無料で利用できるデスクトップキャプチャ
デスクトップに表示されているものを録画するデスクトップキャプチャの中でも 日本語に対応しており、コーデックなどの知識がないビギナーでも簡単に使用できるのが 英国のソフトウェア会社「 Blueberry Software 」が提供している「 FlashBack Express 」。
多くのデスクトップキャプチャソフトのフリーエディションには 録画時間 や ロゴの挿入 などの制限があり、使用する環境での動作確認程度でしか使えないのだが、 FlashBack Express は「 デスクトップを録画する 」ことに関しての制限がなく ウェブカメラでの録画にも対応しており、メモ挿入 や カーソルをハイライトにしたり 追尾する機能があるので、手軽なチュートリアルの作成などでには重宝する。
有料 ( 49ドル ) の FlashBack Pro にアップグレードすると 録画したファイルの編集 や .wmv 以外のファイル形式への出力が可能になる。
システム要件
バージョン 5. 45. 0 現在
OS:Windows XP / Vista / 7 / 8 / 10(32bit & 64bit)
CPU:Dual Core 1 GH z以上の PC 互換機
RAM:1 GB 以上(4GBを推奨)
グラフィックス:64 MB 以上 推奨
モニタ解像度:1024 x 768 以上
ソフトの入手先
FlashBack Express 日本語版 公式サイト ダウンロードページ
FlashBack Express のインストール
FlashBack Express の最新バージョンは英語のみをサポートしており 日本語版 は 1 つ前のバージョンが公開されている。
現バージョン( 5.30.0 )では以前あったメールアドレスの登録も不要になり 導入しやすくなった。
ダウンロードページの「 Expressを取得・無料 」をクリック。
ダウンロードしたインストーラーを起動して ユーザーアカウント制御 の ダイアログが表示されたら「 はい 」で許可。
日本語のセットアップウィザードが開始するので「 次へ 」。
使用許諾書が表示されるので 確認して問題がなければ「 このライセンス契約書に同意します 」にチェックを入れて「 次へ 」。
インストール先の指定。
こだわりがなければデフォルトのまま「 次へ 」。
インストールが完了したら「 次へ 」。
「 利用状況のデータ送信 」は任意でチェックを入れて「 完了 」。
FlashBack Express が起動すると 使用する PC の環境をテストして キャプチャの品質レベルが自動的に設定される。
レコーダーが表示されたらセットアップ完了。
FlashBack Express の使い方
FlashBack Express は「 レコーダー 」と「 プレーヤー 」に分かれており 同時にインストールされる。
設定
ポップアップメモ機能を使用や録画の開始・停止のホットキー割当などは「 オプション 」メニューで行う。
上部メニューの「 ツール 」から「 オプション 」を選択。
左ナビゲートバーから「 デスクトップ 」を選択。
録画時にデスクトップの壁紙を無効にしたり、デスクトップ上のファイルやショートカットアイコンの非表示化、 FlashBack Express の非表示化など、任意でチェックを入れて有効にする。
初期状態では「 録画の停止 」のみホットキーが割り当てられているので任意で追加する。
追加する場合は各項目のテキストボックスを選択し 割り当てるホットキーを押す。
「 ポップアップメモ 」を有効にする場合は「 録画時のメモ書き 」の項目で「 メモを ON にする 」にチェックを入れ 他の項目を任意で有効にする。
「 その他 」の項目ではデフォルトで有効になっている録画開始時のカウントダウンを停止させたり、録画ファイル保存時にファイル名への日付追加を有効にできる。
すべての設定が完了したら「 OK 」で設定画面を閉じる。
録画
録画は範囲を選択して 録画ボタン か 録画に割り当てたホットキーを押す。
レコーダーの設定画面が開く。
「 録画 」の項目では録画する範囲を「 フルスクリーン 」「 領域 」「 ウインドウ 」から選択。
ウインドウは指定したウインドウ全体を、領域はマウスでドラッグした範囲の録画になる。
サウンドはパソコンにWebカメラやマイクが接続されていると「 マイク 」として認識し、デスクトップを録画しながらナレーションを録音することができる。
録画範囲に「 ウインドウ 」を選択して録画ボタンを押すと「 ウインドウの選択 」画面になり、マウスカーソルを移動させると 赤枠で録画対象の範囲が表示されるので 任意の範囲をクリックして確定する。
範囲を解除する場合は カーソルを別の範囲に合わせてクリック。
録画を開始するには「 ウインドウの選択 」画面の「 録画 」ボタンをクリック。
「 オプション 」でカウントダウンを無効にしていなければ 録画開始ボタン を押してから 3 – 2 – 1 とカウントダウンがあり 3秒後 から録画が開始される。
録画範囲を「 領域 」にするとカーソルが赤の十字ラインに変わるので 任意の範囲を対角線上にドラッグして範囲を指定。
「 録画中に、領域周囲の赤いフレームを表示 」と「 録画範囲外を暗くする 」のチェックを外すと 録画中も通常のデスクトップになるが 録画領域 が わからなくなる。
「 領域選択 」画面の「 録画 」ボタンを押して録画開始。
録画範囲を「 フルスクリーン 」ンいしている場合は、特に設定は必要なく「 録画 」ボタンか割り当てたホットキーで録画が開始する。
ポップアップメモを有効にしている場合は カーソルをモニタ中央上部に持っていくと メモの入力ウインドウが出現するので 必要に応じてメモを入力。
メモの位置は「 オプション 」の設定で「 マウスが移動したときに備考用のウインドウを表示する 」という微妙な日本語の項目でデスクトップの「 上・下・左・右 」に変更できる。
メモを保存すると、 FlashBack Express プレーヤーで再生した際、タイムライン上に「 T 」のテキストアイコンが表示され、メモ挿入地点で再生が一時停止状態になる。
録画の停止は「 停止 」ボタンか割り当てたホットキーを押す。
録画したデータの処理を訊いてくるので三択から選ぶ。
レビューを選択すると FlashBack Express プレーヤーが起動し、再生して録画内容を確認できるが、データの保存は FlashBack Express プレーヤーで実行する必要がある。
「 破棄 」を選択すると再録画のウインドウが出るので処理を選択。
「 保存 」を選択すると「 名前を付けて保存 」の画面が開くので 保存場所 と ファイル名を指定 して保存する。
再生
FlashBack Express レコーダーで録画したファイルは、 FlashBack Express プレーヤーのみ再生可能で、VLC や MPC などのマルチメディアプレーヤーでの再生は不可。
保存したファイルを開くと FlashBack Express プレーヤーが起動する。
画面の左に表示されている「 FlashBack Pro 」の広告は「 ✕ 」で閉じておく。
プレーヤーの基本操作はコントロールボタンで行う。
左から「 再生 」「 先頭フレーム 」「 末尾フレーム 」「 前のフレーム 」「 次のフレーム 」「 ジャンプ 」。
再生速度は4倍~0.25倍で変更可能。
「 前のフレーム 」「 次のフレーム 」はドロップダウンリストで「 マーカー 」などに変更できる。
再生する動画のサイズ調整を「 フィット 」にするとウインドウサイズになる。
ユニークな機能がマウスカーソルを追尾したり、ハイライトにする機能で、カーソルを追尾させる場合は「 クロップ 」アイコンと「 クロップを適用する 」をクリック。
クロッピングでカーソルを追尾する際の画像サイズは、上部メニューの「 効果 」→「 クロッピングとオートスクロール 」→「 クロッピングとオートスクロール領域のプロパティ 」を選択。
画像サイズやカーソルの位置を指定する。
カーソルをハイライトにする場合は、上部メニューの「 効果 」→「 カーソルをハイライトにする 」をクリックして設定画面を呼び出し 「 マウスカーソルをハイライトにする 」にチェックを入れて「 OK 」。
カーソルハイライト&クロッピングを適用。
クリックした箇所も赤丸でポイントが入るため、 編集機能はなくても メモの表示 と クロップだけで ある程度のチュートリアル動画は作成できる。
出力
バージョン 5.26.0 の頃は 出力可能なファイル形式は WMVのみだったが、現バージョンでは 汎用性の高い MP4 や AVI 形式がサポートされている。
他の動画ファイル形式へ出力する場合は 動画アイコンをクリック。
出力形式の選択では MP4 / AVI / WMV から選択できる。
メモが挿入されている場合などにメッセージが表示されるので「 続ける 」。
AVI 形式ではパソコンにインストールされている外部コーデックが使用可能。
ただし、ビデオコーデックの入手や設定など必要になるため、ハードルは少々高め。
AVI を選択して「 OK 」をクリックすると使用可能なコーデックが一覧表示されるので、使用するコーデックを任意に選択して設定を行う。
MP4 ではデフォルトでシスコシステムズが提供しているオープンソースの H.264 / AVC ビデオコーデックが設定されており、「 コーデック 」タブで Media Foundation へ変更することも可能。
AVI 形式と比べると設定が簡素化されており、基本的にデフォルト設定のままで問題はない。
デフォルト設定のビデオビットレートは 1500 kbps 、フレームレートはフルフレーム( 10 FPS )、サウンドビットレートは 128kbps 。
ビデオビットレートを変更する場合は「 モード 」を「 ビットレート 」にして任意の数値を入力。
作成した動画をネットワーク上で使用する場合は「 ストリーミング許可 」にチェックを入れておく。
WMV の場合はデフォルト設定で出力すると画質の劣化が見られるため、左ナビゲートバーの「 Video 」で 品質を最高画質の「 100 」、パスは「 2パス 」、ビットレートは1000kbpsくらいに設定すると劣化を抑えられる。
オーディオについてはデフォルトでサンプルレート 44.1KHz 、 320Kbps の固定ビットレートになっているので、音声でファイルサイズを削減するつもりがなければ、デフォルト設定でOK。
設定が完了したら「 出力 」をクリックすればwmvファイルが完成。
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