Dimio Software DSynchronize のインストールと使い方

DSynchronize-icon

Windows サービスに登録して自動実行が可能な 無料のファイル同期アプリ

DSynchronize は イタリアの Dimitrios Coutsoumbas 氏 が開発している 無料のファイル同期アプリで、ローカルフォルダ や ローカルネットワーク上のフォルダ などの ファイル同期 や バックアップ ができ、 Windowsサービスに登録して 設定した同期を自動実行することも可能。

システム要件

バージョン 2.48 現在

OS : Windows

ソフトの入手先

DSynchronize ダウンロードページ

DSynchronize のインストール

DSynchronize は インストールが不要な スタンドアロンアプリで、アドウェア や スパイウェア は含まれていない。

Dimio Software DSynchronize -002

DSynchronize のダウンロードページにある DSynchronize v2.48 のリンクをクリック。

Dimio Software DSynchronize -003

ZIP をクリックして Zip ファイルをダウンロード。

Dimio Software DSynchronize -005

DSynchronize をダウンロードしたら ダウンロードページに戻り、Japanese をクリックして言語ファイルをダウンロード。

Dimio Software DSynchronize -004

ダウンロードした DSynchronizeDSynchronize Japanese Pack をコンテキストメニュー ( 右クリックメニュー ) の「 すべて展開 」で解凍。

Dimio Software DSynchronize -006

解凍した DSynchronize Japanese Pack フォルダ内にある DSynchronize.lngMonitor.lng ファイルを DSynchronize フォルダ内に移動またはコピー。

言語ファイルを移動後 DSynchronize フォルダを 任意の場所に保存。

Dimio Software DSynchronize -008

フォルダ内の DSynchronize を開くと日本語化 された DSynchronize が 起動するが、ホーム画面の見出しの一部は文字化けする。

Windows Defender でブロックされた場合

DSynchronize は 電子署名を取得していないため、Windows 標準の セキュリティアプリ を使用している場合 初回起動時にリスクのあるアプリとしてブロックされる。

Explorer plusplus-004

DSynchronize を利用する場合は 詳細情報 をクリックして「 実行 」。

DSynchronize の使い方

DSynchronize の基本操作は 同期フォルダの指定 > 同期設定 > 実行 の 3 ステップになる。

ジョブ

ジョブ は 異なる同期設定 を保存した プロファイル。

DSynchronize-045

DSyncronize のホーム画面にある ジョブ をクリックするとジョブリストが表示される。

デフォルトで Job 01 が選択されており、異なる同期設定を登録しなければ ジョブの操作は不要。

DSynchronize-044

DSyncronize の起動時に ジョブリストが表示されるので、不要な場合は 再び表示 をクリックすると 次回起動時からスキップできる。

同期フォルダの追加

同期可能なフォルダは ローカルPC のストレージ / リムーバブルディスク/ USB メモリ / ネットワークドライブ のほか FTP サーバへの接続も可能。

Dimio Software DSynchronize -010

右ペインが 同期元、左ペインが同期先 。

Dimio Software DSynchronize -011

同期元 / 同期先 のペインで コンテキストメニュー を開き 参照 から同期するフォルダを追加。

パスは 漢字・かな が含まれていても動作するが 設定保存後に 文字化けすることがあるため、可能な限り半角英数のみのパスを使用し、自動同期設定 で パスに漢字・かな が含まれる場合は定期的に確認する。 

追加したフォルダは チェックを入れて 同期を有効にする。
Test フォルダ を同期元に Documents フォルダを 同期先に設定すると、Test フォルダ内の アイテムが  Documents フォルダ内 に同期されるので、Documents フォルダ内の Test フォルダ と同期する場合は 同期先に Test フォルダ を新規作成が必要。
ネットワーク上のデバイス

ネットワークドライブとして追加していない LAN 上の デバイスにもアクセス可能だが、Windows の 資格情報 のログイン情報が 登録されていないと パスが通らないため、パスを追加する前にファイルエクスプローラーのアドレスバーに パスを入力して アクセス確認する。

Dimio Software DSynchronize -018

ファイルエクスプローラーに アクセスする ネットワークデバイスのフォルダパスを入力。

DSynchronize-017

ログインを求められた場合は ログイン情報を入力して 資格情報を記憶する を有効にする。

FTPサーバ

FTPサーバへの接続は パスの入力欄 に ユーザー名・パスワード を含めたフルパスを入力する。

ftp://user:password@xxx.ftpserver.com:21/Documents /Test
Host : xxx.ftpserver.com
Port : 21
User name : user
Password : password
同期フォルダ : Documents /Test
暗号化された FTPS は未サポートで、ログイン情報は平文で送信することになるため FTP サーバへの接続は非推奨。

同期設定

設定で バックアップ や アイテムの移動 など 同期以外の 処理を実行することもできる。

Dimio Software DSynchronize -019

設定は 一般特別時間処理 で 任意の項目を有効にする。

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同期設定で リアルタイム同期タイマー同期 が無効の場合は 同期 をクリックして実行。

ファイルの削除

DSynchronize は  同期元 で削除した フォルダ/ ファイル は 同期先 でも削除されるよう デフォルトで設定されているため、DSynchronize の初回設定時は 削除 タブにある ファイルの削除前に問い合わせファイルを削除しない を有効にして 同期テストの実行を推奨。

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同期テストで 確認してから ファイルを削除しない を無効すれば 予期せぬファイルの消失を防止できる。

管理者権限での起動

自動開始Windows サービスの登録 などは DSynchronize を 管理者権限で実行する。

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DSynchronize を選択して コンテキストメニューから 管理者として実行

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ユーザーアカウント制御のダイアログが表示されたら「 はい 」で許可。

自動開始

PC 起動時に DSynchronize を起動して バックグラウンドで動作させる。

タイマー同期・リアルタイム同期 で Windowsサービス に登録しない場合は必須。

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時間処理 にある 自動開始 を有効にする。

設定には管理者権限が必要。

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次回の PC起動時から  DSynchronize が自動起動する。

リアルタイム同期

リアルタイム同期は 同期元・同期先 のフォルダを監視して ファイルの変更を検知すると 同期を実行する。

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リアルタイム同期を有効にする場合は 時間処理Realtime sync にチェックを入れる。

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デフォルトで リアルタイム同期 が有効になっているので、変更する場合は 任意で選択。

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サブフォルダも監視属性の変更を監視 を有効にし、ネットーワーク上の デバイスと同期する場合は ACL ( Access Control List ) の監視 も有効にする。

双方向同期

同期元 の変更を 同期先 に反映させるだけでなく、同期先 の変更も 同期元 に反映させる場合は リアルタイム同期双方向同期 を有効にする。

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リアルタイム同期双方向同期 を有効にすると 同期先 で 変更・削除したファイルは 同期元でも 変更・削除されるようになる。

タイマー同期

タイマー同期は 指定した時間で定期的に同期を実行する。

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時間処理 にある 時間設定 をクリック。

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リアルタイム同期を有効にする場合は 時間処理タイマー同期 にチェックを入れる。

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時間処理 の項目で 同期する間隔 や 日付 を設定。

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ホーム画面の 時間処理 にある タイマー同期 にチェックを入れて有効にする。

Windows サービスの登録

タイマー同期・リアルタイム同期 を設定した 1つのジョブを Windows サービスに登録して 自動実行する機能で、自動開始 を有効にしなくても PC 起動時に サービスとして DSynchronize が自動実行されるため、 バックグラウンドで処理が実行される。

Windows サービス に登録する場合は 事前に タイマー同期 ・ リアルタイム同期 の設定のみを行い 無効にしておく。

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Windows サービスに登録する場合は 同期するフォルダ や 同期設定を行ってから 時間処理 にある「 時間設定 をクリック。

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選択 で タイマー同期・リアルタイム同期 のいずれか、または 双方を有効にする。

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サービスのインストール をクリックすると Windows サービスに DSyncronize Service が追加される。

実行には管理者権限が必要。

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サービスを開始DSyncronize Service のサービス状態が 停止 から 自動 に切り替わり 登録したジョブがバックグラウンドで実行される。

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Windows サービス を実行すると ジョブの選択 ができないため、他の設定で同期が必要な場合は サービス停止 で一時的に Windows サービスを停止する。

実行には管理者権限が必要。
バックアップ

DSyncronize では 複数のバックアップ設定ができる。

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出力先の接尾に日時 を有効にして タイマー同期 を設定すると 指定した日時 で バックアップの世代管理が可能。

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バックアップソフトのように 圧縮 や 指定世代の自動削除は できないが、同時が実行されると 指定したフォルダの末尾に 同期を実行した日時が追加されたフォルダが生成される。

 出力先の接尾に日時 はフォルダが新規作成されるため 新しいファイルのみコピー を併用しても 差分バックアップにはならない。
更新ファイルの世代管理

出力先の接尾に日時 を使用せずに 変更したファイルのみ 世代管理することもできる。

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ファイルの世代管理は メニューバーの オプション から 過去のファイル変更を保持 で 保存する 版 の数 を設定。

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ファイルの世代管理 を有効にすると DSyanc Backup フォルダに 指定世代まで変更前の状態がバックアップされ、同期元 で 削除したファイルは DSyanc Backup フォルダに移動する。

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