Shotcut for Windows のインストールと使い方

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Shotcut の特徴

  • タイムライン編集が可能な無料の動画編集アプリ
  • 有料の動画編集アプリと比較しても遜色ない機能を搭載
  • 4K・8Kの解像度をサポート
  • ノンリニアビデオエディタ用 エンジン MLTを実装
  • オープンソースで開発

開発元

  • 開発元:Meltytech, LLC
  • 開発元の拠点:米国

ダウンロード

システム要件

  • バージョン:23.11
  • OS:Windows 10/ 11
  • CPU:Intel/ AMD 2GHz以上の 4コア
    RAM:8GB以上
  • GPU:OpenGL 2.0が動作する環境
4Kで編集する場合
  • CPU:Intel/ AMD 2GHz 以上の 8コア
  • RAM:16GB 以上

バージョン23へのメジャーバージョンアップでライブラリが QT5から QT6にアップグレードされ、サポートOSは 64-bitの Windows 10/ 11 になった。

サポートしているフォーマット

FFmpegライブラリを使用しているため主要な動画ファイル・画像ファイル・音声ファイルの入出力をサポート。

Shotcut のインストール

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公式サイトWindows installer をクリックしてインストーラーをダウンロード。

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ダウンロードしたインストーラーを起動し、インストールモードを選択。

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「すべてのユーザー用にインストール」を選択すると、ユーザーアカウント制御のプロンプトが表示されたら「はい」で許可。

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使用許諾書に問題なければ「次へ」。

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インストール先を確認して「Next」。

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サードパーティ製アプリの広告が表示されるので、インストールが無効になっていることを確認して「次へ」。

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追加のタスクを選択して「次へ」。

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「インストール」でインストールを実行。

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「完了」でセットアップ完了。

Shotcut の使い方

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画面中央の 新規プロジェクトプロジェクトのフォルダ にファイルの保存先、 プロジェクト名 にファイル名を指定して「開始」をクリック。

映像モードはデフォルトで 自動 になっており、最初に追加した動画の解像度とフレームレートが設定値として使用されるので、変更が必要な場合は「自動」をクリックしてリストから選択するか、カスタムで設定。

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作成したプロジェクトファイルをツールアイコンの「ファイルを開く」から 読み込むと保存時の状態が復元される。

使用している動画・画像・音声などの素材はすべてリンクのため、プロジェクト保存時の場所から移動させるとプロジェクトを開いた際に読み込みできない。

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プロジェクトファイルは Shotcut起動時に表示される 最近のプロジェクト使用履歴 からも開くことが可能。

プレイリスト – 素材の追加

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素材は プレイリスト にドラッグで追加。

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プレイリストの表示形式は 下部の アイコンで変更できる。

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プレイリストに追加したアイテムをダブルクリックすると中央のプレビューに表示され、音声が含まれているアイテムは 音声ピークメーター に音量レベルが表示される。

プレビューに表示されているのが編集可能なアイテムで、タイムラインやプレイリストで編集する際は編集対象のアイテムがプレビューに表示されているか確認する。

タイムラインパネル

動画のカットや組み合わせなどの編集作業はタイムライン上で行う。

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プレイリストから使用するアイテムをドラッグでタイムラインのトラックに配置。

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トラックはデフォルトで映像トラックが 1つ表示されており、メニューの トラック操作 から追加できる。

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トラックには 映像音声 があり、映像トラックは音声を含んだ動画や画像の追加が可能で、音声トラックは音声ファイルのみ追加でき波形で表示される。

トラックはレイヤーになっているので映像や音源などを重ねて合成できる。

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タイムライン上で選択しているアイテムは赤枠で表示され、トラックの背景色がオリーブ色になる。

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タイムライン上の ルーラー(再生位置マーク)を任意の箇所にスライドするとプレビューが表示される。

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トラック間 はドラッグでクリップを移動できる。

カット

動画から不要な箇所を削除する場合は任意の箇所で分割する。

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分割する位置にルーラーを合わせてツールアイコンかコンテキストメニューから 再生ヘッドで分割 を選択。

ルーラーはキーボードのカーソルを使用すると 1ミリ秒単位で移動できる。

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指定位置でクリップが分割するので、不要なクリップを選択してコンテキストメニューから Ripple Delete で削除する。

ブランククリップ – 黒ベタ

テキストをブランク部分に表示したい場合は  黒ベタのクリップ を作成する。

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メニューバーの ファイル から その他を開く を選択。

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を選択して プリセット から を指定して「OK」をクリック。

黒や透明 以外の背景色にする場合は、プリセットの下にある をクリックして任意のカラーを指定。

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プレビューパネルが指定した色になるので、作成するクリップの時間を入力。

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プレビューパネルからタイムラインパネルにドラッグして追加。

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ブランククリップが追加される。

トランジション

トランジション はフェードアウト・フェードインなどクリップ間をスムーズ に遷移させるための視覚効果。

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クリップを重ね合わせるとトランジションが自動的に適用される。

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トランジションの長さはドラッグで調整できる。

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トランジションを変更する場合はトランジションをアクティブにして、コンテキストメニューから プロパティ を選択。

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トランジションのプロパティが開くので 映像 のリストから選択して設定。

スナップの切り替え – マグネット

トランジションを使用せずにクリップを接続する際は、スナップの切り替え を有効にしてクリップを近づけると自動的に結合する。

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マグネット機能を有効にすることで意図しないトランジションやギャップの発生を防止できる。

音声の分離

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動画の音声を差し替えたり削除する場合は、クリップをアクティブにしてコンテキストメニューから 音声を分離 を選択。

再生速度の変更

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編集するクリップを選択してコンテキストメニュー から プロパティ を選択。

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クリップのプロパティが開くので 速度 を任意に調整。

プロパティは 映像・音声・メタデータ があり、音声タブでは音声の遅延などを修正する同期設定も可能。

フィルタの適用

フィルタ はクリップ自体に付加する効果で、ぼかし・画質の調整・ノイズ・クロマキー などがある。

フィルタはタイムラインパネルで選択しているクリップやアクティブにしたプレイリストのアイテムのほか、トラック全体を対象に適用することもできる。

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フィルタを使用する場合はツールメニューの フィルタ をクリック。

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プレイリストの下にフィルタパネルが追加されるので「+」をクリック。

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フィルタは 映像音声 に分かれており、フィルタ名をクリックすると適用されてプレビューに表示される。

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不要なフィルタは選択して「ー」で削除する。

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サイズ・位置・回転のフィルタを使用すれば上層のクリップをワイプにすることもできる。

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トラック全体を対象にフィルタを適用する場合は、トラックの先頭部分にあるフィルタアイコンから任意のフィルタを設定。

サイズの変更などクリップに適用しているフィルタの種類によってはトラックにフィルタが適用できない場合もある。

テキストの追加

テキストはフィルタ として実装しているので、トラック全体やクリップに追加できる。

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テキストには シンプルリッチテキスト があり、リッチテキスト はフォントの指定(日本語フォントも利用可能)や書式の変更ができる。

テキストの入力枠が ツールバーで隠れている場合は、入力枠を縮小することで ツールバーで上に移動する。

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テキストに動きを付けたい場合は プリセット から選択。

操作履歴からのロールバック

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Shotcut はユーザーの操作を記録しており、操作履歴 から指定した操作の状態にロールバックできる。

書き出し – 出力

編集したタイムライン上の動画は 書き出し で出力し、ファイル形式はデフォルトでビデオコーデックに H.264 を使用した MP4 になっている。

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動画の出力はツールアイコンから 書き出し を選択。

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プレイリストのパネルの下に書き出しパネルが追加されるので 出力元 を確認後、出力設定を変更する場合は「詳細設定」で編集し、任意でハードウェアエンコードを有効にしてから「ファイルの書き出し」をクリックして保存先を指定。

グラフィックカードがハードウェアエンコードをサポートしている場合は ハードウェアエンコードを使用 を有効にすることで処理速度の向上が期待できる。

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操作履歴 が表示されていたパネルが ジョブ に切り替わって出力処理の進捗状況が表示される。

出力設定の変更

出力はファイルサイズと画質のバランスが取れた設定になっているが、仕上がりの画質に納得できない場合は コーデック の設定で画質の調整 のほか、出力するファイル形式やコーデックの変更も可能。

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デフォルト設定で 画質のみ向上させるには 「詳細設定」 で コーデックタブにある 品質 の数値を上げるのが手っ取り早い。

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ファイル形式を変更する場合は プリセット から選択するか、形式コーデック でファイル拡張子や使用するコーデックを指定する。

H.265/HEVCや AV1 コーデックも利用可能。
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