Microsoft オンラインアカウントの作成と管理
「 Microsoftアカウント 」はもともと Microsoft が提供している OneDrive などのウェブサービスを利用する際に使用されていたものが、MS Office のほか Windows 8 以降で Windows のログインアカウントにも紐付けされ、更に Windows 10 ではデジタルライセンス認証にも使用されるようになったため、 Windows 7 や Windows 8( 8.1 )から Windows 10 へ無償アップグレードしている場合は、リカバリが必要になったときのために「Microsoftアカウント」へ PC を紐づけしておくことを推奨。
従来の Microsoft アカウントはアカウント作成ページから行っていたのだが、Windows 10 ではインターネットに接続している環境であれば「 設定 」の「 アカウント 」から Microsoft アカウントを作成できる。
また、Windows 10 のセットアップ時にも Microsoft アカウントが作成できるようになっている。
Widnows 10 ( 1909 ) から Windows 10 のセットアップ時に オフラインアカウントが使用できなくなり、オンラインアカウントの使用が強制されるようになった。
アカウントの作成ページ
Microsoftアカウントの作成
Microsoft アカウントは Windows 8 以降だと Windows のログインアカウントと統合されたので Windows への初回ログイン時にアカウントの作成を促される。
また、Windows 10 のパーソナルアシスタント機能 Cortana や Windows に統合された OneDrive を使う際には Microsoft アカウントが必須。
Widnows 10 がインストールされている環境では「スタート」から「 ギア 」アイコンをクリックして「 Windowsの設定 」を開く。
「 アカウント 」をクリック。
「 ユーザー情報 」の「 Microsoftアカウントでのサインインに切り替える 」をクリック。
新規作成は「 アカウントをお持ちでない場合、作成できます。」のリンクをクリック。
新規アカウントの作成は「 既存のメールアドレス 」「 電話番号 」「 新規メールアドレス作成 」の3タイプがある。
Windows 10( 1803 )の時はアドレスとパスワードのみで作成できたのだが バージョン( 1809 )から氏名や生年月日も必要になっている。
前掲の「 アカウントの作成ページ 」のリンク先からでも設定項目は同じ。
最も簡単なので既存のメールアドレスを使用するもので Gmail や Yahooメール など受信可能なメールアドレスを使用する。
既存のメールアドレスを入力して「 次へ 」。
任意のパスワードを設定して「 次へ 」。
氏名を入力して「 次へ 」。
生年月日を入力して「 次へ 」。
登録したメールアドレスに確認コードが送信されるので メールを確認してコードを入力。
「 現在のWindowsパスワード 」はオフラインアカウントで使用してるパスワードなので、パスワード未設定の場合は空白のまま「次へ」。
続いて「 PIN 」の作成。
パスワードを設定しているのに、なぜ「 PIN(Personal Identification Number) 」の設定が必要なのかは、説明されているように パスワードが暗号化されてネットワーク上を流れるのに対し、PIN は使用しているデバイス上での認証になり、ネットワークには流出しないため パスワードよりも簡素な数字(英字を混在させることも可)だけでも安全性が向上するから。
もちろんPINの入力を盗み見られて、パソコンから離れた際に入力される可能性はあるが、IDとパスワードのように 解読されると地球の反対側にいてもアクセスできるわけではないので、オンラインアカウントを使用する場合は PIN を設定することでパソコンを保護することが可能になる。
任意の数字を入力して PIN を設定する。
これでアカウントの作成は完了。
電話番号の場合
電話番号で使用できるのは SMS が受信できるものに限定されるため 正確には「携帯電話番号」のみで 一般回線の電話番号は使用不可。
直接音声通話を利用するわけではないため MVNO などで提供されている SMS が受信可能なデータ通信のみの SIM も利用可能。
パスワード・氏名・生年月日などの入力はメールアドレスと同じ。
SMS でセキュリティコードが送信されるので確認して入力。
認証されたら後は「 現在のWindowsパスワード 」入力や PIN の設定は同じ。
メールアドレスの新規作成
Microsoft が提供している Web メールを新規作成する。
使用できるドメインは「 @outlook.jp 」「 @outlook.com 」「 @hotmail.com 」なので アカウントを入力して任意のドメインを選択。
新規メールアドレスの作成では認証作業がなく、パスワード設定 , 氏名 , 生年月日 , 現在のWindowsパスワード , PIN 設定 でアカウントが作成できる。
アカウント管理
作成した Microsoft アカウントでは 紐付けられたデバイスやアクティビティの確認 , パスワードの変更 のほか Cortana を利用している場合は収集されたパーソナルデータの削除などが可能になっている。
Microsoft アカウントの管理画面へのアクセスは「 ユーザー情報 」の「 Microsoft アカウントの管理 」をクリック。
「 Microsoftアカウント 」でサインインをクリックして メールアドレスとパスワードを入力してサインイン。
すでにサインインしている場合はスキップされ 下図の管理ページが表示される。
「 デバイス 」の項目に使用しているパソコンが表示されていれば 使用しているパソコンと Microsoft アカウントが正しく紐づけされている。
表示されてるデバイス名は「 スタート 」→「 設定 」→「 システム 」→「 バージョン情報 」で確認できる。
Cortana を使用している場合は「 プライバシー 」の「 Cortanaのノートブック 」で収集されているデータの確認と削除ができる。
セキュリティオプション
サインインに使用するメールアドレスや電話番号の管理、二段階認証のセットアップや Microsoft の認証アプリのセットアップなどは 管理画面の「 セキュリティ 」から行う。
「 セキィリティの基本 」の最下部にある「 その他のセキュリティオプション 」のリンクをクリック。
セットアップはウィザード形式になっているので ウィザードに従って進めれば設定できる。
オフラインアカウントの使用
オンラインの Microsoft アカウントを利用すると Google アカウントと同じく、様々なパーソナル情報が Microsoft に送信され Cortana は収集したデータを元にユーザーが関心を持っている事項を提案してくる。
パソコン上での ネット閲覧 や 検索ワード , メールや予定表 , Skype を使用していれば Skype の内容などなど、提供する個人情報に比例して Cortana も賢く便利になっていくが、Cortana を使用せず個人情報の提供を最小限に抑えたい場合は いつでもオフラインアカウントに戻すことができる。
ただ、Windows 10 のデジタルライセンス認証の関係で、一度はオンラインアカウントで使用しているパソコンを登録しておくことを推奨。
「 ローカルアカウントでのサインインに切り替える 」をクリックして、ユーザー名を入力後、任意でパスワードを設定してサインアウトすれば、次回のサインインではローカルアカウントになっている。
ただし、ローカルアカウントでも Windows は様々な情報を Microsoft へ送信しているので「 設定 」の「 アカウント 」や「 プライバシー 」の項目を要確認。