保護解除機能を実装した DVDFab の UHD Blu-rayリッピングアプリ
DVDFab 12 UHD リッピング ( DVDFab UHD Ripper )は UHD Friendly ドライブを使用することで 4K・HDRをサポートしている UHD Blu-ray のコンテンツを 動画ファイルに変換する コピーガードの解除機能を実装しているリッピングアプリで、設定が簡素化されているため ビギナーでも簡単に UHD Blu-ray から動画ファイルを作成できる。
4K UHD Blu-ray は AACS 2.0 で保護されており 通常 パソコンで再生する場合は CPU や MB のオンボードグラフィックが「 Intel SGXテクノロジー 」をサポートし、HDMI ケーブル や モニタ , BDドライブも 著作権保護技術 HDCP(High-bandwidth Digital Content Protection)をサポートしていないと視聴できない。
DVDFab UHD コピー は 通称「 UHD Friendlyドライブ 」と呼ばれている ファームウェアの不具合によって AACS 1.0 の規格のまま UHD BD を読み込むことができる LG と ASUS の 1 部 の BDドライブ を利用することで コピーガードを解除しているため、不具合が修正されていない 特定バージョンのファームウェアのドライブが必須で、DVDFab から ファームウェアのダウングレードツール DVDFab UHD ドライブツールがリリースされている。

DVDFab UHD Drive Tool のインストールと使い方
特定のUHD BD / BDXL再生ドライブのファームウェアをダウングレードするツール AACS 2.0 で保護されている 4K UHD Blu-ray をリッピングする際には、特定バージョンのファームウェアのドライブが […]
製品版の価格は 1 年間有効なライセンスは約 8,700 円 だが 常に割引が実施されているので 2 ~ 3 割引で購入できる。
システム要件
バージョン 12. 0. 0. 3 現在
OS : Windows 7 / 8 / 8.1 /10( 64bitのみ )
RAM : 4 GB 以上
HDD : 200 GB 以上の空き容量
UHD BDドライブ : サポートされている UHD Friendly ドライブ 必須
HWアクセレーターを使用する場合
Intel Kaby Lake 以上の CPU
NVIDIA GeForce GTX 1050 以上のビデオカード
グラフィックスカード
ハードウェアエンコード をサポートしているグラフィックカードを検出すると DVDFab は自動的に GPUアクセラレーション が有効になる。
・処理が大幅に遅くなる ( 無効にする方が早い )
・ 画質の設定に関係なく 出力した動画ファイルにブロックノイズが発生
ハードウェアアクセラレーションを無効にするには「 共通設定 」から「 一般 」の「 AVコーデック 」で「 エンコードデコードに対し、GPU コーデックを全て無効にします 」にチェックを入れ「 必要に応じて Lightning-Recoding を有効にする 」もチェックを外して無効にする。
ソフトの入手先
DVDFab 12 UHDリッピング のインストール
DVDFab UHD リッピング は コピーガード解除機能を実装した DVD / Blu-ray/ 4K UHD BDのリッピング統合ソフト DVDFab 12 オールインワン の 一機能 なので DVDFab 12 をインストールする。
インストールの手順は DVDFab オールインワンのインストールと使い方 を参照

DVDFab オールインワン のインストールと使い方
DVD ・ Blu-ray の保護解除機能を実装した DVDFab の 最強 リッピング / コピー アプリ DVDFab オールインワン は強力な保護技術解除機能を実装した DVD / Blu-ray の リッピング […]
DVDFab 12 UHDリッピング の使い方
DVDFab 12 UHD リッピング の 基本操作 は リッピングするディスクをセット後 「 プロファイル 」と「 品質 」を選択して「 開始 」で実行でき、ビットレートなどを変更したい場合は 詳細設定も可能。
GPU が H.265 のエンコードに対応していれば ハードウェアアクセラレーションにより エンコード処理が高速化する。
出力する動画ファイルは ビデオコーデックに H.265 / HEVC を使用するため ファイルの再生は H.265 をサポートしたプレーヤーが必要。
DVDFab UHD リッピング を使用する際は 上部のメニューアイコンから「 リッピング 」を選択。
UHD Blu-ray ディスク をドライブにセットするか、 ISOファイル をマウント( DVDFab へドラッグアンドドロップも可能)すると ディスク の解析が開始する。
サポート対象外のドライブを使用するとエラーメッセージが出る。
ディスクを認識すると タイトル や データサイズ , 音声 , 字幕 などの情報が表示される。
読み込んだ ソース は「 タスク 」として 追加され 右端にあるボタン で タスクの 有効 / 無効 の切り替えができる。
タスクの切り替えボタン下にある「 X 」はソースの削除、 タイトルのツールアイコンにある「 X 」はタイトルの削除。
初期状態で Blu-ray ディスク に収録されている「 本編 」が選択されているが「 他のタイトルを選択 」から 特典映像 など 本編 以外 のタイトルを出力することもできる。
出力するタイトルは 複数選択できる。
各タイトルの内容を確認するには「 タイトル 」部分にカーソルを合わせて表示される「 ▶ 」の再生アイコンをクリックすると プレビューが 表示される。
複数のタイトルを選択した場合は 個別に追加される。
個別に追加された タイトル を 1 つのファイルとして出力する場合は 上部にある「 結合 」をクリック。
結合するタイトルが表示され マウスオーバー で プレビューボタン と 削除ボタン が出るので 除外するタイトルは「 X 」をクリック。
「 Merge1 」として選択したタイトル含んだ タスク が追加される。
Cinavia
音声にウォーターマーク(電子透かし)を埋め込む保護技術「 Cinavia (シナビア) 」で保護されているディスクは DVDFab UHD Blu-ray Cinavia 除去がなければ保護の解除ができないが、UHD Blu-ray は Cinavia で保護されているタイトルが少ないため 未実装でも影響は 限定的。

DVDFab Cinavia 除去 のインストールと使い方
音声に含まれる コピー ガード Cinavia を除去するユーティリティ DVD Fab Cinavia 除去はスタンドアローン(単体)で動作するアプリではなく、 DVD Fab の「 コピー 」「 リッピング 」「変換 […]
「 DVDFab Cinavia 除去 」で 除去可能な Cinavia が検出されると Cinavia で保護されている 音声トラック の情報が表示される。
コピーガードの情報
ディスクに使用されているコピーガードの種類などはタイトル下に表示されている「 情報 」か 確認できる。
「 情報 」アイコンをクリック。
プロファイル
プロファイルで UHD Blu-ray をリッピングする際に使用する ファイル形式 を指定すると デフォルト設定として使用できるようになる。
プロファイルは リストから変更できる。
プロファイルの設定画面は UHDリッピング の初回起動時に表示されるが「 共通設定 」の「 プロファイル 」で変更可能。
プロファイルの設定画面には「 モバイル機器 」と「 ホームシアター 」があり、それぞれ使用するプロファイルの設定と デフォルトで使用するプロファイルを指定する。
デフォルトプロファイルの横にある「 変更 」をクリックすると フォーマットを変更できる。
「 動画品質 」は ロスレス ( 無劣化 ) と 高品質 ( 圧縮 ) の二択で、「 ロスレス 」を選択した場合は 選択したファイルフォーマットに合わせて MKV Passthrough か MP4 Passthrough が設定され、「 高品質 」は MP4.4K.DolbyVison.H265.10bit か MKV.4K.HDR10.H265.10bit が設定される。
ITU ( 国際電気通信連合 ) で勧告された HDR ( High Dynamic Range ) の国際規格には「 Hybrid Log-Gamma 」と「 Perceptual Quantizer 」の2種類があり、「 HLG 」は放送用に使用される HDR 、「 PQ 」は Dolby Vision で採用されている規格で、色深度を Dolby Vision の 12bit から 10bit にしたものが「 HDR 10 」 。
UHD Blu-ray では「 HDR 10 」が採用されており「 Dolby Vision 」はオプション扱いになっている。
デフォルトで使用する プロファイル を 指定して 「 はい 」で確定したら設定完了。
デバイス / Web最適化 / Enlarger AI
「 デバイス 」は 指定したモデルの解像度に合わせたプロファイルで、「 Web最適化 」は YouTube へのアップロードに連動したプロファイルだが、いずれも UHD BDの品質を維持できるフォーマットではないため 使用できない。
Enlarger AI は 人工知能を使用して 最大 UHD Blu-ray の 4K まで アップスケーリングする機能なので UHD BD では使用不可。
デバイス / Web最適化 / Enlarger AI のプロファイルを選択すると「 未対応 」のダイアログが表示される。
オーディオ・Hi-Fi音声
オーディオではソースから音声を抽出して 指定したファイル形式で出力する。
UHD BD から音声のみを出力する場合は「 オーディオ 」から任意の音声コーデックを選択する。
字幕
本編の字幕を 検出して SRT ( SubRipText ) で出力するプロファイル。
プロファイルを「 SRT 」にして出力すると OCR 処理が開始する。
日本語 OCR の精度は 悪くないものの 誤認識 も多く 字幕ファイルとして利用する場合は再チェックが必要。
音声の設定
ファイルに格納する 音声は ドロップダウンリストから選択可能。
リストには 収録されている音声が表示されるので ファイルに追加する音声にチェックを入れる。
チェックボックスの前にある「 ▶ 」はデフォルトの音声になるため 字幕 との組み合わせを考慮して指定。
変更する場合は デフォルトに指定する 音声 / 字幕の先頭部分をクリック。
字幕の設定
字幕には ファイルに格納するタイプ と 本編に焼付ける ( レンダリング ) タイプ がある。
「 格納タイプ 」は 複数の字幕を収録でき 表示 / 非表示の切り替えも可能だが プレーヤーによっては ジャギーが酷くて文字が見にくかったり 表示されない可能性があり、「 焼付けタイプ 」は 収録する字幕は 1つで 表示切り替えもできないが 直接動画 に書き込むため 汎用性が高い。
字幕の 設定は ギアアイコン をクリックして「 詳細設定 」で行う。
「 字幕 」の設定項目は「 詳細設定 」画面の一番下にあり「 モード 」のリストから 選択する。
字幕設定で「 ファイルに追加 」を選択している場合は 複数の字幕が選択可能。
字幕の言語は リストに 日本語があれば デフォルトで「 Japanese 」が選択されている。
チャプターの選択
DVD から任意のチャプターのみファイルに出力する場合は 範囲指定を行う。
チャプター の表示箇所に マウスオーバー で 範囲指定になる。
画質の設定
画質 は「 高品質 」「 標準 」「 高速 」の3択が基本で ビットレート や フレームレート , 使用するビデオコーデックの変更も可能になっている。
画質は タイトル 部分のドロップダウンリストから選択する。
デフォルトプロファイルに 「 MKV . 4K . HDR . H.265 . 10bit 」を使用している場合は「 標準 」になっているので リストから 「 高品質 」「 高速 」に切り替えができる。
より詳細な設定が必要な場合は「 詳細設定 」で行う。
ビデオコーデック や フレームレート , ビットレート などの設定が可能。
メタ情報
DVDFab は デフォルトで ディスクタイトルの情報を DVDFab のサーバに照合し 該当するメタデータをダウンロードする設定になっており、メタデータを追加すると メディアサーバアプリで カバーアート や 出演者 などのメタ情報 が表示されるようになる。
ディスクを読み込んだ際に カバーアートが正しく表示されている場合は メタ情報 を取得しており「 映画 / テレビ番組を検索 」で詳細を確認できる。
カバーアートが表示されていなかったり 違ったカバーアートが表示されている場合は「 映画 / テレビ番組を検索 」を開き「 ディスクタイプ 」でコンテンツの種類を選択後 「 タイトル 」の項目に タイトルを入力して「 年 」は空欄のまま「 検索 」をクリック。
検索結果から 該当するタイトルを選択して「 確認 」。
カバーアートなどのメタ情報が表示されるので「 出力 」で反映。
メタデータが 追加されていな場合は 出力時に ダイアログ が表示されるが「 キャンセル 」で処理を続行できる。
メタ情報 が不要な場合は 右上の メニューリストから「 共通設定 」を選択して「 一般 」も「 メタ 」にある「 メタ情報を使いたい 」のチェックを外す。
タスク
タスクは自動的に追加されるため エラーが発生して中断したものなどが登録されている場合があり「 現在のタスク 」に追加されているタスクは チェックボックスにチェックが入っていなくても 全て実行されるので 出力処理を実行する前に確認を推奨。
実行する タスク の数が「 タスクリスト 」に表示されているので 不要なタスクが追加されている場合は「 タスクリスト 」をクリック。
不要なタスクが登録されている場合はチェックボックスを有効にして「 削除 」をクリック。
削除したタスクは「 ゴミ箱 」をクリックすると下ペインにリストが表示され、タスク 右端 の矢印をクリックすると復元できる。
「 アーカイブ 」には 処理に失敗した タスクが自動的に追加されているので 不要であれば 選択して「 削除 」。
保存先の指定 と 出力
出力設定ができたら 保存先を指定してリッピング処理を実行。
メインウインドウ下の「 出力先 」の右にある「 フォルダ 」アイコン からファイルの保存先を指定して「 開始 」でリッピング処理が開始する。
「 出力先 」のリストには 履歴 のほかに「 モバイル機器 」「 DVDFab MovieServer(見つかりません) 」が表示される。
「 DVDFab MovieServer 」は DVDFab が販売しているメディアサーバで 同一ネットワーク上に存在すれば選択が可能になる。
「 モバイル機器 」は 後述の DVDリモート の設定が完了していると モバイルデバイス へのファイル転送がシームレスで実行できる。
GPU が エンコード処理をサポートしている場合は ハードウェアアクセラレーション が自動的に有効になり、タスクキューマネージャー で 処理の進捗 や CPU , GPU の使用率が表示される。
編集機能
DVDFab リッピング には クロッピング や トリミング , 画像の挿入 などの編集機能も実装している。
編集する場合は タイトルの ツールアイコン から「 動画編集 」をクリック。
サムネイルの作成に時間はかかるが サムネイルの 作成途中でも クロッピング や トリミング の操作は可能。
ファイル転送
「 ファイル転送 」は スマホやタブレットなどモバイルデバイスに DVDFab リモート をインストールすることで PCの DVDFab から MP4 と MP3 ファイルを モバイルデバイスに送信できる。
「 ファイル転送 」を使用する場合は 予めモバイルデバイスに「 DVDFab リモート 」のインストールが必要。

DVDFab Remote の使い方
PC で動作している DVDFab の進捗状況の確認と ファイル転送 が可能な Android アプリ DVDFab には DVDFab から発売されているハードウェア「ムービーサーバー」用の「 DVDFab MS Re […]
「 ファイル転送 」を使用する場合は「 ランチパッド 」の「 ユーティリティ 」にある「 ファイル転送 」を選択。
モバイルデバイスで DVDFab リモート が起動していないか 接続が確率されていないと DVDFab リモート のダウンロード用 QR コードが表示されるので、モバイルデバイスのアプリを再起動させた後、「 再スキャン 」または「 手動接続 」で接続する。
接続されるとアプリ側で「 ビデオ転送サービスが起動しました。 」と通知が出る。
PC の DVDFab では 接続している モバイルデバイス の モデル名 が表示されるので、モバイルデバイスの接続が確認できたら「 追加 」をクリックして 転送する MP4 ファイル または MP3ファイル を選択する。
転送するファイルを追加したら「 転送 」をクリック。
DVDFab 12 UHDリッピング の購入手順
購入ページから「DVDFab UHD Ripper」を選択し、クレジットカードまたはビットコインで支払い後、DVDFabの会員登録を行い、登録したメールアドレスとパスワードで製品をアクティブ化する。
詳細な購入方法とメンバー登録やライセンス認証など購入後の流れ、最新のセール情報は下記ページを参照。

DVDFab Sale Info 最新セール情報 と 購入方法
DVDFab の セール 情報 と 購入手順 ・ ライセンス 登録方法を紹介 DVDFab は中国の Fengtao Software が開発した著名な リッピングソフト で リッピング のほか エンコード , オーサリ […]