Spybot Anti-Beaconのインストールと使い方


Windows10はユーザーの情報を収集することで、能動的にユーザーが欲している情報を提案するような環境を目指しているおり、初期設定のまま使用すると、様々な情報がMicrosoftに送信される仕様になっている。
この機能は「プライバシー」などの設定で関連項目をオフにしても、送信されるデータの内容が限定されるだけで、トラッキング(追跡)そのものが無効になるわけではなく、ユーザーの行動は記録され、利用規約の範囲内でMicrosoftに送信されている。

Spybot Anti-Beaconは、スパイウェアの検出と駆除に特化した「Spybot – Search & Destory」を開発している「Spybot」が提供している、Windows10のトラッキングをブロックするソフトウェア。
ワンクリックで勝手に実行されているトラッキングを遮断でき、元に戻して通信を開始することも可能になっている。
また、SkypeやBingなどが行っている通信も任意で遮断できるオプションも実装。

Windows10を利用し、プライバシー管理に懸念が生じているなら必須のソフト。

システム要件

バージョン2.2現在

OS:Windows 7以降

ソフトの入手先

Spybot Anti-Beacon 公式ダウンロードページlink



Spybot Anti-Beaconのインストール

セットアップウィザードは英語表記だが、アドウェアもなくインストール作業は簡単。

ダウンロードページから「Download Application」をクリックすると「Spybot Anti-Beacon 」のダウンロードが開始。

ダウンロードしたインストーラーを起動すると、ユーザーアカウント制御のメッセージがでるので「はい」をクリックして許可。

言語選択に日本語はないので、「English」のまま「OK」をクリック。

EULA(使用許諾契約)が表示されるので確認して問題がなければ「I accept the agreement」にチェックを入れて「Next」。

プログラムのインストール先を指定。
特にこだわりがなければデフォルトのままで「Next」。

一度設定すれば後は放置するプログラムなのでデスクトップにショートカットは必要ないと思うが、必要なら「Create a desktop shortcut」にチェックを入れる。

「Refresh inmmunization after each system restart」は再起動後にトラッキングをブロックするもので、現バージョンでは再起動しなくてもブロックが可能になったが、念のためチェックを入れておく。

インストール内容を確認して「Install」をクリック。

「Launch Spybot Anti-Beacon」のチェックが入った状態で「Finish」。

これでインストール完了。
Anti-Beaconが起動する際、ユーザーアカウント制御のメッセージがでるので「はい」をクリックして許可する。

使用方法

トラッキングをブロック開始はワンクリック。

Spybot Anti-Beaconが起動したところ。

はじめて起動すると状態がよく分からないが、「Blocked telemetry options」が「0 out of 0 protected」になっているので、テレメトリー(通信によるデータ収集)が全く遮断されていない状態。

設定を行うには中央の「Anti-Beacon」をクリック。

設定画面が開く。

テレメトリーのブロックには「None(無し)」「Minimal(最小)」「Recommended(おすすめ)」「Full(全部)」の4タイプが用意されており、任意のタイプをクリックすると、各項目が「permitted(許可)」もしくは「blocked(遮断)」と表示される。
また、各項目をクリックすると個別に「permitted」と「blocked」の切り替えが可能。

各タイプはざっくりと以下のような感じ。

Minimal:プライバシーに関わる項目のみ。
Recommended:OneDriveやCortanaなどWindows10の便利機能を有効にしたまま、他の通信をブロック。
Full:Windowsが行っているテレメトリーを容赦なくブロックするため、OneDriveが起動せず、BingやWindows Mailも使えず、Cortanaを有効にしていても使い物にならなくなる。

設定できたら「Done」をクリックして確定。

テレメトリーのブロックが有効になる。

個人的にはCortanaもBeingも使わないので、「Full」を選択後に「OneDrive Service」と「OneDrive Group Policy」の2項目のみ有効にしている。

主要な項目

Telementry Servies

テレメトリーサービスはデータ収集のプログラム。

Customer Experience Improvements Program

カスタマー エクスペリエンス向上プログラムは、Windowsが収集したシステム構成や Windows コンポーネントのパフォーマンス、イベントに関する統計情報などのファイルをMicrosoftに送信する仕組み。

Application Impact Telemetry

アプリケーション関連のデータ収集プログラム。

Steps Recorder

ステップ記録はユーザーがコンピュータで行った動作を記録するもので、キーロガー(キー入力の監視)やスクリーンキャプチャなど複数のツールが含まれており、基本的にはトラブルシューティングなどのユーザー支援に使用される。

WiFi Senser

オープンホットスポットに接続した情報を収集するもの。
これらのデータを収集分析し、「推奨」できるホットスポットとしてデータベースに追加するらしい。

Apps use advertising ID

アプリケーションがGoogleの広告配信識別IDを使用するもの。
広告配信識別IDはユーザーの使用しているアプリや使用状況など匿名の情報を持っており、この情報を利用することでユーザーのニーズにあった広告(ターゲティング広告)を配信することが可能になる。

P2P Windows Update outside local network

Windows10にはWindowsアップデートを実施する際、端末同士で通信を行うP2P(Peer to Peer)が有効になっており、Microsoftのサーバではなくアップデートを実施した他のコンピュータからアップデートの受信が可能になっている。
更に「ローカルネットワーク上のPCとインターネット上のPC」が有効になっていると、どこの誰かも分からないユーザーのPCからアップデートを受信することになる。

Sensers

Windowsに実装されている温度や場所のほか、Windows10にはアクティビティセンサー、歩数計、気圧計、近接センサーなどが追加されている。

Handwriting Data Sharing

タブレットなどで使用される手書き認識データは、手書きデータツールの機能向上のため、初期設定でデータが共有設定されており、サンプルがMicrosoftに送信されている。

エラー

Anti-Beaconを終了する際にエラーメッセージが表示される場合がある。

「EAccessViolation:AccessViolation」なので、保護されたメモリにアクセスしたと思われるが、このエラーはテレメトリーのブロックに関係なく、全てのテレメトリーを許可した状態でAnti-Beaconを起動して終了するだけでも発生する。

発生しているのがテスト用のPCだけなのでPC側に問題がある可能性が高いものの、いまのところ原因は不明。

 





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