チャリ通始めました。

2012/1/30

最近は省エネやらエコやらで自転車が流行しているらしいが、その流行とは全く関係なく、不惑を超えた今になってチャリ通を 始めることになった。
事の発端は愛車の故障なのだが、100mどころか50mすら全力疾走する自信がなく、日増しに体力と足腰が弱っていく事に気づいたことも大きな要因。

タバコ税の大幅な値上げで禁煙を実行し、1年間で体重が5kgも増え、さらに一日中デスクワークのために万年運動不足。その上、基本が面倒くさがりな上にルーズなので、ジムなどに通うのは到底無理。
そこに愛車のエリミネーター250Vが故障して仕方なく電車通勤をすることになり、運動がてら一駅歩いて通勤を初めて見たものの、これまでバイク通勤を続けていた身に満員電車は苦痛以外の何ものでもなく、これが毎日続くのかと思うだけで働く意欲すらなくなってしまう。

そこで思い出したのがバイク通勤時によく見かけたロードバイク。
朝は一部渋滞しているとは言え、ロードバイクは本気の人が多いためか、場合によってはバイクよりも早い時がある。
そこまで速くなくても自転車で通勤したら満員電車には乗らずに済むし、運動にもなるので一石二鳥。と、非常に安易な考えで始めたのが切欠。
無論、自転車についてはママチャリとマウンテンバイクくらいを知っている程度で、クロスバイクというカテゴリーすら知らなかったずぶの素人だが、それでも結構、自転車は楽しめる乗り物だと思う。






15年前のルック車を復活させてみた

まずチャリ通を始めようと思い立った時、まっ先にクロスバイクというものの購入を考えた。
が、果たしてチャリ通を続けられるのか?、体力が持つのか?、そして何よりも会社まで辿りつけるのか??、と不安材料ばかりのため、簡単に購入というわけ にもいかず、取り敢えず、マウンテンバイクが流行した当時に購入したブリジストンのマッドロックというマウンテンバイクもどきの自転車で挑戦することにし た。

当時はチャリ通などではなく、休日に運動のため20kmくらいの距離を走っていたが、それも長続きしなかった。
確か汗だくになって一生懸命こいでいる横を、ロードバイクに乗ったお姉ちゃんが涼しげな顔で追い越していったのがショックで、止めてしまったと記憶している。
そんな心の折れやすい主人を持った悲運な自転車は、15年の間見向きもされずに駐車場の端っこでホコリをかぶっていた。
無論、タイヤは空気が抜けてベコベコ状態。

早速、近所の自転車屋に連絡し、乗れるようになるのか尋ねたところ、ワイヤー類が錆びていたりすると結構な修理代になるということだったので、取り敢えず自転車を水洗いして自転車屋に持ち込んだ。
さずがに駐車場の中で保管していただけに錆はなく、タイヤも空気が抜けているだけだったが、トリガー式のシフトレバーが全く機能しておらず、この部分をグリップ式のシフトレバーに取り替えることになった。

購入時に取り付けたサイクルコンピュータもボタン電池を入れ替えたら復活。
購入動機は全く思い出 せないが、昔からこの手のアイテムが好きだったらしい。。。
このサイコンはおそらく走行距離・速度・走行時間・平均速度と思われるデータを表示しているのだが、操作方法を全く覚えておらず、適当にボタンを押しまくってなんとなく使用しているため、未だに時計が合っていない。

一応、問題なく乗れるようになったものの、今更ながらこの自転車が何者なのか気になったため、ブリジストンに問い合わせてみた。
このような無茶な問い合わせにも真摯に対応してくれるあたりは、さすが国産メーカー。
メーカーからの回答では以下のようなスペックらしい。

1992年 マット゛ロックMR-42(標準販売価格42,000円)
タイヤ26×1.95
リヤ7段:11×13×15×18×21×24×28T
フロント38×32×24T

記憶では5~6万円したと思っていたが、泥除けやサイコンなどの付属品を含めると、おおよそニアな金額になる。

見た目はマウンテンバイクだが、この自転車はいわゆるルック車と呼ばれるもので、「マウンテンバイクっぽい」自転車というか、ナンチャってマウンテンバイクで、悪路は走行できない見掛け倒しの軟弱者。
本気の自転車とナンチャって自転車は、見た目には同じだが、どうやらフレームなどの強度が異なるらしい。ただ、普通の街乗りに強度は必要ないので、ナンチャってでも全く支障はない。

通勤開始

自宅から会社まで片道15km。
愛車のELIMINATOR250Vで行くと、行きは2号線が渋滞するため約45分、帰りは約35分かかる。これを電車で行くと自宅から会社まで約45分。

この距離を自転車で行くことになるのだが、いきなり挑戦して出勤できなかったでは冗談にならないため、休日に14kmほど走ってみた。
決して楽ではなかったが、それまで全く運動らしいことをしたことがなかった割には意外と走れるものだと思った。
ただ、太腿と尻がとにかく痛い。

結構しんどい初めの1ヶ月

太腿と尻の痛みを我慢して自転車で初出勤。
前日はフロントが2速、リアが6速程度で走っていたのだが、そのシフトが異常に重く感じ、フロントは2速のままでリアを5速に落として走行。
それでも5kmを超えた辺りから息が上がり、10kmを超えるとすでに限界に近い状態になり、会社についたときにはボロボロだった。
所要時間は1時間10分。
そして帰りは5速のシフトが重く、太腿が痙攣しそうな勢いだったため、4速に落として走ったが、坂道になると4速ですら重く感じ、3速にまで落として走るのだが、3速では前へ進まない。
初日は行き帰りとも散々だったが、翌日はもっと悲惨で、すでに出勤の時点で4速が限界、帰りは4速と3速を切り替えながらの状態で、ついに膝が痛くなってしまった。
その翌日は仕方なく電車通勤。

1週間のうち2日連続で自転車通勤し、1日は電車通勤、さらに2日連続で自転車通勤して1日電車通勤というサイクルで2週間ほど経過。
太腿は腫れたようにパンパンで、常に軽い怠さがあるものの、ペダルが漕げない程でもない。
この2週間で取り敢えず行き帰りとも4速で走行できるようになった。平均時速は16km/h程度。所要時間は1時間15分。
鬼漕ぎの子供はともかく、子供を乗せていないママさん、ギャル系のお姉ちゃんなど、いずれも健脚の持ち主らしく、ノーマルなママチャリで軽く追い越していく。
ナンチャってとは言っても見かけはマウンテンバイクなので、ママチャリに追い抜かれるのは癪だが、追い抜こうにも脚力がない。
坂道など電動付き自転車に乗っている年配のおばさんの方が速いのだから、我ながら情けない限りである。

ただ、スピードは全くダメだが、2週間ほどでようやく自分のペースというものが分かってくる。結局、5速以上のシフトでは瞬発的に走れても、それを維持することはできず、疲労が増大するだけなのが現状。
フラットな道も登り道も4速を維持し、下り道のみ5速にシフトチェンジする程度で走行していると、息切れもなくなり、以前ほど脚が痛くなることもなくなった。また、サドルの位置も初めは低めだったが、徐々に高くして行くと、力を入れやすい自分に適した位置もわかってくる。

自転車通勤を初めて一ヶ月。相変わらず自転車で2日連続、1日電車のサイクルで続けていたが、4速が軽く感じ始めたため、5速に入れることが増え、それに伴い所要時間も1時間5分ほどに短縮。平均時速は18km/hほどになっていた。

慢心はケガのもと

自転車通勤を初めて一月半。普通に5速で走行できるようになり、平均時速も20km/h前後。所要時間も1時間になった。
太腿は相変わらず気怠く、腫れたようになっているが、息が上がることもなく、それまで2日連続が限界だった自転車通勤が3日連続でも全く問題ないようになった。
体脂肪率はわずかなことで上下するので余りあてにはならないが、自転車通勤を始める前には18前後あった体脂肪率が1ヶ月足らずで16まで下がった。
身長は168cm、体重は59kg。
禁煙してから体重が5kg増加したため今の体重には些か抵抗があるものの、なぜか体重は変わらないまま体脂肪率が低下し、健康診断で推奨されている健康体になってしまった。

太腿の腫れが引き、気怠さもほとんど感じず、常時6速で走れるようになり、所要時間も夜なら50分ほどに短縮。決して楽ではないものの、苦痛でもない。この状態に至るまでほぼ2ヶ月。
周囲の期待を裏切って順風満帆にチャリ通を続けていた時、そのアクシデントは起きた。

通勤時にコケたのである。しかも結構派手に、そして無様に。。

車道から歩道に乗り上げるつもりが、角度が浅かったためにタイヤが滑ってそのまま転倒。
バイクなら痛いどころではないが、自転車は痛い程度で済むのが不幸中の幸い。ただバイクのようにパット付きのジャケットを着ているわけでも、ヘルメットをしているわけでもないので、身体へのダメージは直接的。
コケたときは恥ずかしさもあってほとんど痛みは感じないが、時間の経過と共に徐々に痛みが出てくる。
転倒時に軽く頭を地面に打ち付けたのでタンコブができ、ジーンズをはいているにもかかわらず膝が擦り剥け、左肘は打撲で痛みが走り、更に夜になってムチ打ちのような症状で首が痛くて動かせなくなった。
まさかこの年になって自転車でコケるとは全く予想外で、痛みとは別に転倒したこと自体がショック。しかも治癒力が随分と衰えているのを痛感してしまった。

立ちゴケではなく無防備な状態で転倒すると頭を打ちやすく、スピードが出ていない割には転倒時の衝撃は大きい。今さらだが自転車はコケたら痛い。
統計では自転車での転倒事故で頭を怪我する率は高く非常に危険。特に子供の事故が多いようなので、子供のヘルメット着用はもっと広めるべきだと思う。

意外と知らない自転車の道交法

バイク通勤している時は、車道の左側を走っているロードバイクを見る度に、「ちゃんと歩道を走れよ」と思ってたが、実は車道を走るのが正しかったのだと初めて知った。
更にチャリ通を初めて数日、仕事帰りに派出所の前を通ったときに「ライトを付けてくださいねー」と声をかけられた、と職場で話をすると、自転車の夜間ライト点灯は義務だとか。。
チャリ通をするようになってから改めて自転車の道交法を見ると、驚くほど知らないことだらけだった。

某巨大掲示板ではよく自転車のマナーが悪いと叩いているが、叩いている内容から察すると叩いている本人も自転車の道交法を知らないと思える節がある。

道交法で自転車は軽車両に分類されている。軽車両とはエンジンを積んでいない車両のことで、自転車や人力車、リヤカー、馬車などが属する。
不思議なことに軽車両には原付きのように制限速度の記載がないため車両の法定速度が適用される。つまり、原付きは法定最高速度が30kmに制限されているが、自転車は車と同じ60kmということになる。
よく車道を猛スピードで走行しているロードバイクが叩かれているが、常識を無視すれば交通違反ではない。
この制限速度は自転車の道交法にある様々な矛盾の氷山の一角で、無免許で老若男女が利用する自転車には法的にも様々な問題が存在している。





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