KeePass for Windows の特徴
- 定番の無料パスワード管理アプリ
- パスワードを保存するデータベースは高度な暗号化アルゴリズム AESで暗号化
- 公開されているプラグインを使用して環境に合わせたカスタマイズが可能
- オープンソースで開発
バージョン 2.53以前のアプリにマスターパスワード漏洩の脆弱性が発見されているため、旧バージョンを使用している場合は最新の 2.54にアップデートする。
KeePass for Windows の開発元
- 開発者:Dominik Reichl 氏
- 開発者の拠点:ドイツ
KeePass for Windows のダウンロード
システム要件
バージョン 2.54 現在
- OS:Windows 7/ 8.x/ 10/ 11
KeePass Password Safe のインストール
公式サイト から Installer for Windows の「Download Now」をクリックしてインストーラーをダウンロード。
ダウンロードしたインストーラーを起動して ユーザーアカウント制御の ダイアログが表示されたら「はい」で許可。
セットアップに使用する言語を選択して「OK」。
使用許諾書に問題なければ 同意する にチェックを入れて「次へ」。
インストール先にこだわりがなければデフォルト設定で「次へ」。
コンポーネントの選択もデフォルトのまま フルインストール で「次へ」。
追加するタスクを選択して「次へ」。
「インストール」でインストールを実行。
「完了」をクリッしてセットアップ終了。
自動アップデートチェックは Enable を選択後 KeePass を閉じる。
KeePass の日本語化
公式サイト から Japanese の 2.54 + をクリックしてランゲージファイルをダウンロード。
ダウンロードした Zipファイルを解凍 し、Japanese.lngx ファイルを KeePassのインストール先にある Languages フォルダに移動。
KeePassのインストール先は C:\Program Files\KeePass Password Safe 2
KeePass を起動して View から Change Language… を選択。
Japanese (日本語)を選択すると再起動を促す ダイアログ が出るので「はい」。
KeePassが日本語表記で起動する。
プラグインのインストール
KeePass は 豊富なプラグインが開発されており、使用環境に合わせたモジュールをインストールすることで ユーザービリティが大きく向上する。
KeePassRPC
KeePassRPC は ブラウザの拡張機能 を使用するプラグインで、Chrome/ Firefox の KeePass 拡張機能 を使用して シームレスにログイン情報を入力できるようになる。
GitHub から Lastest の Assets にある KeePassRPC.plgx をクリックしてダウンロード。
ダウンロードした KeePassRPC.plgx ファイルをKeePass のインストール先にある Plugins フォルダに移動して KeePass を再起動。
Kee – ブラウザ拡張機能
KeepassRPC をインストールしたら、ブラウザの拡張機能 Kee をインストールする。
ブラウザに拡張機能を追加する。
KeePass がブラウザのプラグインを認識すると接続するためのパスワードが表示される。
ブラウザがパスワードの入力を求めているので、表示されている接続パスワードを入力して「接続」。
ダイアログが表示されたら No thanks, …. をクリックしてセットアップ完了。
拡張機能の一覧から Kee をピン留めする。
KeeAnywhere
KeeAnywhere は オンラインストレージサービスを利用して KeePassのデータベースを複数のデバイスで共有可能にするプラグイン。
GitHub から Lastest の Assets にある KeeAnywhere の plgx ファイルをダウンロードし、 KeePass のインストール先にある Plugins フォルダに移動して KeePassを再起動。
メニューバーの ツール から KeeAnywhere Settings… を選択。
設定画面が開いたら Add… から使用するオンラインストレージを選択。
オンラインストレージにログインして権限を付与する。
オンラインストレージに接続すると Accounts タブに追加される。
General タブにある Automatic Backup で 自動バックアップ機能 を有効にする。
- Backup to Remote
オンラインストレージ にバックアップファイルを保存。 - Backup to Local
指定したローカルの場所にバックアップファイルを保存。
KeePass の設定
初期設定ではデータベースがロックされないため、メニューバーの ツール から オプション を開き、セキュリティで自動ロックを設定。
オプション の 統合 タブ にある ウインドウズの開始時に KeePassを実行 を有効にする。
オプション の インターフェイス タブで 最小化時にタスクバーに表示せずタスクトレーに格納する と データベースを開いた後でメインウインドウを最小化します を有効にして、起動後にシステムトレイに格納するよう設定する。
データベースの作成
メニューバーの ファイル から 新規 を選択し、ログイン情報を登録するマスターパスワードを設定した データベースを作成する。
「OK」をクリックしてファイルの保存場所を指定。
マスターパスワードを設定して「OK」。
マスターパスワードは暗号化されたデータベースを複合するために使用され、失念すると再設定できずデータベースを開けなくなる。
マスターパスワードを設定したら データベースの名前を入力して「OK」。
緊急用シート を印刷する場合は 印刷 、不要な場合は スキップ を選択。
緊急用シート を印刷するとデータベースの保存先のほか、マスターパスワードやバックアップの保存先などを手書きで入力できる用紙が出力される。
データベースを作成したら「保存」。
データベースをオンラインストレージに保存する場合
KeeAnywhere を使用する場合はデータベースの保存先 をオンラインストレージに変更する。
KeeAnywhere から オンラインストレージに新規フォルダを作成できないので、KeePassのデータベースを保存するフォルダは事前に作成しておく。
メニューバーの ファイル から ファイル名をつけて保存 の Save to Cloud Drive を選択。
接続したオンラインストレージが表示されるので、ファイル名を入力して「OK」で保存。
次回起動時から KeePassはデフォルトでオンラインストレージのデータベースを使用するようになる。
オンラインストレージに保存された 既存データベースの使用
オンラインストレージにある既存のデータベースを使用する場合は、メニューバーの ファイル から 開く から Open from Cloud Drive…を選択してデータベースファイルを指定。
ローカルに保存されている既存のデータベースを使用する場合は、「ファイル」から「開く」で使用するデータベースファイルを選択。
KeePass Password Safe の使い方
KeePass RPC と ブラウザ拡張機能 がインストールされていれば、KeePassがログインフォームを検知するので、ブラウザのパスワード機能のようにシームレスな操作ができる。
KeePassの自動起動を有効にしていると Windows起動時にマスターパスワードの入力画面が表示されるので、パスワードを入力して KeePassのデータベースを開く。
KeePassに未登録のサイトへログインすると Kee のアイコンが黄色に光って回転し、通知が表示される。
拡張機能に表示されている Kee のアイコンから、新しいエントリーを作成する の「+」アイコンをクリック。
登録するサイトのタイトルとログイン情報 が表示されるので「NEXT」。
保存するグループを指定して「保存」。
データベースにはデフォルトで作成されている 一般・Windows・ネットワーク・インターネット などのグループは コンテキストメニュー(右クリックメニュー)から 名前の変更が可能で、不要であれば削除しても差し支えない。
エントリーが登録されているログインフォームで、エントリーと異なるログイン情報を入力すると、上書きか新規登録の 選択肢が表示されるので、ログイン情報の更新は CONTINUE SAVING 、新規登録は DISCARD CHANGES を選択。
登録したサイトはフォームを認識して自動入力される。
フォームに一致するエントリーが複数登録されているとアイコンに登録数が表示されるので、アイコンをクリックして使用するログイン情報を選択する。
ログイン情報の編集
登録したログイン情報の編集は、システムトレイにある KeePassのコンテキストメニューから トレイに入れる / 出す を選択。
メインウインドウの左サイドバーから グループ で、編集するエントリーを選択し、コンテキストメニューから エントリーの編集 。
編集画面が開くので 任意の項目を編集。
グループ は エントリーをドラッグして 移動できる。
インポート
ブラウザに保存されているパスワードの取り込みや、他のパスワードマネージャーから移行する場合は インポート で取り込みを行う。
ブラウザに保存されているパスワードや、他のパスワードマネージャーからのデータ取込みは、ファイル から インポート を選択。
インポートするファイル形式とファイルを指定して「OK」で取り込みできる。
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