MIFI LosslessCut のインストールと使い方

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動画や音声を再エンコードせず無劣化でカット編集するオープンソースのアプリ

MIFI LosslessCut は Mikael Finstad 氏が開発している 動画 / 音声 の無劣化カット編集に特化した オープンソース アプリ。
日本語は未サポートだが 主な操作が「カット範囲の指定 」と「 出力 」なので直感的に使用できる。

Microsoft ストア では 2,350 円 で販売されている有料アプリだが GitHub から 無料でダウンロード可能。

システム要件

バージョン 3. 31. 1

OS : Windows 10 ( 14316.0 ) 以降

Windows 10 ( 14316.0 ) は 2016年 4月に公開された Windows 10 Insider Preview のビルドなので、メジャーリリース では Windows 10 ( 1607 ) ビルド 14393 以降

ソフトの入手先

GitHub  MIFI LosslessCut ダウンロードページ



MIFI LosslessCut のインストール

LosslessCut はインストールが不要で GitHub からダウンロードした 実行ファイルを起動するだけで利用できる。

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GitHub で公開されている LosslessCut のページを下にスクロールして「 Download 」の「 Windows 」のリンクをクリック。

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ダウンロード先に LosslessCut-win.exe が保存されるので、任意の場所に保存して デスクトップへのショートカットなどを作成。

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Windows Defender SmartScreen を使用していると 起動時に ブロックされるので「 詳細情報 」をクリック。

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「 実行 」で MIFI LosslessCut が起動する。

MIFI LosslessCut の使い方

LosslessCut は 再エンコードをせずに カット編集 を行うため、カットするポイントに「 キーフレーム 」という制限が発生する。

コーデックを使用して圧縮されている動画の場合、圧縮されたフレームには「 Iフレーム 」「 Pフレーム 」「 Bフレーム 」の3種類がある。

I フレーム ( キーフレーム ) 
1つのフレームにすべての情報を保持しており 元のフレーム画像を復元できる。
Pフレーム
Iフレームの画像との差分情報。
Pフレームをデコードするためには 直前の Iフレーム の情報が必要となる。
Bフレーム
前後のフレームとの差分も使って圧縮されたもので、Bフレームをデコードするためには 前後の Iフレーム と Pフレームの情報が必要となる。

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イメージ的には上図のような感じで 上が キーフレーム ( I フレーム ) で 下が Pフレーム。

キーフレーム以外でカットすると 情報が欠落しているため 無劣化でカットする場合は 必ず キーフレームを指定する必要がある。
 サポートしているフォーマット

Chromium がサポートしている 動画 / 音声ファイル

MP4, MOV, WebM, MKV, OGG, WAV, MP3, AAC, H264, Theora, VP8, VP9 ほか

基本操作

操作のポイントは「 指定範囲の削除 」と「 指定範囲の保存 」の切り替え と 出力設定。

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ファイルの取り込みは LosslessCut へドラッグ・アンド・ドロップ か 上部メニューバーの「 File 」から「 Open 」で任意のファイルを指定。

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タイムシークバー上で クリック や ドラッグすると カットポイントが移動する。

タイムシークバー に表示されている 縦線 は キーフレーム。

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再生ボタンの横にある キーアイコン は「 前のキーフレーム 」「 次のキーフレーム 」に移動するので、カットポイントは基本的に キーフレームボタンを使用する。

キーフレーム は 必ずしも 画面の切り替わり部分にあるわけではなく、CM と 本編 の間にある 黒ベタ などは キーフレーム間にあり、キーフレームにカットポイントが移動すると CM の一部分が入ることになる。

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カットする 開始点 と 終了点 は「 指差し 」アイコンをクリックして 確定する。

カット範囲を指定すると自動的に ソースと同じ場所に 設定値のCSV ファイルが保存され、作業途中で LosslessCut を終了しても 次回 同じソースを読み込んだ際に カット範囲が復元する。

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カットポイントを キーフレーム間 に指定しても LosslessCut は デフォルトで「 キームレーム カット 」になっているため 直前のキーフレームがカットポイントになる。
キーフレームでのカットは LosslessCut の問題ではなく、コーデックを使用した動画ファイルを ロスレスでカット編集する際に生じる条件で、キーフレーム以外のフレームを指定してカット編集する場合は 再エンコードが必要。

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デフォルト設定では 範囲選択した部分が出力対象 になり 削除される部分には ゴミ箱アイコン で表示される。

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出力対象の範囲選択 は 複数設定可能で カットする範囲を指定すると「 出力される範囲 」が右ペインに表示され、範囲を削除する場合は 削除する範囲を選択して「 ー 」アイコンで削除する。

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出力する場合は 右下の「 Exoport 」をクリック。

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出力設定画面が表示されるので 設定したら 右下の「 Exoport 」をクリックして 処理を実行。

Export options

出力設定では ファイル名 , ファイル形式 や 出力場所 のほか 出力範囲の 分割 / 結合 が指定できる。

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デフォルト設定では 選択範囲は分割されて出力する「 Separate files 」になっているので、1つのファイルに結合して出力する場合は「 Separate files 」をクリックして「 Merge cuts 」に変更。

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「 Output container format 」で 出力するファイル形式を選択。

デフォルト設定 ではソースと同じ ファイル形式が選択されており、ファイルに含まれる トラックによっては ファイル形式を変更するとエラーが発生する可能性があるため デフォルト設定での出力を推奨。

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一般的な 動画ファイルが ビデオ と オーディオ の 2トラック 、多重音声の場合は 3トラック で構成されており「 Keeping ○ tracks 」のクリックすると 出力する トラックを確認できるが 基本的に 変更は不要。

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出力したファイルにエラーが生じた場合は 出力ファイルから除外するトラックをクリックして無効にする。

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「 Save output to path 」に表示されている パスをクリックして ファイルの保存先を指定、「 Output name(s) 」で ファイル名を指定する。

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指定したポイントを 直前のキーフレーム に丸め込まず 指定ポイントでカットする 「 ノーマルカット 」が用意されており「 Advanced options 」の「 Cut mode 」に表示されている「 Keyframe cut 」をクリックして変更できる。

「 ノーマルカット 」の場合は 指定したポイントが フレームの情報不足により「 空白 」になったり 音ズレが発生する可能性があるため「 キーフレームカット 」が推奨されている。

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出力が完了すると ダイアログが表示され「 Show 」をクリックすると 保存先のフォルダが開く。

カットポイントが 指定ポイントからズレている可能性があることが表示されている。

詳細表示

旧バージョン で 表示されていた 「 指定範囲の削除 」と「 指定範囲の保存 」の反転 や キーフレームの表示 / 非表示 の 切り替え , サムネイル画像の表示 などは「 Advanced View 」として デフォルトで非表示になった。

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「 Advanced View 」の表示は 左下の アイコンをクリック。

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「 タオ 」アイコンすると「 指定範囲の削除 」と「 指定範囲の保存 」が切り替わる。

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「 Zoom 」は 倍率を上げると タイムシークバーの 表示単位 が小さくなる。

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「 キー アイコン 」を クリックして無効にすると タイムシークバー 上 のキーフレームが 非表示になる。

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「 画像アイコン 」をクリックして有効にすると タイムシークバー上に サムネイル画像 が表示される。

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キーフレームボタンの横にある △ボタンは「 1フレーム 」移動。


 





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