豊富なプラグインが提供されているオープンソースの無料パスワード管理アプリ
KeePass Password Safe は Dominik Reichl 氏 が オープンソースで開発している パスワード管理アプリで、データベースは 高度な暗号化アルゴリズム AES で暗号化され、公開されているプラグインを導入して 使用環境に合わせたカスタマイズが可能になっている。
システム要件
バージョン 2. 53 現在
OS : Windows 7/ 8/ 10/ 11
ソフトの入手先
KeePass Password Safe 公式ダウンロードページ
KeePass Password Safe のインストール
KeePass Password Safe のインストーラーに アドウェア や スパイウェアは含まれていない。
KeePass のダウンロードページを開くとクッキーに関する ダイアログ が表示されるので「 Accept 」。
Installer for Windows の「 Download Now 」をクリックして インストーラーをダウンロード。
ダウンロードしたインストーラーを起動して ユーザーアカウント制御 の ダイアログが表示されたら「 はい 」で許可。
言語選択は日本語で「OK」。
使用許諾書に問題がなければ 同意する にチェックを入れて「 次へ 」。
インストール先に こだわりがなければ デフォルト設定で「 次へ 」。
コンポーネントの選択もデフォルトのまま フルインストール で「 次へ 」。
追加するタスクは 必要に応じて デスクトップ上のアイコン などにチェックを入れて「 次へ 」。
インストールする内容の最終確認をして「 インストール 」をクリック。
「 完了 」をクリッしてセットアップ終了。
初回起動時に 自動アップデートチェック を有効化を訊いてくるので、Enable を選択後 KeePass を閉じる。
日本語化
KeePass は初期状態で英語のランゲージファイルしか実装していないため、ダウンロードページから日本語のランゲージファイル を入手する。
言語ファイルダウンロードページ のリストから Japanese の 2.52 + をクリックしてランゲージファイルをダウンロード。
ダウンロードした Zipファイルを 解凍 し、Japanese.lngx ファイル を KeePass のインストール先にある Languages フォルダに移動。
デフォルトの KeePass インストール先
C:\Program Files\KeePass Password Safe 2
KeePass を起動して View から Change Language… を選択。
Japanese (日本語 ) を選択すると 再起動を促す ダイアログ が出るので「 はい 」。
KeePass が 日本語表記で起動する。
プラグインのインストール
KeePass は 豊富なプラグインが開発されており、使用環境に合わせたモジュールを インストールすることで ユーザービリティが大きく向上する。
KeePassRPC
KeePassRPC は ブラウザの拡張機能 を使用するプラグインで、Chrome/ Firefox の KeePass 拡張機能 を使用して シームレスにログイン情報を入力できるようになる。
GitHub の KeePassRPC ダウンロードページから Lastest の KeePassRPC.plgx を クリックしてダウンロード。
ダウンロードした KeePassRPC.plgx ファイルを KeePass のインストール先にある Plugins フォルダに移動して KeePass を再起動。
Kee – ブラウザ 拡張機能
KeepassRPC をインストール後 ブラウザの 拡張機能 Kee をインストールする。
ブラウザに拡張機能を追加する。
KeePass がブラウザのプラグインを認識すると接続するためのパスワードが表示される。
ブラウザがパスワードの入力を求めているので 表示されている接続パスワードを入力して「 接続 」。
ダイアログが表示されたら No thanks, …. をクリックしてセットアップ完了。
拡張機能の一覧から Kee をピン留めする。
KeeAnywhere
KeeAnywhere は オンラインストレージサービスを利用して KeePass のデータベースを複数のデバイスで共有可能にするプラグイン。
GitHub のKeeAnywhere ダウンロードページから Lastest の Assets にある KeeAnywhere の plgx ファイルをダウンロードし、 KeePass のインストール先にある Plugins フォルダに移動後 KeePass を再起動。
メニューバーの ツール から KeeAnywhere Settings… を選択。
設定画面が開いたら Add… から使用するオンラインストレージを選択。
オンラインストレージサービスにログインして権限を付与する。
オンラインストレージに接続すると Accounts タブに追加される。
General タブにある Automatic Backup で 自動バックアップ機能 を有効にする。
オンラインストレージ に バックアップファイルを保存。
Backup to Local
指定したローカルの場所にバックアップファイルを保存。
データベースの作成
ログイン情報を 登録する マスターパスワードを設定した データベースを作成する。
メニューバーの ファイル から 新規 を選択。
「 OK 」をクリックして 任意の場所を指定してファイルを保存。
マスターパスワード を 設定して「 OK 」。
マスターパスワードを設定したら データベースの名前を入力して「 OK 」。
緊急用シート を印刷する場合は 印刷 、不要な場合は スキップ を選択。
データベースを作成したら「 保存 」。
データベースをオンラインストレージに保存する場合
KeeAnywhere を使用する場合は データベースの保存先 を オンラインストレージに変更する。
メニューバーの ファイル から ファイル名をつけて保存 の Save to Cloud Drive を選択。
接続したオンラインストレージが表示されるので ファイル名 を入力後 任意の場所を指定して 「 OK 」で保存。
次回起動時から KeePass はデフォルトでオンラインストレージのデータベースを使用するようになる。
オンラインストレージに保存された 既存データベースの使用
既存のデータベースを使用する場合は 直接 データベースを開く。
メニューバーの ファイル から 開く から Open from Cloud Drive…を選択して 使用するデータベースファイルを指定。
初期設定
KeePass の自動ロック と Windows 開始時の起動設定をする。
自動ロック
初期設定では マスターパスワードで起動後 データベースがロックされていないため、セキュリティを強化する場合は 自動ロックを有効化する。
自動ロックは メニューバーの ツール から オプション を開き、セキュリティ タブで 任意の項目にチェックを入れる。
起動設定
KeePass は 自動起動が無効になってるので、Windows 開始時に起動するよう設定する。
オプション の 統合 タブ にある ウインドウズの開始時に KeePass を実行 を有効にする。
インターフェイスの設定
KeePass は起動後に メインウインドウ が開くので システムトレイに格納するよう設定する。
オプション の インターフェイス タブで 最小化時にタスクバーに表示せずタスクトレーに格納する と データベースを開いた後でメインウインドウを最小化します を有効にする。
KeePass Password Safe の使い方
KeePass RPC と ブラウザ拡張機能 がインストールされていれば KeePass がログインフォームを検知するので、ブラウザの パスワード機能のように シームレスな操作ができる。
KeePass の自動起動を有効にしていると Windows 起動時に マスターパスワードの入力画面が表示されるので、パスワードを入力して KeePass のデータベースを開く。
エントリーの登録
Chrome/ Firefox の拡張機能 Kee をインストールしている場合は KeePass に登録されていないログイン情報を Kee から登録できる。
KeePass に未登録のサイトへ ログインすると Kee のアイコンが 黄色に光って回転し、通知が表示される。
拡張機能に表示されている Kee のアイコンをクリック。
新しいエントリーを作成する の「 + 」アイコンをクリック。
登録する サイトのタイトル と ログイン情報 が表示されるので「 NEXT 」。
保存するグループを指定して「 保存 」。
エントリーが存在する場合
エントリーが登録されているログインフォームで エントリーと異なるログイン情報を入力すると、上書き か 新規登録 の 選択肢が表示される。
ログイン情報を更新する場合は CONTINUE SAVING 、新規登録する場合は DISCARD CHANGES を選択。
エントリーの編集
登録したログイン情報の編集は メインウインドウで行う。
KeePass をシステムトレイに格納している場合は KeePass のコンテキストメニューから トレイに入れる / 出す を選択。
メインウインドウの左サイドバーから グループを選択し、編集するエントリー を選択後 コンテキストメニューから エントリーの編集 。
編集画面が開くので 任意の項目を編集。
グループの移動
グループ は エントリーをドラッグして 移動できる。
移動するエントリーを 左サイドバーの 任意のグループへドラッグして移動。
ログイン
KeePass に登録されている ログイン情報は、フォームがアクティブになると KeePass のアイコンが表示される。
フォームに一致するエントリーが登録されている場合は デフォルトで自動入力される。
フォームに一致するエントリーが複数登録されている場合は アイコンに登録数が表示されるので、アイコンをクリックして 使用するログイン情報を選択する。
インポート
ブラウザに保存されているパスワードの取り込みや、他のパスワードマネージャーから移行する場合は インポート で取り込みを行う。
ファイル から インポート を選択。
インポートするファイル形式とファイルを指定して「 OK 」で取り込みできる。
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