MultCloud の設定と使い方

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MultCloud の特徴

  • 30以上のオンラインストレージサービスをサポートしたクラウドストレージ 一元管理サービス
  • オンラインストレージサービスを横断してファイルの転送や同期が可能
  • バージョン管理もサポート
  • データ転送は AES-256 で暗号化され、オンラインストレージの認証には OAuth 2.0を使用

MultCloud は米国でホストされており、サービスの提供も米国から行われているため、プライバシーポリシーや利用規約は米国連邦法およびカリフォルニア州の法律に準拠している。

開発元

  • 開発元:AOMEI Technology
  • 開発元の拠点:香港
  • 運営会社:MultCloud
  • 運営貴社の拠点:シンガポール

アクセス

システム要件

  • バージョン:5.0.0
  • ブラウザ:Google Chrome, Firefox, Edge, Opera, Safari(最新バージョンの利用を推奨)
Brave など Chromium 系の ブラウザも利用可。

プランの比較

無料 有料
月間 データ転送量 5GB 年間1200GB~無制限
同時データ転送スレッド 2 10
同期/ 転送スケジュール
高速データ転送

MultCloudは 1GB以下の単一ファイルのみアップロード可能で、MultCloudを経由したファイルのアップロードとダウンロードは転送量に含まれない。

ファイル名や転送の制限などは各オンラインストレージサービスの仕様に準じる。

サポートしているサービス

  • クラウドストレージサービス
    Google Drive, Google Workspace, Google Photos, OneDrive, OneDrive for business, Dropbox, Dropbox for business, box, box for Business, SharePoint Online,  Evernote, SugarSync, MEGA, Mediafire, ADrive, iCloud Photos , Flickr, Yandex, Baidu, Cubby, pCloud, MyDrive, Amazon S3, HiDrive, Cloudme, Backblaze, ownCloud, Egnyte, Wasabi, Putio, WEB.DE
  • サーバ
    MySQL, FTP, WebDAV

アカウントの作成

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公式サイト の「無料で始める」をクリックし、メールアドレスとパスワード を設定して「アカウントを作成」。

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MultCloudが開いてチュートリアルが表示されるので「次へ」で確認するか閉じる。

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登録したメールアドレスに確認メールが送信されているので、30分以内に「Activate Account」をクリックしてメールアドレスを認証する。

クラウドストレージの登録

認証方式に OAuth 2.0 を採用している一般的なオンラインストレージサービスは、ログインして MultCloudのアクセスを許可する。

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左サイドバーから マイクラウドクラウドを追加 から登録するオンラインストレージサービスを選択。

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オンラインストレージにログイン。

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MultCloudのアクセスを許可。

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MultCloudに追加されてストレージ内のファイルへアクセスが可能になる。

マルチアカウントで利用しているオンラインストレージは、任意のアカウントで MultCloudに関連付けを行った後でオンラインストレージサービスのウェブサイトでログアウトしてから、再度別アカウントで MultCloudに追加する。

 NAS の登録

MultCloudは WebDAVや FTPをサポートしているので、サーバ設定している NASにアクセスできる。

NASに接続する場合は DDNSを設定して FTP または WebDAV を有効にする。

Synology NASの場合は ダイナミックDNSの設定FTP/ WebDAV の設定 を参照。

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クラウドを追加NAS が登録されているが、FTPWebDAV の選択が可能になっているだけなので、FTPで NASに接続する場合は FTP、WebDAVで接続する場合は WebDAVで設定しても問題ない。

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NASに設定したサーバの接続情報を入力する。

WebDAV の設定

  • サーバー:取得したドメイン
  • サーバーポート番号:NAS で設定した ポート番号
  • ユーザー名/ パスワード:NAS のログイン情報

MultCloud の使い方

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左サイドバーの マイクラウド から登録したクラウドサービスを開き、ファイル/ フォルダを選択すると上部にコントロールメニューが表示される。

ダウンロード はファイル選択時のみ表示される。

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コピー先 はクラウドサービスを指定してファイル/ フォルダを転送できる。

クラウド転送

クラウド転送 はクラウドサービス間のフォルダコピーをタスクとして保存する。

コピー先に同一ファイルが保存されている場合は上書きされないので、差分のみのデータ転送量になる。

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左サイドバーの クラウド転送 を選択し、転送元転送先 をクリックして定期的にコピーするフォルダを指定。

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タスク名を編集して「今すぐ転送」でタスクを実行。

有料版にアップグレードすると スケジュール が利用できるため、パソコンがオフラインでも指定した日時に自動でタスクの実行が可能。

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左サイドバーのタスクリストには作成したタスク一覧が表示され、タスクのハンバーガーボタンからログの確認やタスクの削除、スケジュールの編集ができる。

クラウド同期

クラウド同期 は クラウドサービス間のフォルダ同期をタスクとして保存でき、リアルタイム同期もサポートしている。

  • 一方向同期
    一方向同期 は 同期元のファイル更新・追加・削除 が 同期先 に反映されるが、同期先のファイル更新・追加・削除は 同期元に反映されない。
  • 双方向同期
    同期元 と 同期先 の ファイル更新・追加・削除 が双方に反映される。

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左サイドバーの クラウド同期 を選択し、ベーシック同期・リアルタイム同期と同期元・同期先を指定。

  • ベーシック同期
    無料版は 手動でタスクの実行が必要で、有料版は スケジュール設定が可能。
  • リアルタイム同期
    無料版でも利用でき、同期元・同期先の監視を行って 変更を検知するとタスクが実行される。

双方向同期 は正しく同期されない不具合がある。

クラウドバックアップ

クラウドバックアップ はクラウドサービス間のフォルダコピーをタスクとして保存し、バックアップしたフォルダはバージョン管理と指定したバージョンから復元できる

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バックアップ元とバックアップ先を設定。

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バックアップのタスクには 復元バージョン のメニューがあり、復元 を選択すると過去のバックアップ一覧から復元するバージョンを指定できる。

接続に失敗する場合とクラウドの削除

MultCloud 起動後に登録しているクラウドサービスへの接続に失敗する場合は、クラウドサービスを再登録する。

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接続に失敗するとマイクラウド のホーム画面で 失敗しました! と表示される。

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削除するクラウドサービスにマウスカーソルを合わせ、コンテキストメニューから 削除 で登録を削除した後、クラウドを追加 から再登録してアクセスを許可する。

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