30 以上の オンラインストレージサービス を横断して ファイルの移動 や 同期 が可能な クラウドストレージ 一元管理サービス
AOMEI MultCloud は 複数のオンラインストレージを 一元管理する クラウドアプリケーションで、シングルサインオン で 登録したすべてのオンラインストレージが利用できるだけでなく、オンラインストレージ間の ファイル移動 や フォルダ同期 の可能になっている。
複数のオンラインストレージを利用しているとデータ管理が煩雑になりがちで、便利なはずのサービスが却って使いづらくなることも多いが、一元管理することで作業効率は格段に向上し、ストレージ巻の同期や転送 で活用の幅も広がる。
サービスを提供しているのは ストレージ管理ソフト や バックアップソフト の開発を手掛けている 中国のソフトウェアベンダー「 AOMEI Technology 」だが、MultCloud は米国でホストされており サービスの提供も米国から行われているため、プライバシーポリシーや利用規約は 米国連邦法およびカリフォルニア州の法律に準拠している。
ストレージ間の転送量が 月間 30GB が上限で 同期方法などに制限はあるものの 基本操作は無料で利用でき、転送量が 30GB を超える場合は 有料プランへのアップグレードが必要になる。
有料プランは サブスクリプションタイプで 月間 転送量 150 GB のプランが 月額 1,180 円、データ転送量が無制限のプランは 年額 13,980 円 ( 一括払い ) になっている。
システム要件
バージョン 4 .5 .5 現在
特になし
Google Chrome , Firefox , Opera , Safari など 主要ブラウザの最新バージョンを推奨
ソフトの入手先
クラウドストレージ統合管理 AOMEI MultCloud 公式サイト
AOMEI MultCloud の ゲストアクセス と アカウント作成
AOMEI MultCloud は メールアドレスを登録してアカウント作成して利用するほかに、メールアドレスの登録が不要な ゲストアカウントがあり、どちらも無料で利用できる。
アカウント の登録
アカウントの作成は メールアドレスなどの情報を入力後、確認メールに記載されている リンク をクリックして アカウントをアクティベートする。
アカウントを登録して利用する場合は「 今すぐ登録 」をクリック。
メールアドレス や ユーザー名 , パスワード を入力し、表示されている画像の英数字を 確認コード に入力して 利用規約などを確認後 「 アカウントの作成 」をクリック。
アカウントが登録されると メールアドレスの確認メールが送信される。
「 MultCloudアカウントを有効化 」というタイトルのメールが届いているので 本文の「 アカウントを有効化 」をクリック。
アカウントが使用可能になる。
ゲストアカウント
ゲストアカウントはメールアドレスなどを登録せずに MultCloud を利用でき、後から メールアドレス をバインドしたり パスワードを更新することも可能だが、アカウント名は変更ができないため 任意のアカウント名を使用したい場合は アカウント作成が必要。
未登録で AOMEI MultCloud を利用する場合は「 ゲストアクセス 」をクリック。
ユーザーアカウントとパスワードが 生成されて MultCloud にログインした状態になり、メールアドレスを登録するまで 生成された アカウントとパスワードは ログイン時に毎回 上部に 約 10 秒 表示される。
AOMEI MultCloud の使い方
AOMEI MultCloud は オンラインストレージ間の橋渡しをするサービスで、オンラインストレージの認証には OAuth 2.0 が使用されている。
主な機能は MultCloud にサインイン するだけで 登録したすべてのオンラインストレージ や NAS に MultCloud 上でアクセスでき、オンラインストレージ間で ファイルの移動 や コピー&ペースト , ローカルからのアップロード , ローカルへのダウンロード 、似にフォルダの「 転送 ( 一方向同期 )」または「 同期 ( 双方向同期 )」設定ができる。
無料版では 月間 30GB のオンラインストレージ間のデータ転送が可能で、 MultCloud を経由した ファイルのアップロードとダウンロードは転送量に含まれない。
MultCloud は リアルタイム同期ではないため、無料版では「 転送 (同期) の実行 」を手動で行う必要があり、有料版では 転送 ( 同期 ) をスケジュール化することで バックグラウンドどの自動実行が可能になっている。
サポートしているサービス
※ Mediafire は Mediafire 側 の認証問題で 一部のアカウントで認証エラーが発生するため 新規アカウントの取得が必要になるケースがある
オンラインストレージの登録
Google Drive や OneDrive , Dropbox のように 認証方式に OAuth 2.0 を採用しているサービスの登録方法は同じ。
初回 サインイン時にナビゲートが表示されるが MultCloud で管理する オンラインストレージサービスを登録するため 左ナビゲーションメニューの「 クラウドを追加 」を選択。
追加するサービスをクリックして「 次へ 」。
追加するサービスの「 表示名 」を確認 または 変更して「 アカウントの追加 」をクリック。
オンラインストレージサービスにログインするアカウントを選択。
アクセスの許可を求められるので「 許可 」。
MultCloud に追加されて ストレージ内のファイルへアクセスが可能になる。
複数アカウントの登録
同じオンラインストレージサービスをマルチアカウントで利用している場合は、任意のアカウントで MultCloud に関連付けを行った後 オンラインストレージサービスの ウェブサイト で ログアウトしてから 再度 別アカウントで MultCloud に追加する。
WebDAV の登録
MultCloud は WebDAV で NAS を登録することもできる。
左ナビゲーションメニューの「 クラウドを追加 」から「 WebDav 」を選択して「 次へ 」。
WebDAV の接続情報を入力する。
NAS Synology Diskstation の設定方法
Synology Diskstationの場合「 HTTPS 接続の有効化 」「 DDNS とSSL 証明書の取得 」「 ルーターのポートフォワーディング設定 」が必要。
Synology Diskstation ダイナミックDNS の導入による HTTPS 接続
NAS 上に作成した 共有フォルダ : Folder A
HTTPS ポート : 5006
上記の設定で MultCloud から Folder A にアクセスをする場合
サーバー : https://xxx. diskstation.me:5006/Folder A
サーバーポート番号 : 443
ユーザー名とパスワードは NAS へのログイン情報
クラウドエクスプローラ
クラウドエクスプローラ は ファイルエクスプローラ と同様に MultCloud 上で 登録したオンラインストレージ間で ファイルの 移動 や コピーが可能で、ドラッグ・アンド・ドロップもサポートしている。
上部メニューの「 クラウドエクスプローラ 」を選択。
フォルダや ファイルは ドラッグ・アンド・ドロップ でコピー できる。
ファイルの操作は コンテキストメニュー ( 右クリックメニュー ) で行う。
クラウド転送
「 クラウド転送 」では「 フォルダ 」のコピー処理をタスクとして保存でき、スケジュール設定することで オンラインストレージ間 で 定期的なバックアップなどが可能になる。
上部メニューの「 クラウド転送 」を選択。
「 転送元 – 転送するディレクトリを選択する 」をクリック。
登録しているオンラインストレージが表示されるので コピーするフォルダを選択。
同じ要領で コピー先の ターゲットフォルダ を指定。
「 タスク 」と表示されている箇所をクリックして 設定した処理の タスク名を入力。
設定したタスクを実行する場合は「 今すぐ転送 」。
設定したタスクを定期的に実行する場合は「 スケジュール 」をクリック。
任意のスケジュールを設定して「 スケジュールを保存 」。
追加した タスク の確認やスケジュールの再設定 は アカウント名 の前にある タスクマネージャー のアイコンをクリック。
タスク のメニュー からスケジュールの設定や 実行ログ の確認、タスクの削除ができる。
クラウド同期
「 クラウド同期 」は指定した フォルダ を同期するタスクで、無料版の場合は同期方法に「 一方向 」と「 双方向 」の選択ができる。
一方向同期 ( シンプル同期 )
「 フォルダ A 」から「 フォルダ B 」へ一方向同期を設定した場合、「 フォルダ A 」で行われるファイルの更新 や 追加 , 削除 が「 フォルダ B 」に反映されるが、「 フォルダ B 」で行われた ファイルの更新 や 追加 , 削除 は「 フォルダ A 」に反映されない。
「 クラウド転送 」と似ているが「 クラウド転送 」は 転送元でファイルが削除されても 転送先のファイルは削除されないが、「 クラウド同期 」は転送元でファイルを削除すると転送先でもファイルが削除される。
双方向同期
「 フォルダ A 」と「 フォルダ B 」を双方向同期設定した場合、「 フォルダ A 」で行われるファイルの更新 や 追加 , 削除 が「 フォルダ B 」に反映され、「 フォルダ B 」で行われた ファイルの更新 や 追加 , 削除 も「 フォルダ A 」に反映される。
上部メニューの「 クラウド同期 」を選択。
「 SOURCE ( 同期元 ) 」と「 DESTINATION ( 同期先 ) 」をクリックして フォルダを指定。
タスク名 を入力して 同期方法 を選択。
「 今すぐ同期 」をクリックすると 設定したタスクが追加されて 同期が開始する。
メールアドレスのバインド と アカウントの削除
ゲストアカウントへの メールアドレス関連付け や 作成した MultCloud アカウントの削除 はアカウントの設定で行う。
アカウント名 の右にある ドロップダウンメニュー から「 設定 」を選択。
メールアドレスの関連付けや パスワードの更新は「 一般 」タブで行う。
アカウントの削除は「 オプション 」タブから実行。
関連記事

ウェブ版 Dropbox のインストールと使い方
ワークスペースツール や 電子署名 などを利用できる オンラインストレージサービス Dropbox は 米国のオンラインストレージプロバイダ Dropbox, Inc が運営している オンラインストレージサービスで、ウェ […]

OneDrive デスクトップアプリ の設定と使い方
ファイルオンデマンドでローカルストレージの消費を軽減する Windows の標準オンラインストレージサービス OneDrive は マルチデバイス をサポートした Microsoft 謹製の オンラインストレージサービス […]

パソコン版 Google ドライブ のインストールと使い方
自動バックアップ機能を実装した Google ドライブ のデスクトップアプリ パソコン版 Google ドライブは Google が提供しているデスクトップ用の同期アプリで、クラウド上の Google ドライブ とストリ […]

Cyberduck for Windows のインストールと使い方
主要なクラウドストレージにアクセスできる オープンソース の無料 クラウドストレージブラウザ Cyberduck は スイスのソフトウェアベンダー iterateGmbH が開発している オープンソースの クラウドストレ […]

Sync for Windows のインストールと使い方
エンドツーエンドで暗号化される セキュア な オンラインストレージサービス Sync は カナダのオンラインストレージプロバイダ Sync.com Inc. が運営している プライバシーを重視した オンラインストレージサ […]