Avidemuxのインストールと使い方

Avidemuxは動画の無劣化編集が可能なアプリケーションで、テレビ番組のCMカットなど単純な編集作業に適している。
AviUtlのように各種プラグインやコーデックを別途導入する必要もなく、インターフェイスも分かりやすく操作性に優れている秀逸なアプリケーション。

デフォルトでも微妙に日本語化されているが、TiltStr氏のサイトで完璧な日本語パッチが提供されてるため、日本語環境で安心して使用できる。

システム要件

バージョン 2.7.0現在(安定版)

システム要件の記載はなし。
※バージョン2.7.0はWindows7以降で動作確認済み

ソフトの入手先

Avidemux 公式サイト ダウンロードページlink

TiltStr Avidemux 日本語言語ファイルダウンロードページ



Avidemuxのインストール

セットアップは日本語化されていないが、アドウェアや無関係なプログラムのインストール項目はないので、基本的にデフォルトのままインストールして問題ない。

ダウンロードページにあるWindowsの項目から、使用しているWindowsのアーキテクチャに合わせて32bitまたは64bitの「FossHub」をクリックすると、インストーラーのダウンロードが開始し、FossHubへ移動する。

インストーラーが自動的にダウンロードしない時は、移動先のFossHubのページにある「Download Avidemux Win32(64)installer」をクリックすると、インストーラーをダウンロードできる。

インストーラーを起動し、ユーザーアカウント制御を「許可」するとセットアップウィザードが開始するので「Next」。

EULA(使用許諾書)が表示されるので、問題なければ「I Agree」をクリック。

追加コンポーネントの選択。
基本的にはデフォルト状態のまま「Next」。

「AviSynth」と「VapourSynth」はWindowsで動作する動画編集用のプログラムで、Avidemuxで使用するにはスクリプトの記述が必要になるので、スクリプト言語(簡素化されたプログラム言語)の知識があるなら、追加インストールしたら良いかも。

「SDK」はソフトウェア開発キットなので、こちらはプラグイン(拡張機能)を開発する場合に使用する。

ショートカットの作成。
デスクトップとスタートメニューにAvidemuxのアイコンを追加するので、不要であればチェックを外しておく。

スタートメニューに追加するフォルダ名を変更する場合は編集する。
基本的にはデフォルトのまま「Next」。

インストール先の指定。
特にこだわりがなければ、こちらもデフォルトのままOK。

設定できたら「Install」をクリックして、Avidemuxをインストールする。

「Finish」でインストールが完了し、Avidemuxが起動するので、起動を確認したらAvudemuxを終了させる。

Avidumuxは初期状態で微妙に一部分が日本語化しているものの、ほとんど文字化け程度なので、TiltStrさんのサイトから日本語パッチをダウンロードする。

「ver2.7.0」の「Download」アイコンをクリックして、ZIPファイルをダウンロード。

ダウンロードしたZIPファイルを選択し、コンテキストメニュー(右クリックメニュー)から「すべて展開」で解凍後、フォルダ内の「avidemux_ja.qm」ファイルを、Avidemuxフォルダ内にある「i18n」フォルダへ移動する。

「i18n」フォルダは、インストールがデフォルト設定の場合、Windows10なら「Cドライブ」→「Program Files」フォルダ→「Avidemux 2.7 – 64 bits」フォルダ→「qt5」フォルダ内にある。

「ファイルの置換またはスキップ」ダイアログがでるので、「ファイルを置き換える」を選択。

「アクセス拒否」のメッセージが出たら「続行」をクリック。

Avidemuxを起動して、日本語化されていることを確認したらセットアップ完了。

使用方法

Avidemuxで可能なのは「カット編集」「ファイルの結合」「エンコード」「各種フィルタの適用」で、無劣化での編集には当然ながらフィルタは利用できず、ファイルの結合も解像度が同一のものに限られる。

AviUtlOpenShot Video Editorのような動画編集ソフトと言うより、カット編集やフィルタ処理に優れたエンコーダーソフトと捉えたほうが良いかも。
実際、Avidemuxで可能な処理は、エンコーダーソフトXMedia Recodeでも可能だが、各種フィルタに関してはXMedia Recodeよりも優れている。

主要なビデオコーデックには対応しているので、AVI・MP4・MKV・WMV・FLV・MPEG TSなどのファイルを読み込むことが可能。
ただし、ビデオコーデックに「Windows Media Video9(VC-1)」を使用している場合、ファイルを読み込むことは可能だが、シークバーを移動させてもプレビュー画像が連動しないため、実質的にビデオコーデックにVC-1を使用したファイルの無劣化編集はできない。

ファイルはドラッグアンドドロップで追加が可能。
その他の方法としては上部メニューの「ファイル」から「開く」、または上部のフォルダアイコン(ビデオを開く)をクリックして、追加するファイルを指定する。

同一サイズであれば、ファイルを追加していくことで連結することもできるが、追加するファイルは場所を指定できず、後から順序の入れ替えも出来ないので、複数のファイルを追加する際には要注意。

また、無劣化(コピー)出力はできなくなるが、同一サイズであればJpeg画像の追加も可能。

追加した動画ファイルの操作は、基本的に「シークバー」とコントロールボタンで行う。

コントロールボタンは左から「再生」「前のフレームに移動」「次のフレームに移動」「前のキーフレームに移動」「次のキーフレームに移動」になっている。

フレーム移動はキーボードの矢印キーでも可能で、1フレーム毎に移動できる。

左から「黒ベタフレームの検索」「先頭・末尾のフレームへ移動」「60秒前・60秒後に移動」。

黒ベタフレームは、動画のフレームを分析して黒ベタになっているフレームを検索する機能で、普通に撮影している連続した動画では黒ベタフレームが存在しないので、検索したら動画末尾にシークバーが移動する。

シャトルリングは速度調整をしながら早送りと巻き戻しができる。

フレームの種類

フレームは動画を構成する1枚1枚の画像のことで、要はパラパラ漫画のようなもの。カメラで連写した画像をパラパラ漫画のようにしたもので動画は構成されているのだが、この状態だと画質が良い半面、ファイルサイズが非常に大きくなるため、コーデックを使用して圧縮されている。

圧縮されたフレームには「Iフレーム」「Pフレーム」「Bフレーム」の3種類がある。

  • Iフレーム:それだけで完結しており、元のフレーム画像を復元できる。
  • Pフレーム:Iフレームの画像との差分情報。Pフレームをデコードするためには、その前のIフレームの情報が必要となる。
  • Bフレーム:前後のフレームとの差分も使って圧縮されたもので、Bフレームをデコードするためには、前後のIフレーム、Pフレームの情報が必要となる。

全ての情報を保持している「Iフレーム」を「キーフレーム」といい、圧縮された動画を無劣化でカット編集する場合にはキーフレームで区切るのが基本。
ただし、再エンコードを実行する場合は、フレームが再構築されるのでキーフレームを気にする必要がない。

PフレームやBフレームは差分情報しか保持していないため、Pフレーム・Bフレームでカットして、再エンコードせずに無劣化(コピー)出力すると、上図のように破損したフレームが発生することになる。

Avidemuxではキーフレーム以外のフレームをマーカーして、無劣化(コピー)で出力を実行すると怒られる。

現在選択しているフレームは「フレーム形式」で確認できる。

Avidemuxに取り込んだ動画の情報は、上部メニューの「ファイル」→「インフォメーション」で確認できる。

無劣化のカット編集

Avidemuxの主要機能が再エンコードしない無劣化のカット編集。

カット編集は「開始フレーム」と「終了フレーム」にマーカーをする。

「A」アイコンが開始マーカー、Bアイコンが終了マーカーで、シークバーやコントロールボタンでカットするキーフレームに移動して、マーカーを行う。

前述の通り、無劣化(コピー)出力する場合は、キーフレームで区切ることになり、思い通りのシーンで区切れないケースも出てくる。
無劣化にこだわるか、再エンコードをして編集にこだわるかは悩みどころ。

マーカーした部分はシークバー上に青枠で表示される。

マーカーで囲んだ部分は「Delete」キーで削除。
マーカーをやり直す場合は、上部メニューの「編集」から「マーカーをリセット」または、「Ctrl + Home」キーを押す。

カットした状態はプレビューに反映されるので、再生してカット部分を確認できる。

カット編集した動画を「無劣化」で出力するには、「映像出力」と「音声出力」の項目を「Copy」にする。

「出力形式」はソース(素材)で使用しているコーデックを格納できるコンテナであれば、どれを選んでも問題ないが、ソースと同じファイル形式を選択するのが一般的。
ただし、MP4の場合は「MP4 Muxer」でエラーが発生するので「MP4 v2 Muxer」を使用する。

「Muxer」とは動画と音声をコンテナフォーマットにまとめるプログラムで、「H.264/AVCとAACをMKVにMuxする」という場合、ビデオコーデックに「H.264/AVC」を使用し、オーディオコーデックに「AAC」を使用した素材を、Muxerを使用してMKVファイルに格納することを意味している。

編集と設定が完了したら上部のフロッピーアイコンをクリックして、保存先とファイル名を指定して「保存」。

エンコード処理がないので、ファイルは瞬時に保存される。

映像のみ出力

無圧縮出力では動画から音声を削除することも可能。

上部メニューの「音声」から「トラック選択」を選択。

「音声トラック構成設定」で有効になっている「トラック1」のチェックを外して「OK」をクリックだけ。

後はカット編集など必要な処理をして、「Copy」で出力すると瞬時に音声が削除された映像のみのファイルが作成できる。

同じ要領で、「音声トラックを追加」を選択して、MP3やAACなどの音声ファイルを指定すると、映像の音声を変更することもできる。
映像と音声の収録時間が異なる場合、映像が優先されるため、音声が映像より長いと途中で切れ、短いと無音状態になるので、事前にAudacityなどで音声ファイルを編集しておく必要がある。

映像フィルタの適用

Avidemuxは強力なフィルタ機能を実装しており、ノイズ除去や輪郭のシャープ化などソースを鮮明にするフィルタの他、グレースケール、インターレース解除、フェード処理、拡大縮小などの処理を行うことができる。

フィルタを使用する場合はエンコードが必須になるため、「映像出力」から「Copy」以外の使用するコーデックを選択する。

汎用性の高いのは「Mpeg4 AVC(H.264)」。

「映像出力」で「Copy」以外のコーデックにすると、「フィルタ」が選択可能になる。

フィルタは「トランスフォーム」「インターレース」「カラー」「ノイズ」「シャープ」「字幕」があり、それぞれに複数のフィルタが用意されている。
「OpenGL」には利用可能なフィルタがなく、「その他」のフィルタもダミーなので使用不可。

使用したいフィルタをダブルクリックすると、設定が必要なフィルタは設定画面が開き、「アクティブなフィルター」に追加され、複数のフィルタを併用できる。
追加したフィルタは「プレビュー」で効果を確認できる。

トランスフォーム

トランスフォームは「変形」のフィルタ。
フェードやFPSの変更、ロゴを追加などを駆使すれば、簡単な動画編集も可能。

・ASCII表示

いわゆるアスキーアートに変換してしまうフィルタ。
フィルタは映像全編に適用され、部分的な範囲指定はできない。

ここまで来ると芸術レベルだが、使用する機会は少ないかも。
「カラー」フイルタと併用するとマトリックスっぽい映像になったりする。

・FPSを変更

動画全体のフレームレートを変更するフィルタ。
「対象のFPS」を「カスタム」にして「対象のフレームレート」の数値をソースよりも減らすと再生速度が下がり(スロー再生)、増やすと再生速度が上がる。

ソースのフレームレートが30fpsのものを15fpsに変更すると、1秒間に30フレームあったものを15フレームにして、2秒で30フレーム表示することになるので、再生時間はソースの約2倍になる。
同様に30fpsを60fpsに変更すると、1秒に60フレーム詰め込むため、2倍速再生の状態になり、再生時間は約半分になる。

ソースのフレーム数を削減したり、追加するのではなく、フレームの表示数を変更するだけなので、画質には影響がない。

・クロップ/トリミング

クロップ/トリミングは映像を切り取って任意のサイズに変更するフィルタ。
フィルタは映像全編に適用され、部分的な範囲指定はできない。

左右や上下に入っている黒帯を消す場合などに有効で、黒帯を消す場合は右上の「自動クロップ」で選択できる。

黒帯を消すだけでなく、上部の数値を変更することでソースを任意のサイズに変更でき、スマホで撮影した縦長の1920px x 1080pxの映像を、同じ16:9の1080px x 608pxに切り抜いて横長にすることも可能。

「クロップ」の編集画面にある「再生」をクリックすると、赤枠の切り取り部分が再生するので、仕上がりのイメージを確認できる。

・フェード

フェードのフィルタは開始・終了の時間を設定するのだが、このフェードフィルタは開始時点のフレームが固定され、終了時点のフレームにフェードインする。

幽体離脱するときに使用されるような効果が得られるが、フェードイン・フェードアウトの指定が出来ないので、シーンチェンジには使用しにくいかも。

一般的なシーンチェンジには「黒色にフェード」を使用する。

・リサンプルFPS

「FPSを変更」のフィルタがフレームレートに合わせて再生時間も変化するのに対し、「リサンプルFPS」は再生時間を変更せずに、指定したフレームレートに合わせて、既存のフレームを削除もしくは複製を行うフィルタ。

「モード」にはDVDのフレームレートが登録されているので、フレームレートが異なる動画をDVD化する際などに使用することを想定しているらしい。

ソースよりもフレームレートを下げると動画の滑らかさが失われるが、フレームレートを上げた場合はフレームを複製しているだけのようなので、ソースよりも動きが滑らかになるわけではない。

・ロゴを追加

指定した画像ファイルを動画に挿入するフィルタ。
表示範囲は指定できず、動画全編に表示される。

背景を透過しているPNGやGIFも挿入可能。ただし、画像のサイズ変更はできないので、事前にサイズ調整したロゴ画像が必要。

ロゴを表示したい部分をクリックすれば画像を移動でき、上部の「X・Y」の座標で微調整を行う。

・上下反転・回転・左右反転

動画全体を上下反転、回転、左右反転させるフィルタ。
回転のみ角度を設定する。

いずれも定番のフィルタだが、意外と使用頻度は低かったりする。

・境界を追加

ソースに黒帯を追加するフィルタ。

追加する黒帯のサイズを指定。

黒帯を追加しても元の映像は維持されるので、4:3 や 16:9 などのサイズ調整に使用するのが一般的。

・拡大縮小

拡大縮小の方法には、バイリニア・バイキュービック・Lanzcos3がある。

  • バイリニア:中間値をとるものでダウンサイジング(縮小)に適している
  • バイキュービック:バイリニアより滑らかな中間値をとるものでアップスケーリング(拡大)に適している
  • Lanzcos3:周辺の画素から値を算出する拡大法で、バイキュービックよりも高画質を得られる。

「アスペクト比を固定」にチェックを入れると「ソース」「対象」のアスペクト比が選択可能になり、「ソース」を4:3、「対象」を16:9にするなど、アスペクト比をソースと対象で変更すると、拡大縮小時に横伸びしたり、縦伸びするので要注意。

Mpegの圧縮方法では8×8のブロックが基本で、16×16のブロックで「動き」を認識しているため、画像や映像のリサイズは「16の倍数」にするとエンコード時のエラーが発生しにくいので、「16の倍数の最も近い値に切り上げ」にチェックを入れておく。

後は「X / Y エラー」が「0」になるように拡大・縮小率を設定して「OK」をクリック。
プレビューで拡大縮小した状態を確認できるが、画質に関しては実際にエンコードしたものとは異なるので、事前にテスト出力が必要。

・黒縞境界帯

「境界を追加」が黒帯を動画の外側に追加してサイズ調整を行うのに対し、「黒縞境界帯」は映像に黒帯を追加するフィルタ。

「クロップ/トリミング」と同じ要領で追加する黒帯の場所とサイズを指定する。

・黒色

映像を黒ベタにするフィルタ。

開始・終了の時間を指定し、その間が黒ベタに置き換わる。

・黒色にフェード

シーンチェンジで使用されるフェードイン・フェードアウトで、フェードインの場合は「黒色からフェード」、フェードアウトの場合は「黒色にフェード」する。

「フェード方式」で「イン・アウト」を選択して、フェードをかける部分を時間指定する。

開始から5秒のフェードイン。

インターレース

インターレースはアナログ放送やビデオで使用されている走査線を奇数と偶数に分けて送信する方式で、デジタル化すると縞々になる。

インターレース解除とは交互に欠けている走査線を補完して表示する技術で、ちらつきを押さえる効果がある。

Avidemuxには複数のインターレース解除方法を実装しているため、プレビューで確認しながら最適なものを選択する。

設定は各フィルタによって異なるが、取り敢えず初期設定で試してみる。
「KernelDeint」「Libavdecデインターレーサ」「Yadif」「逆テレシネ Decomb」あたりを試すと良いかも。

カラー

「カラー」ではコントラストの調整のほか、色相・彩度やグレースケールなどの調整が可能。

フィルタが複数あり、重複している項目もあるので、プレビューを見ながらイメージに近いものを使用。

ノイズ・シャープ

「ノイズ」は映像に含まれるノイズを除去するフィルタで、「シャープ」は輪郭を強調するようなフィルタ。

ソースの画質が悪い場合やインターレース解除した場合などは、ノイズ除去・シャープ化を併用すると良いかも。

字幕

ASS、SRTなどの字幕ファイルをインポートすれば動画に字幕を挿入することも可能。

予めAegisubなどで字幕ファイルを作成し、作成したファイルを取り込む。

ファイルを取り込むとフォントに関するメッセージが出て、処理にしばらくかかる。

プレビューで確認後、行間や文字サイズなどを調整する。

映像の構成設定

エンコードするコーデックにMPEGなど非可逆のタイプを選択した場合、構成設定が可能になる。

選択したコーデックによって内容は異なるが、エンコーディングモードやビットレートなどの設定が可能。
デフォルト設定で満足のいく画質が得られない場合に設定を変更する。

構成設定を変更する場合は「映像出力」の「構成」をクリック。

「エンコーディングモード」には「固定量子化」「平均ビットレート」「固定レート係数」など複数のモードがあり、品質やビットレートの調整が可能。

ただ、設定にはそれなりの専門知識が必要なので、ビギナーは取り敢えず初期設定での使用を推奨。

音声フィルタの適用

音声も映像同様に、「Copy」以外のコーデックを選択することで「フィルタ」と「構成設定」が使用できる。

「音ズレ」が発生する場合は、無劣化出力(コピー)でもエンコード時でも調整でき、「音声出力」の「シフト」にチェックを入れて、「ミリ秒(1000分の1秒)」単位で調整可能。





動画編集

Avidemuxのインストールと使い方

Avidemuxは動画の無劣化編集が可能なアプリケーションで、テレビ番組のCMカットなど単純な編集作業に適している。 A … “Avidemuxのインストールと使い方” の続きを読む

AviUtlのインストールと使い方

多くのプラグインが公開されており、タイムライン編集ができる無料動画編集の定番ソフトがAviUtl。 設定可能な項目が多い … “AviUtlのインストールと使い方” の続きを読む

OpenShot Video Editorのインストールと使い方

OpenShot Video EditorはLinux用のオープンソース ビデオエディタで、Windows版・Mac O … “OpenShot Video Editorのインストールと使い方” の続きを読む





AviUtlのインストールと使い方

多くのプラグインが公開されており、タイムライン編集ができる無料動画編集の定番ソフトがAviUtl。

設定可能な項目が多いため、プラグインの導入も含め、ある程度の動画に関する知識がないと分かりにくいものの、VFWに対応した外部コーデックをサポートしているため、アマレココのAMV3など独自コーデックのファイルも編集できるなど拡張性が高く、動作も軽いため、有料ソフトよりも使いやすい面がある。

システム要件

バージョン1.00現在

OS:Windows XP 以降(Windows10でも動作確認済み)
CPU:Intel PentiumⅡ・AMD K6以降(MMXをサポートしているCPU)

※PentiumⅡもK6も1997年にリリースされたMMX対応のCPUなので、WindowsXP当時のパソコンに搭載されているIntel・AMDのCPUでもシステム要件はクリアしている。

ソフトの入手先

AviUtl 公式サイト ダウンロードページlink



Aviutlのインストールとプラグインの追加

AviUtlはインストールの必要がなく、ZIPファイルを解凍するだけで使用できる。
ただ、解凍しただけの状態では、読み込みできるフォーマットも限られており、その能力が発揮されないため、プラグイン(拡張機能)を個別にインストー ルする作業が必要になる。
また、動画には多くのフォーマットが存在するため、取り扱う動画に対応したVFWコーデックのインストールも不可欠。

公式サイトにあるAviUtlのダウンロードリンクから最新版のバージョン1.00をダウンロード。

次に「拡張編集Plugin」から最新版のバージョン0.92をダウンロード。

動画をビットマップで出力するプラグイン「連番BMP出力」をダウンロード。

公式サイトで「Omake」として配布されている初心者用のパッケージには以上のプログラムが入っている。

ダウンロードしたZIPファイルは選択して、コンテキストメニュー(右クリックメニュー)の「すべて展開」で解凍する。

解凍したAviUtl(バージョン1.00)のフォルダ内に新規フォルダを作成し、フォルダ名を「plugins」に変更。

次に拡張プラグインの「exedit92」を解凍して、フォルダ内のファイルを「plugins」フォルダに全て移動。

同じ要領で「BMP連番出力」も解凍してフォルダ内のファイルを「plugins」フォルダへ移動。

AviUtlの基本部分はできたので、「aviutl100」フォルダをCドライブ内にある「Program Files(x86)」など分かりやすいフォルダへ移動する。
※保存先についてはこちらを参照

Windows10では移動時に管理者権限のメッセージがでるので「続行」。

使い勝手をよくするため、移動した「aviutl100」のフォルダを開き、フォルダ内にある「aviutl」の実行ファイルを選択し、コンテキストメニューから「スタートにピン留めする」、もしくは「送る」から「デスクトップにショートカットを作成」で、AviUtlへのショートカットを作成。

コーデックパック K-Liteのインストール

AviUtlはMicrosoftが開発したVideo for Windows(VFW)に対応したコーデックを追加することで、動画ファイルのサポートが可能になるので、手っ取り早くVFWコーデックがパックになったK-Lite Codec Packをインストールする。

K-Lite Codec Packのインストールと設定

コーデックとはファイルの圧縮(エンコード)と伸長(デコード)する際に使用されるプログラムで、一般的に使用されている動画や … “K-Lite Codec Packのインストールと設定” の続きを読む

L-SMASH Worksの導入

現在主流になっているMP4の入力に対応したプラグイン。

RePOPn L-SMASH Worksダウンロードページ

L-SMASH Worksのダウンロードページにあるダウンロードリンクをクリックして、「L-SMASH_Works_r921_plugins」のZipファイルをダウンロード。

ダウンロードしたZipファイルを選択し、コンテキストメニュー(右クリックメニュー)から「すべて展開」。

展開されたフォルダ内にある「lwcolor.auc、lwdumper.auf、lwinput.aui、lwmuxer.auf」の4つのファイルをAviUtlフォルダに作成した「plugins」フォルダに移動する。

x264guiExの導入

MP4での出力が可能になるプラグイン。
簡易インストーラーが用意されているが、手元の環境ではバージョン2.5.2V2がうまく起動できなかったため、バージョン2.5.2を使用。

rigayaの日記兼メモ帳 

ブログの右サイドバーの「いろいろ」にある「x264guiEx 2.x.x」をクリック。

OneDriveが開くので、バージョンの新しいものをダウンロード。
ストレージ内には過去のバージョンがアーカイブされており、最新バージョンがトップに置かれている。
最新バージョンのインストールがうまくいかない場合は、「x264guiEx 2.xx」のフォルダを開き、1つ前のバージョンを試すと良いかも。

アクセスが集中しているとOneDriveが開かないので、(ミラー)をクリックしてGoogleドライブからバージョンの新しいものをダウンロードする。

ダウンロードしたzipファイルを選択し、コンテキストメニューから「すべて展開」で解凍。
フォルダ内の「auo_setup.exe」を起動する。

セットアップが開始するので、「AviUtlのフォルダ」にある「…」をクリック。

AviUtlの本体を格納しているフォルダをエクスプローラで選択して「OK」。

もしくはAviUtlのフォルダをセットアップのテキストボックスへドラッグ・アンド・ドロップする。

フォルダを認識した状態で「次へ」。

後は自動的に必要なプログラムがインストールされる。

DirectShow File Reader プラグイン

AviUtl実験室さんのページで公開されているDirectShowの入力プラグインをインストールすることで、DirectShowで再生できるメディアファイルをAviUtlで読み込むことが可能になる。

AviUtl実験室 ダウンロードページ

ダウンロードページにある「ds_input026a」というLzhファイルをダウンロードして解凍する。

展開されたフォルダ内にある「ds_input.aui」ファイルを、AviUtlフォルダに作成した「plugins」フォルダに移動する。

MPEG2 VFAPI プラグインの導入

MPEG2ファイルをAviUtlで認識できるプラグインを、まるも製作所さんのサイトから入手する。

まるも製作所 ダウンロードページlink

m2v_vfp-0.79.lzh というLzhで圧縮されたファイルをダウンロードする。

ダウンロードしたLzhファイルを「7-Zip」などの解凍ソフトを使用して展開。

「m2v.vfp」ファイルの拡張子を「.vfp」から「.aui」に変更する。

Windows10で拡張子が見えていない場合は、「スタートメニュー」→「Windowsシステムツール」→「コントロールパネル」→「エクスプローラオプション」で「表示」タブを開き、「登録されている拡張子は表示しない」のチェックを外す。

Windows7ならコントロールパネルから「フォルダオプション」の「表示」タブを開いて同様の操作をする。

拡張子を「.aui」に変更したm2vファイルを、AviUtlフォルダに作成した「plugins」フォルダに移動して完了。

画像サイズ変更プラグイン

同じくまるも製作所さんのサイトから画像サイズの変更を行うプラグインをダウンロードする。

まるも製作所 ダウンロードページlink

「Lanczos 3-lobed」というプラグインをダウンロード。

lanczos3-0.5.7.lzhというファイルがダウンロードされるので、先程と同じ要領で解凍し、展開されたフォルダ内にある「lanczos3.auf」ファイルを、AviUtlフォルダに作成した「plugins」フォルダに移動する。

インストールの確認

各プラグインが正しくAviUtlにインストールされているは、AviUtlのプラグイン情報で確認できる。

上部メニューの「その他」では各プラグインの情報を参照できる。

入力プラグイン。

出力プラグイン。

プラグインフィルタ。

最近はMPEG2を使用することがほとんどなくなったので、「MPEG2 VFAPI 」は必要ないかも。

使用方法

動画編集の基本はカットとフィルターだが、作成する動画の解像度やファイル形式など、作成した動画の使用目的によって異なってくるので、専門知識も少々必要。

AviUtlを起動すると空白の状態でウインドウが開く。

まるで初めてMS Accessを起動したときのように、どこから手を付けて良いのか分からず、心が折れそうになるのを耐える。

初めに上部メニューの「ファイル」→「環境設定」→「システムの設定」を選択。

AviUtlで取り扱う動画のサイズはデフォルトで1280 x 720になっており、このサイズを超える動画はエラーになってしまうので、任意のサイズに変更する。

最近はスマホの動画でも「1920 x 1080」あり、縦で撮影されたものは「1080 x 1920」になるので、最大サイズを「1920 x 1080」にしても取り込めないため、「1920 x 1920」などに変更する必要がある。

その他の設定は取り敢えずデフォルトのままで問題ない。

変更はAviUtlの再起動後に有効になるため、設定を変更したらAviUtlを再起動。

素材の追加と編集

「Direct Show Reader」を追加していると大抵のファイルは読み込めるようになるが、MP4ファイルは編集時にエラーが発生しやすいので、ハードディスクの空きに余裕があれば、MP4をAviUtlで取り込んでから、未圧縮でAVI出力したファイルを使用するとエラーが出にくい。(※出力については後述)

また、編集中も予期せぬエラーで強制終了することがあるため、こまめにプロジェクトファイルの保存を推奨。
プロジェクトの保存は、上部メニューの「ファイル」→「編集プロジェクトの保存」。

動画の編集作業はタイムライン上で行う。

上部メニューの「設定」から「拡張編集の設定」を選択。

編集用のタイムラインが表示される。

編集素材をタイムライン上にドラッグ・アンド・ドロップで追加。

タイムラインはレイヤーになっており、「Layer1」が最下層になるので、「Layer1」には背景やベースになる素材を配置する。
ただ、後からレイヤーを追加することができるので適当でもOK。

素材を追加すると「新規プロジェクトの作成」ウインドウが開く。

追加した素材のサイズで編集作業を行う場合は「読み込みファイルに合わせる」にチェックを入れ、任意のサイズで作業をする場合は数値を入力。

動画や画像、音声などを取り込むとプロパティ画面が表示される。
この画面はオブジェクトの座標、倍率、回転などのほか、シーンチェンジやテキストなどの設定に使用する。

画面が消えている場合は、タイムライン上に配置したオブジェクトをダブルクリックすると再表示される。

取り込んだ画像サイズが大きいと、メインウインドウが拡大するのだが、編集しづらいので、メインウインドウ上でコンテキストメニュー(右クリックメニュー)を出して「拡大表示」→「Windows Size」を選択。

実際の再生イメージは「表示」→「再生ウィンドウの表示」で再生画面が表示され、こちらもメインウィンドウと同様、表示倍率を「Windows Size」にしておくと良いかも。

上図はスマホで縦向き(1080 x 1920)に撮影された動画を、一般的な「1920 x 1080」のサイズで取り込んだ状態。

「読み込みファイルに合わせる」にチェックを入れて取り込むと上図のようになる。

音声つきの動画は、動画と音声がレイヤーに別れて取り込まれる。

タイムラインの目盛りは上図赤枠部分のバーを増減させることで変更可能。
カット編集など細かな処理が必要な時はバーを最大にすると作業がし易い。

タイムライン上にある赤いルーラー(再生位置マーク)を移動させると、ルーラーの位置がメインウインドウに表示され、キーボードの矢印キーで1フレーム毎に移動が可能。

任意のレイヤーを選択してコンテキストメニューを開くと、レイヤーの名前を変更できる。
動画作成時には多くのレイヤーを使用するため、レイヤーの名前は意外と重要だったりする。
また、レイヤーの名称部分をクリックするとレイヤーの「表示/非表示」の切り替えが可能で、作業中のレイヤーが上層のレイヤーで隠れるときなどに使用する。

分割

動画をカット編集するには、ルーラーでカットする位置を決める。

カットするレイヤーの上でコンテキストメニューを出して「分割」を選択。

音声付きの動画は取り込んだ時点で「グループ化」されているため、動画部分とは別に編集したい場合は、先に「グループ解除」しておく。

分割した前後の部分が不要であれば、削除したい部分にカーソルを合わせ、コンテキストメニューから「削除」。

ちなみに、「カット」しても残った部分の末尾にカーソルを当てると、両端矢印に変わり、そのままドラッグすると動画が短縮または延長する。

中間点

AviUtlには動画や画像、フィルタを「中間点」を追加することで始点と終点を設定し、移動させたり、拡大縮小・回転・透過などの編集が可能になっている。

始点もしくは終点となる任意のフレームにルーラーを合わせ、分割と同じ要領でコンテキストメニューから「中間点を追加」を選択。

中間点を追加するとタイムラインとプロパティ画面に区切りが表示される。

プロパティ画面の「X・Y軸」「拡大率」「透過」など実行したい項目をクリックし、「移動」の種類を選択。

移動させるオブジェクトやシーンによって選択肢は異なってくるが、「直線移動」が等倍速で移動させる最も基本的な動作になる。

「移動」を選択すると、プロパティ画面の右側の設定が可能になる。

左側が「始点」、右側が移動後の「終点」なので、任意で各項目の数値を設定。

上図が修正前のオリジナル。
スマホで縦撮影したものなのでニャンコが画面下になる部分を中間点を用いて修正。

修正後の画像。
ちょっと分かり難いか。。。(汗)

テキスト

AviUtlはテキストの挿入に柔軟性があり、配置やテキストの向きなども自由に調整できる。

テキストの追加はタイムライン上でコンテキストメニューの「メディアオブジェクトの追加」→「テキスト」。

テキストのプロパティ画面に任意のテキストを入力。
改行などもそのまま反映されるので、メインウインドウに表示されるプレビューを確認しながら、フォント、サイズ、字間、行間、文字色などを設定。

初期状態ではフォントの文字色は白、サイズも小さいので、配置されているか分かりにくいが、画面中央に配置されている。

テキストの配置はメインウインドウでドラッグしておおまかな位置を決め、プロパティ画面のX・Y軸の数値で微調整すると良いかも。

後はテキストの表示時間をタイムライン上のオブジェクトを操作して決定する。

画像・図形

画像や図形などの挿入も動画やテキストと要領は同じ。

画像はタイムラインのレイヤーにドラッグ・アンド・ドロップで追加。

「図形」はタイムライン上でコンテキストメニューの「メディアオブジェクトの追加」から「図形」を選択。

追加する図形の種類は、プロパティ画面の「図形の種類」で選択。
「背景」にすると背景色を変更できる。

各種フィルタ

画面の切替時に挿入するエフェクトや、モザイク、発光などの効果もタイムライン上のレイヤーに追加して編集を行う。

フィルタの追加はタイムラインのレイヤー上でコンテキストメニューを開き、「フィルタオブジェクトの追加」から任意のフィルタを選択する。

最も使用頻度が高いと思われるのが「シーンチェンジ」。
スムーズな画面切り替えを行うフィルタで、AviUtlには「クロスフェード」ほか多くのエフェクトが用意されている。

フィルタも表示させる時間やタイミング、レイヤーの階層によって見栄えが変わってくるので、メインウインドウや再生画面でチェックを行いながら設定する。

フィルタは基本的に画面全体に効果が適用されるので、一部分にのみ効果を追加したい場合は「フィルタオブジェクトの追加」から「部分フィルタ」を選択。

「部分フィルタ」のプロパティ画面にある「+」をクリックすると、部分フィルタに追加するフィルタを選択できる。

部分フィルタも複数のエフェクトを追加可能で、中間点を追加して移動させることもできる。

出力

編集が一通り完了したら、出力する範囲を指定してから、任意のファイル形式で出力する。
ただし、出力可能なファイル形式は、追加したコーデックやプラグインによって異なってくるので、場合によってはXMedia Recodeなどのエンコーダーで再エンコードが必要。

出力する範囲はメインウィンドウのタイムシフト上にあるルーラーを移動させ、「|←」で始点位置、「 →|」で終点位置を決める。

タイムライン上に追加した動画をカット編集している場合、終点位置を修正しないと本編終了後に延々と真っ黒の画面が映し出されることになるので、出力する前には始点・終点の確認は必須。

範囲を決定したら、最終的に再生ウィンドウで動画のチェックを行う。

拡張子「.avi」のファイル形式で出力する場合は、メインウィンドウの「ファイル」→「AVI出力」を選択。

出力設定のウインドウが開くので、圧縮せずに出力する場合は、そのままファイル名を指定して「保存」。
ただし、無圧縮だと1分程度の1980*1080の動画でも10GBほどのファイルサイズになるため、ドライブの空き容量に注意が必要。

圧縮(エンコード)する場合は「ビデオ圧縮」をクリック。

エンコードするコーデックの選択。
汎用性と圧縮率、画質でバランスの良い「xvid MPEG-4 Codec」を選択。

「ビデオ圧縮」の設定画面が開くので、必要に応じて「設定」でエンコードの設定を変更する。

音声がある場合は、ビデオと同様に「オーディオ圧縮」をクリックして、MP3などのコーデックを選択する。

コーデックの選択が完了したら「保存」をクリックすると、指定した保存先へ指定したコーデックのaviファイルが生成される。

コーデックの設定については、1パスや2パスなどのエンコーディングタイプの指定や、クオリティの指定が可能だが、初期設定はある程度、品質重視の設定になっているので、よくわからない時はデフォルトのままで特に問題ない。

拡張プラグイン「x264guiEx」を導入している場合のみ、「ファイル」→「プラグイン出力」から「拡張x264出力(GUI)Ex」の選択が可能。

保存先やコーデックの設定はAVI出力と同じだが、「x.264」は「Xvid」よりも圧縮率が高いため、同じファイルサイズであれば「x.264」が高画質になる。
ただ、使用している素材や編集内容にもよるが、はっきり違いが分かるほどの差はない。

AviUtl DEMO

今回の記事作成にあたって、ニャンコの動画と画像を提供してもらったので、AviUtlでテスト動画を作成してみた。

最終的なタイムライン。





エディター

Avidemuxのインストールと使い方

Avidemuxは動画の無劣化編集が可能なアプリケーションで、テレビ番組のCMカットなど単純な編集作業に適している。 A … “Avidemuxのインストールと使い方” の続きを読む

AviUtlのインストールと使い方

多くのプラグインが公開されており、タイムライン編集ができる無料動画編集の定番ソフトがAviUtl。 設定可能な項目が多い … “AviUtlのインストールと使い方” の続きを読む

OpenShot Video Editorのインストールと使い方

OpenShot Video EditorはLinux用のオープンソース ビデオエディタで、Windows版・Mac O … “OpenShot Video Editorのインストールと使い方” の続きを読む





OpenShot Video Editorのインストールと使い方

OpenShot Video EditorはLinux用のオープンソース ビデオエディタで、Windows版・Mac OS版も提供されている。

デザインはCorelのVideoStudioに似ており、無料のビデオエディタでタイムライン編集ができる貴重な存在なのだが、VideoStudio同様にシステム要件が高く、アプリケーションそのものが非常に重いため、ミドルレンジのPCでもスムーズな操作が厳しい。
自動バックアップ機能がついているのがせめてもの救い。

VideoStudioではWindowsの64bitを強く推奨しているが、OpenShot Video Editorは64ビット環境でのみ利用可能で、32ビット環境ではインストールができない。
CPUに関しても64ビットのマルチコア・プロセッサとのみ記載があるものの、VideoStudioを参考にすると最低でもIntel Core i3またはAMD A4 3GHz以上が必要で、ノートPCだと更に高いスペックが必要になるので、インストール後に動作が鈍いと感じたら、PCのスペック不足と判断したほうが良いかも。

機能的にはエフェクトやフィルタが豊富で、タイムライン上にコンテンツを配置して作成していくので、作業そのものは比較的わかりやすい。
ただ、テキストが自由に配置できないので、デザインや構成に大きな制限がかかってしまうのが残念。

システム要件

バージョン2.4.1 現在

OS:Windows 7以降 64ビットのみ
CPU:64ビットをサポートするマルチコアプロセッサ
RAM:4GB以上(16GB推奨)
HDD:500MBの空き容量

ソフトの入手先

OpenShot Video Editor ダウンロードページ



OpenShot Video Editorのインストール

オープンソースで開発されているためか、アドウェアや関係のないアプリのインストール選択項目などもなく、セットアップは至ってシンプル。
インストール後にファイヤーウォールのアクセス許可を求めてくるが、ブロックしたままでも特に支障はない。

ダウンロードページの「Download v 2.x.x」をクリックしてインストーラーをダウンロード。

インストーラーを起動するとユーザー制御のメッセージが出るので許可すると、言語選択のウインドウが開くので、「日本語」になっていることを確認して「OK」。

使用許諾書を確認して問題なければ「同意する」にチェックを入れて「次へ」。

インストール先の指定。
特にこだわりがなければデフォルトのまま「次へ」。

デスクトップにショートカットを作成する場合はチェックを入れて「次へ」。

インストールの設定内容を確認し、問題なければ「インストール」をクリック。

OpenShot Video Editorセットアップ完了。

起動時にファイヤーウォールでブロックされているというセキュリティ警告が出るが、ブロックしたままでも特に支障はなさそうなので「キャンセル」。

初回起動時に表示されるメッセージで「Yes,I would like improve OpenShot!」にチェックが入ったまま「チュートリアルを隠す」をクリックすると、デフォルトでエラー等の情報送信が有効になるので、気になるようならチェックを外しておく。

使用方法

動画制作の手順そのものはシンプルで、「素材の追加」→「素材の配置」→「素材の編集」→「エフェクトやトランジションを追加」→「出力」という流れになる。

OpenShot Video Editorのインターフェイスは「簡易表示」と「拡張表示」があり、上部メニューバーの「表示」→「表示形式」で切り替えが可能。
デフォルトは簡易表示で、詳細表示はエフェクトやトランジションなどが表示されるだけなので、モニタの大きさなどを加味して変更すると良いかも。

簡易表示は大きく3つのペインに分かれており、左上が「素材」のペイン、右上が「プレビュー」のペイン、下がタイムラインのペインで、一般的なビデオエディタとだいたい同じ構成で、追加した素材が表示される「プロジェクトファイル」や「トランジション」「エフェクト」はタブで切り替えを行う。

素材の追加は上部メニューアイコンの「+」またはコンテキストメニュー(右クリックメニュー)から「ファイルのインポート」を選択。
「Ctrl + F」でもファイルの追加が行える。

ドラッグアンドドロップには対応していないので、ファイル選択ウインドウから任意のファイルを指定する。
動画・画像・音声など全ての素材を同様の手順で追加することになる。

使用する素材を下ペインのトラックにドラッグアンドドロップで配置する。

トラックはレイヤーのようなもので「トラック0」が最も下の階層になる。
ただし、あくまで重ねているだけなので、音源などは上層トラックに配置しても、下層トラックの音源が消えるわけではない。

追加した動画や画像などは「クリップ」と呼ばれ、クリックすると赤枠で選択されていることを確認できる。

タイムライン上のルーラー(再生位置マーク)を任意の箇所にスライドすることで、右上のペインにプレビューが表示される。

プレビューは通常のプレーヤーと同様に「再生」・「一時停止」・「早送り(巻き戻し)」・「クリップの最後尾(先頭)に戻る」の操作ができる。

カット編集(トリミング)

動画を任意の箇所でカットして分割し、必要な部分だけを残すには、クリップを編集する方法のほか、タイムライン上でルーラーを使用する方法とカミソリツールを使用する方法がある。

編集したいクリップ選択してコンテキストメニューから「Split Clip」を選択。

編集画面が開くので開始位置と終了位置を指定して「Create」ボタンをクリック。

トリミングする位置は一時停止状態でキーボードのカーソルを使用すると1ミリ秒単位で移動できる。
「Name of Clip」の箇所には任意でファイル名を入力でき、未入力でも可。

編集したクリップはプロジェクトファイル(左上のペイン)に追加される。
内容を確認する場合は、クリップを選択後にコンテキストメニューから「ファイルをプレビュー」で再生画面が開く。

タイムライン上でクリップを編集する場合は、プレビューでクリップを再生し、カットしたい位置で一時停止にしてから、コンテキストメニュー(右クリックメニュー)を出して「Slice」を選択し、カットした位置から右側を使用する場合は「右を保持」、左側を残す場合は「左を保持」、両方残す場合は「両側を保持」を選択。

両側を保持で残した場合も、不要なクリップは選択後にコンテキストメニューから「クリップを削除」で削除できる。

前述の方法以外にカミソリツールを使用する方法もあり、なぜかハサミのアイコンしているカミソリツールを選択すると、カーソルがカミソリアイコンに変わり、カミソリの先に青色の点線が表示されるので、任意の位置でクリックするとクリップが分割される。
ただし、クリックしても無反応で、カーソルが処理中の丸いアイコンに変わるまで時間がかかるため、思わず複数回クリックしてしまいがちだが、クリックのたびに分割処理は実行されるので要注意。

クリップのプリセットメニュー

クリップには予めいくつかの効果が用意されており、メニューから選択することでフェードなどトランジションと同様の効果を得ることができたり、逆再生やスロー再生、倍速再生、回転などが可能になっている。

クリップにフェードの効果を付与する場合、クリップを選択してコンテキストメニューの「フェード」で始端・終端・全体に対してフェードイン・フェードアウトの選択ができる。
同様の効果は後述のトランジションでも可能だが、クリップのプリセットメニューのほうがお手軽。

クリップを逆再生させたり、再生速度を変更する場合は「タイム」で可能。
通常再生は「順方向」、逆転再生は「戻る」を選択する。

その他にもアニメーション表示、クリップの回転やボリューム調整などが行える。

トランジション

トランジションはクリップ間をスムーズに遷移させるための視覚効果で、最も一般的なのがフェードアウト・フェードイン。
OpenShot Video Editorでは様々なトランジションがあるものの、基本以外のトランジションは使いづらいかも。

左上にある「全て表示」と「基本」をクリックすると表示が切り替わる。
「基本」は「円 中から外」~「ワイプ 上から下」まで。

OpenShot Video Editorが実装している便利機能の1つが、トランジションの自動追加。

追加したクリップを前のクリップに重ね合わせるとトランジションが自動的に適用される。

トランジションの追加はクリップと同じでドラッグアンドドロップ。

トランジションの左上にある「▽」をクリックしたら「コピー」「反転」「削除」のメニューが出るので、必要に応じて選択する。

「反転」はトランジションの効果を逆転させるもので、「フェード」の場合はトランジションの追加時が「フェードイン」になっており、「フェードアウト」させる場合はトランジションを反転させる。

トランジションは終端にカーソルを合わせて任意の長さに調整する。
効果の適用にはクセがあるので、プレビューで確認しながら開始位置と終了位置を決める。

エフェクト

エフェクトはクリップ自体に付加する効果で、「ぼかし」「輝度とコントラスト」などのほか「インターレース解除」や「クロマキー」まである。

エフェクトを適用する場合もクリップにドラッグアンドドロップ。

「ぼかし」「輝度とコントラスト」「彩度」など複数のエフェクトを1つのクリップに適用することが可能。

エフェクトを削除する場合は、削除するエフェクトにカーソルを合わせてコンテキストメニューから「エフェクトを削除」を選択。

タイトル(テキスト)の入力

作業をしていて最も残念なのが貧弱なテキスト編集。
テンプレートからイメージに近いものを選択して挿入するのだが、決められた位置にしか表示できず、テンプレートも安っぽいタイトルデザインのものが多いため、非常に使いづらい。
別途Inkscapeで外部加工できるのだが、OpenShot Video Editor上では限界がある。

タイトル画面を出すには上部メニューの「タイトル」→「タイトル」を選択するか、「Ctrl + T」で呼び出す。

左のテンプレート一覧からデザインを選択し、右側の「行」の項目に表示する文字列を入力。
後は任意でフォントやサイズ、文字色を変更する。

背景に関してはデフォルトが透過で、カラーを指定すると透過の効果が失われる。

出力

動画の制作がそれなりに完成したらファイルへ出力する。
OpenShot Video Editorでは豊富なプロファイルが用意されているため、ビットレートやフレームレート、解像度などの設定が分からなければ、用途に近いものを選べば問題ない。
ただし、使用した素材の解像度よりも高い解像度で出力するとアプスケールされるため、画質に締りがなくなる。また、素材よりも高画質な設定にしても無駄にファイルサイズが増えるだけで画質が良くなるわけではない。

動画の出力は上部の「録画アイコン」をクリック。

出力の設定画面が開くので、ファイル名と保存先を任意で指定。

「プロファイル」のリストから使用目的に近い形式を選択するか、デフォルトのまま「全ての形式」を選択。

「ターゲット」で出力するファイル形式を選択。
デフォルトではMP4になっている。

よく分からない時はデフォルトのままでOK。

プロファイルで「全ての形式」を選択すると、映像プロファイルも全て表示される。デフォルトは1024 x 576(PAL)で解像度が低めに設定されているので、使用している素材を考慮して映像プロファイルを選択する。

ビットレートなどの専門知識がある場合は、映像プロファイルを使用せず、「詳細」タブで任意の値を指定することも可能。

出力設定ができたら「動画を書き出し」をクリック。

ファイルが出力されたら完成。

DEMO

このページを作成したのがクリスマスシーズンだったため、12月以外だと季節外れになってしまうが、スマホで適当に撮影した動画を使って、OpenShot Video Editorでテスト動画を作ってみた。

素材の動画がブレブレで、使用できるシーンがほとんどない。。。orz
取り敢えずイルミネーションを少しでもきれいに見せるため、「輝度とコントラスト」のエフェクトを全ての動画クリップに適用。

最初の動画クリップは逆再生にして、クリップのプリセットでフェードイン・フェードアウトと、ボリュームでクリップ全体を0%に設定して消音。
動画の上に乗せるテキストは、タイトルテンプレートの「Gold」をそのまま使用。
クリッププリセットのフェードでは思ったような効果が得られなかったので、トランジションのフェードを追加。

2番目の動画クリップは、実際のイルミネーションの明滅がゆっくりで、そのままだと間延びするため再生速度を3倍に設定し、クリップのプリセットのフェードと、ボリューム(0%)を適用し、更にOpenShot Video Editorの自動トランジションをそのまま利用。
テキストもクリッププリセットのフェードを使用。

3番目のクリスマスツリーの動画は、ブレブレで使える部分が2秒ほどしかなかったのでスロー再生とボリューム(0%)を適用。
クリップのプリセットのフェードを設定してみたら思ったような効果が得られなかったため、OpenShot Video Editorの自動トランジションをそのまま利用。

最後はフリー素材のクリスマスカードの画像で、これもOpenShot Video Editorの自動トランジションを追加した後、トランジションの時間を伸ばして画像の開始位置を後方にずらしてみた。

最後にポケットサウンドにアップされてあった「Azallさん」アレンジの「カノンとジーグ」のBGMをトラックに追加して、クリップのプリセットで終端をフェードアウトしてみた。

デモ動画がやっつけ仕事で完成度が低く申し訳ない(_ _)
OpenShot Video Editorそのものは、素材のクオリティを上げ、それほど細かな編集とテキスト挿入にこだわらなければ、それなりに使える感じ。





エディター

Avidemuxのインストールと使い方

Avidemuxは動画の無劣化編集が可能なアプリケーションで、テレビ番組のCMカットなど単純な編集作業に適している。 A … “Avidemuxのインストールと使い方” の続きを読む

AviUtlのインストールと使い方

多くのプラグインが公開されており、タイムライン編集ができる無料動画編集の定番ソフトがAviUtl。 設定可能な項目が多い … “AviUtlのインストールと使い方” の続きを読む

OpenShot Video Editorのインストールと使い方

OpenShot Video EditorはLinux用のオープンソース ビデオエディタで、Windows版・Mac O … “OpenShot Video Editorのインストールと使い方” の続きを読む