KeePass for Windows のインストールと使い方

KeePass-icon-1

豊富なプラグインが提供されているオープンソースの無料パスワード管理アプリ

KeePass Password SafeDominik Reichl 氏 が オープンソースで開発している パスワード管理アプリで、データベースは 高度な暗号化アルゴリズム AES で暗号化され、公開されているプラグインを導入して 使用環境に合わせたカスタマイズが可能になっている。

システム要件

バージョン 2. 53 現在

OS : Windows 7/ 8/ 10/ 11

ソフトの入手先

KeePass Password Safe  公式ダウンロードページ

KeePass Password Safe のインストール

KeePass Password Safe のインストーラーに アドウェア や スパイウェアは含まれていない。

KeePass-Password-Safe-001

KeePass のダウンロードページを開くとクッキーに関する ダイアログ が表示されるので「 Accept 」。

KeePass-v2.52-032

Installer for Windows の「 Download Now 」をクリックして インストーラーをダウンロード。

KeePass-v2.52-033

ダウンロードしたインストーラーを起動して ユーザーアカウント制御 の ダイアログが表示されたら「 はい 」で許可。

KeePass-Password-Safe-004

言語選択は日本語で「OK」。

KeePass-v2.52-035

使用許諾書に問題がなければ 同意する にチェックを入れて「 次へ 」。

KeePass-v2.52-036

インストール先に こだわりがなければ デフォルト設定で「 次へ 」。

KeePass-v2.52-037

コンポーネントの選択もデフォルトのまま フルインストール で「 次へ 」。

KeePass-v2.52-038

追加するタスクは 必要に応じて デスクトップ上のアイコン などにチェックを入れて「 次へ 」。

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インストールする内容の最終確認をして「 インストール 」をクリック。

KeePass-v2.52-040

「 完了 」をクリッしてセットアップ終了。

KeePass-Password-Safe-010

初回起動時に 自動アップデートチェック を有効化を訊いてくるので、Enable を選択後 KeePass を閉じる。

日本語化

KeePass は初期状態で英語のランゲージファイルしか実装していないため、ダウンロードページから日本語のランゲージファイル を入手する。

KeePass-v2.52-041

言語ファイルダウンロードページ のリストから Japanese2.52 + をクリックしてランゲージファイルをダウンロード。

KeePass-Password-Safe-012

ダウンロードした Zipファイルを 解凍 し、Japanese.lngx ファイル を KeePass のインストール先にある Languages フォルダに移動。

デフォルトの KeePass インストール先
C:\Program Files\KeePass Password Safe 2

KeePass-Password-Safe-013

KeePass を起動して View から Change Language… を選択。

KeePass-v2.52-042

Japanese (日本語 ) を選択すると 再起動を促す ダイアログ が出るので「 はい 」。

KeePass-Password-Safe-015

KeePass が 日本語表記で起動する。

プラグインのインストール

KeePass は 豊富なプラグインが開発されており、使用環境に合わせたモジュールを インストールすることで ユーザービリティが大きく向上する。

KeePass プラグイン一覧

KeePassRPC

KeePassRPC は ブラウザの拡張機能 を使用するプラグインで、Chrome/ Firefox の KeePass 拡張機能 を使用して シームレスにログイン情報を入力できるようになる。

GitHub KeePassRPC ダウンロードページ

KeePass-Password-Safe-016

GitHub の KeePassRPC ダウンロードページから LastestKeePassRPC.plgx を クリックしてダウンロード。

KeePass-Password-Safe-017

ダウンロードした KeePassRPC.plgx ファイルを KeePass のインストール先にある Plugins フォルダに移動して KeePass を再起動。

Kee – ブラウザ 拡張機能

KeepassRPC をインストール後 ブラウザの 拡張機能 Kee をインストールする。

Chrome ブラウザ 拡張機能

Firefox アドオン

Microsoft Edge 拡張機能

KeePass-018

ブラウザに拡張機能を追加する。

KeePass-019

KeePass がブラウザのプラグインを認識すると接続するためのパスワードが表示される。

KeePass-020

ブラウザがパスワードの入力を求めているので 表示されている接続パスワードを入力して「 接続 」。

keepass 025

ダイアログが表示されたら No thanks, …. をクリックしてセットアップ完了。

KeePass-v2.52-043

拡張機能の一覧から Kee をピン留めする。

KeeAnywhere

KeeAnywhere は オンラインストレージサービスを利用して KeePass のデータベースを複数のデバイスで共有可能にするプラグイン。

GitHub KeeAnywhere ダウンロードページ

KeePass-022

GitHub のKeeAnywhere ダウンロードページから LastestAssets にある KeeAnywhere の plgx ファイルをダウンロードし、 KeePass のインストール先にある Plugins フォルダに移動後 KeePass を再起動。

KeePass-023

メニューバーの ツール から KeeAnywhere Settings… を選択。

KeePass 024

設定画面が開いたら Add… から使用するオンラインストレージを選択。

使用するオンラインストレージサービスは アカウントの取得が必要。

KeePass-025

オンラインストレージサービスにログインして権限を付与する。

KeePass-v2.52-044

オンラインストレージに接続すると Accounts タブに追加される。

KeePass-027

General タブにある Automatic Backup で 自動バックアップ機能 を有効にする。

Backup to Remote
オンラインストレージ に バックアップファイルを保存。
Backup to Local
指定したローカルの場所にバックアップファイルを保存。

データベースの作成

ログイン情報を 登録する マスターパスワードを設定した データベースを作成する。

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メニューバーの ファイル から 新規 を選択。

KeePass-Password-Safe-029

「 OK 」をクリックして 任意の場所を指定してファイルを保存。

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マスターパスワード を 設定して「 OK 」。

マスターパスワードは 暗号化されたデータベースを複合するために使用され、失念すると再設定できず データベースを開けなくなる。

KeePass-Password-Safe-031

マスターパスワードを設定したら データベースの名前を入力して「 OK 」。

KeePass-Password-Safe-032

緊急用シート を印刷する場合は 印刷 、不要な場合は スキップ を選択。

緊急用シート を印刷すると データベースの保存先 のほか マスターパスワード や バックアップの保存先などを 手書きで入力できる用紙が出力される。

KeePass-v2.52-045

データベースを作成したら「 保存 」。

データベースをオンラインストレージに保存する場合

KeeAnywhere を使用する場合は データベースの保存先 を オンラインストレージに変更する。

KeeAnywhere から オンラインストレージに 新規フォルダを作成できないので、KeePass のデータベースを保存するフォルダが必要な場合は事前に作成しておく。

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メニューバーの ファイル から ファイル名をつけて保存Save to Cloud Drive を選択。

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接続したオンラインストレージが表示されるので ファイル名 を入力後 任意の場所を指定して 「 OK 」で保存。

データベースファイル を オンラインストレージ に 保存 したら KeePass を 再起動。

KeePass-v2.52-048

次回起動時から KeePass はデフォルトでオンラインストレージのデータベースを使用するようになる。

オンラインストレージに保存された 既存データベースの使用

既存のデータベースを使用する場合は 直接 データベースを開く。

事前に KeeAnywhere で 使用するオンラインストレージサービス の追加が必要。

KeePass-Password-Safe-037

メニューバーの ファイル から 開く から Open from Cloud Drive…を選択して 使用するデータベースファイルを指定。

ローカルに保存されているデータベースは ファイルから開くで 使用するデータベースファイルを指定。

初期設定

KeePass の自動ロック と Windows 開始時の起動設定をする。

自動ロック

初期設定では マスターパスワードで起動後  データベースがロックされていないため、セキュリティを強化する場合は 自動ロックを有効化する。

ロックされると解除するために マスターパスワードの入力が必要になる。

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自動ロックは メニューバーの ツール から オプション を開き、セキュリティ タブで 任意の項目にチェックを入れる。

起動設定

KeePass は 自動起動が無効になってるので、Windows 開始時に起動するよう設定する。

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オプション統合 タブ にある ウインドウズの開始時に KeePass を実行 を有効にする。

インターフェイスの設定

KeePass は起動後に メインウインドウ が開くので システムトレイに格納するよう設定する。

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オプションインターフェイス タブで 最小化時にタスクバーに表示せずタスクトレーに格納するデータベースを開いた後でメインウインドウを最小化します を有効にする。

KeePass Password Safe の使い方

KeePass RPC  と ブラウザ拡張機能 がインストールされていれば KeePass がログインフォームを検知するので、ブラウザの パスワード機能のように シームレスな操作ができる。

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KeePass の自動起動を有効にしていると Windows 起動時に マスターパスワードの入力画面が表示されるので、パスワードを入力して KeePass のデータベースを開く。

エントリーの登録

Chrome/ Firefox の拡張機能 Kee をインストールしている場合は KeePass に登録されていないログイン情報を Kee から登録できる。

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KeePass に未登録のサイトへ ログインすると Kee のアイコンが 黄色に光って回転し、通知が表示される。

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拡張機能に表示されている Kee のアイコンをクリック。

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新しいエントリーを作成する の「 + 」アイコンをクリック。

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登録する サイトのタイトル と ログイン情報 が表示されるので「 NEXT 」。

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保存するグループを指定して「 保存 」。

データベースにはデフォルトで作成されている 一般Windowsネットワークインターネット などのグループは コンテキストメニュー ( 右クリックメニュー ) から 名前の変更が可能で、不要であれば削除しても差し支えない。
エントリーが存在する場合

エントリーが登録されているログインフォームで エントリーと異なるログイン情報を入力すると、上書き か 新規登録 の 選択肢が表示される。

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ログイン情報を更新する場合は CONTINUE SAVING 、新規登録する場合は DISCARD CHANGES を選択。

エントリーの編集

登録したログイン情報の編集は メインウインドウで行う。

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KeePass をシステムトレイに格納している場合は KeePass のコンテキストメニューから トレイに入れる / 出す を選択。

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メインウインドウの左サイドバーから グループを選択し、編集するエントリー を選択後 コンテキストメニューから エントリーの編集

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編集画面が開くので 任意の項目を編集。

グループの移動

グループ は エントリーをドラッグして 移動できる。

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移動するエントリーを 左サイドバーの 任意のグループへドラッグして移動。

ブラウザではなく KeePass に直接 ログイン情報を 登録する場合は「エントリーを追加」から行う。

ログイン

KeePass に登録されている ログイン情報は、フォームがアクティブになると KeePass のアイコンが表示される。

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フォームに一致するエントリーが登録されている場合は デフォルトで自動入力される。

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フォームに一致するエントリーが複数登録されている場合は アイコンに登録数が表示されるので、アイコンをクリックして 使用するログイン情報を選択する。

インポート

ブラウザに保存されているパスワードの取り込みや、他のパスワードマネージャーから移行する場合は インポート で取り込みを行う。

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ファイル から インポート を選択。

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インポートするファイル形式とファイルを指定して「 OK 」で取り込みできる。

他のパスワードマネージャーからデータをインポートした場合、項目によっては 高度 タブに追加されているため、エントリーに追加する項目を選択後 移動 で 任意の項目に追加する。

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