500以上の画像フォーマットをサポートした 無料の多機能画像ビューア
XnView MPは フランスの Pierre-EmmanuelGougelet 氏が開発している マルチプラットフォームに対応した 多機能 画像ビューアで、主要な画像ファイルだけでなく AVIF・Adobe Illustrator・Photoshop・DXF・DWG など 500 以上の 画像フォーマットをサポートし、簡易的なフォトレタッチ・リサイズ・トリミングなどの編集機能も実装している。
システム要件
バージョン 1.4.5 現在
OS:Windows 7/ 8/ 10/ 11
ソフトの入手先
XnViewMP for Windows のインストール
XnView MP のインストーラーに アドウェア や スパイウェアは 含まれていない。
ダウンロードページの Windows の項目から「 Setup Win 64bit 」をクリックしてインストーラーをダウンロード。
ダウンロードしたインストーラーを起動し、ユーザーアカウント制御のダイアログが表示されたら「 はい 」で許可。
セットアップウィザードは 日本語未サポートのため English のまま「 OK 」。
使用許諾書 に問題がなければ I accept the agreement にチェックを入れて「 Next 」。
インストール先に こだわりがなければ デフォルト設定で「 Next 」。
スタートメニューへの登録もデフォルトのまま「 Next 」。
デスクトップのショートカットが不要であれば チェックを外して「 Next 」。
設定を確認して「 Install 」。
Visit website のチェックを外し、Run XnViewMP のチェックを入れて「 Finish 」をクリック。
スタートアップウィザード が開くので ‘XnView で開く’ をコンテキストメニューに追加する にチェックを入れる。
デフォルトで 匿名ログの送信 が有効になっているので、拒否する場合は 匿名のログを送信する のチェックを外して無効にする。
既定に設定 – Windows 11
Windows 11 から 規定のアプリ の変更方法が 煩雑化 し、フォトビューア として指定できなくなった。
設定 の アプリ にある 規定のアプリ から XnViewMP for Windows を開き、フォト が設定されている 画像ファイル をクリック。
ダイアログが開くので XnViewMP を指定して「 OK 」。
規定のアプリ が XnView MP に変更される。
設定が面倒な場合は 画像ファイルを開く際、ファイルエクスプローラの 詳細表示 で フォト のアイコンになっているファイルは、コンテキストメニューから プログラムから開く の 別のプログラムを選択 を選択。
ファイルを開くプログラムに XnView MP を設定し、常にこのアプリを使って ファイルを開く を有効にして「 OK 」
既定に設定 – Windows 10
Windows 10 では フォトビューアー に XnView MP を設定する。
スタート から 設定 を選択して アプリ の 規定のアプリ を開き、フォトビューアー をクリックして 一覧から XnView MP を選択。
初期設定
XnView は 独特なインターフェイスで Windows のデフォルトビューア フォト とは挙動が異なるため、違和感 や 使いづらさを感じる場合は 設定 でカスタマイズする。
ファイルを開いた時のモード
XnView MP は ブラウザ と ビューア があり、現バージョン ( 1.4.5 ) では ファイルを開いた際に ビューア で表示される。
デフォルトの表示モードを変更する場合は メニューバーの ツール から 設定 を開く。
左サイドバーから 全般 を選択して 全般 タブにある ファイルを開いたときのモード を変更。
ビューワ で 開いた画像をダブルクリックするか ツールアイコンの エクスプローラー を選択すると、表示している画像が格納されているフォルダが選択された状態で ブラウザ 画面が表示される。
ブラウザ
XnView を単体で起動すると ブラウザ が開き、ピクチャフォルダ か 前回表示した画像ファイルが格納されているフォルダが表示される。
起動時に選択されているフォルダを変更する場合は 設定 の左サイドバーの 全般 を選択し、全般 タブにある スタートアップ時にブラウザを開く の項目で なし や 指定 を選択して編集。
スタートアップ時にブラウザを開く を無効にすると、XnView が 空白のビューワモード で起動するようになる。
サムネイル
ブラウザの表示は デフォルトで サムネイル + ラベル が選択されている。
ラベルは ファイル名 + 縦横のサイズ + ファイル作成日 + EXIFの日付 + EXIF の焦点距離・F 値・シャッター速度・ISO 感度が表示されている。
表示を変更する場合は サムネイルの上にある 指定形式表示 アイコンから選択。
ラベル の表示項目の編集は 設定 の左サイドバーから サムネイル を選択して ラベル タブを開き、右ペインから 不要なものを選択して ◀ で左ペインに移動させ、表示させたい項目は左ペインのリストから右ペインへ移動させる。
サムネイルの大きさは スライドバーで 変更可能。
カタログ メンテナンス
XnView は サムネイルをカタログとしてデータベースに保存しており、XnView の使用頻度に比例して データベースが肥大化するため 定期的な メンテナンスを推奨。
カタログのメンテナンスは 設定 の左サイドバーから カタログ を選択して「 最適化 」で実行。
メンテナンス画面が開くので データベースの最適化・サムネイルの除去・ファイルデータの除去などを実行して カタログをリフレッシュする。
XnViewMP for Windows の使い方
XnView MP の ブラウザ モードはフォルダの選択から画像のプレビュー・情報確認・カテゴライズなどが可能で、複数の画像を管理しやすいように設計されている。
メニューバーの 表示 にある パネル と 情報パネル を編集すると サムネイル画面 以外を 非表示にすることも可能。
情報パネル
情報パネル では 画像が写真の場合に EXIF などの メタデータ を確認できる。
サムネイルを選択すると 情報パネル に表示される。
カテゴリー
カテゴリー は XnView 上で ファイルにタグ付けをして カテゴライズする機能。
デフォルトで アイコン・ドローイング・写真・映像・絵画・音声 が 用意されており、 写真 には サブカテゴリとして ペット や 風景 などの項目がある。
カテゴリーの他にも タグ (□)・レーティング (☆)・カラーラベル (◯) があり、サムネイル に表示されているアイコンをクリックして追加できる。
設定したカテゴリー や レーティング などは 左サイドにあるフィルタ を使用して 抽出できるが、レーティングと カラーラベル など 複数項目の 選択は不可。
お気に入りは フォルダを登録するもので、 フォルダを開いた状態で アドレスバーの横にある ★ をクリックすると 左サイドの お気に入り タブに フォルダが登録される。
画像の表示
XnView で開いた画像は タブ として追加され、タブを閉じずに XnView を終了すると 次回起動時に 終了時のタブが復元される。
画像を開いた状態で XnView を終了すると セッションの保存に関する ダイアログが表示され「 はい 」を選択すると 現在開いている タブが保存される。
画像加工
XnView は 画像の回転・ミラー反転・リサイズ・トリミング・カラー調整・描画などの加工が可能で、ブラウザ では 回転 とミラー のみ操作できる。
ブラウザでは 画像を選択すると ツールアイコンの 開く・全画面・左/右回転 と Jpeg 画像のみ JPEG ロスレス変換が使用可能になり、JPEG ロスレス変換 のドロップダウンリストでは 複数の回転メニューのほかに ミラー反転 ( 水平移動・垂直移動 ) が適用できる。
ブラウザ で表示されている サムネイルをダブルクリックするか、サムネイルを選択後にツールアイコンの 開く で画像を開くと トリミング・リサイズ・左/右回転・カラー調整・トーンカーブ が表示される。
トリミング
画像の切り抜きは 自由選択のほかに 比率の固定 や 任意のサイズを選択できる。
サムネイルから画像を開き 画像をマウスでドラッグして トリミングする範囲を指定。
トリミングの範囲を決定したらツールアイコンの「 トリミング 」で実行。
比率の固定
比率の固定 や 固定サイズを選択する場合は サムネイルから画像を開き、ツールアイコンから トリミング を選択。
ツールバーが表示されるので ドロップダウンリスト から 比率 や サイズ を選択してトリミングする範囲を指定。
指定範囲を 切り抜く場合は「 トリミング 」で実行。
リサイズ
XnView MP は 画像のサイズ変更だけでなく、元ファイルのサイズを変更せず 印刷時のサイズ ( DPI ) のみ変更することもできる。
サムネイルから画像を開き ツールアイコンの リサイズ を選択すると 設定画面が表示されるので、 リサンプル にチェックを入れて 幅 と 高さに 変更するサイズを入力。
画像サイズを変更せず 印刷時のサイズのみ変更する場合は、リサンプル のチェックを外して 印刷サイズ に数値を入力。
カラー調節
調節 では 画像の 明るさ・コントラスト・色温度・色相・明度などの調整ができる。
カラー調節 のドロップダウンリストでは「 色を強調 」・「 レベル 」・「 シャドウ/ハイライト 」・「 Conbright/Gammasat 」・「 自動レベル 」・「 自動コントラスト」が選択できる。
色を強調では スライダー や 数値を変更して色調補正を行う。
「 OK 」をクリックして補正を反映しても 補正内容が保存されるわけではなく、 保存 か 名前を付けて保存 の操作が必要。
Curves(トーンカーブ)
トーンカーブでは 輝度 か RGB を選択できる。
描画
直線・四角形・円形・テキスト などの追加 や 透かし ( ウォーターマーク ) を 挿入できる。
ツールアイコンから 描画 を選択。
テキストでは 縁取り や ドロップシャドウなど 画像挿入時に使用頻度の高い効果を実装している。
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