を変更する場合は任意の場所を指定。
特にこだわりがなければデフォルトのままで「Next」。

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インストールの準備ができたので「install」をクリック。

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インストールが終了したら「Finish」。

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続いてSynergyのセットアップが開始するので、Languageを「日本語」に変更して「Next」。

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アクティブ化するには「Active now…」にチェックを入れて、支払いの際に登録したメールアドレスとパスワードを入力。

後からアクティブ化したい場合は「Skip activation」にチェックを入れて「Next」。

通常はアクティブ化しなければ機能制限があったり、試用期限があったりするものだが、Synergyの場合はアクティブ化しなくても普通に利用できたりする。

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Synergyでは使用するマウスとキーボードが接続されているPCを「Server」、Serverのマウスとキーボードで操作するPCを「Client」として、それぞれ設定する。

当然ながら「Server」が起動していないと「Client」を操作することはできず、「Server」で「Server」を操作することも、「Client」で「Client」を操作するこもできない。

基本的には1台のServerに対して複数のClientが接続されているイメージなので、「Server」もしくは「Client」にチェックを入れて「Next」。

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これでセットアップが完了したので「Finish」。

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Synergyが起動する際にファイヤーウォールにブロックされるので、必ず「アクセスを許可する」をクリック。

使用方法

Synergyで共有されたマウスはデュアルディスプレイ時のように、PC間を自由に行き来し、マウスカーソルが表示されているPCがアクティブになるので、キーボード入力する場合は、マウスカーソルを移動させ、入力するPCをアクティブ にする。
また、アクティブなPCで「Ctrl + C」でクリップボードにコピーしたデータは、そのまま他のPCに貼り付けることが可能。

サーバとクライアントで異なるバージョンのSynergyがインストールされている環境でも、マウスとキーボードは共有できる。

Serverの設定

インストール時に「Server」を選択した、使用するマウスと・キーボードが接続されているPCのSynergyを開く。
Synergyはデスクトップにショートカットを作らないので、「すべてのプログラム」や「全てのアプリ」から開くか、検索ウインドウから「Synergy」を検索。

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Synergyを開くと「Server」にチェックが入った状態で、IPアドレスが表示され、「インタラクティブモードで設定」になっていることを確認し、「サーバを設定」をクリック。

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サーバとなるPCが中央に表示されるため、クライアント(マウスとキーボードを共有するPC)の位置関係を作成する。
右上にあるPCのアイコンを、サーバから見たクライアントの位置へドラッグアンドドロップして配置していく。

単純にモニターの配置そのまま再現すると使いやすい。
上図の配置では「LEGO」というPCにカーソルを移動させるには、一旦CC650DWにカーソルを移動させてから上に持っていく必要がある。

最も使用頻度の高いServerになっているメインPCの上下にClientを配置すると、最大化したウインドウを閉じたり、タスクバーからウインドウを切り替える際に、マウスがClientに移動してイラッとするので個人的には非推奨。

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ドラッグアンドドロップして配置した「名前無し」のPCアイコンをダブルクリックして設定画面を開く。

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「画面の名前」に配置したPCの「フルコンピュータ名」を入力。

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フルコンピュータ名が分からない場合は、マイコンピュータを右クリックしてプロパティを開くか、「コントロールパネル」の「システム」を開いて確認する。

Windows10の場合は「スタートメニュー」→「設定」→「システム」→「バージョン情報」で「PC名」を確認。

フルコンピュータ名は半角英数が基本なので、ひらがなやカタカナ、漢字などを使用しているなら半角英数に変更する。

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配置は任意の場所にドラッグアンドドロップで変更可能。
配置したClientを削除するには左上のごみ箱アイコンにドラッグアンドドロップ。

これでServerの設定が完了。

Clientの設定

クライアントにはAuto config(自動設定)があり、オートコンフィグが有効になれば設定は必要なくなるのだが、バージョン1.7.6ではAuto configに必要な「Bonjour」が正常にインストールされないため、手動で設定するか別途「Bonjour」を入手する必要がある。

BonjourはAppleが開発したネットワーク自動検出プログラムで、iTunesなどに実装されており、SynergyはBonjourを利用することで、自動的にClientからServerを検出しているらしい。

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Client設定にしたSynergyを起動すると、「Bonjour」をインストールするか訊いてくるので「Yes」をクリック。

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Bonjourがダウンロード・インストールされるのだが、「Auto config」にはチェックが入らず、当然ながらServerとの接続もできていない。
「Auto config」にチェックを入れると再度Bonjourのインストール確認メッセージが出て、インストールが開始するも結果は同じ。
ただし、iTunesなどBonjourを含むアプリがインストールされてる環境であれば、普通に「Auto config」が有効になる。

手動設定はServer側のSynergyで「IPアドレス」に表示されているIPアドレスを、Client側の「サーバーIP」に入力するだけ。
ServerのIPアドレスが192.168.0.2であれば、ClientのSynergyで「サーバIP」の欄に192.168.0.2と入力。

PCのIPアドレスは初期設定で自動取得になっており、稀にIPアドレスが変わることがあるので、ServerになるPCのIPアドレスは固定していたほうが良いかも。

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Bonjourがインストールされていない環境で「Auto config」を有効にす場合は、「Bonjour Print Services for Windows 」をインストールするか、iTunesをインストールする。

ダウンロード – Bonjour Print Services (Windows)link

「Bonjour Print Services for Windows 」は文字通りプリントサービスなのだが、Bonjourのコアがインストールされ、ファイルサイズも5MB程度と小さめ。

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インストール方法はダウンロードした「BonjourPSSetup」というインストーラーを実行し、「使用許諾書に同意する」にチェックを入れ、セットアップウィザードにしたがって進んでいくだけ。

インストールオプションで「デスクトップのショートカット」と「ソフトウェアの自動更新」については任意だが、目的がSynergyのAuto configを有効にするだけなのでチェックを外してOK。

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Bonjourが有効になるとファイヤーウォールにブロックされるので、必ず「アクセスを許可する」をクリック。

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オートコンフィグが有効になると、「サーバIP」が自動取得されてServerと接続する。

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クライアントの設定をした後、サーバーがクライアントを認識せず、接続できていない時は、サーバー側のSynergyを一旦「停止」してから「開始」すると、ほぼ認識する。
それでも接続しない場合は設定を再確認し、サーバー・クライアントともに再起動。

現バージョンのSynergyは、PC起動時に自動起動するので、その他の設定は特に必要ない。

IPアドレスの固定

複数のPCを利用している場合、IPアドレスを固定すると何かと都合が良く、特にSynergyを使用している時は固定化をオススメ。

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「コントロールパネル」→「ネットワークと共有センター」を開き、左ナビゲートバーにある「アダプターの設定の変更」をクリック。

常時使用しているネットワークアダプタを選択して、右クリックメニューから「プロパティ」をクリック。

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「インターネット プロトコル バージョン4(TCP/IPx4)」を選択して「プロパティ」をクリック。

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「IPアドレスを自動的に取得する」から「次のIPアドレスを使う」にチェックを入れ、「IPアドレス」「サブネットマスク」「デフォルトゲートウェイ」および「優先DNSサーバ」を入力。

IPアドレスについては使用しているルーターによって異なるので、ルーターが使用しているIPアドレスを確認。
ルーターが使用しているIPアドレスが「デフォルトゲートウェイ」と「優先されるDNSサーバーの値になり、サブネットは使用しないので「サブネットマスク」の値は「255.255.255.0」でOK。
デフォルトゲートウェイが「192.168.0.1」であれば、IPアドレスは「192.168.0.x」になり、デフォルトゲートウェイが「192.168.1.1」であれば、IPアドレスは「192.168.1.x」になる。
xに入る値はデフォルトゲートウェイで使用されている数値と「0」を除いた254までの任意の値。

Windows10の場合は、「スタートメニュー」→「設定」→「ネットワークとインターネット」の「状態」から「ネットワークと共有センター」の左ナビゲートバーから「アダプタの設定変更」を選択。


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