タイムライン編集が可能な日本語をサポートしたオープンソースの無料動画編集アプリ
OpenShot Video Editor は 動画ファイルの トリム や エフェクト , クロマキー合成 , スロー再生 などの編集ができる日本語をサポートした オープンソース の無料 ビデオエディタ。
バージョンアップする度に安定性と操作性が向上しており、用意されているエフェクトやフィルタも多く、タイムライン上にコンテンツを配置して作成していくので 操作が 比較的わかりやすく PC ビギナーでも簡単に動画編集ができる。
システム要件
バージョン 2. 5. 1 現在
OS:Windows 7 / 8 / 10 ( 32 & 64bit )
CPU:64ビットをサポートするマルチコアプロセッサ
RAM:4GB以上(16GB推奨)
HDD:500MBの空き容量
※可能な限りハイスペックな環境を推奨
ソフトの入手先
OpenShot Video Editor ダウンロードページ
OpenShot Video Editor のインストール
オープンソースで開発されているため、アドウェアやサードパーティ製アプリのバンドルもなく、セットアップは至ってシンプル。
インストール後にファイヤーウォールのアクセス許可を求めてくるが、ブロックしたままでも特に支障はない。
ダウンロードページの「 Download v 2 .5 .1 」をクリックしてインストーラーをダウンロード。
32bit 環境の場合は「 32bit 」のリンクをクリック。
インストーラーを起動して ユーザーアカウント制御のダイアログが表示されたら「 はい 」で許可。
言語選択のウインドウが開くので、「 日本語 」になっていることを確認して「 OK 」。
使用許諾書を確認して問題なければ「 同意する 」にチェックを入れて「 次へ 」。
インストール先の指定。
特にこだわりがなければデフォルトのまま「 次へ 」。
追加のタスク。
「デスクトップにショートカットを作成する 場合はチェックを入れて「 次へ 」。
インストールの設定内容を確認し 問題なければ「 インストール 」。
OpenShot Video Editor セットアップ完了。
OpenShot Video Editor の使い方
OpenShot Video Editor での 動画制作は「 素材の追加 」→「 素材の配置 」→「 素材の編集 」→「 エフェクトやトランジションを追加 」→「 出力 」という手順になる。
サポートしている入力フォーマット
サポートしている出力フォーマット
OpenShot Video Editor のインターフェイスは「 簡易表示 」と「 拡張表示 」があり 上部メニューバーの「 表示 」→「 表示形式 」で切り替える。
簡易表示は大きく 3つのペインに分かれている。
左上が「 素材 」のペイン、右上が「 プレビュー 」のペイン、下が「 タイムライン 」のペインで 一般的なビデオエディタと同じ構成。
素材が表示される左上のペインには「 プロジェクトファイル 」「 トランジション 」「 エフェクト 」があり タブで切り替えを行う。
素材になる動画や音声の追加は「 プロジェクトファイル 」を表示した状態でファイルをドラッグ・アンド・ドロップするか、上部メニューアイコンの「 + 」または コンテキストメニュー( 右クリックメニュー )から「 ファイルのインポート 」を選択。
「 Ctrl + F 」でもファイルの追加が行える。
追加したファイルを削除する場合は 対象のファイルを選択してコンテキストメニューから「 プロジェクトから削除 」を選択。
使用する素材を下ペインのトラックにドラッグアンドドロップで配置する。
トラックはレイヤーのようなもので「 トラック1 」が最も下の階層になる。
追加した動画や画像などは「 クリップ 」と呼ばれ クリックすると 赤枠で選択されていることを確認できる。
タイムラインの目盛りはタイムラインのメニューアイコンの横にあるスライドバーで任意に変更が可能。
プレビューは通常のプレーヤーと同様に「 再生 」「 一時停止 」「 早送り ( 巻き戻し ) 」「 クリップの最後尾 ( 先頭 ) に戻る 」の操作ができる。
進行中の作業は「 Ctrl + S 」もしくは メニューバーの「 ファイル 」→「 プロジェクトを保存 」で「 .osp 」という OpenShot Video Editor ファイルとして保存できる。
カット編集 ( トリミング )
動画を任意の箇所で分割して 必要な部分だけを残すには、クリップを編集する方法のほか タイムライン上で ルーラー を使用する方法 と カミソリツールを使用する方法がある。
編集したいクリップ選択してコンテキストメニューから「 クリップを分裂 」を選択。
編集画面が開くので開始位置と終了位置を指定して「 作成 」ボタンをクリック。
トリミングする位置は一時停止状態でキーボードのカーソルを使用すると1ミリ秒単位で移動できる。
「 クリップの名前 」の箇所には任意でファイル名を入力でき 未入力でも可。
編集したクリップはプロジェクトファイル ( 左上のペイン ) に追加される。
タイムライン上でクリップを編集する場合は、プレビューでクリップを再生して カットしたい位置で一時停止にしてから コンテキストメニュー の「 スライス 」を選択し、カットした位置から右側を使用する場合は「 右を保持 」, 左側を残す場合は「 左を保持 」 , 両方残す場合は「 両側を保持 」を選択。
タイムラインの上の 動画分割は ハサミのアイコンをした「 カミソリツール 」でも可能で、カミソリの先に表示される 青色の点線 を任意の位置でクリックするとクリップが分割される。
クリップのプリセットメニュー
クリップには予めいくつかの効果が用意されており、メニューから選択することでフェードなどトランジションと同様の効果を得ることができたり、逆再生やスロー再生、倍速再生、回転などが可能になっている。
クリップにフェードの効果を付与する場合 クリップを選択してコンテキストメニューの「 フェード 」で始端・終端・全体に対してフェードイン・フェードアウトの選択ができる。
クリップを逆再生させたり 再生速度を変更する場合は「 タイム 」で可能。
通常再生は「 順方向 」 逆転再生は「 戻る 」を選択する。
その他にも アニメーション表示 や クリップの回転 , ボリューム調整 などが行える。
トランジション
トランジション は クリップ間 を スムーズ に遷移させるための 視覚効果 で 最も一般的なのがフェードアウト・フェードイン。
トランジションを適用する場合は「 トランジション 」タブを選択してから プリセットから適用する効果を選択。
クリップを前のクリックに重ね合わせると選択したトランジションが自動的に追加される。
トランジションの左上にある「 ▽ 」をクリックしたら「 コピー 」「 反転 」「 削除 」のメニューが出るので 必要に応じて選択する。
トランジションは 始端・終端 にカーソルを合わせて任意の長さに調整可能だが 効果の適用にはクセがあるので プレビューで確認しながら開始位置と終了位置を決める。
エフェクト
エフェクトはクリップ自体に付加する効果で「 ぼかし 」「 輝度とコントラスト 」や「 インターレース解除 」や「 クロマキー 」などがあり「 エフェクト 」タブに切り替えて使用する。
エフェクトを適用する場合は 使用するエフェクトを選択して 適用するクリップへドラッグ・アンド・ドロップで追加。
「 ぼかし 」「 輝度とコントラスト 」「 彩度 」など複数のエフェクトを 1つのクリップ に適用することが可能。
エフェクトを削除する場合は 削除するエフェクト に カーソル を合わせてコンテキストメニューから「 エフェクトを削除 」を選択。
タイトル ( テキスト ) の入力
タイトル は テンプレートからイメージに近いものを選択して追加する。
タイトル画面を出すには上部メニューの「 タイトル 」→「 タイトル 」を選択するか、「 Ctrl + T 」で呼び出す。
左のテンプレート一覧からデザインを選択して 右側の「 行 」の項目に表示する文字列を入力し、フォント や サイズ , 文字色 を変更する。
※テンプレートによっては完全な透過にはならない。
作成したタイトルをタイムラインへ追加。
追加したタイトルはクリップのように コンテキストメニューから フェード や ズームアウト などの効果を追加できる。
「 動画タイトル 」は3Dアニメーションのタイトルを作成することも可能だが、使用する場合は別途 オープンソースの 3DCG ソフト Blender が必要になる。
出力
動画の制作 が 完成したらファイルへ出力する。
動画の出力は上部の「 録画アイコン 」をクリック。
出力の設定画面が開くので ファイル名 と 保存先 を任意で指定。
「 プロファイル 」のリストから 使用目的に近い形式を選択するか デフォルトのまま「 全ての形式 」を選択。
「 ターゲット 」で出力するファイル形式を選択。
プロファイルで「 全ての形式 」を選択すると 映像プロファイルも全て表示される。
ビットレートなどの専門知識がある場合は 映像プロファイルを使用せず「 詳細 」タブで任意の値を指定することも可能。
出力設定ができたら「 動画を書き出し 」をクリック。
出力したファイルを再生確認して問題なければ完成。
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